JPH0447933A - ポリイミド‐金属複合フィルム - Google Patents

ポリイミド‐金属複合フィルム

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JPH0447933A JP15506790A JP15506790A JPH0447933A JP H0447933 A JPH0447933 A JP H0447933A JP 15506790 A JP15506790 A JP 15506790A JP 15506790 A JP15506790 A JP 15506790A JP H0447933 A JPH0447933 A JP H0447933A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリイミド−金属複合フィルムに係わり、特
に誘電率が小さく、更に透明性に優れたポリイミドを用
いたポリイミド−金属複合フィルムに関する。
〔従来の技術〕
プラスチック層と金属層からなるプラスチック−金属複
合フィルムは、種々の用途に用いられている。例えば銅
箔などの金属箔と絶縁性のプラスチックフィルムからな
るフレキシブルプリント配線板は、民生用、情報通信用
などに広く用いられている。このフレキシブルプリント
基板に用いられるプラスチック−複合フィルムには、い
くつかの性能が要求される。フレキシブルプリント基板
上に電子部品を組込む場合には、半田を用いるためフレ
キシブルプリント基板用のプラスチック−金属複合フィ
ルムには耐熱性が要求される。またフレキシブルプリン
ト基板に搭載される電子部品が高速化されてきているこ
とから、プリント基板上の配線も高速化が要求される。
配線の高速化を達成するためには、フレキシブルプリン
ト基板に使用されるプラスチックの誘電率が小さいこと
が要求される。
またフレキシブルプリント基板以外の用途としては人工
衛星の外側に使用し、人工衛星内部を一定温度に保持す
る役割を持っている熱制御材料がある。この熱制御材料
に用いられるプラスチック−金属複合フィルムは、宇宙
空間で用いられるために耐熱性に優れていることが要求
されると共に、プラスチック層を通過してきた太陽光を
金属層で反射する機能が要求されることから、プラスチ
ック層には透明性が要求される。
プラスチック−金属複合フィルムのその他の一般的な用
途としては、静電防止、電磁波シールドを目的とした用
途がある。
このようにプラスチック−金属複合フィルムには用途に
より、耐熱性、低誘電率性、透明性が要求される。
従来のプラスチック−金属複合フィルムに用いられるプ
ラスチックとしては、主にフレキシブルプリント基板用
として価格が比較的安く、吸湿性が小さいなどの特徴を
有しているポリエステルが民生用を中心として用いられ
ている。
しかしポリエステルを用いたプラスチック−金属複合フ
ィルムは、耐熱温度が低く、200〜300℃の半田付
工程で熱収縮が起こるため種々の実装上の工夫を施さな
ければならない。これに対してプラスチック−金属複合
フィルムのプラスチックとしてポリイミドを用いた場合
は耐熱性には特に問題はないが、誘電率が比較的大きく
フレキシブルプリント基板とした時に現在要求されてい
る高速化は達成できない。また人工衛星の熱制御材料と
しては、ポリイミドの透明性が悪く、太陽光を反射する
性能に劣るという問題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように従来のプラスチック−金属複合フィルム又は
ポリイミド−金属複合フィルムの中で種々の要求条件を
満足するものはない。
本発明は、種々の用途に利用可能なポリイミド−金属複
合フィルムを提供することを目的とする。
〔課題を解決するだめの手段〕
本発明を概説すれば、本発明はポリイミド金属複合フィ
ルムに関する発明であって、ポリイミド層と金属層が主
構成要素であるポリイミド−金属複合フィルムにおいて
、該ポリイミド層が、下記一般式■: (式中R1は4価の有機基を示す)で表される繰返し単
位を有するポリイミド、ポリイミド共重合体、又はポリ
イミド混合物を用いることを特徴とする。
本発明者らは、前記の目的を達成するため、種々のポリ
イミドを製造し、それらの耐熱性、誘電率、透明性につ
いて種々検討した結果、ジアミン成分として下記式■: で表される2、2′−ビス(トリフルオロメチル)−4
,4’−ジアミノビフェニルを用いて製造したポリイミ
ド、ポリイミド共重合体、又はポリイミド混合物は、耐
熱性に優れ、誘電率が小さく、かつ透明性が良好である
ことを見出した。
以下、本発明をより詳細に説明する。
本発明に用いるポリイミド、ポリイミド共重合体、及び
ポリイミド混合物を製造する時に使用するテトラカルボ
ン酸二無水物としては、例えばピロメリット酸二無水物
、3.3’、4.4’−ベンゾフェノンテトラカルボン
酸二無水物、3.3’。
4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2.
2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフル
オロプロパンニ無水物、トリフルオロメチルピロメリッ
ト酸二無水物、1.4−ジ(トリフルオロメチル)ピロ
メリット酸二無水物、1.4−ジ(ペンタフルオロエチ
ル)ピロメリット酸二無水物、ヘプタフル、オロプロビ
ルピロメリット酸二無水物等が挙げられる。この中でピ
ロメリット酸のベンゼン環にフルオロアルキル基を導入
した含フツ素酸二無水物であるトリフルオロメチルピロ
メリット酸二無水物、1.4−ジ(トリフルオロメチル
)ピロメリット酸二無水物、1.4−ジ(ペンタフルオ
ロエチル)ピロメリット酸二無水物、ヘプタフルオロプ
ロピルピロメリット酸二無水物等の製造方法は特願昭6
3−165056号明細書に記載されている。
またジアミンとしては2.2′−ビス(トリフルオロメ
チル)−4,4’−ジアミノビフェニルを単独で用いる
のが好ましいが、それ以外のジアミンを併用してもよい
。その場合のジアミンとしては、3.3′−ビス(トリ
フルオロメチル)−4゜4′−ジアミノビフェニル、2
.2’−ジメチル−4゜4′−ジアミノビフェニル、3
.3’−ジメチル−4゜4′−ジアミノビフェニル、4
.4’−ジアミノ−p−テルフェニル等が挙げられる。
2.2′−ビス(トリフルオロメチル)−4,4’−ジ
アミノビフェニルの製造方法は、例えば日本化学会誌、
第1972巻、第3号、第675〜676頁(1972
)に記載されている。
本発明に使用するポリイミド、ポリイミド共重合体、及
びポリイミド混合物の前駆体であるポリアミック酸の製
造方法は、通常のポリアミック酸の製造条件と同じでよ
く、−船釣にはN−メチル−2−ピロリドン、N、N−
ジメチルアセトアミド、N、N−ジメチルホルムアミド
などの極性有機溶媒中で反応させる。本発明においては
ジアミンまたテトラカルボン酸二無水物とも単一化合物
で用いるばかりでなく、複数のジアミン、テトラカルボ
ン酸二無水物を混合して用いる場合がある。その場合は
、複数又は単一のジアミンのモル数の合計と複数又は単
一のテトラカルボン酸二無水物のモル数の合計が等しい
かほぼ等しくなるようにする。
本発明のポリイミド−金属複合フィルムの製造方法は、
一般のプラスチック−金属複合フィルム、ポリイミド−
金属複合フィルムの製造方法が使用できる。例えば金属
箔上にワニス状のポリイミド樹脂又はポリイミドの前駆
体であるポリアミック酸樹脂をコーティングし、熱処理
して本発明のポリイミド−金属複合フィルムを得ること
ができる。また本発明の構成要素であるポリイミド、ポ
リイミド共重合体、又はポリイミド混合物のフィルムを
あらかじめ作製し、そのフィルム上に金属層を例えば真
空蒸着法により形成して本発明のポリイミド−金属複合
フィルムを得ることができる。
金属層としては、種々のものが使用できるが例えば金、
銀、銅、アルミニウム、ニッケルなどの導電性金属、並
びにこれらの金属を主成分とする合金などが使用できる
このような一連の工程を経て、ポリイミド−金属複合フ
ィルムが形成できる。
〔実施例〕
以下実施例により本発明のポリイミド−金属複合フィル
ムについて詳細に説明す、るが、本発明はこれら実施例
に限定されない。
下記各例中、ポリイミドの各特性の数値は以下に示す値
である。誘電率は1 kHzでの値である。熱分解温度
は窒素気流下lO℃/分の昇温速度で測定した。光透過
損失は、ポリイミドフィルムにカブラプリズムを通して
波長633nmのHe−Neレーザのビーム光をフィル
ム内に透過させ、このとき発生する散乱光の強度をフィ
ルム面に垂直な方向から測定し、透過経路に沿う散乱光
強度の変化から光透過損失を計算し、求めた。
実施例1 三角フラスコにピロメリット酸二無水物43゜6 g 
(0,2mol)と式■の構造式で示される2゜2′−
ビス(トリフルオロメチル)−4,4’−ジアミノビフ
ェニル64.0 g (0,2mol)、及びN、 N
ジメチルアセトアミド(DMA)  1000 gを加
えた。この混合物を窒素雰囲気下、室温で3日間かくは
んし、ポリアミック酸のDMA溶液を得た。この溶液の
粘度は約80ポアズであった。
前記のポリアミック酸溶液を使用して35μmのアルミ
箔及び銅箔上にコーティングし、窒素8囲気下で70℃
で2時間、160℃で1時間、250℃で30分、更に
350℃で1時間で加熱キュアし、金属がアルミニウム
と銅のポリイミド−金属複合フィルムを得た。
この金属がアルミニウムのポリイミド−金属複合フィル
ムを10%HCI水溶液に浸し、アルミ箔を溶解して膜
厚30μmのポリイミドフィルムを得た。このポリイミ
ドフィルムの熱分解温度は610℃、波長633nmで
の光透過損失は0.85 dB/ co+、誘電率は3
.2であった。
更にこのポリイミドフィルムに銀をイオンブレーティン
グ法で0.2μm蒸着し、金属が銀のポリイミド−金属
複合フィルムを得た。
実施例2〜6 実施例1において使用したピロメリット酸無水物の代り
に、後記表1に示した酸無水物を用いて、実施例1と同
様の方法により金属が銅、アルミニウム、銀のポリイミ
ド−金属複合フィルムを得た。これに使用したポリイミ
ドフィルムの熱分解温度、光透過損失、誘電率を表1に
他の例と共に示した。
実施例7〜15 実施例1において使用したピロメリット酸無水物の代り
に、表1に示した酸無水物の混合物を用いて、実施例1
と同様の方法により金属が銅、アルミニウム、銀のポリ
イミド−金属複合フィルムを得た。これに使用したポリ
イミドフィルムの熱分解温度、光透過損失、誘電率を表
1に示した。
実施例16 実施例1で作製したポリアミック酸溶液17gと実施例
4で作製したポリアミック酸溶液33gを混合し、実施
例1に示した方法により金属が銅、アルミニウム、銀の
ポリイミド−金属複合フィルムを得た。これに使用した
ポリイミドフィルムの熱分解温度、光透過損失、誘電率
を表1に示した。
実施例17〜20 実施例16において実施例1で作製したポリアミック酸
溶液と実施例4で作製したポリアミック酸溶液の重量比
を表1の実施例17〜20に示した重量比に置き換え、
実施例16と同様の方法で金属が銅、アルミニウム、銀
のポリイミド−金属複合フィルムを作製した。これに使
用したポリイミドフィルムの熱分解温度、光透過損失、
誘電率を表1に示した。
比較例1 比較例1は従来のポリイミドであるピロメリット酸二無
水物と4.4′−ジアミノジフェニルエーテルから得ら
れるポリイミドであり、これに比較して本発明の構成要
素であるポリイミドはいずれも誘電率は小さく、また透
胡性に優れている。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明のポリイミド−金属複合フィ
ルムは、ポリイミド層が耐熱性に優れ、誘電率が小さく
、かつ透明性が良好であるため、例えばフレキシブルプ
リント基板として用いたとき配線の高速化が達成でき、
また熱制御材料として用いたとき太陽光の反射特性が良
好になるという利点がある。
特許出願人  日本電信電話株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリイミド層と金属層が主構成要素であるポリイミ
    ド−金属複合フィルムにおいて、該ポリイミド層が、下
    記一般式 I : ▲数式、化学式、表等があります▼・・・[ I ] (式中R_1は4価の有機基を示す)で表される繰返し
    単位を有するポリイミド、ポリイミド共重合体、又はポ
    リイミド混合物で形成されていることを特徴とするポリ
    イミド−金属複合フィルム。
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