JPH0448351Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0448351Y2
JPH0448351Y2 JP1986188625U JP18862586U JPH0448351Y2 JP H0448351 Y2 JPH0448351 Y2 JP H0448351Y2 JP 1986188625 U JP1986188625 U JP 1986188625U JP 18862586 U JP18862586 U JP 18862586U JP H0448351 Y2 JPH0448351 Y2 JP H0448351Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
support member
roller
roller support
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1986188625U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6392859U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986188625U priority Critical patent/JPH0448351Y2/ja
Publication of JPS6392859U publication Critical patent/JPS6392859U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0448351Y2 publication Critical patent/JPH0448351Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Friction Gearing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、摩擦車式無段変速機構に関するもの
である。
(ロ) 従来の技術 従来の摩擦車式無段変速機構として、例えば特
開昭61−119865号公報に示されるものがある。こ
の摩擦車式無段変速機構には入力デイスク及び出
力デイスクと摩擦ローラとの接触面を潤滑するた
めの油を供給する手段は示されていない。この摩
擦面には大きな摩擦力が作用するため潤滑油を供
給することは不可欠であるため、例えば無段変速
機構の外部から油を吹きかけるなどして潤滑を行
うように構成されるものと思われる。しかし、摩
擦ローラと両デイスクとの接触位置は変速比によ
つて変化するため、外部から油を吹き付けるとい
つた潤滑方法では十分な潤滑油量を常に適切な位
置に供給することが困難であり、十分な耐久性を
確保することが困難となる。なお、本願の出願後
に出願公開された実開昭62−199562号公報には、
摩擦ローラを支持するトラニオンに潤滑油路を設
けて、入力デイスク及び出力デイスクと、摩擦ロ
ーラとの接触面を潤滑するようにしたものが示さ
れている。ただし、これの場合には、油圧が作用
したときトラニオンに軸方向力を作用する油室が
潤滑油路の一部として用いられているため、潤滑
用の油圧がピストンのトラニオン押し付け力を増
大させる向きに作用し、潤滑油路の油圧の変動に
よつてトラニオンへの押し付け力が変動し、変速
比が安定しない、という別の問題が発生する。ま
た、潤滑油室を設ける必要があるため、必要スペ
ースが増大するという問題もある。本考案は、こ
のような問題点を解決することを目的としてい
る。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、ローラ支持部材の外周とこれとはめ
合わされるピストンの内周側との間にすきまを形
成し、これを潤滑用の油路とすることによつて上
記課題を解決する。すなわち、本考案は、入力デ
イスク18と、出力デイスク20と、両デイスク
に摩擦接触する摩擦ローラ22と、摩擦ローラを
回転自在に支持すると共に回転軸部83a,83
bを中心として回動可能でかつ回転軸部軸方向に
移動可能なローラ支持部材と、ローラ支持部材を
回転軸部軸方向に移動させる油圧シリンダのピス
トン124と、を有する摩擦車式無段変速機構に
適用されるものであり、ローラ支持部材の内部を
通して摩擦ローラに隣接する位置まで潤滑油を導
びく潤滑用の油路を設け、上記潤滑用の油路は、
上記ピストンに設けられた穴302と、この穴と
接続されるようにローラ支持部材の軸部83cの
外周とこれにはまり合うピストンの内周との間の
すきま304と、このすきまと連通するようにロ
ーラ支持部材の内部に設けられた穴306,30
8と、から構成したことを要旨としている。な
お、かつこ内の符号は後述の実施例の対応する部
材を示す。
(ホ) 作用 例えばピストンを作動させる油の一部、弁から
の排出油などが潤滑用の油路を介して摩擦ローラ
に供給される。これにより、常時十分な量の潤滑
油が摩擦ローラと両デイスクとの接触部に供給さ
れるため、大きい摩擦力が作用する摩擦ローラで
あつても十分な耐久性を確保することができる。
また、潤滑用の油路は、ローラ支持部材の軸部の
外周とピストンの内周との間のすきま、及びロー
ラ支持部材に設けられた穴によつて構成されてお
り、潤滑用の油路の油圧がローラ支持部材又はピ
ストンに押し付け力を作用することはない。した
がつて、潤滑用の油路の油圧によつてローラ支持
部材を軸方向に押す力が変動することはない。
(ヘ) 実施例 第3図に無段変速機全体の構造を示す。エンジ
ンの出力軸と一体のドライブプレート10にトル
クコンバータ12が連結されている。トルクコン
バータ12はロツクアツプクラツチ12a付きの
ものであり、ロツクアツプ油室12bの油圧を制
御することにより、入力側のポンプインペラー1
2cと出力側のタービンランナー12dとを機械
的に連結し又は切離し可能である。トルクコンバ
ータ12のカバー12eにオイルポンプ駆動軸8
7が連結されている。オイルポンプ駆動軸87は
オイルポンプ15と連結され、これを駆動可能で
ある。オイルポンプ15は後述の摩擦車式無段変
速機構16をはさんでトルクコンバータ12とは
反対側に配置されている。また、トルクコンバー
タ12のタービンランナー12dは中空の入力軸
14と連結されている。入力軸14には摩擦車式
無段変速機構16が連結されている。摩擦車式無
段変速機構16は、入力デイスク18と、出力デ
イスク20と、両者間の回転力を伝達する摩擦ロ
ーラ22と、を有している。入力デイスク18及
び出力デイスク20の摩擦ローラ22との接触面
はトロイド面としてある。摩擦ローラ22の軸2
4の傾斜は第1図に示す後述の機構により調節可
能である。入力軸14に対して入力デイスク18
が連結され、一方出力デイスク20には歯車26
が一体に回転するように設けられている。歯車2
6はアイドラ軸28と一体の歯車30とかみ合つ
ている。アイドラ軸28には常時これと一体に回
転する歯車32及びアイドラ軸28に対して回転
可能に支持される歯車34が設けられている。歯
車34は後退用クラツチ36によつて歯車30と
一体に回転するように連結可能である。アイドラ
軸28はケーシングに取り付けられたワンウエイ
クラツチ31によつて前進方向にのみ回転し、逆
方向には回転しないようにしてある。これは、車
輪側からの逆駆動力によつて摩擦車式無段変速機
構16がエンジン回転方向と逆方向に回転するこ
とを防止するためである。アイドラ軸28と平行
に配置されたもう1つのアイドラ軸38には、歯
車40が回転可能に支持され、また歯車42が常
時一体に回転するように連結されている。歯車4
0は前進用クラツチ44によつてアイドラ軸38
と一体に回転するように連結可能である。歯車4
0は歯車32とかみ合つている。歯車42は図示
断面の関係上示されていないリバースアイドラ歯
車を介して前述の歯車34とかみ合つている。歯
車42はフアイナル歯車48と常にかみ合つてい
る。フアイナル歯車48には差動装置50を構成
する一対のピニオンギヤ52及び54が取付けら
れており、このピニオンギヤ52及び54と一対
のサイドギヤ56及び58がかみ合つており、サ
イドギヤ56及び58はそれぞれ出力軸が連結さ
れる。このような構成により、前進用クラツチ4
4を締結させると出力軸60及び62が前進方向
に回転し、また後退用クラツチ36を締結させる
と出力軸60及び62が後退方向に回転すること
になる。また、摩擦車式無段変速機構16の摩擦
ローラ22の入力デイスク18及び出力デイスク
20との接触状態を制御することにより、変速比
を連続的に変えることができる。
第2図に摩擦車式無段変速機構16を詳細に示
す。入力軸14はボールベアリング65及びニー
ドルベアリング66を介してケーシング67に回
転可能に支持されている。なお、入力軸14とボ
ールベアリング65との間にはスペーサ68が設
けられている。スペーサ68と、入力軸14に対
してねじ込まれるローデイングナツト69との間
には皿ばね70が設けられている。これにより皿
ばね70の反力が入力軸14を図中右方向に押す
ように作用する。ローデイングナツト69は先端
が入力軸14のみぞ14aに入り込むピン71に
よつて緩み止めされる。なお、ピン71を入れる
穴69aは複数個設けてあり、また入力軸14の
みぞ14aも複数設けてあり、両者の組合わせに
より、ローデイングナツト69の固定位置の細か
い調整が可能となつている。ピン71はビス72
によつて抜け止めされている。入力軸14には出
力デイスク20がベアリング73を介して回転可
能に支持されている。出力デイスク20には、対
称位置2箇所に配置したキー74を介して出力用
の歯車26が一体に回転するように設けられてい
る。歯車26はボールベアリング75を介してケ
ーシング67に支持されている。また、入力軸1
4には入力デイスク18がベアリング76を介し
て回転可能かつ軸方向に移動可能に設けられてい
る。入力デイスク18の背面側、すなわち出力デ
イスク20と対面する側とは反対側にカムフラン
ジ77が設けられている。カムフランジ77は入
力軸14とスプライン結合されると共に入力軸1
4の肩部78によつて第2図中左方向への移動が
阻止されている。入力デイスク18及びカムフラ
ンジ77の互いに対面するカム面18a及び77
a間にカムローラ79が設けられている。カム面
18a及び77aとカムローラ79とは、カムフ
ランジ77と入力デイスク18とが相対回転した
ときに入力デイスク18を第1図中で右方向に押
圧する力が発生するような形状としてある。入力
デイスク18及び出力デイスク20の互いに対向
する側の面によつて形成されるトロイド状のみぞ
内に配置される摩擦ローラ22は軸80にベアリ
ング81を介して回転可能に支持されている。ま
た、摩擦ローラ22のスラスト方向への支持はボ
ールベアリング82によつて行われている。ボー
ルベアリング82はローラ支持部材83によつて
支持されている。摩擦ローラ22、ボールベアリ
ング82、ローラ支持部材83は軸80の両端に
設けられるスナツプリング84及び85によつて
抜け止めされている。入力軸14の内径部にはス
リーブ86が挿入され、スナツプリング97によ
つて抜け止めされている。スリーブ86のそれぞ
れOリング96及び95が設けられた両端部以外
は入力軸14の内径よりも小径とされており、両
者間の断面環状のすきまによつて油路88が構成
されている。入力軸14には、この油路88に連
通する半径方向の穴94,93,92及び91が
設けられている。また、入力軸14には、ケーシ
ング67の穴90から油を受け入れるみぞ101
及び穴102が設けられている。みぞ101はシ
ールリング103によつてシールされている。ス
リーブ86の内径部をオイルポンプ駆動軸87が
貫通している。スリーブ86の内径部とオイルポ
ンプ駆動軸87の外径部との間の断面環状のすき
まによつてトルクコンバータ12のロツクアツプ
制御用油圧のための油路89が形成される。
第1図に第2図の−線に沿う断面を示す。
前述のローラ支持部材83は、上下の回転軸部8
3a及び83bにおいて球面軸受110及び11
2によつて回転可能かつ上下方向に移動可能に支
持されている。球面軸受110はベアリング支持
部材114によつて保持され、ベアリング支持部
材114はケーシング67に固着されたリンクポ
スト116によつて支持されている。また、球面
軸受112もベアリング支持部材118によつて
支持され、ベアリング支持部材118はアツパー
コントロールバルブボデイ200に固着されたリ
ンクポスト120によつて支持されている。な
お、アツパーコントロールバルブボデイ200は
ケーシング67に取り付けられている。ローラ支
持部材83は回転軸部83bと同心に設けられた
延長軸部83cを有している。なお、延長軸部8
3cは回転軸部83bに別部材を一体に固着する
ことにより構成されている。延長軸部83cの外
周にピストン124が設けられている。なお、延
長軸部83cの軸方向中間部に所定軸方向長さに
わたつて小径部が設けられており、これによつて
延長軸部83cの外周とピストン124の内周と
の間にすきま304が形成されている。ピストン
124はアツパーコントロールバルブボデイ20
0に設けたシリンダ126内にはめ合わせてあ
る。ピストン124の上方に油室128が形成さ
れ、ピストン124の下方に油室130が形成さ
れる。図中右側の油室130は、ピストン124
に設けた穴302、ピストン124と延長軸部8
3cの小径部との間のすきま304、ローラ支持
部材83に設けた穴306及び308(なお、穴
306の開口部はボール310によつて封鎖され
ている)によつて、穴308の開口部と連通して
いる。また、ベアリング82のレース312には
穴314が設けられている。図中左側のローラ支
持部材83についてもほぼ同様の油路(穴30
2、すきま304、穴306及び308)が設け
られているが、穴302は上側の油室128と連
通している点が相違する。また、穴306と30
8とは環状のみぞ316によつて接続されてい
る。なお、左右のピストン124は穴302の位
置が異なる以外は同一形状である。ピストン12
4の上端はスペーサ132を介してローラ支持部
材83と接触しており、またピストン124の下
端はスペーサ134を介してカム136と接触し
ている。カム136は延長軸部83cと一体に回
転するようにボルト138によつて取り付けられ
ている。なお、カム136が取り付けられている
のは第1図中右側の延長軸部83cであり、左側
の延長軸部83cには設けられていない。なお、
これ以外の点については左右の摩擦ローラ22、
ローラ支持部材83などは基本的に対称としてあ
る。なお、軸80の摩擦ローラ22を支持する部
分80aとローラ支持部材83に支持される部分
80bとは偏心させてある。カム136は斜面1
40を有しており、これにリンク142が接触し
ている。これによりカム136を回転させること
によりリンク142を揺動させることができる。
アツパーコントロールバルブボデイ200の下面
にセパレートプレート200を介してロワーコン
トロールバルブボデイ144が取り付けられてお
り、このバルブボデイ144、カム136などを
収容するようにオイルパン146がケーシング6
7に取り付けられている。ロワーコントロールバ
ルブボデイ144に変速制御弁150が設けられ
ている。変速制御弁150は、変速モータ152
によつて回転駆動される駆動ロツド154と、ス
リーブ156と、スリーブ156の内径部にはめ
合わされるスプール158と、スプール158を
図中右方向に押圧するスプリング160と、を有
している。駆動ロツド154は先端におねじ部1
54aを有しており、これがスリーブ156のめ
ねじ部156aとかみ合つている。スリーブ15
6は軸方向のみぞ156bを有しており、このみ
ぞ156b内にロワーコントロールバルブボデイ
144に固着されたピン162が入り込んでい
る。これによりスリーブ156は回転することな
く軸方向に移動するようになつている。スプール
158のスプリング160と接触する側とは反対
側の端部158aは前述のリンク142にスプリ
ング160の力によつて押圧されている。スプー
ル158はランド158a及び158bを有して
おり、これによりそれぞれ油路166及び168
と連通したポートの開度を調節可能である。スプ
ール158は安定状態では常にスリーブ156に
対して図示のような所定の軸方向位置にあり、油
路166及び168に同じ圧力の油圧を供給し、
また、スプール158は非安定状態ではその位置
に応じて油路164から供給されるライン圧を油
路166及び油路168に配分する。油路168
は図中右側の油室128及び図中左側の油室13
0に接続されている。また、油路166は図中右
側の油室130及び図中左側の油室128に接続
されている。
次にこの実施例の作用について説明する。入力
軸14が停止しているときには、皿ばね70の力
が初期推力として入力デイスク18に作用してい
る。入力軸14の回転が上昇すると、カムローラ
79の作用により入力デイスク18がカムフラン
ジ77に追従して回転し、同時に入力軸14の入
力トルクに見合つた推力を発生させる。これによ
り摩擦ローラ22は入力デイスク18と出力デイ
スク20とにはさみ付けられて滑ることなく回転
し、入力デイスク18から出力デイスク20への
動力伝達が行われる。例えば変速比を大側に変え
る場合には、変速モータ152によつて駆動ロツ
ド154を回転させ、おねじ部154aとめねじ
部156aとのかみ合いによつてスリーブ156
を第1図中右方向へ移動させる。スプール158
は直ちには移動しないのでスプール158とスリ
ーブ156との相対関係が変化し、油路164か
ら油路168へ通じるすきまが小さくなり、逆に
油路164から油路166へ通じるすきまが拡大
される。これにより油路168の油圧が低下し、
油路166の油圧が上昇する。油路166の油圧
は右側の油室130に供給されており、また油路
168の油圧は右側の油室128に供給されてい
るので、右側のピストン124はこれを上方向へ
移動させようとする力を受ける。一方、左側の油
室128及び130については油路168及び油
路166との接続状態を上記とは逆としてあるた
め、左側のピストン124はこれを図中下向きに
移動させようとする力を受ける。これにより右側
のローラ支持部材83は上向きに移動し、左側の
ローラ支持部材83は下向きに移動する。これに
伴つて摩擦ローラ22に作用する接線方向の力の
向きが変わるので、左右のローラ支持部材83は
それぞれ回転軸部83a及び83bを中心として
反対方向に回転する。これにより摩擦ローラ22
の入力デイスク18との接触位置半径は小さくな
り、逆に出力デイスク20との接触位置半径は大
きくなる。すなわち、変速比は大側に変化する。
ローラ支持部材83の回転は延長軸部83cを介
してカム136に伝達され、更にカム136が回
転するとリンク142が揺動し、リンク142の
先端は第1図中で右方向へ移動する。これにより
スプール158はスプリング160の力によつて
押されて同様に右方向に移動する。スプール15
8が図中右方向に移動するに従つて油路168と
油路166との油圧は同じ油圧に近づき、最終的
に油圧値が同じとなつた状態で安定する。これに
より、変速モータ152の回転に応じて変速比が
所定量大きくなり、その状態が維持されることに
なる。変速比を小側に変更する場合も変速モータ
152の回転方向が逆になるだけで基本的な作用
は同様である。
上記のような動力伝達の際、摩擦ローラ22の
入力デイスク18及び出力デイスク20との接触
部には、次のようにして潤滑油が供給される。す
なわち、例えば右側の摩擦ローラ22の場合、油
室130の油が、穴302、すきま304、穴3
06、及び穴308を介して供給され、更にレー
ス312の穴314、ベアリング82及びベアリ
ング83のすきまを通して摩擦ローラ22の周囲
に流出する。この油により摩擦ローラ22と入力
デイスク18及び出力デイスク20との間の接触
部の潤滑が行われる。ローラ支持部材83が回動
して摩擦ローラ22の入力デイスク18及び出力
デイスク20との接触状態が変つてもベアリング
83と摩擦ローラ22との位置関係は変わらない
ので常に十分な潤滑が行われる。左側の摩擦ロー
ラ22についても同様である。なお、穴302の
径は小さいため、潤滑油を供給しても油室130
の油圧が影響を受けることはない。
なお、動力伝達の際、第3図に示したワンウエ
イクラツチ31には、フアイナル歯車48によつ
てかき上げられて飛散した油が潤滑用に供給され
る。すなわち、アイドラ軸28の端部にはバツフ
ルプレート29が取り付けられており、これによ
り油を捕集し、アイドラ軸28の中心部に設けた
穴28a及び穴28bによつてワンウエイクラツ
チ31まで油を導くようにしてある。なお、アイ
ドラ軸28に設けた穴28c及び28dは後退用
クラツチ36に作動圧を供給する油路である。2
つのアイドラ軸28及び38上の歯車、及びこれ
らを支持するベアリングなどもフアイナル歯車4
8によつてかき上げられた油によつて潤滑され
る。
(ト) 考案の効果 以上説明してきたように、本考案によると、ロ
ーラ支持部材に潤滑用の油路を設けたので、摩擦
ローラが常時十分に潤滑され、耐久性を向上する
ことができることに加えて、潤滑用の油路の一部
をローラ支持部材の軸部の外周とピストンの内周
との間のすきまによつて構成したので、潤滑用の
油路の油圧がローラ支持部材に作用を及ぼすこと
はなく、変速比の変動などの不具合は発生しな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す図(第2図の
−線に沿う断面図)、第2図は摩擦車式無段変
速機構を示す図、第3図は無段変速機全体を示す
図である。 18……入力デイスク、20……出力デイス
ク、22……摩擦ローラ、83……ローラ支持部
材、83a,83b……回転軸部、124……ピ
ストン、128,130……油室、302,30
4,306,308……油路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 入力デイスクと、出力デイスクと、両デイスク
    に摩擦接触する摩擦ローラと、摩擦ローラを回転
    自在に支持すると共に回転軸部を中心として回動
    可能でかつ回転軸部軸方向に移動可能なローラ支
    持部材と、ローラ支持部材を回転軸部軸方向に移
    動させる油圧シリンダのピストンと、を有する摩
    擦車式無段変速機構において、 ローラ支持部材の内部を通して摩擦ローラに隣
    接する位置まで潤滑油を導く潤滑用の油路を設
    け、上記潤滑用の油路は、上記ピストンに設けら
    れた穴と、この穴と接続されるようにローラ支持
    部材の軸部の外周とこれにはまり合うピストンの
    内周との間のすきまと、このすきまと連通するよ
    うにローラ支持部材の内部に設けられた穴と、か
    ら構成したことを特徴とする摩擦車式無段変速機
    構。
JP1986188625U 1986-12-09 1986-12-09 Expired JPH0448351Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986188625U JPH0448351Y2 (ja) 1986-12-09 1986-12-09

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986188625U JPH0448351Y2 (ja) 1986-12-09 1986-12-09

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6392859U JPS6392859U (ja) 1988-06-15
JPH0448351Y2 true JPH0448351Y2 (ja) 1992-11-13

Family

ID=31140161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986188625U Expired JPH0448351Y2 (ja) 1986-12-09 1986-12-09

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0448351Y2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2836305B2 (ja) * 1991-07-17 1998-12-14 日産自動車株式会社 摩擦車式無段変速機
JPH10132047A (ja) * 1996-10-31 1998-05-22 Jatco Corp フルトロイダル型無段変速機
JP3237573B2 (ja) 1997-06-05 2001-12-10 日産自動車株式会社 摩擦車式無段変速機
JP3334622B2 (ja) * 1998-06-19 2002-10-15 日産自動車株式会社 摩擦車式無段変速機
JP2003176862A (ja) * 2001-12-11 2003-06-27 Jatco Ltd 動力伝達装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62199562U (ja) * 1986-06-09 1987-12-18

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6392859U (ja) 1988-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4667525A (en) Variable speed frictional drive transmissions
JPH0637223Y2 (ja) 摩擦車式無段変速機構
US5027668A (en) Loading cam mechanism for toroidal type continuously variable transmission
JP2663672B2 (ja) 摩擦車式無段変速機の油圧制御装置
JPS63130954A (ja) 摩擦車式無段変速機構
US4157668A (en) Planetary gearing with flexible friction surfaces
EP0459291B1 (en) Continuously variable traction roller transmission
US4296648A (en) Lubricated friction speed change gearing
RU2413888C2 (ru) Вариатор
JPH0448351Y2 (ja)
JPH0238119Y2 (ja)
JPH0611426Y2 (ja) 摩擦車式無段変速機構
JP4079691B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JPH0611425Y2 (ja) 摩擦車式無段変速機構
JP2001012573A (ja) トロイダル形無段変速装置
JPH0518523Y2 (ja)
JP2814689B2 (ja) 摩擦車式無段変速機
JPH0446107Y2 (ja)
JP4106797B2 (ja) トロイダル形無段変速装置
JP3717347B2 (ja) トロイダル型無段変速機
US20020049114A1 (en) Toroidal-type continuously variable transmission
JPH05588Y2 (ja)
JP3524394B2 (ja) 変速機
JPS63130953A (ja) 摩擦車式無段変速機
JP3617235B2 (ja) トロイダル型無段変速機