JPH0450248A - ポリプロピレン系樹脂組成物 - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂組成物

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JPH0450248A
JPH0450248A JP15772990A JP15772990A JPH0450248A JP H0450248 A JPH0450248 A JP H0450248A JP 15772990 A JP15772990 A JP 15772990A JP 15772990 A JP15772990 A JP 15772990A JP H0450248 A JPH0450248 A JP H0450248A
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JP
Japan
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styrene
weight
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ethylene
polypropylene
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Pending
Application number
JP15772990A
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English (en)
Inventor
Hirohide Mizuno
水野 宏英
Manabu Nomura
学 野村
Shinichi Koide
進一 小出
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、新規なポリプロピレン系樹脂組成物、さらに
詳しくは、ポリプロピレン/スチレン系樹脂組成物が有
する耐低温衝撃性、表面硬度及び剛性などの物性バラン
スに優れt;特性を十分に保持するとともに、塗装性や
接着性などの二次加工性を大幅に改良したポリプロピレ
ン系樹脂とスチレン系樹脂を主要樹脂成分とするポリプ
ロピレン系樹脂組成物に関するものである。
従来の技術 従来、ポリプロピレンは安価な汎用樹脂として、フィル
ム、シート、射出成形品、中空成形品などの多くの用途
に用いられている。しかしながら、このポリプロピレン
は多くの優れた特性を有するものの、剛性及び耐衝撃性
が不十分であるため、用途の制限を免れないという欠点
を有している。
そこで、このような欠点を改良するために、ポリプロピ
レンにスチレン系樹脂をブレンドすることが試みられて
いるが、前記両樹脂は相容性を欠くために、単にブレン
ドしたのみでは十分な物性向上は望めず、したがって、
第三成分を配合し、相客性を改良して物性を向上させる
試みが種々なされている。例えばポリプロピレンなとの
ポリオレフイン系樹脂とポリスチレン系樹脂とスチレン
−エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重合体など
から成るスチレン系エラストマーとを含有して成る樹脂
組成物(特公昭62−34782号公報)、特定のポリ
プロピレン系樹脂とポリスチレンとスチレン−エチレン
・ブチレン−スチレンブロック共重合体又はスチレン−
エチレン・プロピレンブロック共重合体から成るスチレ
ン系エラストマーとを含有する樹脂組成物(特開昭64
−7256号公報)、ポリプロピレンなどのポリオレフ
ィン系樹脂とスチレン系樹脂と特定のスチレン−エチレ
ン・ブチレン−スチレンブロック共重合体などから成る
スチレン系エラストマーとを含有する樹脂組成物(特開
平1−174550号公報)などが提案されている。
しかしながら、これらの樹脂組成物においては、耐低温
衝撃性、表面硬度及び剛性などの物性バランスは良好で
あるものの、’M装性や接着性などの二次加工性に劣る
という欠点がある。
このように、耐低温衝撃性、表面硬度及び剛性などの物
性バランスに優れるとともに、塗装性や接着性などの二
次加工性を十分に満たしたポリプロピレン系樹脂組成物
は、これまで見い出されていないのが現状である。
発明が解決しようとする課題 本発明は、このような事情のもとで、ポリプロピレン/
スチレン系樹脂組成物が有する耐低温衝撃性、表面硬度
及び剛性などの物性バランスに優れる特性を十分に保持
するとともに、塗装性や接着性などの二次加工性に優れ
たポリプロピレン系樹脂組成物を提供することを目的と
してなされたものである。
課題を解決するための手段 本発明者らは、前記の好ましい性質を有するポリプロピ
レン系樹脂組成物を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、
ポリプロピレン系樹脂とスチレン系樹脂と特定の変性共
重合体と場合により用いられるスチレン系エラストマー
とを、所定の割合で含有する樹脂組成物により、その目
的を達成しうろことを見い出し、この知見に基づいて本
発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(A)ポリプロピレン系樹脂60
〜95重量%と(B)スチレン系樹脂5〜40重量%と
の混合物100重量部に対し、(C)(イ)芳香族ビニ
ル化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体、(
ロ)エチレン系エラストマー及び(/\)ポリオレフィ
ン系樹脂の中から選ばれた少なくとも1種に、不飽和カ
ルボン酸又はその誘導体を付加した変性共重合体3〜3
5重量部を配合して成るポリプロピレン系樹脂組成物、
及びこのもの100重量部に対し、さらに(D)スチレ
ン系エラストマー3〜40重量部を配合して成るポリプ
ロピレン系樹脂組成物を提供するものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明組成物において、(A)成分として用いられるポ
リプロピレン系樹脂としては、例えば結晶性を有するア
イソタクチックプロピレン単独重合体や、エチレン単位
の含有量が少ないエチレンプロピレンランダム共重合体
から成る共重合部又はプロピレン単独重合体から成るホ
モ重合部とエチレン単位の含有量が比較的多いエチレン
プロピレンランダム共重合体から成る共重合部とから構
成された、いわゆるプロピレンブロック共重合体として
市販されている実質上結晶性のプロピレンとエチレンと
のブロック共重合体、あるいはこのブロック共重合体に
おける各ホモ重合部又は共重合部が、さらにブテン−1
,2−メチルペンテン−1などのα−オレフィンを共重
合したものから成る実質上結晶性のプロピレン−エチレ
ン−α−オレフィン共重合体などが好ましく挙げられる
これらのポリプロピレン系樹脂は、MI(メルトインデ
ックス)が5〜60g/ 10分の範囲にあるものが好
適である。このMIが59/ 10分未満では成形性が
不十分であるし、60g/ 10分を超えると耐衝撃性
が低下する傾向がみられ、好ましくない。
本発明組成物において、(B)成分として用いられるス
チレン系樹脂としては、スチレン単独重合体であっても
よいし、スチレンと共重合可能な単量体とを共重合させ
たものであってもよく、また、ゴム状重合体で強化され
たハイインパクトポリスチレンであってもよい。スチレ
ンと共重合可能な単量体としては、例えばα−メチルス
チレン、m −メチルスチレン、p−メチルスチレン、
p−クロロスチレンなどの芳香族モノヒニル化合物、ア
クリロニトリル、メタクリロニトリル、マレオニトリル
などのシアン化ビニル、無水マレイン酸、無水イタコン
酸、無水シトラコン酸などの不飽和ジカルボン酸の酸無
水物、マレイミド、N−フェニルマレイミドなどのマレ
イミド、メチルメタクリレート、メチルアクリレートな
どのアクリル酸やメタクリル酸のエステル、メタクリル
酸、アクリル酸などの不飽和カルボン酸などが挙げられ
る。
これらの共重合可能な単量体は1種用いてもよいし、2
種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、ゴム状重合体で強化されたハイインパクトポリス
チレンとしては、ポリブタジェンゴム、ポリイソプレン
ゴム、スチレン−ブタジェン共重合ゴムなどのゴム状重
合体と前記スチレン単独重合体や共重合体とのブレンド
物、あるいは該ゴム状重合体の存在下に、スチレンを単
独重合又はスチレンと前記共重合可能な単量体とを共重
合させたものなどを用いることができる。
この(B)成分のスチレン系樹脂はMlが0.5〜20
g/10分の範囲にあるものが好適である。
本発明組成物においては、前記(A)成分のポリプロピ
レン系樹脂と(B)成分のスチレン系樹脂は、重量比6
0 : 40ないし95:5、好ましくは65 : 3
5ないじ90:10の割合で用いることが必要である。
該(B)成分のスチレン系樹脂の配合量が、(A)成分
と(B)成分の合計量に対し、5重量%未満では剛性及
び表面硬度が不十分であるし、40重量%を超えると成
形性が低下する傾向がみられる。
本発明組成物においては、(C)成分として(イ)芳香
族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合
体、(ロ)エチレン系エラストマー及び(ハ)ポリオレ
フィン系樹脂の中から選ばれた少なくとも1種に、不飽
和カルボン酸又はその誘導体を付加した変性共重合体が
用いられる。
前記(イ)のブロック共重合体は、芳香族ビニル化合物
単位から構成される重合体ブロックA少なくとも1個と
、共役ジエン化合物単位から構成される重合体ブロック
B少なくとも1個とから成るものであるが、該重合体ブ
ロックBは一部又は全部が水添されていてもよい。この
ブロック共重合体における該重合体ブロックAの含有量
は20〜80重量%、好ましくは30〜70重量%の範
囲にあるのが望ましい。
また、該ブロック共重合体は、重合体ブロックA及び重
合体ブロックBの単一ブロック当りの数平均分子量が、
それぞれ5,000〜200.000の範囲にあり、か
つ全体の数平均分子量がio、ooo〜400,000
の範囲にあって、重量平均分子量/数平均分子量の比が
1.0〜10の範囲にあるものが好適である。
前記重合体ブロックAを形成する芳香族ビニル化合物と
しては、例えばスチレンやα−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、p−t−ブチルスチレンなどのアルキル
スチレン、さらにはp−メトキシスチレン、ビニルナフ
タレンなどが挙げられるが、これらの中で特にスチレン
及びp−メチルスチレンが好適である。これらの芳香族
ビニル化合物は1種用いてもよいし、2種以上を組み合
わせて用いてもよい。
一方、前記重合体ブロックBを形成する共役ジエン化合
物としては、例えばブタジェン、イソプレン、ピペリレ
ン、メチルペンタジェン、フェニルブタジェン、3,4
−ジメチル−1,3−へキサジエン、4,5−ジエチル
−1,3−オクタジエンなどが挙げられるが、これらの
中で特にブタジェン及びイソプレンが好適である。これ
らの共役ジエン化合物は11!用いてもよいし、2種以
上を組み合わせて用いてもよい。
このブロック共重合体の製造方法については、前記構造
のブロック共重合体が得られる方法であればよく、特に
制限されず、任意の方法を用いることができるが、−射
的にはアニオン重合法が用いられる。
また、前記(ロ)エチレン系エラストマーとしては、例
、tlfエチレン−プロピレンゴム、エチレン−フロピ
レン−非共役ジエンゴム、エチレン−1−ブテンゴム、
エチレン−イソブチレンゴム、ポリインブチレン、エチ
レン−イソブチレンゴム及びこれらの混合物などが挙げ
られる。これらのゴム状弾性体の中でもエチレン−プロ
ピレンゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエンゴム
などが好ましい。
前記の好ましいエチレン−プロピレンゴム、エチレン−
プロピレン−非共役ジエンゴムなどについては、さらに
エチレン単位;プロピレン単位のモル比が5=1ないし
l:3の範囲のものが好適である。
非共役ジエンとしては、例えばノルボルネン、液状ジエ
ン類、脂肪族ジエン類などから選ばれるが、5−エチリ
デン−2−ノルボルネン及びジシクロペンタジェンが好
ましく、その割合はヨウ素価で表わして40以下の範囲
が好ましい。
また、このエチレン系エラストマーは、そのムニー粘度
(ML、+0100°C)が10〜100、特に20〜
90の範囲にあるものが好適である。
さらに、前記(ハ)ポリオレフィン系樹脂としては、例
えばポリプロピレンやポリエチレン、エチレン−α−オ
レフィン共重合ゴム、エチレン−αオレフィン−非共役
ジエン系化合物共重合体(例えばEPDMなと)、エチ
レン−芳香族モノビニル化合物−共役ジエン系化合物共
重合ゴムなどが用いられる。また、前記σ−オレフィン
としては、例えばプロピレン、ブテン−1、ペンテン−
11ヘキセン−L 4−メチルペンテン−1などが挙げ
られ、これらは1種用いてもよいし、2種以上を組み合
わせて用いてもよい。これらのポリオレフィン系樹脂の
中では、ホモポリプロピレンが好ましい。
変性に用いられる不飽和カルボン酸又はその誘導体とし
ては、例えばマレイン酸、フマル酸、イタコン酸、ハロ
ゲン化マレイン酸、シス−4−シクロヘキセン−1,2
−ジカルボン酸、エンド−シス−ビシクロ(2,2,1
) −3−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸などの不飽
和ジカルボン酸や、これらの酸無水物、エステル、アミ
ド、イミドなどが挙げられるが、これらの中で特に無水
マレイン酸が好適である。これらの不飽和カルボン酸又
はその誘導体は1種用いてもよいし、2種以上を組み合
わせて用いてもよい。
本発明組成物における(C)成分の変性共重合体は、前
記(イ)ブロック共重合体、(ロ)エチレン系エラスト
マー及び(ハ)ポリオレフィン系樹脂の中から選ばれた
少なくとも1種の基体樹脂に、前記の不飽和カルボン酸
やその誘導体を、溶液状態又は溶融状態において、ラジ
カル開始剤の存在下又は不在下に付加させて、該基体樹
脂を変性することにより、製造することができる。この
際用いられる変性方法については特に制限はなく、公知
の種々の方法を用いることができるが、得られた変性共
重合体がゲルなどの好ましくない成分を含んだり、その
溶融粘度が著しく増大して加工性が悪くなる方法は好ま
しくない。好ましい変性方法としては、例えば押出機中
で、ラジカル開始剤の存在下、又は不在下で、該基体樹
脂と不飽和カルボン酸やその誘導体とを反応させる方法
が挙げられる。
このようにして得られた変性共重合体における該不飽和
カルボン酸やその誘導体の付加量は、平均値として基体
樹脂100重量部当り、0.01〜lO重量部、好まし
くは0.1〜5重量部の範囲にあるのが組成物の塗装性
の点から望ましい。この付加量は赤外分光光度計による
方法や滴定法などによって容易に求めることができる。
なお、本発明においては、(C)成分の変性共重合体は
、不飽和カルボン酸やその誘導体の付加量が前記範囲内
にあれば、未変性の前記基体樹脂を含んでいてもよい。
本発明組成物においては、該(C)成分の変性共重合体
は、前記(A)成分のポリプロピレン系樹脂と(B)成
分のスチレン系樹脂との合計量100重量部に対し、3
〜35重量部、好ましくは5〜30重量部の割合で配合
することが必要である。この量が3重量部未満では塗装
性の改良効果が不十分であるし、35重量部を超えると
剛性や表面硬度が低下する傾向がみられる。
本発明においては、塗装性などの二次加工性をより向上
させるために、場合により(D)成分として、スチレン
系エラストマーを配合してもよい。
このスチレン系エラストマーとしては、例えば芳香族ビ
ニル化合物単位から構成される重合体ブロック少なくと
も1個と、共役ジエン化合物単位から構成される重合体
ブロック少なくとも1個とから成るものが用いられるが
、該共役ジエン化合物単位から構成される重合体ブロッ
クは、一部又は全部が水添されていてもよい。
前記芳香族ビニル化合物単位から構成される重合体ブロ
ックを形成する単量体としては、例えばスチレンやα−
メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−第三ブチル
スチレンなどのアルキルスチレン、さらにはp−メトキ
シスチレン、ビニルナフタレンなどが挙げられるが、こ
れらの中で特にスチレン及びp−メチルスチレンが好適
である。これらの芳香族ビニル化合物は1種用いてもよ
いし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
一方、共役ジエン化合物単位から構成され重合体ブロッ
クを形成する単量体としては、例えばブタジェン、イソ
プレン、ピペリレン、メチルペンタジェン、フェニルブ
タジェン、3,4−ジメチル−1,3−ヘキサジエン、
4,5−ジエチル−1,3−オクタジエンなどが挙げら
れるが、これらの中で特にブタジェン及びイソプレンが
好適である。これらの共役ジエン化合物は1種用いても
よいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
この(D)成分のスチレン系エラストマーの製造方法に
ついては特に制限はなく、従来公知の方法を用いること
ができるが、−射的にはアニオン重合法が用いられる。
場合により用いられる該(D)成分のスチレン系エラス
トマーの配合量は、前記(A)成分と(B)成分と(C
)成分との合計量100重量部に対し、3〜40重量部
、好ましくは5〜35重量部の範囲で選ばれる。この量
が3重量部未満では塗装性の改良効果が十分に発揮され
ないし、40重量部を超えると剛性や表面硬度が低下す
る傾向がみられる。
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は、前記(A)成
分、(B)成分、(C)成分及び場合により用いられる
(D)成分それぞれ所定量を、例えばバンバリーミキサ
−1単軸スクリユ一押出機、二軸スクリュー押出機、コ
ニーダ押出機、多軸スクリュー押出機などを用いて、通
常180〜240°Cの範囲の温度において混練するこ
とにより、調製することができる。
この際、本発明の目的をそこなわない範囲で必要に応じ
公知の各種添加成分を添加し、混練してもよい。該添加
成分としては、例えば炭酸カルシウム、タルク、マイカ
、シリカ、アスベスト、ガラスピーズ、ガラスフレーク
、酸化チタン、アルミナ、石英粉、金属粉などの無機光
てん剤、ガラス繊維、炭素繊維、金属ウィスカーなどの
補強剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、離型剤
、滑剤、難燃剤、帯電防止剤、着色剤などの添加剤、さ
らには他の熱可塑性樹脂やゴム、エラストマーなどが挙
げられる。
発明の効果 本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は、ポリプロピレ
ン系樹脂とスチレン系樹脂とを主要成分とし、これに特
定の変性共重合体及び場合によりスチレン系エラストマ
ーを配合したものであって、ポリプロピレン/スチレン
系樹脂組成物が有する耐低温衝撃性、表面硬度及び剛性
などの物性バランスがよく、しかも塗装性や接着性など
の二次加工性が大幅に向上した自動車の内外装部品など
の材料として好適に用いられる。
実施例 次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はこれらの例によってなんら限定されるものでは
ない。
なお、組成物の各特性は次のようにして求めた。
(1)塗膜剥離強度 射出成形により得られた試験片をトリクロミニタンで3
0秒間蒸気洗浄後、プラズマ処理したのち、これにウレ
タン系塗料を塗布し、120°Cで30分間焼付け、塗
膜を形成させ、次いで23°Cにおいて、剥離速度5h
a/分、1cm巾の条件で180°剥離試験を行い、塗
膜剥離強度を求めた。
(2)ロックウェル硬度(出光法) 厚さ31、縦70ram、横70mmの試験片を用い、
基準荷重10に9、試験荷重60hy、鋼球圧子の径1
2−811111の条件で試験を行い、ロックウェル硬
度(Rスケ−ル)を求めた。
(3)曲げ弾性率 ASTM D−790に準拠して求めた。
(4)アイゾツト衝撃強度(−30°C)JIS K−
7110に準拠して求めた。
また、使用した各成分の商品名、性状を次に示す。
(a)ブロックポリプロピレン 出光石油化学(株)製、商品名J−750H,M に1
O(b)ハイインパクトポリスチレン 出光石油化学(株)製、商品名HT−51,M I :
 2(C)スチレン−エチレン・ブチレン−スチレン共
重合体 シェル化学社製、商品名クレイトンG 1652スチレ
ン単位含有量:29重量% 数平均分子量:約50.000 Mw/Mn   : 1.I Aブロック分子量: 7,0QO Bブロック分子量: 35.000 (d)ホモポリプロピレン 出光石油化学(株)製、商品名J−2000G、 M 
I : 20(e)スチレン−無水マレイン酸共重合体
出光石油化学(株)製、商品名UH−830、M I 
:1.5(200°C15kg)、無水マレイン酸単位
含有量14モル% (f)ヌチレンーブタジエン共重合体 シェル化学(株)製、商品名カリフレックスTRKX−
65S、 M I : 6 (200°C/′5kg)
、スチレン/ブタジェン(重量比)=28/72 (g)エチレン−プロピレンゴム 日本合成ゴム(株)製、商品名EPO7P、 M l 
: 0.7(230°O/2.16kg)、ムーニー粘
度ML、ヤ4(100°C)ニア0 実施例1 ブロックポリプロピレンr J −750HJ85重量
部と、ハイインパクトポリスチレンFHT−51J 1
5重量部と、スチレン−エチレン・ブチレン−スチレン
共重合体r G 1652Jに無水マレイン酸2重量%
を付加した変性共重合体15重量部とを、二軸混練機を
用いて、温度200℃、回転数500rpmの条件で混
練し、ペレットを得たのち、このペレットを220°C
で射出成形して試験片を作成し、各物性を求めた。
その結果を第1表に示す。
実施例2 実施例1において、ブロックポリプロピレン及びハイイ
ンパクトポリスチレンの配合量を、それぞれ70重量部
及び30重量部に変えた以外は、実施例1と同様にして
実施した。その結果を第1表に示す。
実施例3 実施例1において、ハイインパクトポリスチレンの代り
にスチレン−無水マレイン酸共重合体rUH−830J
を用いた以外は、実施例1と同様にして実施した。その
結果を第1表に示す。
実施例4 実施例1において、変性共重合体の配合量を25重量部
に変えた以外は、実施例1と同様にして実施した。その
結果を第1表に示す。
実施例5 実施例1において、さらにスチレン−ブタジェン共重合
体「カリフレックスTRKX−65SJ 23ffi量
部(実施例1の組成物100重量部に対し、20重量部
)を配合した以外は、実施例1と同様にして実施した。
その結果を第1表に示す。
実施例6 実施例1において、さらにスチレン−エチレン・ブチレ
ン−スチレン共重合体r G 1652J 23重量部
を配合した以外は、実施例1と同様にしで実施した。そ
の結果を第1表に示す。
比較例1 実施例1において、変性共重合体を配合しなかったこと
以外は、実施例1と同様にして実施した。
その結果を第1表に示す。
比較例2 比較例1において、さらにスチレン−ブタジェン共重合
体[カリフレックスTRKX−65SJ 5重量部を配
合しI;以外は、比較例1と同様にして実施した。その
結果を第1表に示す。
実施例7 ブロックポリプロピレンr J −750HJ 85重
量部とハイインパクトポリスチレンrHT−51J 1
5M量部とエチレン−プロピレンゴムr EPO7PJ
に無水マレイン酸2重量%を付加した変性共重合体15
重量部とを、二軸混練機を用いて、温度200’C,回
転数500rpmの条件で混練し、ペレットを得たのち
、このペレットを220°Cで射出成形して試験片を作
成し、各物性を求めた。その結果を第2表に示す。
実施例8 実施例7において、ブロックポリプロピレン及びハイイ
ンパクトポリスチレンの配合量を、それぞれ70重量部
及び30重量部に変えた以外は、実施例7と同様にして
実施した。その結果を第2表に示す。
実施例9 実施例7において、ハイインパクトポリスチレンの代り
にスチレン−無水マレイン酸共重合体rUH−830J
を用いた以外は、実施例7と同様にして実施した。その
結果を第2表に示す。
実施例IO 実施例7において、変性共重合体の配合量を25重量部
に変えた以外は、実施例7と同様にして実施した。その
結果を第2表に示す。
実施例11 実施例7において、さらにスチレン−ブタジェン共重合
体[カリフレックスTRKX−65SJ 23重量部(
実施例7の組成物100重量部に対し、20重量部)を
配合した以外は、実施例7と同様にして実施した。その
結果を第2表に示す。
実施例12 実施例7において、さらlこスチレン−エチレン・ブチ
レン−スチレン共重合体r c 1652.J 231
M1kfAを配合した以外は、実施例7と同様にして実
施した。その結果を1g2表に示す。
実施例13 ブロックポリプロピレンrJ−750H」85重量部と
ハイインパクトポリスチレンrHT−51J15重量部
とホモポリブレンr J −2000GJに無水マレイ
ン酸2重量%を付加した変性共重合体15重量部とを、
二軸混練機を用いて、温度200’O,回転数500r
pmの条件で混練し、ペレットを得たのち、このベレッ
トを220℃で射出成形して試験片を作成し、各物性を
求めた。その結果を第3表に示す。
実施例14 実施例13において、ブロックポリプロピレン及びハイ
インパクトポリスチレンの配合量を、それぞれ70重量
部及び30重量部に変えた以外は、実施例13と同様に
して実施した。その結果を第3表に示す。
実施例15 実施例13において、ハイインパクトポリスチレンの代
りにスチレン−無水マレイン酸共重合体rUH−830
Jを用いた場外は、実施例13と同様にして実施した。
その結果を第3表に示す。
実施例16 実施例13において、変性共重合体の配合量を25重量
部に変えた以外は、実施例13と同様にして実施した。
その結果を第3表に示す。
実施例17 実施例13において、さらにスチレン−ブタジェン共重
合体「カリフレックスTRKX−65SJ 23重量部
(実施例13の組成物100重量部に対し、20重量部
)を配合した以外は、実施例13と同様にして実施した
。その結果を第3表に示す。
実施例18 実施例13において、さらにスチレン−エチレン・ブチ
レン−スチレン共重合体rG1652J 23重量部を
配合した以外は、実施例13と同様にして実施した。そ
の結果を第3表に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A)ポリプロピレン系樹脂60〜95重量%と(
    B)スチレン系樹脂5〜40重量%との混合物100重
    量部に対し、(C)(イ)芳香族ビニル化合物と共役ジ
    エン化合物とのブロック共重合体、(ロ)エチレン系エ
    ラストマー及び(ハ)ポリオレフィン系樹脂の中から選
    ばれた少なくとも1種に、不飽和カルボン酸又はその誘
    導体を付加した変性共重合体3〜35重量部を配合して
    成るポリプロピレン系樹脂組成物。 2 請求項1記載の樹脂組成物100重量部に対し、(
    D)スチレン系エラストマー3〜40重量部を配合して
    成るポリプロピレン系樹脂組成物。
JP15772990A 1990-06-18 1990-06-18 ポリプロピレン系樹脂組成物 Pending JPH0450248A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004307734A (ja) * 2003-04-10 2004-11-04 Techno Polymer Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物及び成形品

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