JPH0449266Y2

JPH0449266Y2 -

Info

Publication number: JPH0449266Y2
Application number: JP20136087U
Authority: JP
Priority date: 1987-12-29
Filing date: 1987-12-29
Publication date: 1992-11-19
Also published as: JPH01105683U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、地中に埋設して雨水、地下水あるい
は軟弱地盤で発生した湧き水等を適所に誘導して
排水するための有孔排水管に関する。

（従来技術およびその問題点）従来から水はけの悪いグランド、造成地等で
は、地中に有孔排水管を埋設し、該排水管の側壁
に穿設した小孔から雨水、地下水等を集水し、こ
れを適所に誘導して排出することが行なわれてい
る。

しかしながら、従来の排水管は断面形状が円
形、卵形あるいは四角形等であつたので、次のよ
うな問題があつた。

すなわち、断面が円形状の排水管は、管を埋設
するときに管が接地する地盤を充分に地固めしな
いと、配管後に地盤がゆるんで部分的に管が沈降
し、排水機能が低下するという問題があつた。

また、卵形状の排水管の場合には、曲率半径の
小さい管壁側を下にして倒立状態で配管すること
になるので、配管施工が厄介であつた。

一方、断面が四角形の排水管は、土圧、輪荷重
等を受けたときに変形し易く、破損するという問
題があつた。

本考案は、かかる従来管の問題点を解消したも
のであつて、配管の施工性に優れ、また土圧、輪
荷重等によつて破損することのない有孔排水管を
提供するものである。

（問題点を解決するための手段）本考案の排水管は、断面形状を略三角形に形成
した管の側壁に多数の小孔を穿設したことを特徴
とするものである。

（実施例）以下、本考案の実施例を図面にて詳細に説明す
る。第１図は本考案の一実施例を示す斜示図、第
２図は本考案の他の実施例を示す部分断面斜示図
であり、符号Ａ１，Ａ２は有孔排水管である。

本考案の排水管は傾斜壁１および２と、底壁３
によつて断面形状が略三角形の管を形成し、傾斜
壁１または２のいずれか一方、または双方の側壁
に多数の小孔４を穿設したものである。

前記傾斜壁１，２および底壁３の各辺の長さ、
厚み等は、排水管を何処に埋設するかによつて適
宜選定することができる。また、小孔４の形状、
大きさ等は排水管が埋設される土壌の種類、粒度
等によつて選定することができるが、通常は１〜
数mm程度の円形孔あるいは楕円孔、三角孔を穿設
するとよい。

本考案の排水管は、塩化ビニル樹脂、ポリエチ
レン樹脂等の合成樹脂シート、あるいはアルミニ
ユウム等の金属シートを折り曲げて形成するのが
好ましい。例えば、第１図に示す如くシートを順
次折り曲げて傾斜壁１および２と、底壁３を形成
し、前記底壁３と連続した連続代１３を傾斜壁１
の一端縁に接合して管を成形するとよい。

また、第２図に示す如くシートを順次折り曲げ
て底壁３１、傾斜壁１および２、底壁３２、補強
壁５を形成し、底壁３１と連続する接続代３５を
垂直に立ち上がらせた補強壁５に接合して形成し
てもよい。この場合には、傾斜壁１，２の山頂部
と底壁３とが補強壁５によつて連結されるので、
傾斜壁１，２の外面に土圧、輪荷重等が作用して
も管が偏平状に変形する恐れが全くない。

本考案の排水管Ａ１，Ａ２は、平坦面に形成し
た地盤に底壁３を接地して配管するものである
が、底壁３が平坦面となつて接地面積が大きいこ
とから地盤を充分に地固めしなくても配管施工後
に管が部分的に沈降することがない。また、この
配管施工の際に、第２図に示した如く傾斜壁１，
２の上面に、グラスウール、椰がら等からなるフ
イルター６を張設しておけば、小孔４が目詰りし
たり、管内に泥、砂等が沈積して排水機能が低下
することがなく、管内に集水した雨水、地下水等
を適所に誘導して排水することができる。

また、排水管に作用する土圧、輪荷重等は、傾
斜壁１，２によつて分散され、傾斜壁１，２に作
用する主応力が減少するので、排水管が破損する
こともない。

（考案の作用および効果）以上詳述した如く、本考案の有孔排水管は、断
面形状を略三角形に形成したので、底壁を平坦面
に形成した地盤に接地するだけで簡単に配管施工
が行なえる。また、底壁が平坦面となつて接地面
積が大きいことから地盤を充分に地固めしなくて
も埋設後に管が部分的に沈降して排水機能が低下
することもない。

更には、この配管状態では、他の２側壁が傾斜
壁となつて、排水管に作用する土砂、輪荷重等が
分散され、傾斜壁に作用する主応力が減少するの
で、管が破損することもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜示図、第２
図は他の実施例を示す部分断面斜示図である。Ａ１，Ａ２……有孔排水管、１，２……傾斜壁
（側壁）、３……底壁、４……小孔、５……補強
壁、６……フイルター。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

断面形状を略三角形に形成した管の側壁に多数
の小孔を穿設したことを特徴とする有孔排水管。