JPH0449976B2 - - Google Patents

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JPH0449976B2
JPH0449976B2 JP3594185A JP3594185A JPH0449976B2 JP H0449976 B2 JPH0449976 B2 JP H0449976B2 JP 3594185 A JP3594185 A JP 3594185A JP 3594185 A JP3594185 A JP 3594185A JP H0449976 B2 JPH0449976 B2 JP H0449976B2
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fish
kidney
abdominal cavity
lever
cut
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JP3594185A
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Minoru Maruyama
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Maruha Nichiro Corp
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Taiyo Fishery Co Ltd
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Publication of JPH0449976B2 publication Critical patent/JPH0449976B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、魚体、特に鮭、鱒類の自動処理法及
び装置に関するもので、本発明によれば、魚体の
大小に関係なく、魚体を搬送装置に自動的に供給
し、該魚体を搬送しながら自動的に連続処理して
セミドレス製品を得ることができる。
〔従来の技術〕
鮭、鱒等の魚体をその喉元から肛門に亘つて開
腹し内臓を除去したセミドレス製品は、保存性、
加工性に優れ利用分野が多い。而して、その製造
に用いる装置としては、特公昭56−9086号公報に
記載のセミドレス裁割装置や、特公昭50−30552
号公報に記載の腎臓除去装置がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記公報に記載の装置は、何れ
も、セミドレス製品の製造工程の一部を、人手に
よらずに自動的に実施するためのものであり、従
つて、斯る装置を用いた場合でも、大半の工程
は、魚体の大小に応じたその自動的な処理が困難
である等の理由により、依然として人手により行
われている。そのため、従来のセミドレス製品の
製造作業内容は複雑であり、熟練を要する上、品
質も一定にし難い等の問題があつた。
従つて、本発明の目的は、魚体の大小に拘わら
ず、セミドレス製品の製造工程の総てを実質上人
手によらずに自動的に実施する方法及びその装置
を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、魚体を搬送装置に自動的に供給し、
該魚体を搬送しながら自動的に連続処理する方法
であつて、魚体をその腹部を上方に向け且つその
頭部を前方に向けその喉元を所定位置に位置決め
してから上記搬送装置に供給し、供給された魚体
を上記搬送装置の所定位置に供給状態で固定し、
固定された魚体を搬送しながら、先ず、該魚体を
その喉元からセミドレス裁割し内臓を掻上げるこ
となく開腹状態となし、その後上記魚体の胃袋の
付け根をその一部を残して腹腔内を損傷すること
なく切断し、次いで上記胃袋を挟持して腎臓以外
の内臓を薄膜と共に腹腔内から除去し、次いで上
記腎臓の表皮を切断し、しかる後腹腔内を損傷す
ることなく上記腎臓を除去し且つ腹腔内を洗浄す
ることを特徴とする魚体の自動処理法を提供する
ことによつて上記の目的を達成したものである。
また、本発明は上記方法を実施する装置とし
て、搬送装置の始端に魚体をその腹部を上方に向
け且つその頭部を前方に向けその喉元を所定位置
に位置決めしてから供給する供給位置決め装置
と、供給された魚体を所定位置に供給された状態
で固定して搬送する搬送装置と、該搬送装置の上
方から搬送中の上記魚体をその喉元からセミドレ
ス裁割するセミドレス裁割装置と、セミドレス裁
割された搬送中の上記魚体をその上方から内臓を
掻上げることなく開腹し且つこの開腹状態を維持
したまま上記搬送装置の上方を該搬送装置ととも
に移動する開腹レバーを備えた開腹装置と、開腹
状態の上記魚体の胃袋の付け根をその上方からそ
の一部を残して腹腔内を損傷することなく切断す
る内臓切断装置と、胃袋の付け根の一部切断され
た開腹状態の上記魚体の胃袋をその上方から挟持
して腎臓以外の内臓を薄膜と共に腹腔内から除去
する内臓除去装置と、腎臓の残された開腹状態の
上記魚体の腎臓の表皮をその上方から切断する腎
臓表皮切断装置と、腎臓の表皮の切断された開腹
状態の上記魚体の腎臓をその上方から腹腔内を損
傷することなく除去し且つ腹腔内を洗浄する腎臓
除去装置とからなることを特徴とする魚体の自動
処理装置を提供するものである。
〔実施例〕
以下、先ず、本発明の魚体の自動処理装置を図
面に示す一実施例について説明する。
第1図は本発明の自動処理装置の一実施例の概
要を示す側面図であつて、同図において、Aは魚
体の供給位置決め装置、Bは供給された魚体の搬
送装置、Cは搬送中の魚体のセミドレス裁割装
置、Dはセミドレス裁割された搬送中の魚体の開
腹装置、Eは開腹状態で搬送中の魚体の内臓切断
装置、Fは開腹状態で搬送中の魚体の内臓除去装
置、Gは開腹状態で搬送中の魚体の腎臓表皮切断
装置、H,Hは開腹状態で搬送中の魚体の腎臓除
去装置で、上記搬送装置Bは、自動処理装置の左
右方向に亘つて配設してあり、又上記供給位置決
め装置A、上記セミドレス裁割装置C、上記内臓
切断装置E、上記内臓除去装置F、上記腎臓表皮
切断装置G及び上記腎臓除去装置H,Hは、上記
搬送装置Bの上方の所定位置にその始端(第1図
上、右端)側から終端(第1図上、左端)側に向
けて順次配設してあり、又上記開腹装置Dは、上
記セミドレス裁割Cと上記内臓切断装置Eとの間
から上記搬送装置Bの終端に亘つて上記搬送装置
Bの上方に配設してある。
上記供給位置決め装置Aは、第2図〜第5図に
その詳細を示す如く、供給路(シユート)1aか
ら腹部を上方に向け且つ頭部を前方に向けて供給
される魚体Xを、一旦停止してその喉元を魚体の
大小に拘わらず所定位置に位置決めしてから搬送
装置Bに供給するもので、魚体Xの両側腹部に圧
接し該魚体の腹巾に応じて拡挟する一対のガイド
レバー2a,2aを供給路1aの先端部に設ける
と共に、搬送装置Bへの供給方向に回動可能な魚
体頭部先端受板3aを一端に有するストツプレバ
ー4aを、魚体頭部先端受板3aを供給路1aの
先端部前方に配して回動可能に設け、ガイドレバ
ー2a,2aと魚体頭部先端受板3aとを位置指
示レバー5aにより連繋し、ガイドレバー2a,
2aの拡動及び狭動に応じてそれぞれ魚体頭部先
端受板3aを搬送装置Bへの供給方向及びその反
対方向に回動位置させるように構成してある。
上記供給位置決め装置Aについて更に詳述する
と、第2図及び第3図に示す如く、上記ガイドレ
バー2a,2aの上部には相互に噛み合うギア2
1a,21aを固着してあり、又これらのギア2
1a,21aの中心部はフレームYに回動自在に
軸支してあり、更に一方のガイドレバー2aの上
端部はその外側のフレームYとの間に連結したス
プリング22aにより外側に付勢してあるため、
ガイドレバー2a,2aは、第3図に実線及び想
像線で示す如く、ギア21a,21aの中心部を
中心に同時に拡狭し、且つそれぞれの下部に固着
したガイド板23a,23aの間に魚体が供給さ
れた際に該魚体の腹巾に応じてスプリング22a
に抗し拡動するようになしてある。そして、一方
のガイドレバー2aのギア21aの近傍には連繋
杆24aを突設してあり、ガイドレバー2aの第
3図に想像線で示す如き拡動時にその先端が上方
に回動して位置指示レバー5aを第2図及び第3
図に想像線で示す如く応動させ得るようになして
ある。
又、上記供給位置決め装置Aにおける上記魚体
頭部先端受板3aは、第2図に示す如く、その上
端において、ストツプレバー4aの下端に回動自
在に軸支してあり、且つその上端には連繋杆31
aを所定の角度で一体的に連設してある。そし
て、該連繋杆31aは、ストツプレバー4aとの
間に連結されたスプリング32aにより第2図の
実線位置から想像線位置に向けて回動付勢してあ
り、その先端に上記位置指示レバー5aの後述す
る凸曲面に圧接するガイドローラー33aを設け
てある。又、連繋杆31aには、上記ストツプレ
バー4aのストツパー41aに当接して上記の如
き想像線方向への連繋杆31aの回動量、従つて
また魚体頭部先端受板3aの想像線方向への回動
量を規制する調整ボルト34aを付設してある。
又、上記供給位置決め装置Aにおける位置指示
レバー5aは、第2図に示す如く、直線状杆部5
1aの前端に凸曲線状杆部52aを略L字型に一
体的に連設して形成してあり、直線状杆部51a
の後部近傍をピン53aでフレームYに回動自在
に軸支すると共に、直線状杆部51の後端部を前
記ガイドレバー2aの前記連繋杆24aの上部に
当接させ、且つ凸曲線状杆部52aの前面の凸曲
面に前記魚体頭部先端受板3aの連繋杆31aに
おける前記ガイドローラー33bが圧接されるよ
うになしてある。そして、凸曲線状杆部52aの
前面の凸曲面の形状は、第2図に示す如く位置指
示レバー5aが実線位置から想像線位置へ或いは
この逆方向へ回動した際、これに対応させて、連
繋杆31a、従つてまた魚体頭部先端受板3aを
実線位置から想像線位置へ或いはこの逆方向へ回
動し得るような形状となしてある。従つて、この
ような位置指示レバー5aによるガイドレバー2
aと魚体頭部先端受板3aとの連繋態様によれ
ば、前述の如く供給路1aを供給される魚体Xの
腹巾に応じてガイドレバー2a,2aが第3図に
おける実線位置から想像線位置へ或いはこの逆方
向へ拡狭した際、それに伴うガイドレバー2aの
連繋杆24aの前述の如き上下動に対応して第2
図に示す如く位置指示レバー5aが実線位置から
想像線位置へ或いはこの逆方向へ回動し、この回
動に対応して魚体頭部先端受板3aが実線位置か
ら想像線位置へ或いはこの逆方向へ回動すること
となる。そして、この場合、魚体の腹巾とその頭
部先端から喉元迄の距離は比例関係にあることが
知られているから、供給路1aから供給された魚
体の腹巾が大きければ大きい程上述の如く魚体頭
部先端受板3をが供給方向(実線位置から想像線
位置方向)へ大きく回動するため、魚体頭部先端
受板3aにより頭部先端を受止されて一旦停止さ
れた魚体Xの喉元を、魚体の大小に拘わらず供給
方向における所定位置に位置決めすることができ
る。尚、魚体頭部先端受板3aの連繋杆31aに
おけるガイドローラー33aの位置指示レバー5
aへの圧接方向は、魚体の進行により魚体頭部先
端受板3aが回動されて魚体の喉元の位置決めが
狂うのを防止する上で、位置指示レバー5aの略
回動中心方向とするのが好ましい。
又、上記供給位置決め装置Aにおけるストツプ
レバー4aは、第2図、第4図及び第5図に示す
如く、その上端に固着したシヤフト42aを介し
フレームYに回動自在に設けてあり、シヤフト4
2aに固着したデイスク盤43aのブレーキ(デ
イスクブレーキ)44aによる制動を解除した
時、上記魚体頭部先端受板3aに頭部先端の当接
している魚体Xの搬送(進行)によりシヤフト4
2aを中心に魚体の供給方向に回動して斯る魚体
Xを搬送装置Bに供給するようになしてある。そ
して、この場合のブレーキ44aの制動の解除
は、魚体Xが位置決めされていることを検知した
後、位置決めされた魚体Xを搬送装置Bに供給し
た場合に魚体Xを搬送装置Bの所定位置に供給で
きるタイミングで行うようになしてある。尚、魚
体Xの位置決めの検知は、魚体頭部先端受板3a
に魚体Xが衝突した時のシヤフト42aの僅かな
回動を、シヤフト42aに固着したリミツトレバ
ー45aの先端に伝達し、このリミツトレバー4
5aの回動を検知器46aで検知して行うように
なしてある。
また、本発明の自動処理装置における前記搬送
装置Bは、供給位置決め装置Aから供給された魚
体を所定位置に供給された状態で固定して搬送す
るもので、第1図に示す如く、スプロケツトホイ
ール1b,2b間に一対のエンドレスチエーン3
b,3bを掛け渡し、エンドレスチエーン3b,
3bに第6図に示す如くその長手方向に沿つて所
定間隔で一定長さの魚体載置部4bを複数個設
け、該魚体載置部4bそれぞれの前方に第7図に
示す如く魚体Xの喉元を所定位置に固定する一対
の先端の鋭利な可動ピン5b,5bを設けて構成
してある。上記魚体載置部4bは、前記供給位置
決め装置Aから供給される魚体Xをその腹部を上
方に向けて載置し得るような形状となしてあり、
その適宜箇所には魚体載置部4bに供給された魚
体Xの側腹部を第6図に示す如く挟持する挟持板
6b,6bを付設してある。
上記搬送装置Bにおける上記可動ピン5b,5
bは、第7図に示す如く、エンドレスチエーン3
b,3bに固定された軸7b,7bに回動可能に
設けた回動片8b,8bの内側上端に固定してあ
る。そして、回動片8b,8bの下端部には軸7
b,7bを中心に回動する互いに噛み合うセグメ
ントギア9b,9bを一体的に固定してあり、セ
グメントギア9b,9bの外端間には引張スプリ
ング10bを連結し、回動片8b,8bが閉鎖方
向(起立方向)に回動された場合は、それに伴う
セグメントギア9b,9bの回動により引張スプ
リング10bが軸7b,7bを結ぶ線を上方に超
えた時点において、引張スプリリング10bの引
張力により、回動片8b,8bを更に急激に起立
回動させて可動ピン5b,5bを魚体Xの喉元に
その両側から打ち込み且つこの状態を保持させる
一方、回動片8b,8bが開放方向に回動された
場合は、引張スプリング10bが反対に軸7b,
7bを結ぶ線を下方に超えた時点において、引張
スプリング10bの引張力により、可動ピン5
b,5bを開放状態に保持させるようになしてあ
る。そして、回動片8b,8bの上記の如き閉鎖
方向への回動は、前記供給位置決め装置Aから魚
体が搬送装置Bに供給される位置にエンドレスチ
エーン3b,3bを挟んで設けられた閉鎖アーム
11bの先端を、魚体Xが魚体載置部4bに供給
された時点において閉鎖させ、回動片8b,8b
の外側上端のローラー12b,12bを介して回
動片8b,8bをその外側から押動することによ
り行うようになしてある一方、回動片8b,8b
の上記の如き開放方向への回動は、エンドレスチ
エーン3b,3bの終端近傍におけるローラー1
2b,12bの進行径路に位置させてフレームに
固定した傾斜案内部材(図示せず)に、エンドレ
スチエーン3b,3bの進行に従つて上記ローラ
ー12b,12bの内側面を圧接させ、該傾斜案
内部材により回動片8b,8bをその内側から押
動することにより行うようになしてある。従つ
て、可動ピン5b,5bは、魚体載置部4bに魚
体Xが供給された時点において魚体の頭部両側に
打ち込まれ魚体の喉元を所定位置に固定し、搬送
装置Bの終端においてその打ち込みを解除するこ
とになる。尚、上記閉鎖アーム11bは、魚体X
が魚体載置部4bに供給される場合にのみ、即ち
前記供給位置決め装置Aにおけるストツプレバー
4aが前述の如く供給方向に回動された場合にの
み、これを検知する検知機構により上述の如く閉
鎖した後開放するように制御してあり、従つて魚
体が魚体載置部4bに供給されない場合は閉鎖せ
ず、この場合の魚体載置部4bの前方の可動ピン
5b,5bは開放状態のまま搬送装置Bの終端に
至る。
又、上記搬送装置Bにおける上記挟持板6b,
6bも、上記可動ピン5b,5bと同様に、第6
図に示す如く、エンドレスチエーン3b,3bに
固定された軸13b,13bに回動可能に設けた
回動片14b,14bの上端に固定してある。そ
して、回動片14b,14bには上記セグメント
ギア9b,9bと同様なセグメントギア15b,
15bを一体的に固定してあり、セグメントギア
15b,15bの外端間には引張スプリング16
bを上記引張スプリング10bと同様に連結して
ある。そして、この場合の挟持板6b,6bによ
る魚体Xの挟持は、一方のセグメントギア15b
の下部に固定したローラー17bを、前記供給位
置決め装置Aから搬送装置Bへの魚体Xの供給位
置近傍のフレームに固定した傾斜案内部材(図示
せず)により、エンドレスチエーン3b,3bの
進行に従つて内側から押動することによつて行う
ようになしてある。又、魚体Xの挟持の解除は、
エンドレスチエーン3b,3bの終端近傍のフレ
ームに固定した傾斜案内部材18bにより、ロー
ラー17bをその外側から押動することにより行
うようになしてある。従つて、挟持板6b,6b
は、可動ピン5b,5bと同様に搬送装置Bの終
端においてその挟持状態を解除するが、魚体載置
部4bへの魚体Xの供給位置においては、魚体X
の供給の有無に拘わらず挟持状態に回動すること
になる。
また、本発明の自動処理装置における前記セミ
ドレス裁割装置Cは、前記搬送装置Bにより第2
1図に示す如く腹部を上方に向けて搬送中の魚体
Xを、その上方から、第22図に一点鎖線で示す
如くその喉元から肛門に亘つてセミドレス裁割
(厳密に言えば喉元に10〜20mmの未裁割部分を存
させる)するもので、特公昭56−9086号公報に記
載のセミドレス裁割装置と同様に、搬送中の魚体
をその両腹部を一対の搬送ベルト1c,1c(一
方は図示せず)によりセンタリングしつつ、前述
の如く魚体の大小に拘わらず喉元を所定位置に位
置決して搬送されている魚体の喉元にタイミング
を図つてナイフ2cを下降させ、ナイフ2cによ
り喉元の腹須が切断された時点でナイフカバー3
cをナイフ2cの下方に回動させて内臓がナイフ
2cによつて切断されるのを防止し、以後この状
態を保持して魚体の搬送により内蔵を切断するこ
となく魚体の腹須のみを肛門に向けて切断し、魚
体の大小に拘わらず肛門まで切断した時点におい
て肛門近傍の腹腔内壁によりナイフカバー3cを
案内してナイフ2c及びナイフカバー3cを上昇
させるように構成してある。
また、本発明の自動処理装置における前記開腹
装置Dは、セミドレス裁割された魚体をその腹部
を上向きにして頭部方向に搬送する前記搬送装置
Bの上方から上記魚体の内臓を掻上げることなく
開腹し且つこの開腹状態を維持するもので、第1
図及び第8図〜第11図に示す如く、前記搬送装
置Bの上方に該搬送装置Bとともに移動する開腹
レバー搬送装置(エンドレスチエーン装置)1d
を配し、開腹レバー搬送装置1dに上記魚体の両
側腹方向に開閉可能な一対の開閉レバー2d,2
dを設け、開閉レバー2d,2dそれぞれに、下
端部外側にストツパー31dを突設した開腹レバ
ー3dを下方に付勢させた状態で設けて構成して
ある。
上記開腹装置Dにおける上記開閉レバー2d,
2dは、前記搬送装置Bにより魚体の大小に拘わ
らず喉元を所定位置に位置決めして搬送中の複数
尾の魚体をそれぞれ開腹し得るように開腹レバー
搬送装置1dに所定間隔で複数対設けてあり、相
互に噛み合うセンタリングギア21d,21dに
よつて第8図及び第11図に実線及び想像線で示
す如く同時に開閉するようになしてある。上記セ
ンタリングギア21d,21dは、軸22d,2
2dを介して開腹レバー搬送装置1dと一体的に
回動自在に設けてあり、その一方には第11図に
示す如くセンタリングギア駆動レバー23dを同
軸に固定してある。そして、このセンタリングギ
ア駆動レバー23dは、開腹レバー搬送装置1d
との間に連結した引張スプリング24dにより開
腹レバー2d,2dを閉鎖する方向に回動付勢し
てある。又、上記センタリングギア駆動レバー2
3dは、上記開腹レバー搬送装置1dと一体的に
中央部を軸25dにより回動自在に設けた回動レ
バー26dの一端に、連繋レバー27dを介して
連繋してある。そして、この連繋レバー27dの
他端には、ローラー28dを設けてあり、このロ
ーラー28dは、前記搬送装置Bの搬送方向に上
記開腹レバー搬送装置1dが移動する際に、前記
搬送装置Bの上方に固定した案内カム29dに外
側から当接させるようになしてある。このような
構成により、各対の開閉レバー2d,2dは、下
方の前記搬送装置Bの搬送方向に向けての移動開
始時点、即ち、開腹レバー搬送装置1dの始端の
スプロケツトホイール11d(第1図)を通過す
る時点までは、上記引張スプリング24dの付勢
力により第8図及び第11図に実線で示す如く閉
鎖しているが、前記内臓切断装置Eの手前で上記
案内カム29dの案内作用により第11図に想像
線で示す如く上記回動レバー26dが回動し、こ
の回動により連繋レバー27dを介して上記セン
タリングギア駆動レバー23d、更にはセンタリ
ングギア21d,21dが上記引張スプリング2
4dに抗して回動されるため、第8図及び第11
図に想像線で示す如く開放し、以後この開放状態
を上記案内カム29dの案内作用により前記腎臓
除去装置H,Hを通過するまで維持するようにな
してある。
又、上記開腹装置Dにおける上記開腹レバー3
d,3dは、上下一対の回動ロツド32d,33
dによりこれらとともにリンクを構成するように
第9図に実線及び想像線で示す如く略上下動可能
に開閉レバー2d,2dに設けてあり、且つ開閉
レバー2d,2dとの間に連結されたスプリング
34d,34dにより常時下方に付勢してある。
従つて、開腹レバー3d,3dは、上述の如き開
腹レバー2d,2dの開閉に連動して上記スプロ
ケツトホイール11dの通過後に上記スプリング
34d,34dの付勢力により魚体のセミドレス
裁割部に進入し、前記内臓切断装置Eの手前で魚
体を開腹し、以後前記腎臓除去装置H,Hを通過
するまで開腹状態を維持することとなる。そし
て、この場合の開腹レバー3d,3dの下方への
移動は、魚体の大小に拘わらずそれぞれの下端部
外側のストツパー31d,31dが腹須の表面に
当接した時点で規制され、開腹レバー3d,3d
の下端のみが腹須のみを受け持つて魚体の開腹を
行うため、その際内臓が掻き上げられることがな
い。
また、本発明の自動処理装置における前記内臓
切断装置Eは、セミドレス裁割され、腹部を上方
に向け且つその頭部を前方に向けその喉元を所定
位置に位置させて開腹状態で固定搬送される魚体
の上方から該魚体の胃袋の付け根をその一部を残
して腹腔内を損傷することなく切断するもので、
第12図及び第13図にその詳細を示す如く、回
転ナイフ上下動用の回動レバー1eの先端に、筒
状カバー2e内に回転ナイフ3eを内臓させたカ
バー付回転ナイフ4eを固定して構成してある。
上記内臓切断装置Eにおける回動レバー1e
は、カムレバー11eを介しカム12eに連動し
て軸13eを中心に回動し、その回動により、カ
バー付回転ナイフ4eの先端を、魚体の胃袋の付
け根に向け下降させて、魚体の胃袋の付け根をそ
の一部を残して切断後上昇させるようになしてあ
る。即ち、回動レバー1eの下降及び上昇は、カ
ム12eの形状及び回転速度等を工夫することに
より間歇的に行うようになしてあり、この回動に
伴い、カバー付回転ナイフ4eは、前述の如く魚
体の大小に拘わらず喉元を所定位置に位置決めし
て搬送中の魚体の喉元の位置にタイミングを合わ
せてその先端が開腹部の上方から胃袋の付け根に
向けて瞬間的に下降して魚体の大小に拘わらず腹
腔壁に確実に到達した後瞬間的に上昇するように
なしてある。尚、カバー付回転ナイフ4eの先端
を魚体の大小に拘わらず腹腔壁に確実に到達させ
るためには、カム12eのカム溝を深く形成し、
且つ回動レバー1eの先端が下方に回動するよう
にカムレバー11eを第12図に示す如くその両
側に設けたスプリング14e,14eにより付勢
し、カム溝内でカムレバー11eの先端が遊んだ
状態においてスプリング14e,14eの付勢力
によりカバー付回転ナイフ4eの先端を腹腔壁に
圧接させるようにすれば良い。このようにすれ
ば、スプリング14e,14eの付勢力を調整す
ることにより、魚体の大小に拘わらず、カバー付
回転ナイフ4eの適切な下降圧を得ることもでき
る。
又、上記内臓切断装置Eにおける上記筒状カバ
ー2eは、下方を開口させてあり、且つ、その下
端前方(魚体の頭部側)及び後方(魚体の尾部
側)に切欠部21e,21eを形成し、この切欠
部21e,21eにおいて回転ナイフ3eの側面
を露出させるようになしてある。換言すれば、筒
状カバー2eの下端両側には、回転ナイフ3eの
側方を被覆する被覆部22e,22e(一方は図
示せず)を形成してあり、筒状カバー2eの下降
は、斯る被覆部22e,22eが魚体の腹腔壁に
当接した時点で停止するようになしてある。この
ように筒状カバー2eの下降が停止すると、この
時点で胃袋の付け根の下面(魚体の背側)は回転
ナイフ3eによつて切断されることがない。又、
回転ナイフ3eの径は、胃袋の付け根の径よりも
大きくなしてあり、上記の如く切断されずに残さ
れる部分以外の胃袋の付け根を上方から確実に切
断できるようになしてある。尚、第13図に示す
如く、被覆部22e,22eの下端部は、前方に
向けて若干下方に傾斜させた形状とし、後方の切
欠部21eは、前方の切欠部21eよりも小さく
するのが効果的な切断を行う上で好ましい。又、
第12図において、31eは回転ナイフ3eを高
速回転させるエアーモータである。
また、本発明の自動処理装置における前記内臓
除去装置Fは、セミドレス裁割され、腹部を上方
に向け且つその頭部を前方に向けその喉元を所定
位置に位置させて開腹状態で固定搬送され且つ胃
袋の付け根が一部切断されている魚体から腎臓以
外の内臓を薄膜と共に腹腔内から除去するもの
で、第14図及び第15図にその詳細を示す如
く、挟持レバー上下動用の回動レバー1fの先端
に、魚体の両側腹方向に先端が開閉可能な挟持レ
バー2f,2fを固定し、挟持レバー2f,2f
により魚体の胃袋、好ましくは一部切断されずに
残されている胃袋の付け根の近傍を挟持して腎臓
以外の内臓を薄膜と共に腹腔内から除去するよう
構成してある。
上記内臓除去装置Fにおける上記回動レバー1
fは、カムレバー11fを介しカム12fに連動
して軸13fを中心に回動し、その回動により、
挟持レバー2f,2fの先端を魚体の胃袋の付け
根の近傍の両側に向けて下降させ、下降後上昇さ
せるようになしてある。即ち、回動レバー1fの
下降及び上昇は、カム12fの形状及び回転速度
等を工夫することにより間歇的に行うようになし
てあり、この回動に伴い、挟持レバー2f,2f
は、前述の如く魚体の大小に拘わらず喉元が所定
位置に位置決めされている搬送中の魚体にタイミ
ングを合わせてその先端が開腹部の上方から胃袋
の付け根の近傍の両側に向けて魚体の大小に拘わ
らず瞬間的に充分に下降し下降後胃袋の付け根を
挟持して殆ど瞬間的に上昇するようになしてあ
る。尚、挟持レバー2f,2fの先端を魚体の大
小に拘わらず充分下降させるためには、カム12
fのカム溝を深く形成し、且つ回動レバー1fの
先端が下方に回動するようにカムレバー11fを
第14図に示す如くその両側に設けたスプリング
14f,14fにより付勢し、カム溝内でカムレ
バー11fの先端が遊んだ状態においてスプリン
グ14f,14fの付勢力により挟持レバー2
f,2fを腹腔壁に圧接させるようにすれば良
い。このようにすれば、スプリング14e,14
eの付勢力を調整することにより、魚体の大小に
拘わらず、カバー付回転ナイフ4eの適切な下降
圧を得ることもできる。
又、上記内臓除去装置Fにおける上記挟持レバ
ー2f,2fは、エアーシリンダー21fにより
ギア22f,22fを介し開閉可能に制御してあ
り、その下降時には開放しており、その上昇前に
閉鎖して胃袋の付け根の近傍を挟持し、その上昇
時に胃袋をそれに連なる腎臓以外の内臓を薄膜と
ともに掴み出すようになしてある。尚、挟持レバ
ー2f,2fの挟持面は、胃袋の付け根を確実に
挟持し得るように凹凸面で構成するのが好まし
い。
また、本発明の自動処理装置における前記腎臓
表皮切断装置Gは、セミドレス裁割され、腎臓以
外の内臓が腹腔内から除去された開腹状態の魚体
の腎臓(メフン)の表皮を切断するもので、第1
6図及び第17図にその詳細を示す如く、腎臓表
皮切断用カバー付回転ナイフ上下動用の回動レバ
ー1gの先端に、腎臓表皮切断用のカバー付回転
ナイフ2gをその下部を付勢力に抗して前記搬送
装置Bの搬送方向に回動可能に設けて構成してあ
る。
上記腎臓表皮切断装置Gにおける上記回動レバ
ー1gは、カムレバー11gを介しカム12gに
連動して軸13gを中心に回動し、その回動によ
り、カバー付回転ナイフ2gの先端を、魚体の開
腹部の上方から魚体の喉元近傍の背骨1x(第1
8図)に向けて背骨1xに到達するまで下降さ
せ、この下降状態を維持させて魚体の搬送により
喉元から肛門に亘り背骨1xの上方に存する腎臓
2xの表皮3x(第18図)の切断終了後上昇さ
せるようになしてある。即ち、この回動レバー1
gの下降及び上昇は、カム12gの形状及び回転
速度等を工夫することにより間歇的に行うように
なしてあり、この回動に伴い、カバー付回転ナイ
フ2gは、前述の如く魚体の大小に拘わらず喉元
が所定位置に位置決めされて搬送中の魚体の喉元
の位置にタイミングを合わせてその先端が魚体の
大小に拘わらず開腹部の上方から喉元の腎臓表皮
3x向けて瞬間的に下降し、魚体の搬送により肛
門までの腎臓表皮3xが魚体の大小に拘わらず切
断されるまでこの下降状態を維持し、その後上昇
するようになしてある。尚、カバー付回転ナイフ
2gを先端を魚体の大小に拘わらず喉元から肛門
に亘つて背骨1xに到達させるためには、カム1
2gのカム溝を深く且つ巾広く形成し、且つ回動
レバー1gの先端が下方に回動するようにカムレ
バー11gを第16図に示す如くその両側に設け
たスプリング14g,14gにより付勢し、カム
溝内でカムレバー11gの先端が遊んだ状態にお
いてスプリング14g,14gの付勢力によりカ
バー付回転ナイフ4gの先端を腹腔壁に長時間且
つ確実に圧接させるようにすれば良い。このよう
にすれば、スプリング14g,14gの付勢力を
調整することにより、魚体の大小に拘わらず、カ
バー付回転ナイフ4gの適切な下降圧を得ること
もできる。
又、上記腎臓表皮切断装置Gにおけるカバー付
回転ナイフ2gは、回動レバー1gの下降時に下
端を前記搬送装置Bの搬送方向に向けた状態で傾
斜するように回動レバー1gの先端に取付けてあ
り、上記回動レバー1gの先端にその上部をピン
51gで回動自在に軸支すると共に、スプリング
52gによりその下端を前記搬送装置Bの搬送方
向と逆方向に回動するように付勢し、且つこの付
勢力による回動をストツパー53gで規制するよ
うに回動レバー1gに取付けてある。従つて、カ
バー付回転ナイフ2gは、背骨1xに下端が当接
した状態において魚体の搬送につれ背骨1xの凹
凸に従いスプリング52gの付勢力に抗して前記
搬送装置Bの搬送方向に回動しながらその先端が
上下動することになる。そして、カバー付回転ナ
イフ2g自体は、下方に凸の笠型曲面体32gを
回転軸33gの下端に設けた回転ナイフ3gと、
上記回転軸33gを被覆するカバー4gとから構
成してあり、上記笠型曲面体32gの上部周縁に
は切刃31gを形成してある。上記カバー4g
は、その径が上記切刃31gの径よりも大きく下
端部を下方に凸の曲面で形成してある。又、上記
切刃31gは、第17図に示す如く、笠型曲面体
32gの表面及び上記カバー4gの下端部の表面
の共通の接線34gよりも内側に位置するように
なしてある。このような形状にカバー4g及び笠
型曲面体32gを形成することにより、カバー付
回転ナイフ2gが前述の如く傾斜状態に下降して
笠型曲面体32gの先端が背骨1xに到達した場
合、カバー4gの下端部の表面と笠型曲面体32
gの表面への腎臓2xの当接部分が凹み、その間
に相対的に盛り上がつた腎臓表皮3xのみが切刃
31gに接して切断され、腹腔壁は切断されるこ
とがない。そして、このような腎臓表皮3xの切
断は前記搬送装置Bの魚体の搬送によつて魚体の
喉元から肛門に亘つて行われ、カバー付回転ナイ
フ2gは、魚体の大きさに拘わらず回動レバー1
gの上昇前に、搬送中の魚体の肛門近傍の腹須に
よつてスプリング52gに抗して更に傾斜し、特
に背骨1xの立ち上がる凹凸の大きな肛門近傍の
除去し難い腎臓表皮3xをもカバー4gの下端部
の案内作用により確実に切断ながら開腹部から円
滑に抜け出す。そして、この際、上述のようなカ
バー4g及び笠型曲面体32gの形状により、肛
門近傍の腹須の表面が切刃31gにより切断され
ることも防止される。尚、笠型曲面体32g先端
には魚体の背骨1xに接する尖状部35gを設け
てある。又、第16図において、36gは回転ナ
イフ3gを高速回転させるエアーモーターであ
る。
また、本発明の自動処理装置における前記腎臓
除去装置Hは、セミドレス裁割され、腎臓以外の
内臓が腹腔内から除去され且つ腎臓の表皮が切断
された開腹状態の魚体の腎臓を腹腔内を損傷する
ことなく除去するとともに上記魚体の腹腔内を洗
浄するもので、第19図及び第20図にその詳細
を示す如く、腎臓除去兼洗浄用杆状体上下動用の
回動レバー1hの先端に、腎臓除去兼洗浄用杆状
体2hをその下部を付勢力に抗して前記搬送装置
Bの搬送方向に回動可能に設けて構成してある。
上記腎臓除去装置Hにおける上記回動レバー1
hは、カムレバー11hを介しカム12hに連動
して軸13hを中心に回動し、その回動により、
腎臓除去兼洗浄用杆状体2hの先端を魚体の開腹
部の上方から魚体の喉元近傍の背骨1x(第18
図)に向けて下降させ、この下降状態を維持させ
て魚体の搬送により喉元から肛門に亘り背骨1x
の上方に存する腎臓2x(第18図)を腎臓除去
兼洗浄用杆状体2hにより除去し且つ腹腔内を洗
浄し終えた後上昇させるようになしてある。即
ち、この回動レバー1hの下降及び上昇は、カム
12hの形状及び回転速度等を工夫することによ
り間歇的に行うようになしてあり、この回動に伴
い、腎臓除去兼洗浄用杆状体2hは、前述の如く
魚体の大小に拘わらず喉元が所定位置に位置決め
されて搬送中の魚体の喉元の位置にタイミングを
合わせてその先端が魚体の大小に拘わらず開腹部
の上方から喉元の腎臓2x向けて瞬間的に下降
し、魚体の搬送により肛門までの腎臓2xが魚体
の大小に拘わらず除去されるまでこの下降状態を
維持し、その後上昇するようになしてある。尚、
腎臓除去兼洗浄用杆状体2hの先端を魚体の大小
に拘わらず喉元から肛門に亘る背骨1xに到達さ
せるためには、カム12hのカム溝を深く且つ巾
広く形成し、且つ回動レバー1hの先端が下方に
回動するようにカムレバー11hを第19図に示
す如くその両側に設けたスプリング14h,14
hにより付勢し、カム溝内でカムレバー11hの
先端が遊んだ状態においてスプリング14h,1
4hの付勢力により腎臓除去兼洗浄用杆状体2h
の先端を腹腔壁に長時間且つ確実に圧接させるよ
うにすれば良い。このようにすれば、スプリング
14h,14hの付勢力を調整することにより、
魚体の大小に拘わらず、腎臓除去兼洗浄用杆状体
2hの適切な下降圧を得ることもできる。
又、上記腎臓除去装置Hにおける上記腎臓除去
兼洗浄用杆状体2hは、送水路31hを有する杆
体3hと、杆体3hの下端部に設けたノズル部4
hと、ノズル部4hの背面に設けた腎臓除去プレ
ート5hとから構成してある。上記杆体3hは、
上記回動レバー1hの先端に上述の如くその下部
を前記の搬送装置Bの搬送方向に向けて付勢力に
抗し傾斜可能に設けてあり、その送水路31hは
ホース32hを介し洗浄水圧送ポンプ(図示せ
ず)に連通してある。又、上記ノズル部4hは、
腹腔内からの脱出が容易且つ円滑になされるよう
に表面が凸曲面形状に膨出しており、このノズル
部4hには、送水路31hに連通する複数個のノ
ズル孔41h,41h,…を膨出部の表面に縦一
列に開口させて設けてある。又、上記腎臓除去プ
レート5hは、腹腔壁を損傷させないように可撓
性材料で形成してあり、抑えプレート54hによ
りノズル部4hの背面側の平但部に固定してあ
る。そして、腎臓除去プレート5hの下端は、腎
臓2xの掻き取りに適した形状となしてあり、且
つノズル部4hの下端よりも下方に位置させてあ
る。そして、このように構成された腎臓除去兼洗
浄用杆状体2hによれば、上記回動レバー1hが
下方への回動状態で上述の如く維持されているこ
とにより、前記搬送装置Bの魚体の搬送に従つて
魚体の喉元から肛門に向けその腎臓2xを腹腔内
を損傷することなく腎臓除去プレート5hで掻き
取り、同時に腹腔内をノズル孔41h,41h,
…から噴射される高圧洗浄水により腹腔内を損傷
することなく洗浄することができる。そして、腎
臓除去兼洗浄用杆状体2hは、魚体の大きさに拘
わらず回動レバー1hの上昇前に、搬送中の魚体
の肛門近傍の腹須によつてスプリング52hに抗
して更に傾斜し、特に背骨1xの立ち上がる凹凸
の大きな肛門近傍の除去し難い腎臓をもノズル部
4hの凸曲面形状の膨出部の案内作用により腎臓
除去プレート5hで除去しながら開腹部から円滑
に抜け出すことができる。
尚、実施例においては、上記腎臓除去装置を2
つ設けてあるが、その数に制限がないことは云う
迄もない。
次に、以上の構成からなる本発明の自動処理装
置を用いて実施する本発明の魚体の自動処理方法
の一実施態様について説明すると、斯る一実施態
様においては、以下の通り供給路1aに魚体を容
易な供給態様で供給するだけで、即ちその腹部を
上方に向けその頭部方向に供給するだけで、魚体
の大小に拘わらず、魚体が位置決めされた状態で
搬送装置Bに自動的に供給され、該魚体が搬送さ
れながら自動的に連続処理される。
即ち、上述の如く腹部を上方に向け頭部を前方
に向けて供給路1aに供給された魚体は、前述の
如く、前記供給位置決め装置Aにおけるガイドレ
バー2a,2aによつて大きさが検知され、この
検知に応じて前述の如く魚体の供給方向に回動す
る魚体頭部先端受板3aに魚体の頭部先端が受止
され、魚体の大小に拘わらず魚体の喉元が所定位
置に位置決めされる。
魚体の大小に拘わらず喉元がこのように所定位
置に位置決めされされた魚体は、前述の如く、前
記搬送装置Bとタイミングを合わせて前記供給位
置決め装置Aにおけるストツプレバー4aの制動
が解除されることにより、魚体頭部先端受板3a
を押し開いて前記搬送装置Bの始端に供給され
る。
搬送装置Bに供給された魚体は、前述の如く、
所定位置に供給された状態で、即ち腹部を上方に
向け頭部を前方に向けて魚体の大小に拘わらず喉
元を所定位置に位置決めした状態で固定搬送され
る。
搬送装置Bにより位置決め固定されて搬送中の
魚体は、前記セミドレス裁割装置Cの下方を通過
することにより、前述の如く、セミドレス裁割装
置Cにより魚体の大小に拘わらずその喉元から肛
門に向けてセミドレス裁割される。
セミドレス裁割された搬送中の魚体は、前記開
腹装置Dの通過開始時点で、前述の如く、位置決
め固定されている魚体のセミドレス裁割部にタイ
ミングを合わせて下降且つ開閉し、しかも魚体の
大小に拘わらず腹須のみを受け持つ開腹レバー3
d,3dにより、内臓が掻き上げられることなく
開腹され、搬送装置Bとともに移動する開腹レバ
ー3d,3dにより、以後この開腹状態が維持さ
れる。
このようにして開腹レバー3d,3dにより開
腹状態が維持されつつ搬送装置Bにより魚体の大
小に拘わらず喉元が所定位置に位置決め固定され
て搬送されている魚体は、先ず、前記内臓切断装
置Eに至つた時点において、前述の如く、腹腔壁
を切断しないように先端部が工夫されており且つ
魚体の搬送にタイミングを合わせて胃袋の付け根
の上方から先端部が魚体の大小に拘わらず腹腔壁
に当接するまで下降して直ちに上昇するカバー付
回転ナイフ4eにより、魚体の大小に拘わらず、
腹腔内が損傷されることなく胃袋の付け根がその
一部を残した状態で切断される。
次いで、胃袋の付け根の一部切断された開腹状
態で搬送中の上記魚体は、前記内臓除去装置Fに
至つた時点において、前述の如く、魚体の大小に
拘わらず喉元が所定位置に位置決め固定されて搬
送中の魚体にタイミングを合わせて胃袋上方から
魚体の大小に拘わらず充分に下降して直ちに上昇
する挟持レバー2f,2fにより、魚体の大小に
拘わらず、胃袋が強く挟持されて胃袋に連なる腎
臓以外の内臓が薄膜と共に腹腔内から除去され
る。このように胃袋の付け根をその一部を残して
切断後胃袋を掴み出してそれに連なる内臓を除去
することによつて、卵巣の損傷を少なくすること
ができ、且つ腎臓の除去及び腹腔内の洗浄を容易
に実施可能とすることができる。
次いで、腎臓の残された開腹状態で搬送中の上
記魚体は、前記腎臓表皮切断装置Gに至つた時点
において、前述の如く、腹腔壁を切断しないよう
に先端部が工夫されており且つ魚体の大小に拘わ
らず喉元が所定位置に位置決め固定されて搬送中
の魚体にタイミングを合わせて喉元の上方から先
端部が魚体の大小に拘わらず背骨に当接するまで
下降しこの当接状態を搬送中の魚体の大小に拘わ
らず維持した後上昇するカバー付回転ナイフ2g
により、魚体の大小に拘わらず、腎臓の表皮が完
全に切断され、次工程における腎臓の除去を容易
に実施可能とすることができる。
しかる後、腎臓の表皮が切断された開腹状態で
搬送中の上記魚体は、前記腎臓除去装置H,Hに
至つた時点において、前述の如く、魚体の大小に
拘わらず背骨に沿つて円滑に移動し且つ円滑に開
腹部の肛門の位置から脱出し得るように先端部が
工夫されており且つ魚体の大小に拘わらず喉元が
所定位置に位置決め固定されて搬送中の魚体にタ
イミングを合わせて喉元の上方から先端部が魚体
の大小に拘わらず背骨に当接するまで下降しこの
当接状態を搬送中の魚体の大小に拘わらず維持し
た後上昇する腎臓除去兼洗浄用杆状体2hによ
り、魚体の大小に拘わらず、腹腔内が損傷される
ことなく腎臓が完全に除去され且つ腹腔内が洗浄
される。尚、この場合、前工程の腎臓の表皮の切
断が不充分であると高圧洗浄水の噴射のみによる
腎臓の除去は困難である。
斯くして腎臓が除去され且つ腹腔内が洗浄され
た魚体は、前記搬送装置Bから排出され、セミド
レス製品として価値が高いものとなる。
尚、本発明の魚体の自動処理方法は、本発明の
魚体の自動処理装置の一実施例を用いた上記の一
実施態様に制限されるものでないことは云う迄も
ない。
〔発明の効果〕 叙上の如く本発明によれば、魚体の大小に拘わ
らず、魚体を位置決めされた状態で搬送装置に自
動的に供給し、該魚体を搬送しながら自動的に連
続処理して品質の良いセミドレス製品を得ること
ができるため、この種の従来法に比べて工業的価
値の極めて高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の装置の一実施例の全体の概要
を示す側面図である。第2図〜第5図は上記一実
施例における供給位置決め装置を示すもので、第
2図はその側面図、第3図はその正面図、第4図
はその一部の断面図、第5図は第4図の一部の側
面図である。第6図及び第7図は上記一実施例に
おける搬送装置を示すもので、それぞれその異な
る要部の縦断面図である。第8図〜第11図は上
記一実施例における開腹装置を示すもので、第8
図はその平面図、第9図はその右半分の側面図、
第10図はその正面図、第11図は開閉レバーの
開閉態様を具体的に説明するための平面図であ
る。第12図及び第13図は上記一実施例におけ
る内臓切断装置を示すもので、第12図はその側
面図、第13図はその要部の拡大図である。第1
4図及び第15図は上記一実施例における内臓除
去装置を示すもので、第14図はその側面図、第
15図はその要部の正面図である。第16図〜第
18図は上記一実施例における腎臓表皮切断装置
を示すもので、第16図はその側面図、第17図
はその要部の拡大断面図、第18図は魚体の横断
面図である。第19図及び第20図は上記一実施
例における腎臓除去装置を示すもので、第19図
は一部を断面にして示す側面図、第20図はその
要部の平面図である。第21図及び第22図は魚
体を示すもので、第21図はその側面図、第22
図はその底面図である。 A……供給位置決め装置、B……搬送装置、C
……セミドレス裁割装置、D……開腹装置、E…
…内臓切断装置、F……内臓除去装置、G……腎
臓表皮切断装置、H……腎臓除去装置、X……魚
体、3d……開腹レバー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 魚体を搬送装置に自動的に供給し、該魚体を
    搬送しながら自動的に連続処理する方法であつ
    て、魚体をその腹部を上方に向け且つその頭部を
    前方に向けその喉元を所定位置に位置決めしてか
    ら上記搬送装置に供給し、供給された魚体を上記
    搬送装置の所定位置に供給状態で固定し、固定さ
    れた魚体を搬送しながら、先ず、該魚体をその喉
    元からセミドレス裁割し内臓を掻上げることなく
    開腹状態となし、その後上記魚体の胃袋の付け根
    をその一部を残して腹腔内を損傷することなく切
    断し、次いで上記胃袋を挟持して腎臓以外の内臓
    を薄膜と共に腹腔内から除去し、次いで上記腎臓
    の表皮を切断し、しかる後腹腔内を損傷すること
    なく上記腎臓を除去し且つ腹腔内を洗浄すること
    を特徴とする魚体の自動処理法。 2 搬送装置の始端に魚体をその腹部を上方に向
    け且つその頭部を前方に向けその喉元を所定位置
    に位置決めしてから供給する供給位置決め装置
    と、供給された魚体を所定位置に供給された状態
    で固定して搬送する搬送装置と、該搬送装置の上
    方から搬送中の上記魚体をその喉元からセミドレ
    ス裁割するセミドレス裁割装置と、セミドレス裁
    割された搬送中の上記魚体をその上方から内臓を
    掻上げることなく開腹し且つこの開腹状態を維持
    したまま上記搬送装置の上方を該搬送装置ととも
    に移動する開腹レバーを備えた開腹装置と、開腹
    状態の上記魚体の胃袋の付け根をその上方からそ
    の一部を残して腹腔内を損傷することなく切断す
    る内臓切断装置と、胃袋の付け根の一部切断され
    た開腹状態の上記魚体の胃袋をその上方から挟持
    して腎臓以外の内臓を薄膜と共に腹腔内から除去
    する内臓除去装置と、腎臓の残された開腹状態の
    上記魚体の腎臓の表皮をその上方から切断する腎
    臓表皮切断装置と、腎臓の表皮の切断された開腹
    状態の上記魚体の腎臓をその上方から腹腔内を損
    傷することなく除去し且つ腹腔内を洗浄する腎臓
    除去装置とからなることを特徴とする魚体の自動
    処理装置。
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JPH07102072B2 (ja) * 1990-09-05 1995-11-08 日本フイレスタ株式会社 採卵装置

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JPS61195638A (ja) 1986-08-29

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