JPH044854Y2 - - Google Patents

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JPH044854Y2
JPH044854Y2 JP9238787U JP9238787U JPH044854Y2 JP H044854 Y2 JPH044854 Y2 JP H044854Y2 JP 9238787 U JP9238787 U JP 9238787U JP 9238787 U JP9238787 U JP 9238787U JP H044854 Y2 JPH044854 Y2 JP H044854Y2
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drum
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えば円筒状のドラム外周面に感光
性物質を含有する塗布液を塗布して、該塗布液を
乾燥させることにより電子写真感光体ドラムを製
造する場合等に用いられるドラム塗布装置に関す
る。
(従来の技術) 例えば、円筒状のドラムに感光性物質を含有す
る塗布液を塗布し、該塗布液を乾燥させて、感光
層となる塗膜を形成することにより電子写真感光
体ドラムを製造する場合には、ドラム表面に塗布
液を均一な厚さとなるように塗布しなければなら
ない。ドラム外周面に、感光性物質を含有する塗
布液を塗布するドラム塗布方法としては、塗布液
中にドラムを浸漬させ、塗布液内に浸漬されたド
ラムを略鉛直に保持しつつその軸方向に所定の速
度で塗布液から退出させることにより、ドラム外
周面に均一な厚さに塗布液を塗布する浸漬法が一
般的である。
この浸漬法では、ドラム外周面の略全体に塗布
液を塗布する必要から、ドラムを略鉛直に保持す
る保持部材等がドラム外周面に接触しないように
しなければならない。このため、ドラムをその内
周面側から略鉛直に保持する装置が、例えば、特
開昭59−4466号公報に開示されている。該公報に
開示された装置は、その膨張によりドラム内周面
に気密に当接する袋部分を有し、該袋部分を膨張
させることによりドラムは略鉛直に保持される。
該公報に開示された装置では、ドラム外周面の
略全体に塗布液を塗布することができる。また、
袋部分がドラム内周面に気密に当接することによ
り、ドラム内をその下端開口部を除いて気密状態
とし得るため、ドラムを塗布液内へ浸漬させた際
に、ドラム下端の開口部からドラム内に塗布液が
ほとんど侵入するおそれがない。
(考案が解決しようとする問題点) 電子写真感光体ドラムを製造する際に用いられ
る塗布液には、テトラヒドロフラン等の揮発性の
有機溶剤が使用されており、該溶剤は塗布液から
絶えず蒸発している。前記公報のように、ドラム
内周面に袋部分が気密に当接されて、ドラム内を
下端開口部を除いて気密状態とされている場合に
は、ドラムが塗布液内に浸漬されることにより、
塗布液内に浸漬されたドラム下部の気密状態の空
間は高圧状態になる。このような高圧状態で、ド
ラムを塗布液から退出させると、ドラム下部の空
間の圧力が低下し、ドラム内の塗布液面から溶剤
が蒸発してドラム内に充満される。そして、該溶
剤蒸気量が多くなれば、ドラムを塗布液から退出
させる際に、ドラム内の空間から溶剤蒸気が気泡
となつて漏出するおそれがある。このような気泡
は、塗布液面を揺らし、また、ドラム外周面に付
着するため、ドラムを塗布液から退出させた場合
に、ドラム外周面に、塗布液を均一な厚さにて塗
布することができない。ドラム外周面に付着した
気泡が破裂すれば、液ダレが生じて、塗布された
塗布液の厚さを不均一とする。
本考案は、上記従来の問題点を解決するもので
あり、その目的は、ドラムを塗布液内に浸漬させ
た場合にも気泡が発生するおそれがなく、従つ
て、ドラム外周面に均一な厚さに塗布液を塗布し
得るドラム塗布装置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、揮発性の塗布液内にドラムを浸漬さ
せ、浸漬されたドラムを塗布液から退出させるこ
とにより、ドラム外周面に塗布液を塗布するドラ
ム塗布装置であり、揮発性の塗布液内にドラムを
浸漬させ、かつ塗布液から該ドラムを退出させる
べく、該ドラム内に気密に嵌合してその下端開口
部を除くドラム内下部を気密状態として、該ドラ
ムを略鉛直に保持しつつ昇降させるドラム保持部
材と、該ドラム保持部材にて保持されたドラム内
の下部空間内に、塗布液の揮発性成分を該空間内
へ揮発し得る状態で保持する揮発性成分保持部材
と、を具備してなり、そのことにより上記目的が
達成される。
(実施例) 以下に本考案を実施例について説明する。
本考案のドラム塗布装置は、第1図に示すよう
に、揮発性の塗布液50が収容された液槽の上方
に配設される。塗布液50としては、例えば、電
子写真感光体ドラムを製造する場合には、感光性
物質を、テトラヒドロフラン等の揮発性の有機溶
剤に溶融されたものが使用される。本考案のドラ
ム塗布装置は、支持杆10に取付けられたドラム
保持部材20と、該ドラム保持部材20の下方に
配設された揮発性成分保持部材30とを有する。
支持杆10は、中空円筒状をしており、ドラム
40外周面に塗布すべき塗布液50の上方に、略
鉛直に配設されている。該支持杆10の上部は、
図外の昇降装置に連結されており、該昇降装置に
より、支持杆10は、略鉛直状態を保持しつつ昇
降駆動される。また、該支持杆10は、エアーポ
ンプ等の気体給排装置に連結されており、所定の
気体が該支持杆10内へ送給され、かつ該支持杆
10から排出される。
該支持杆10の下端部には、例えば、気密のゴ
ム製袋を用いたドラム保持部材20が外嵌されて
いる。該ドラム保持部材20は、支持杆10の下
端面に気密に取付けられた取付具11、および該
取付具11の上方位置にて支持杆10に外嵌され
た取付具12にて、支持されている。
該ドラム保持部材20は、支持杆10の下端部
において、その周面を貫通するように配設された
透孔10aにより、該支持杆10内に連通してお
り、該支持杆10内を通流する所定の気体が、該
透孔10aを介して、該ドラム保持部材20内へ
送給され、また、該ドラム保持部材20内の気体
が支持杆10を通して排出される。そして、該ド
ラム保持部材20内に気体が送給されることによ
り、該ドラム保持部材20は膨張し、該ドラム保
持部材20外周面は、塗布液を塗布すべきドラム
40の内周面に気密に嵌合する。これにより、ド
ラム40は、略鉛直に保持されると共に、ドラム
40内の下部を下端の開口部を除いて気密状態と
する。また、ドラム保持部材20内の気体は、該
支持杆10内を通して排出され、これにより、該
ドラム保持部材20は収縮して、ドラム40の保
持を解除する。
揮発性成分保持部材30は、取付具12の下面
に取付けられている。該揮発性成分保持部材30
は、例えば、ウレタンフオーム等の多孔質性材料
に、塗布液50における揮発性成分であるテトラ
ヒドロフラン等の溶剤が含浸されている。従つ
て、該揮発性成分保持部材30からは、多孔質性
材料に含浸された揮発性成分である溶剤が絶えず
蒸気しており、ドラム保持部材20が、該ドラム
40内の下部をその下端開口部を除いて気密状態
として該ドラム40を略鉛直に保持すれば、該揮
発性成分保持部材30から蒸発する溶剤蒸気が該
ドラム40の下部空間内に充満する。
このような構成のドラム塗布装置は、次のよう
に動作する。まず、外周面に所定の塗布液を塗布
すべきドラム40内に、ドラム保持部材20およ
び揮発性成分保持部材30を位置させる。このよ
うな状態で、支持杆10内に所定の気体を送給す
る。これにより、ドラム保持部材20が膨張し、
該ドラム保持部材20外周面がドラム40内周面
に気密に密着して、該ドラム40を略鉛直状態に
保持する。ドラム保持部材20は、略鉛直に保持
したドラム40内の下部を、その下端の開口部を
除いて気密状態とする。
他方、ドラム保持部材20の下方に配設された
揮発性成分保持部材30は、多孔質性材料に揮発
性成分である塗布液の溶剤が含浸されているた
め、該溶剤は、絶えずドラム40内の下部空間内
に蒸発している。そして、ドラム保持部材20が
ドラム40を略鉛直に保持すると、揮発性成分保
持部材30は、略鉛直に保持されたドラム40の
下部空間内に位置され、該空間には、該揮発性保
持部材30の溶剤から蒸発する溶剤蒸気が充満す
る。
このような状態で、支持杆10が下降され、ド
ラム保持部材20は、保持したドラム40と共に
下降されて、所定の塗布液50内に浸漬される。
該塗布液50は、感光性物質をテトラヒドロフラ
ン等の揮発性溶剤内に配合したものであり、該塗
布液50からは、該溶剤の蒸気が絶えず蒸発して
いる。ドラム40内の下部は、ドラム保持部材2
0にて下端開口部を除いて気密状態になつている
ため、該塗布液50内にドラム40が下降される
と、ドラム40内の下部空間には、塗布液がほと
んど侵入することなく、塗布液50内へ投入され
る。
そして、ドラム40がその上端部を除いて塗布
液50内へ浸漬された状態になると、ドラム40
内におけるドラム保持部材20の下方の空間は、
揮発性成分保持手段30から発生する溶剤蒸気が
充満した状態で、塗布液50内に投入する。
次いで、支持杆10が上昇されることにより、
ドラム保持部材20がドラム40を保持した状態
で上昇され、ドラム40は、塗布液50から退入
される。このとき、ドラム40内における下部空
間の圧力は低下するが、該空間内は、揮発性成分
保持部材30からの溶剤蒸気にて充満されている
ために、塗布液50から蒸発する溶剤蒸気がドラ
ム40内の下部空間内に新たに侵入することが抑
制される。その結果、ドラム40内の下部空間か
ら、溶剤蒸気がドラム40外へ気泡となつて漏出
することなく、ドラム40が塗布液50から所定
の速度で退出される。これにより、ドラム40外
周面には、均一な厚さで塗布液が塗布される。
本考案における揮発性成分保持部材30として
は、上述の実施例のように、多孔質性材料に揮発
性成分を含浸させたものに限らず、例えば、第2
図に示すように、揮発性溶剤を収容し得る容器3
1を取付具11の下面に取付ける構成としてもよ
い。該容器31内には、塗布液50における揮発
性溶剤と同様の揮発性溶剤32(例えば、テトラ
ヒドロフラン)が収容されている。該容器31の
上部には、該容器31内における揮発性溶剤32
の上方の空間と、ドラム保持部材20にて保持さ
れたドラム40内におけるドラム保持部材20の
下方の空間とを連通する多数の開口部31a,3
1a……が形成されている。
このような構成の揮発性成分保持部材30で
は、揮発性溶剤32から蒸発する溶剤蒸気が、容
器31の上部の開口部31aを通つて、ドラム保
持部材20にて保持されたドラム40内の下部空
間内へ充満する。該揮発性成分保持部材30を用
いたドラム塗布装置の動作は、第1図に示すドラ
ム塗布装置と同様であるので説明を省略する。
(考案の効果) 本考案のドラム塗布装置は、このように、塗布
液内に浸漬されたドラム内に、該塗布液における
揮発性成分の蒸気があらかじめ充満しているた
め、該ドラムを塗布液から退出させる際に、塗布
液から蒸発する溶剤蒸気が新たにドラム内へ侵入
することが極力抑制され、ドラム内の溶剤蒸気が
気泡となつて塗布液内へ漏出することが防止され
る。その結果、気泡が塗布液面を揺らすおそれが
なく、ドラム外周面に均一な厚さにて塗布液を塗
布することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のドラム塗布装置の一例を示す
断面図、第2図は本考案の別の実施例におけるド
ラム塗布装置の断面図である。 10……支持杆、20……ドラム保持部材、3
0……揮発性成分保持部材、40……ドラム、5
0……塗布液。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 揮発性の塗布液内にドラムを浸漬させ、浸漬
    されたドラムを塗布液から退出させることによ
    り、ドラム外周面に塗布液を塗布するドラム塗
    布装置であり、 揮発性の塗布液内にドラムを浸漬させ、かつ
    塗布液から該ドラムを退出させるべく、該ドラ
    ム内に気密に嵌合してその下端開口部を除くド
    ラム内下部を気密状態として、該ドラムを略鉛
    直に保持しつつ昇降させるドラム保持部材と、 該ドラム保持部材にて保持されたドラム内の
    下部空間内に、塗布液の揮発性成分を該空間内
    へ揮発し得る状態で保持する揮発性成分保持部
    材と、 を具備するドラム塗布装置。 2 前記揮発性成分保持部材が、揮発性成分を含
    浸させた多孔質性材料である実用新案登録請求
    の範囲第1項に記載のドラム塗布装置。 3 前記揮発性成分保持部材が、揮発性成分を収
    容し得る容器と、該容器内に収容された揮発性
    成分とを有し、該容器の上部には、該容器内に
    収容された揮発性成分の上方の空間と前記ドラ
    ム保持部材に保持されたドラム内の下部空間と
    を連通する開口部が形成されている実用新案登
    録請求の範囲第1項に記載のドラム塗布装置。
JP9238787U 1987-06-16 1987-06-16 Expired JPH044854Y2 (ja)

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JPS63201672U JPS63201672U (ja) 1988-12-26
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