JPH0449166B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0449166B2 JPH0449166B2 JP55080456A JP8045680A JPH0449166B2 JP H0449166 B2 JPH0449166 B2 JP H0449166B2 JP 55080456 A JP55080456 A JP 55080456A JP 8045680 A JP8045680 A JP 8045680A JP H0449166 B2 JPH0449166 B2 JP H0449166B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- acrylic
- binder
- acrylate
- copolymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/62—Record carriers characterised by the selection of the material
- G11B5/68—Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent
- G11B5/70—Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer
- G11B5/702—Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer characterised by the bonding agent
- G11B5/7021—Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer characterised by the bonding agent containing a polyurethane or a polyisocyanate
- G11B5/7022—Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer characterised by the bonding agent containing a polyurethane or a polyisocyanate containing mixtures of polyurethanes or polyisocyanates with other polymers
Landscapes
- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
本発明は磁気記録体用結着剤に関する。
磁気録画テープや磁気デイスク等に用いられる
磁気記録体は磁気ヘツドとの摺接相対速度が大き
いために、磁性層が十分な耐摩耗性及び耐熱性を
有することが要求される。従来、このような磁性
層を形成するために、N−ブトキシアクリルアミ
ド等を含む結着剤中に磁性材料粉末を分散させて
磁性塗料とし、これを基材上に塗布し、加熱硬化
させることが提案されている。このような結着剤
によれば、形成される磁性層はすぐれた耐摩耗性
及び耐熱性を有する反面、磁性塗料の製造に際し
て磁性材料粉末が十分均一に分散されないという
問題がある。 また、磁性層の耐摩耗性及び耐熱性を向上させ
るために、ポリイソシアネート及びポリオールを
結着剤として用いることも提案されている。しか
し、この結着剤を用いた磁性塗料は経時的に増粘
しやすく、ポツトライフが短かいという問題があ
る。 本発明は上記した種々の問題を解決するために
なされたものであつて、磁性材料粉末の分散性に
すぐれると共に、低温でも磁性層を形成すること
が可能で形成された磁性層が耐摩耗性にすぐれ、
更に磁性塗料のポツトライフが長い磁性記録体用
結着剤を提供することを目的とする。 しかして本発明の要旨は、水酸基を含むビニル
単量体とアクリル系第3アミンと前二者と異なる
アクリル系エステルとの共重合体とイソシアネー
ト化合物とを含有し、上記共重合体中のアクリル
系第3アミンの割合が0.1〜5重量であることを
特徴とする磁気記録体用結着剤に存する。 本発明における水酸基を含むビニル単量体と
は、アクリル酸又はメタアクリル酸と多価アルコ
ールとの反応物としての構造式を有するものを言
い、具体例には2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート(これは2−ヒドロキシエチルメタア
クリレートと2−ヒドロキシエチルメタアクリレ
ートの両方を表わす。以下同じ)、2−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、3−クロロ−
2−ヒドロキシプルピル(メタ)アクリレート、
次式で表わされるポリエチレングリコールモノア
クリレートCH2=CH−COO(−CH2CH2O)−oH
(nは2乃至9の整数)、次式で表わされるポリプ
ロピレングリコールモノアクリレート
磁気記録体は磁気ヘツドとの摺接相対速度が大き
いために、磁性層が十分な耐摩耗性及び耐熱性を
有することが要求される。従来、このような磁性
層を形成するために、N−ブトキシアクリルアミ
ド等を含む結着剤中に磁性材料粉末を分散させて
磁性塗料とし、これを基材上に塗布し、加熱硬化
させることが提案されている。このような結着剤
によれば、形成される磁性層はすぐれた耐摩耗性
及び耐熱性を有する反面、磁性塗料の製造に際し
て磁性材料粉末が十分均一に分散されないという
問題がある。 また、磁性層の耐摩耗性及び耐熱性を向上させ
るために、ポリイソシアネート及びポリオールを
結着剤として用いることも提案されている。しか
し、この結着剤を用いた磁性塗料は経時的に増粘
しやすく、ポツトライフが短かいという問題があ
る。 本発明は上記した種々の問題を解決するために
なされたものであつて、磁性材料粉末の分散性に
すぐれると共に、低温でも磁性層を形成すること
が可能で形成された磁性層が耐摩耗性にすぐれ、
更に磁性塗料のポツトライフが長い磁性記録体用
結着剤を提供することを目的とする。 しかして本発明の要旨は、水酸基を含むビニル
単量体とアクリル系第3アミンと前二者と異なる
アクリル系エステルとの共重合体とイソシアネー
ト化合物とを含有し、上記共重合体中のアクリル
系第3アミンの割合が0.1〜5重量であることを
特徴とする磁気記録体用結着剤に存する。 本発明における水酸基を含むビニル単量体と
は、アクリル酸又はメタアクリル酸と多価アルコ
ールとの反応物としての構造式を有するものを言
い、具体例には2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート(これは2−ヒドロキシエチルメタア
クリレートと2−ヒドロキシエチルメタアクリレ
ートの両方を表わす。以下同じ)、2−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、3−クロロ−
2−ヒドロキシプルピル(メタ)アクリレート、
次式で表わされるポリエチレングリコールモノア
クリレートCH2=CH−COO(−CH2CH2O)−oH
(nは2乃至9の整数)、次式で表わされるポリプ
ロピレングリコールモノアクリレート
【式】(aは2乃至
5の整数)、2−ヒドロキシエチル−2′−アクリ
ロイルナキシフタレート 等の(メタ)アクリル酸エステルやN−メチロー
ル(メタ)アクリルアミド等のアクリル系アミド
が好適な例として挙げられる。 これら水酸基を含むビニル単量体の使用量は、
多過ぎると上記共重合体の溶剤に対する溶解性が
低下し少な過ぎるとイソシアネート化合物との反
応によるウレタン結合が充分に形成されず加熱硬
化にしくくなるので、通常は共重合体の0.1〜30
重量%であり好ましくは0.5〜10重量%である。 本発明におけるアクリル系第3アミンとは、ア
クリロイル基を含む第3アミンを指し、具体的に
はジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、等
の(メタ)アクリル酸エステルやジメチルアクリ
ルアミド等が好適な例として挙げられ、磁性粉末
の分散性の点で特にジメチルアミノエチルアクリ
レートが好ましい。第3アミンの量は、多過ぎる
と共重合体の耐水性が悪くなり、少な過ぎると磁
性粉末の分散性が悪くなり又共重合体とイソシア
ネート化合物との架橋反応を促進せしめる効果も
生じにくくなるので、0.1〜5重量%とされる。 本発明におけるアクリル系エステルとは(メ
タ)アクリル酸と脂肪族アルコールとのエステル
及び(メタ)アクリル酸と脂環式アルコールとの
エステルを言い、従つて上記の水酸基を含むビニ
ル単量体及びアクリル系第3アミンとは異なる単
量体で、具体的には例えば、メチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル
(メタ)アクリレート、アミル(メタ)アクリレ
ート、ヘキシル(メタ)アクリレート、シくロヘ
キシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)
アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニ
ル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリ
レート、ドデシル(メタ)アクリレート等が挙げ
られ、これらは単独で又は組合せで用いられ、最
終的に得られる塗膜に適度の硬さと可撓性を付与
する。 これらアクリル系エステルと上記水酸基を含む
ビニル単量体とアクリル系第3アミンとの共重合
体の製造方法は特に限定されるものではなく、例
えば溶液重合、乳化重合等公知の重合方法を採用
することができる。 共重合体と共に磁性粉末と混練されるイソシア
ネート化合物としてはトリレンジイソシアネー
ト、ジフエニルメタンジイソシアネート、ジアニ
シジチジイソシアネート、トリデンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、メタキ
シリレンジイソシアネート及びトリメチロールプ
ロパン1モルとトリレンジイソシアネート3モル
との反応物 等が挙げられ、該反応物は、バイエル社からは商
品名「デスモジユールL」として、日本ポリウレ
タン工業(株)からは商品名「コロネートL」とし
て、武田薬品(株)からは商品名「タケネートD102」
として市販されている。 イソシアネート化合物の上記共重合体への混入
量は、多過ぎると最終的に得られる塗膜が脆くな
るので共重合体100重量部に対し10重量部以下と
される。 本発明の結着剤を溶剤に溶解し、これにr−酸
化鉄のような磁性粉末材料を添加、混練して分散
させれば、磁性塗料を得る。但し、本発明結着剤
と磁性材料粉末の添加順、分散手段等は何ら限定
されていない。尚、溶剤としてはトルエン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソ
プロピルアルコール、シクロヘキサノン等の一種
又は二種以上の混合物が一般に用いられる。結着
剤は、磁性材料粉末100重量部について通常、25
〜100重量部用いられ、また、磁性塗料は、通常、
10〜30重量%の結着剤を有するように調製され
る。 本発明結着剤は上述の通りの構成になされてお
り、水酸基を含むビニル単量体により共重合体7
に導入された水酸基が共重合体とイソシアネート
化合物との架橋反応に寄与して耐摩耗性及び耐熱
性に優れた磁性層を形成し、又アクリル系第3ア
ミンによつて共重合体に導入された活性窒素が前
記架橋反応を促進するので、磁性塗料を基材上に
塗布した後低温でも充分硬化して磁性層を形成す
ることができ、この際従来の如く低分子量触媒を
添加する必要がないので該触媒がブリードして磁
気特性を劣化させたりすることがなく、又、磁性
塗料としてポツトライフが短くなることもない。
又、本発明結着剤は、共重合体中のアクリル系エ
ステル成分が磁性材料粉末との親和性にすぐれる
ので、磁性材料粉末の分散性が極めて良好で、例
えば、実施例にみられるように角形比が大きい。 以下に実施例を挙げて本発明を説明する。尚、
以下において「部」及び「%」はそれぞれ重量部
及び重量%を示す。 実施例 1 攪拌棒、凝縮器、滴下装置、窒素吹込管、温度
計を備えた反応容器にトルエン50部、メチルイソ
ブチルケトン50部仕込み、一方、2−ヒドロキシ
エチルメタアクリレート1部、ジメチルアミノエ
チルアクリレート1部、メチルメタアクリレート
48部、n−ブチルアクリレート10部、2−エチル
ヘキシルアクリレート40部の各単量体の混合溶液
に重合開始剤アゾイソブチロニトリル0.4部を溶
解したものを4分割し、前記反応容器中の内容物
を攪拌しながら、窒素ガス雰囲気下、80℃の温度
で、この分割液を夫々1時間ごとに滴下して重合
した。重合開始4時間後(前記分割後の滴下終了
の約1時間後)アゾイソブチロニトリル0.2部を
追加添加し、さらに重合を6時間続けて透明粘稠
な樹脂溶液を得た。 次に、共重合溶液をトルエン−メチルイソブチ
ルケトン(重量比1:1)にて希釈して、溶液中
の共重合体濃度を15%に調整した。次に、この溶
液に共重合体20部についてr−酸化鉄47部を加
え、ボールミルにて10時間混合分散させた後、イ
ソシアネート化合物(日本ポリウレタン工業社
製、コロネートL)を0.65部加えて、充分攪拌し
て、磁性塗料を得た。 この磁性塗料を調整して24時間及び48時間後の
粘度をB型粘度計にて測定し、ポツトライフの安
定性をみた。 また、磁性塗料を25μ厚のポリエチレンテレフ
タレートフイルム上に乾燥厚が6μとなるように
塗布し、室温にて48時間放置して乾燥、硬化さ
せ、磁気記録媒体を作製し、角形比、加熱密着性
及びゲル分率を調べた。これらの結果を第1表に
示す。加熱密着性とは、形成された磁性層を120
℃の温度で15分間加熱し、磁性層を相互に重ねた
ときに接着するか否かをみたものであり、表にお
いて○は接着しない(ブロツキングが起こらない
ことを、また、×は接着することを示す。 ゲル分率とは磁性層の形成されたフイルムをト
ルエン−メチルブチルケトン(重量比1:1)混
合溶媒に一昼夜浸漬した後のフイルムの重量を浸
漬前のフイルムの重量で除した値であり、共重合
体とイソシアネート化合物との架橋反応の反応効
率等を判断する目安となるものである。 実施例 2〜4 実施例1と同様にして、表に示すように、種々
の組成の共重合体を調製し、イソシアネート化合
物を加えて結着剤を得磁性塗料及び磁性層の評価
を行なつた。結果を第1表に示す。 比較例 1 実施例1と同様にして、表に示すように、種々
の組成の共重合体を調製し、イソシアネート化合
物を加えて結着剤を得、磁性塗料及び磁性層の評
価を行なつた。結果を第1表に示す。 比較例 2 比較例1に示された共重合体100部に対し触媒
としてトリエチルアミンを0.41部加える以外は実
施例1と同様にして結着剤を得て磁性塗料及び磁
性層を評価した。その結果を第1表に示す。 比較例 3 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共
重合体のトルエン−メチルイソブチルケトン(重
量比1:1)15重量%溶液を調整し、実施例1と
同様にして結着剤を得磁性塗料を調製した。実施
例1と同様の評価結果を第1表に示す。 比較例 4 比較例3に示された共重合体100部に対し触媒
としてトリエチルアミンを0.41部加える以外は比
較例3と同様にして結着剤を得、磁性塗料を評価
した。その結果を第1表に示す。
ロイルナキシフタレート 等の(メタ)アクリル酸エステルやN−メチロー
ル(メタ)アクリルアミド等のアクリル系アミド
が好適な例として挙げられる。 これら水酸基を含むビニル単量体の使用量は、
多過ぎると上記共重合体の溶剤に対する溶解性が
低下し少な過ぎるとイソシアネート化合物との反
応によるウレタン結合が充分に形成されず加熱硬
化にしくくなるので、通常は共重合体の0.1〜30
重量%であり好ましくは0.5〜10重量%である。 本発明におけるアクリル系第3アミンとは、ア
クリロイル基を含む第3アミンを指し、具体的に
はジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、等
の(メタ)アクリル酸エステルやジメチルアクリ
ルアミド等が好適な例として挙げられ、磁性粉末
の分散性の点で特にジメチルアミノエチルアクリ
レートが好ましい。第3アミンの量は、多過ぎる
と共重合体の耐水性が悪くなり、少な過ぎると磁
性粉末の分散性が悪くなり又共重合体とイソシア
ネート化合物との架橋反応を促進せしめる効果も
生じにくくなるので、0.1〜5重量%とされる。 本発明におけるアクリル系エステルとは(メ
タ)アクリル酸と脂肪族アルコールとのエステル
及び(メタ)アクリル酸と脂環式アルコールとの
エステルを言い、従つて上記の水酸基を含むビニ
ル単量体及びアクリル系第3アミンとは異なる単
量体で、具体的には例えば、メチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル
(メタ)アクリレート、アミル(メタ)アクリレ
ート、ヘキシル(メタ)アクリレート、シくロヘ
キシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)
アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニ
ル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリ
レート、ドデシル(メタ)アクリレート等が挙げ
られ、これらは単独で又は組合せで用いられ、最
終的に得られる塗膜に適度の硬さと可撓性を付与
する。 これらアクリル系エステルと上記水酸基を含む
ビニル単量体とアクリル系第3アミンとの共重合
体の製造方法は特に限定されるものではなく、例
えば溶液重合、乳化重合等公知の重合方法を採用
することができる。 共重合体と共に磁性粉末と混練されるイソシア
ネート化合物としてはトリレンジイソシアネー
ト、ジフエニルメタンジイソシアネート、ジアニ
シジチジイソシアネート、トリデンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、メタキ
シリレンジイソシアネート及びトリメチロールプ
ロパン1モルとトリレンジイソシアネート3モル
との反応物 等が挙げられ、該反応物は、バイエル社からは商
品名「デスモジユールL」として、日本ポリウレ
タン工業(株)からは商品名「コロネートL」とし
て、武田薬品(株)からは商品名「タケネートD102」
として市販されている。 イソシアネート化合物の上記共重合体への混入
量は、多過ぎると最終的に得られる塗膜が脆くな
るので共重合体100重量部に対し10重量部以下と
される。 本発明の結着剤を溶剤に溶解し、これにr−酸
化鉄のような磁性粉末材料を添加、混練して分散
させれば、磁性塗料を得る。但し、本発明結着剤
と磁性材料粉末の添加順、分散手段等は何ら限定
されていない。尚、溶剤としてはトルエン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソ
プロピルアルコール、シクロヘキサノン等の一種
又は二種以上の混合物が一般に用いられる。結着
剤は、磁性材料粉末100重量部について通常、25
〜100重量部用いられ、また、磁性塗料は、通常、
10〜30重量%の結着剤を有するように調製され
る。 本発明結着剤は上述の通りの構成になされてお
り、水酸基を含むビニル単量体により共重合体7
に導入された水酸基が共重合体とイソシアネート
化合物との架橋反応に寄与して耐摩耗性及び耐熱
性に優れた磁性層を形成し、又アクリル系第3ア
ミンによつて共重合体に導入された活性窒素が前
記架橋反応を促進するので、磁性塗料を基材上に
塗布した後低温でも充分硬化して磁性層を形成す
ることができ、この際従来の如く低分子量触媒を
添加する必要がないので該触媒がブリードして磁
気特性を劣化させたりすることがなく、又、磁性
塗料としてポツトライフが短くなることもない。
又、本発明結着剤は、共重合体中のアクリル系エ
ステル成分が磁性材料粉末との親和性にすぐれる
ので、磁性材料粉末の分散性が極めて良好で、例
えば、実施例にみられるように角形比が大きい。 以下に実施例を挙げて本発明を説明する。尚、
以下において「部」及び「%」はそれぞれ重量部
及び重量%を示す。 実施例 1 攪拌棒、凝縮器、滴下装置、窒素吹込管、温度
計を備えた反応容器にトルエン50部、メチルイソ
ブチルケトン50部仕込み、一方、2−ヒドロキシ
エチルメタアクリレート1部、ジメチルアミノエ
チルアクリレート1部、メチルメタアクリレート
48部、n−ブチルアクリレート10部、2−エチル
ヘキシルアクリレート40部の各単量体の混合溶液
に重合開始剤アゾイソブチロニトリル0.4部を溶
解したものを4分割し、前記反応容器中の内容物
を攪拌しながら、窒素ガス雰囲気下、80℃の温度
で、この分割液を夫々1時間ごとに滴下して重合
した。重合開始4時間後(前記分割後の滴下終了
の約1時間後)アゾイソブチロニトリル0.2部を
追加添加し、さらに重合を6時間続けて透明粘稠
な樹脂溶液を得た。 次に、共重合溶液をトルエン−メチルイソブチ
ルケトン(重量比1:1)にて希釈して、溶液中
の共重合体濃度を15%に調整した。次に、この溶
液に共重合体20部についてr−酸化鉄47部を加
え、ボールミルにて10時間混合分散させた後、イ
ソシアネート化合物(日本ポリウレタン工業社
製、コロネートL)を0.65部加えて、充分攪拌し
て、磁性塗料を得た。 この磁性塗料を調整して24時間及び48時間後の
粘度をB型粘度計にて測定し、ポツトライフの安
定性をみた。 また、磁性塗料を25μ厚のポリエチレンテレフ
タレートフイルム上に乾燥厚が6μとなるように
塗布し、室温にて48時間放置して乾燥、硬化さ
せ、磁気記録媒体を作製し、角形比、加熱密着性
及びゲル分率を調べた。これらの結果を第1表に
示す。加熱密着性とは、形成された磁性層を120
℃の温度で15分間加熱し、磁性層を相互に重ねた
ときに接着するか否かをみたものであり、表にお
いて○は接着しない(ブロツキングが起こらない
ことを、また、×は接着することを示す。 ゲル分率とは磁性層の形成されたフイルムをト
ルエン−メチルブチルケトン(重量比1:1)混
合溶媒に一昼夜浸漬した後のフイルムの重量を浸
漬前のフイルムの重量で除した値であり、共重合
体とイソシアネート化合物との架橋反応の反応効
率等を判断する目安となるものである。 実施例 2〜4 実施例1と同様にして、表に示すように、種々
の組成の共重合体を調製し、イソシアネート化合
物を加えて結着剤を得磁性塗料及び磁性層の評価
を行なつた。結果を第1表に示す。 比較例 1 実施例1と同様にして、表に示すように、種々
の組成の共重合体を調製し、イソシアネート化合
物を加えて結着剤を得、磁性塗料及び磁性層の評
価を行なつた。結果を第1表に示す。 比較例 2 比較例1に示された共重合体100部に対し触媒
としてトリエチルアミンを0.41部加える以外は実
施例1と同様にして結着剤を得て磁性塗料及び磁
性層を評価した。その結果を第1表に示す。 比較例 3 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共
重合体のトルエン−メチルイソブチルケトン(重
量比1:1)15重量%溶液を調整し、実施例1と
同様にして結着剤を得磁性塗料を調製した。実施
例1と同様の評価結果を第1表に示す。 比較例 4 比較例3に示された共重合体100部に対し触媒
としてトリエチルアミンを0.41部加える以外は比
較例3と同様にして結着剤を得、磁性塗料を評価
した。その結果を第1表に示す。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 アクリル酸又はメタアクリル酸と多価アルコ
ールとのエステルからなるビニル単量体とアクリ
ル系第3アミンと前二者と異なるアクリル系エス
テルとの共重合体とイソシアネート化合物とを含
有し、上記共重合体中のビニル単量体の割合が
0.1〜30重量%であり、アクリル系第3アミンの
割合が0.1〜5重量%であることを特徴とする磁
気記録体用結着剤。 2 アクリル系第3アミンがジメチルアミノエチ
ルアクリレートである第1項記載の磁気記録体用
結着剤。 3 アクリル系エステルがメチルメタアクリレー
ト又はブチルアクリレート又は2−エチルヘキシ
ルアクリレートである第1項又は第2項記載の磁
気記録体用結着剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8045680A JPS576437A (en) | 1980-06-13 | 1980-06-13 | Binding agent for magnetic recording body |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8045680A JPS576437A (en) | 1980-06-13 | 1980-06-13 | Binding agent for magnetic recording body |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS576437A JPS576437A (en) | 1982-01-13 |
| JPH0449166B2 true JPH0449166B2 (ja) | 1992-08-10 |
Family
ID=13718755
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8045680A Granted JPS576437A (en) | 1980-06-13 | 1980-06-13 | Binding agent for magnetic recording body |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS576437A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62139118A (ja) * | 1985-12-12 | 1987-06-22 | Sony Corp | 磁気記録媒体 |
| JPH06329732A (ja) * | 1993-04-27 | 1994-11-29 | Minnesota Mining & Mfg Co <3M> | 磁性層が非ハロゲン化ビニルコポリマーを混入した磁気記録媒体 |
-
1980
- 1980-06-13 JP JP8045680A patent/JPS576437A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS576437A (en) | 1982-01-13 |
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