JPH0447523A - 磁気記録媒体および磁気記録再生方法 - Google Patents

磁気記録媒体および磁気記録再生方法

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JPH0447523A
JPH0447523A JP15694490A JP15694490A JPH0447523A JP H0447523 A JPH0447523 A JP H0447523A JP 15694490 A JP15694490 A JP 15694490A JP 15694490 A JP15694490 A JP 15694490A JP H0447523 A JPH0447523 A JP H0447523A
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magnetic recording
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JP15694490A
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Haruyuki Morita
治幸 森田
Munehito Goto
後藤 宗人
Yoshiyori Kobayashi
小林 由縁
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Original Assignee
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、剛性基板上に磁性層を有する所謂ハードタイ
プの磁気記録媒体、特にγ−Fe2O3を主成分とする
連続薄膜型の磁性層を有するハードタイプの磁気記録媒
体と、浮上型磁気ヘッドを用いてこの磁気記録媒体に記
録再生を行なう磁気記録再生方法とに関する。
〈従来の技術〉 計算機等に用いられる磁気ディスク駆動装置には、剛性
基板上に磁性層を設層したハードタイプの磁気ディスク
と浮上型磁気ヘッドとが用いられている。
このような磁気ディスク駆動装置においては従来、塗布
型の磁気ディスクが用いられていたが、磁気ディスクの
大容量化に伴い、磁気特性、記録密度等の点で有利なこ
とがら、スパッタ法等の気相成膜法等により設層される
連続薄膜型の磁性層を有する薄膜型磁気ディスクが用い
られるようになっている。
薄膜型磁気ディスクとしては、Ar1系のディスク状金
属板にN1−P下地層をめっきにより設層するか、ある
いはこの金属板表面を酸化してアルマイトを形成したも
のを基板とし、この基板上にCr層、Co−Ni等の金
属磁性層、さらにC等の保護潤滑膜をスパッタ法により
順次設層して構成されるものが一般的である。
しかし、Co−Ni等の金属磁性層は耐食性が低く、さ
らに硬度が低く、信頼性に問題が生じる。 これに対し
、特開昭62−43819号公報、同63−17521
9号公報に記載されているような酸化鉄を主成分とする
磁性薄膜は化学的に安定なため腐食の心配がな(、また
、充分な硬度を有している。
一方、浮上型磁気ヘッドは浮力を発生するスライダを有
する磁気ヘッドであり、コアがスライダと一体化された
コンポジットタイプのもの、あるいはコアがスライダを
兼ねるモノリシックタイプのものが通常用いられる。
さらに、これらの他、高密度記録が可能であることから
、いわゆる浮上型薄膜磁気ヘッドが注目されている。 
浮上型薄膜磁気ヘッドは、基体上に磁極層、ギャップ層
、コイル層などを気相成膜法等により形成したものであ
る。 このような浮上型薄膜磁気ヘッドでは、基体がス
ライダとしてはたらく。
〈発明が解決しようとする課題〉 浮上型磁気ヘッドを用いる磁気ディスク装置では、コン
タクト・スタート・ストップ(CSS)時に浮上型磁気
ヘッドの浮揚面(スライダの磁気ディスク側表面)と磁
気ディスクとが接触し、磁性層は衝撃を受ける。
特に、浮上型薄膜磁気ヘッドを用いる場合、高密度記録
が可能であることから磁気ディスクと磁気ヘッドとの間
隔(フライングハイド)を極めて小さく設定するので、
C8S時に磁性層が受ける衝撃がより大きくなる。
また、フライングバイトが小さい場合、磁気ディスクの
振動あるいは駆動装置外部からの衝撃などにより磁気デ
ィスクと浮上型磁気ヘッドとの接触事故が生じることが
ある。
特開昭62−43819号公報、同63−175219
号公報に記載されているような酸化鉄を主成分とする磁
性薄膜を有する磁気ディスクは、表面が鏡面化されたガ
ラス基板を使用しており、磁性層の表面粗さ(Rmax
)が100Å以下と非常に小さなものとなっている。 
このような磁気ディスクではフライングバイトを極めて
小さく設定できるため、C8S時あるいはヘッドの接触
事故の際に磁性層の被害が大きくなってしまう。
しかし、特開昭62−43819号公報、同63−17
5219号公報では、磁性層の耐久性に関しては何ら言
及されておらず、他にも酸化鉄を主成分とする連続薄膜
型の磁性層について、耐久性を高める有効な提案はなさ
れていない。
そこで、本発明者らは、C8S耐久性を向上させるため
に、ガラス基板表面のRa+axおよび媒体表面のRr
naxをそれぞれ所定範囲内に設定する提案(特願平1
−110390号)を、また、磁性層に含有されるγ−
Fe2O3の所定ピークの面積比を規定した提案(特願
平1−113135号)を、さらに、磁性層にα−Fe
2O3を含有させる提案(特願平1−113136号)
を行なっている。
しかし、高密度記録を行なうためには、高い周波数にお
いて電磁変換特性の低下が少ないこと、すなわち電磁変
換特性の周波数特性が平坦であることが求められる。
そこで、本発明者らは、この点を改善するために、γ−
FesOxla性層の比抵抗ρを所定の範囲に規制する
旨の提案(特願平1−290925号)を行なっている
しかし、高密度記録を達成するためにフライングバイト
はますます低くなる傾向にあり、さらにC8S耐久性の
高い磁気記録媒体が望まれている。
本発明の主たる目的は、剛性基板上に γ−Few(1mを主成分とする連続薄膜型の磁性層を
有する磁気記録媒体であって、高い耐久性を有すると共
に電磁変換特性およびその周波数特性が良好な磁気記録
媒体を提供することにある。
また、磁気記録媒体に対し、浮上型磁気ヘッドを用いて
信頼性の高い記録再生を行なうことができる磁気記録再
生方法を提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 このような目的は、下記(1)〜(14)の本発明によ
り達成される。
(1)γ−Fetusを主成分とする連続薄膜型の磁性
層を剛性基板上に有する磁気記録媒体であって、 この磁性層の比抵抗ρが0.03〜3Ω・cmであり、
前記磁性層上に、下記式で表わされる平均分子量100
0〜10000の化合物を含有する潤滑膜を有すること
を特徴とする磁気記録媒体。
[式] %式% (ただし、上記式においてnは正の整数である。) (2)前記磁性層のX線回折チャートにおいて、γ−F
exOsの面指数(311)のピークが35.43〜3
5.80°に現われる上記(1)に記載の磁気記録媒体
(3)前記磁性層の平均結晶粒径が100〜800人で
ある上記(1)または(2)に記載の磁気記録媒体。
(4)前記磁性層のX 11回折チャートにおいて、7
−FexOsの面指数(311)、面指数(400)お
よび面指数(222)のそれぞれのピーク面積をP(3
11)、P(400)およびP(222)としたとき、 0≦P(400)/P(311)≦1.00≦P(22
2)/P(311)≦0. 5である上記(1)ないし
く3)のいずれかに記載の磁気記録媒体。
(5)前記磁性層がα−Fe*Oaを含有する上記(1
)ないしく4)のいずれかに記載の磁気記録媒体。
(6)前記磁性層中において、基板と反対側におけるα
−Fe2O3の含有率が、基板側のα−Fetusの含
有率よりも高い上記(5)に記載の磁気記録媒体。
(7)前記磁性層のX線回折チャートにおいて、a−F
e2O3の面指数(104)のピーク面積をP(104
)とし、y−FeiOsの面指数(311)、面指数(
400)および面指数(222)のそれぞれのピーク面
積をP(311)、P(400)およびP(222)と
したとき、 0.02≦P(104)/P(311)≦0.200≦
P(400)/ P(311)≦1.00≦P(222
)/ P(311)≦0,5である上記(5)または(
6)に記載の磁気記録媒体。
(8)前記潤滑膜の厚さが、4〜100人である上記(
1)ないしく7)のいずれかに記載の磁気記録媒体。
(9)前記潤滑膜が、50℃以下の融点を有する化合物
をさらに含有する上記(1)ないしく8)のいずれかに
記載の磁気記録媒体。
(10)前記50℃以下の融点を有す、る化合物が、脂
肪酸もしくはその塩、アルコール、エステルおよびフッ
素置換化合物の1種以上である上記(9)に記載の磁気
記録媒体。
(11)前記剛性基板がガラスから構成される上記(1
)ないしく8)のいずれかに記載の磁気記録媒体。
(12)前記剛性基板の表面粗さ(Rmax)が10〜
100人であり、前記磁気記録媒体の磁性層側表面粗さ
(Rmax)が50〜200人である上記(1)ないし
く11)のいずれかに記載の磁気記録媒体。
(13)前記磁性層がCoを含有する上記(1)ないし
く12)のいずれかに記載の磁気記録媒体。
(14)ディスク状の磁気記録媒体を回転し、この磁気
記録媒体上に磁気ヘッドを浮上させて記録再生を行なう
磁気記録再生方法であって、 前記磁気ヘッドの浮上量が0.2μ以下であり、 前記磁気記録媒体が、γ−Fe2O3を主成分とする連
続薄膜型の磁性層を剛性基板に有し、この磁性層の比抵
抗ρが0.03〜3Ω・cmであり、 前記磁性層上および/または前記磁気ヘッドのフロント
面上に、下記式で表わされる平均分子量1000〜10
000の化合物を含有する潤滑膜を有することを特徴と
する磁気記録再生方法。
[式] %式% (ただし、上記式においてnは正の整数である。) く作用〉 本発明の磁気記録媒体は、γ−Fe2O3を主成分とす
る磁性層が上記範囲の比抵抗ρを有するため、極めて高
い耐久性を有する。
このような比抵抗ρとγ−Fe2O3の面指数(311
)のピーク位置とは相関関係を有し、上記した比抵抗ρ
を有する磁性層のγ−Fears面指数(311)のピ
ーク位置は、通常、上記範囲に存在する。
また、磁性層の比抵抗ρと保磁力Hcとの間にも相関関
係が存在し、保磁力Hcは比抵抗ρの増加に伴って増加
する。
そして、上記範囲の比抵抗ρを有する磁性層は、保磁力
が従来のγ−Fears、あるいは同等のCoを含有す
る従来のCo含含有−Fe2O3の6倍程度にまで向上
可能であり、このため再生出力が70%まで低下する言
己録密度り、。が従来に比べ2.5倍程度にまで向上可
能である。
従って、本発明の磁気記録媒体は高密度記録が可能であ
り、しかも、そのときに問題となるC8S耐久性も極め
て良好である。
なお、γ−Fe*Oxを主成分とする連続薄膜型の磁性
層において、従来報告されている比抵抗ρの範囲は、例
えば電子通信学会論文誌’ 82/1Vo1.J65−
CNo、l p、24−31によれば、後述する直接法
を用いた場合102〜103Ω・cm程度であり、上記
本発明における比抵抗ρよりも極端に大きい。 これは
本発明におけるγ−Fe2egの酸化度が、従来よりも
低いためと考えられる。
本発明の磁気記録媒体の磁性層は、後述する直接法によ
り反応性スパッタ法を用いて基板上にFear4を直接
形成し、次いでFe1g4を駿化してγ−Fe2rsと
することにより形成される。
本発明における上記のような比抵抗ρは、磁性層を成膜
する際に、Fe50+形成時のAr+Otの流量を制御
することにより容易に得ることができる。
なお、γ−Fe20xを主成分とする磁性層が本発明範
囲の比抵抗ρを有する場合、前工程におけるFeJ4の
比抵抗ρは、通常、10−’ 〜10−’Ω・cm程度
である。 この値は、従来報告されている直接法による
Fe104の比抵抗ρが3Ω・cm程度(電子通信学会
論文誌”82/l Vol。
J65−CNo、1 p、24−31)であるのに比べ
、極めて小さい。
加えて、本発明では、磁気記録媒体あるいは磁気ヘッド
には、上記の化合物を含有する潤滑膜が形成されている
このため、耐久性はより一層向上し、C8S特性が良好
で、磁気記録媒体および磁気ヘッドにキズあるいは破損
が生じにくい。
具体的には、上記式で表わされる化合物、すなわちポリ
(n−プロピレンオキシド)のパーフルオロ体を含有す
る潤滑膜は、他のポリアルキレンオキシドのパーフルオ
ロ体を用いるときと比較して、媒体とヘッドとの摩擦係
数が小さ(、また耐久走行後の摩擦係数の変動もきわめ
て少な(、耐久性が高い。
さらに50℃以下の融点を有する化合物を含有すれば、
初期の摩擦係数が低いものとなる。
さらにまた、本発明において、例えば第2図に示すよう
な光学系配置を有するX線回折装置で得られる磁性層の
X I!回折チャートにおいて、ニーFe*Osの所定
ピークの面積比が上記のような範囲である場合、耐久性
はより高(なる。
さらに、磁性層がα−Fe2O3を含有する場合、耐久
性はさらに高いものとなり、特に、磁性層のX線回折チ
ャートにおいてα−F@1aOsおよびγ−Fe2O3
の所定ピークの面積比が上記のような範囲である場合、
耐久性はさらに向上する。
これらの構成により、C8S耐久性が顕著に向上し、低
温でのC8S耐久性も向上する。 また、磁気ヘッドと
の接触事故等が生じた場合でも、磁性層の劣化が極めて
少ない。
なお、従来、γ−Fears磁性層にα−Fetusが
含有される場合、磁気特性が低下し、記録再生出力が低
下するため好ましくないと考えられていた。
しかし、計算機等に用いられる磁気ディスク等の磁気記
録媒体においては、例え記録再生出力がわずかに低下し
たとしても、耐久性を確保し、信頼性を向上させること
が最も重要である。 しかも上記の本発明によれば、磁
気特性の低下が殆どなく、高い耐久性が得られるもので
ある。
く具体的構成〉 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
第1図に示される本発明の磁気記録媒体1は、剛性基板
2上に連続薄膜型の磁性層3を有する。
本発明で用いる基板2は、下地層などを設層する必要が
なく製造工程が簡素になること、また、研磨が容易で表
面粗さの制御が簡単であること、磁性層の形成時および
その表面粗さ制御のための熱処理に耐えることなどから
、ガラスを用いることが好ましい。
ガラスとしては、強化ガラス、特に、化学強化法による
表面強化ガラスを用いることが好ましい。
一般的に、表面強化ガラスは、ガラス転移温度以下の温
度にて、ガラス表面付近のアルカリイオンを外部から供
給される他種アルカリイオンに置換し、これらのイオン
の占有容積の差によりガラス表面に圧縮応力が発生する
ことを利用したものである。
イオンの置換は、アルカリイオンの溶融塩中にガラスを
浸漬することにより行なわれる。
塩としては硝酸塩、硫酸塩等が用いられ、溶融塩の温度
は350〜650℃程度、浸漬時間は1〜24時間程度
である。
より詳細には、アルカリ溶融塩として KNO,を用い、Kイオンとガラス中のNaイオンとを
交換する方法や、N a N Osを用い、ガラス中の
Liイオンと交換する方法等が挙げられる。 また、ガ
ラス中のNaイオンおよびLiイオンを同時に交換して
もよい。
このようにして得られる強化層、すなわち圧縮応力層は
ガラス基板の表面付近だけに存在するため、表面強化ガ
ラスとなる。 圧縮応力層の厚さは、10〜200−1
特に50〜150−とすることが好ましい。
なお、このような表面強化ガラスは、特開昭62−43
819号公報、同63−175219号公報に記載され
ている。
ガラス基板は、少なくとも磁性層側表面の水との接触角
が20°以下であることが好ましく、特に10°以下で
あることが好ましい。
水との接触角をこのような範囲とすることにより、後述
するような酸化鉄を主成分とする連続薄膜型の磁性層の
接着性が向上する。 なお、接触角の下限に特に制限は
ないが、通常、2°程度以上である。
水との接触角は、例えば、ガラス基板表面に純水を滴下
して30秒後に測定すればよい。
測定雰囲気は、18〜23℃、40〜60%RH程度で
ある。
このような接触角を得るために、ガラス基板には下記の
処理が施されることが好ましい。
まず、ガラス基板表面を研磨し、次いで上記したような
強化処理を施した後、ガラス基板表面を再び研磨する。
 この研磨により後述する表面粗さとすることが好まし
い。
研磨されたガラス基板を純水で洗浄後、さらに、 [洗剤洗浄→純水洗浄−有機溶剤蒸気乾燥]の順で洗浄
を行なうことが好ましい。
この工程において、用いる洗剤に特に制限はなく、各種
一般洗浄用洗剤から選択すればよいが、本発明ではアル
カリ性洗剤、特に、ガラス表面を軽くエツチングする作
用のある弱アルカリ性洗剤を用いることが好ましく、特
に、Extran MA 01 (メルク(MERCK
)社製)を用いることが好ましい。
洗剤による洗浄は、室温または80’C程度以下に加温
した洗浄液中にガラス基板を浸漬し、1〜24時間程時
間室するか、好ましくは超音波を印加して5〜60分間
程度洗浄を行なうことが好ましい。
洗剤による洗浄後の純水洗浄も、超音波を印加しながら
行なうことが好ましい。
超音波としては、例えば10〜100 kHz程度の間
のある範囲の周波数で発振する多周波数型のもの、26
kHz 、 45kHzなどの一定周波数で発振する固
定周波数型のものがある。 これらのいずれでも、周波
数が高いほど小さい汚れを落とすことができる。
有機溶剤による蒸気乾燥は、好ましくは第5図に示され
るような装置を用いて行なう。
第5図に示される蒸気乾燥装置は、処理槽11、ヒータ
12およびクーラー13を有する。
処理槽11内には、有機溶剤14が貯留しており、有機
溶剤14液面の上方には、ガラス基板2が上下動可能に
保持されている。
有機溶剤14は、ヒータ12により加温されて蒸発する
。 有機溶剤蒸気は、基板2側方の処理槽11内壁面に
設けられたクーラー13により冷却されて液化し、基板
2に付着する。
基板2に付着した有機溶剤の液滴は貯留している有機溶
剤14の中に落下する。
この処理槽11内にガラス基板を5〜60分間程度保持
することにより、ガラス基板の最終的な洗浄が行なわれ
る。
次いでガラス基板2を徐々に引き上げることにより、付
着する有機溶剤量を蒸発する有機溶剤量が上回るように
なり、乾燥が行なわれる。
このような蒸気乾燥では乾燥速度が低いので、乾燥シミ
が発生することがなく極めて清浄な表面が得られる。
蒸気乾燥に用いる有機溶剤に特に制限はないが、本発明
ではアセトン、イソプロピルアルコール(IPA)、メ
タノール、エタノール、フロン等を用いることが好まし
く、特にIPAを用いることが好ましい。
なお、このような蒸気乾燥の他、乾燥窒素ブロー併用に
よる遠心振り切り乾燥などにより最終的な乾燥を行なう
こともできる。 この場合、上記した純水洗浄後に有機
溶剤により洗浄を行なうことが好ましい。 洗浄に用い
る有機溶剤は、上記した蒸気乾燥に用いるものと同様な
ものでよい。
なお、上述した工程に、ブラシスクラブ洗浄を適宜組み
合わせてもよい。
剛性基板の表面粗さ(Rmax)は、好ましくは10〜
ioo人、より好ましくは40〜80人、さらに好まし
くは40〜60人とされる。
剛性基板のRflIaxをこの範囲とすることにより、
磁気記録媒体の耐久性が向上し、また、後述するような
媒体磁性層側表面のRIIlaxが容易に得られる。
なお、Rwaxは、JIS B 0601に従い測定す
ればよい。
このような表面粗さは、例えば、特開昭62−4381
9号公報、同63−175219号公報に記載されてい
るようなメカノケミカルポリッシングなどにより得るこ
とができる。
ガラス基板の材質に特に制限はなく、ポウヶィ酸ガラス
、アルミノケイ酸ガラス、石英ガラス、チタンケイ酸ガ
ラス等のガラスから適当に選択することができるが、機
械的強度が高いことから、特にアルミノケイ酸ガラスを
用いることが好ましい。
なお、ガラス基板の表面平滑化を、特開昭62−438
19号公報等に記載されているようなメカノケミカルポ
リッシングにより行なう場合、結晶質を含まないガラス
を用いることが好ましい、 これは、メカノケミカルポ
リッシングにより結晶粒界が比較的率(研磨されてしま
い、上記のようなRwaxが達成できないからである。
ガラス基板の形状および寸法に特に制限はないが、通常
、ディスク状とされ、厚さは0.5〜5aIm程度、直
径は25〜300mm程度である。
剛性基板上には、γ−Fe2O3を主成分とする連続薄
膜型の磁性層が成膜される。
本発明では、この磁性層の比抵抗ρが 0.03〜3Ω・Cmとされる。
なお、磁性層の比抵抗ρが0.1〜0.9Ω・Cl11
であると、さらに好ましい結果が得られる。
比抵抗ρは、通常の西端針法などにより測定すればよい
比抵抗ρが0.03〜3Ω・cmとなる磁性層は、X線
回折チャートにおいてγ−Fezesの面指数(311
)のピークが、通常、35.43〜35.80° 好ま
しくは35.52〜35.71”に現われる。
本発明では、このような磁性層のX線回折を行なったと
き、X線回折チャートにおいて、y−FeJsの面指数
(311)  面指数(400)および面指数(222
)のそれぞれのピーク面積をP(311)、P(400
)およびP(2′L2)としたとき、 0≦P(400)/P(311)≦1.00≦P(22
2)/P(311)≦0. 5であることが好ましく、 O≦P(400)/P(311)≦0.60≦P(22
2)/P(311)≦0. 3であることがより好まし
い。
磁性層がこのようなピーク面積比を有することにより、
耐久性はいっそう向上する。
より詳細に説明すると、P(222)が増加するという
ことは、磁性層面と平行に(222)面および(111
)面が存在する割合が増えることを示している。 γ−
Fearsはスピネル構造を有するものであり、スピネ
ル構造では(111)面が最も滑り易い面となっている
従って、(111)面と平行な(222)面のピーク面
積が大きい場合、すなわちP(222)/P(311)
の値が大きい場合、磁気ヘッドとの摺動により磁性層を
構成するγ−Fearsに滑りが生じ易くなり、耐久性
が低下すると考えられる。
そして、P(222)/ P(311)が上記範囲を超
えると臨界的に耐久性が低下する。
(400)面と平行に存在する(Zoo)面は、(11
1)面に次いで滑りが生じ易いと考えられるため、P(
400)/P(all)が上記範囲を超えると耐久性が
臨界的に低下する。
本発明では、磁性層にα−Fe2rsが含有されること
が好ましい。 磁性層がα−Fe2esを含有すること
により、耐久性が向上する。
そして、磁性層のX線回折チャートにおいて、α−Fe
2esの面指数(104)のピーク面積をP(104)
としたとき、 0.02≦P(104)/ P(311)≦0.200
≦P(4[1o)/P[x)≦1.00≦P(222)
/ P(311)≦0,5であることが好ましく、 0.05≦P(104)/P(311)≦0.150≦
P(400)/ P(311)≦0.60≦P(222
)/P(311)≦0.3であることがより好ましい。
磁性層がこのようなピーク面積比を有することにより、
耐久性はさらに向上する。
より詳細に説明すると、P(104ン/P(311)が
上記範囲未満であると耐久性向上効果が比較的低く、上
記範囲を超えると記録再生出力が低下する。
X !1回折チャートは、例えば下記のようにして作成
することが好ましい。
第2図にX線回折装置の1例を示す。
第2図において、X線源101から照射されたX本泉は
、ダイバージェンススリットDSを経て磁気記録媒体1
02の磁性層に入射して回折し、スキャッタースリット
SSおよびレシービングスリットRSIを経た後、モノ
クロメータMMで反射することにより単色光とされ、さ
らにレシービングスリットR32を経て計数管103に
入射し、X線強度のカウントが行なわれ、通常、レート
メータ等により記録される。
なお、測定時には、磁気記録媒体102が走査速度dθ
/dtで、スキャッタースリットSS以下の光路を構成
する部材が走査速度2dθ/dtで回転される。
得られたX線回折チャートの各ピークについて、バック
グラウンドを除いた部分の積分を行なって上記した面積
比を算出する。
なお、CuKαをX線源とした第2図に示す光学配置で
は、α−Fe2O3の面指数(104)のピークは33
.3°付近に現われ、γ−Fe2rmの面指数(400
)および面指数(222)のピークは、それぞれ43.
5°および37.3°付近に現われる。 そして、γ−
Felonの面指数(311)のピークは、前記した範
囲に現われる。 ピーク位置は、バックグラウンド除去
後のピークの重心位置として求められる。
磁性層中においてα−Fearsは均一に含有されてい
てもよいが、磁性層の表面側、すなわち基板と反対側で
の含有率が高(なることが好ましい。
α−Fe203がこのように含有されることにより、磁
気ヘッドの摺動によりダメージを受は易い磁性層表面部
をより強化することができ、しかも、表面部において高
い耐久性を得ながら磁性層全体のα−Fe203の含有
率を低く押えることができる。
この場合、α−Fearsは磁性層表面部に向かって漸
増していてもよ(、また、基板側には存在せずに表面側
にだけ存在していてもよい。
磁性層表面付近のα−Fe2rsの含有率の分析は、例
えば、下記のようにして行なうことが好ましい。
第3図に、低入射角X線回折装置の1例を示す。
第3図において、X線源101から照射されたX 11
は、ソーラースリットS1を経て、磁気記録媒体102
の磁性層にその表面とβの角度をなすように入射して回
折する。
回折されたX線は、ソーラースリットS2を経た後、モ
ノクロメータMMで反射することにより単色光とされ、
さらにレシービングスリッ)R5を経て計数管103に
入射し、X81強度のカウントが行なわれる。
この低入射角X線回折装置においては、第2図に示す装
置と異なり、測定時に磁気記録媒体102は入射X線に
対して固定され、ソーラースリット82以下の光路を構
成する部材が走査速度2dθ/dtで回転される。
この装置において、入射X線と磁性層表面とがなす角度
βを変更することにより、磁性層表面付近におけるα−
Fe2O3の分布を求めることができる。 具体的には
、表面に近い部分の分析を行なうためにはβを小さくす
ればよく、βを大きくするにつれて磁性層のより深部ま
での分析結果が得られる。
本発明では、このような低入射角X線回折において、β
が小さいほどP(104)/ P(311)が大きくな
ることが好ましく、例えば、β=0.5゜として測定さ
れたP(104)/ P(311)が、β=2、Ooと
して測定されたP(104)/ P(311)の1.5
〜10倍、特に1.5〜5倍であることが好ましい。
なお、磁性層を構成するγ−Fe2O3の平均結晶粒径
は、通常100〜800人程度、特に200〜500人
程度である。
平均結晶粒径は、走査型電子顕微鏡 (SEM)を使用し、表面観察することにより求めるこ
とができる。
次に、磁性層の形成方法を説明する。
γ−Fe2rsを主成分とする連続薄膜型の磁性層は、
まずFe504を形成し、このFe5O4を酸化してγ
−Fernsとすることにより形成されることが好まし
い。
FezO4を形成する方法は、直接法であっても間接法
であってもよいが、上記したピーク面積比が容易に得ら
れること、工程が簡素になることなどから、直接法を用
いることが好ましい。
直接法は、反応性スパーツタ法を用いて基板上にFe5
0<を直接形成する方法である。 直接法には、ターゲ
ットにFeを用いて酸化性雰囲気にて行なう酸化法、タ
ーゲットにα−Fe≧03を用いて還元性雰囲気にて行
なう還元法、ターゲットにFezO4を用いる中性法が
挙げられるが、スパッタ制御が容易であること、成膜速
度が高いことなどから、本発明では酸化法を用いること
が好ましい。
酸化法では、Arガス雰囲気中に反応ガスとして02ガ
スを加えてスパッタを行なう。
X線回折におけるγ−Fe2O3の上記1.たようなピ
ーク比を得るためには、02ガスの分圧PO□と、Ar
ガスと02ガスとの合計圧力P(^r+Oi)が、 であることが好ましく、特に、 であることが好ましい。
また、スパッタに際して、真空槽中への02ガスの導入
は基板に吹きつけるようにして行なうことが好ましい。
本発明における好ましいP (Ar+O□)の範囲はI
 X 10−’〜I X 10−”Torrであり、特
に5 X 10−’〜8 X 10−”Torrである
そして、前記した範囲の比抵抗ρを得るためには、Ar
ガスとO,ガスとの合計の流量を、30〜150sec
m、特に70〜140secmとすることが好ましい。
なお、スパッタ法としてはRFスパッタを用いることが
好ましい。
スパッタ投入電力に特に制限はないが、0.2〜2 k
W、特に0.4〜1.5kWとすることが好ましい。
直接法によるFe504薄膜形成の詳細は、電子通信学
会論文誌’80/9 Vol、J63−CNIIL9 
p、609−616に記載されており、本発明ではこれ
に準じて磁性層の形成を行なうことが好ましいが、その
際に上記のようなガス流量および02分圧にてスパッタ
を行なうことが好ましい。
なお、間接法は、ターゲットにFeを用いて酸化性雰囲
気にてα−Fe2O3を形成した後、還元してFe50
4を得る方法である。
スパッタ法により成膜されたpes04は、γ−Fe2
0gにまで酸化される。
この酸化は、0□ガス分圧0.05〜0.8気圧程度、
全圧0.5〜2気圧程度の雰囲気中での熱処理によって
行なわれればよく、通常、大気中熱処理によって行なわ
れることが好ましい。
熱処理における保持温度は200〜400℃、特に25
0〜350℃であることが好ましく、温度保持時間は、
10分〜10時間、特に1時間〜5時間であることが好
ましい。
本発明では、この熱処理に際し、昇温速度を3.5〜b とすることが好ましい。
このような昇温速度とすることにより。
α−Fe2O3の上記したようなピーク面積比が容易に
得られる。
なお、昇温速度は一定であってもよく、漸増あるいは漸
減させてもよ(、また、複数の昇温速度を組み合わせて
保持温度まで昇温させてもよい。
このようにして形成される磁性層は、coの添加量およ
び比抵抗ρの値によっても異なるが、保磁力400〜2
5000e、残留磁化2000〜3000G、角形比0
.55〜0.85程度の磁気特性が得られ、また、α−
Fe2O3を含有する場合でも、磁気特性の劣化は殆ど
ない。
磁性層中には必要に応じてCO5Ti、Cu等を添加さ
せてもよく、また、成膜雰囲気中に含まれるAr等が含
有されていてもよい。
Coは、保磁力を制御するために有用である。 coの
含有量は、Feを10wt%以下置換する程度とするこ
とが好ましい、 また、磁性層にCoを含有させる場合
、Goを含有するFeターゲットを用いればよい。
磁性層の層厚は、生産性、磁気特性等を考慮して、50
0〜3000人程度とすることが好ましい。
このような磁性層上には、下記式で表わされる平均分子
量1000〜10000の化合物を含有する潤滑膜4が
設けられる。
[式] %式% ただし、nは正の整数であって、上記の平均分子量が得
られるものとする。
この潤滑膜を設けることにより磁気記録媒体と磁気ヘッ
ドとの間の耐久走行中での摩擦変動が抑えられ、良好な
潤滑効果が持続する。 また、このような化合物を含有
する潤滑膜は撥水効果を有するので、高温条件下でも磁
気記録媒体と磁気ヘッドとの間で吸着が発生せず、潤滑
効果の経時変化も抑えることができる。
上記式で表わされる化合物の平均分子量は1000〜5
000であることが好ましく、より好ましくは2000
〜4000である。
20℃における動粘度は20〜600 cstであるこ
とが好ましく、より好ましくは10〜200 cstで
あり、さらに好ましくは10〜50cstである。
流動点は−90〜−50℃であることが好ましく、より
好ましくは−80〜−60℃であり、さらに好ましくは
−80〜−70℃である。
このような化合物は、テトラフルオロエタンとホルムア
ルデヒドとの付加体であるオキセタンを開環重合させ、
さらにフッ素化する公知の方法で合成できる。 また、
ダイキン工学■から市販されているDemnum  S
 −20,5−65等をそのまま用いることもできる。
なお、上記式の化合物は、ポリ(n−プロピレンオキシ
ド)の完全パーフルオロ体であって、末端に置換基をも
たないものであるが、これと異なり、主鎖のパーフルオ
ロアルキレン鎖の構造が異なったり、末端に置換基を有
したりするものでは、本発明の効果は実現しない。
本発明において、潤滑膜には上記式で表わされる化合物
に加え、50℃以下の融点を有する化合物が含有される
ことが好ましい。
50℃以下の融点を有する化合物としては、脂肪酸もし
くはその塩、脂肪族のアルコール、それらのエステル、
これらのフッ素置換体およびその他のフッ素置換化合物
の1種以上を選択することが好ましい。 これらは飽和
体であっても不飽和体であってもよい。
具体的には、下記のような化合物を選択することが好ま
しい。
iユI CHs (CHs)ycH=cH(CHt)tcOOH
IJ CH−(CHsCH:CH)scH*(CHx)scO
OHCHs (CI(t ) 、COOH CHC00HCH+。C00H CHs(CHi)scOOH CH,(CHI)、C0OH エライジン駿 エルカ酸          等中 アルコール C1,(CH−10)I CH,(CHI) 、。OH CHm (CHi) t +0H CHs(CHx)+tOH CHs (CH,) 、5OH CHs (CHx) + 40H CHs(CL)+5OH CHs(CHI)+tCH(CHa)OHCHs (C
Hs) + *CH(CHs)OHCHs(C1,)、
 4CH(CHI)OHCHs(CH,) 1scH(
CHs)DHCHs(CHz) 1sCH(CHs)0
1(C,、H,OH(オレイルアルコール)C2−Hs
−OH C,、H,、OH エステル C,、H,、C00CH。
CI+Hズ、cooc宜H8 C,、Hl、C00C4H。
C□1H*5COOCI−Hz− C1sHzyCOOCH− C+sH−?C00C*H− C,5H21COQC,H。
C1sHzyCOOCH口 C目Hz7COOC目Hzs ClmHz−COQC+ 4Hz− C+JslCOOCJs CIIHllCOOCmH。
C+iHm1COOC4Hs C+sHs+C00CsH+ア C+tH−sCOOC4H* C,、H,、C00C,H,。
C、7H,、C00C,)I 、 。
等。
C,、H,、C00C,、H,。
CIaHz、cOGclsH** CHs(CHI)tcH=cH(CH−)、Coo(C
Ha)a−CH=CH(CHz)*CHs CHs (CHI)yC)l;cH(CHi)tcOO
(CH2)*CHsCL (CHt)−CH(CHI)
tcOOcHacH(CH3)−OCQ(CH,)tc
H=cH(CH,)、CH,等。
フッ    A フッ素置換化合物としては、パーフルオロ置換化合物が
好ましい。
例えば、パーフルオロカルボン酸、パーフルオロアルコ
ール、パーフルオロカルボン酸エステル、パーフルオロ
アルコールの脂肪酸エステル、パーフルオロアルコール
のパーフルオロカルボン酸エステル、パーフルオロアル
キル基を有するカルボン酸塩、パーフルオロアルキル基
を有する第4級アンモニウム塩、パーフルオロアルキル
基を有するベタイン類、エチレンアルキレ°ンオキシド
ないしその付加物のパーフルオロ置換体、パーフルオロ
アルキレン部分を有するオリゴマーなとである。 これ
らの)ち特に好ましい化合物は、 C4F、C00H C,F、、C00H C2F11IC00H C,F、、C00)I C,F、 tcH,OcH,cOOH C,F、、(CH2)、0(CHa)ICOOH等であ
る。
上記式で表わされる化合物と50”C以下の融点を有す
る化合物との含有比率は、10:O〜2:8、特に8:
2〜2:8であることが好ましい。
なお、上記式で表わされる化合物および50℃以下の融
点を有する化合物は、それぞれ2種以上が含有されてい
てもよい。
このような潤滑膜の成膜方法に特に制限はなく、塗布法
、ラングミュア・プロジェット法等を用いればよい。 
塗布法としては、デイツプ法、スピンコード法等が好ま
しい。
潤滑膜の表面は、水との接触角が70°以上、特に90
°以上であることが好ましい。
このような接触角を有することにより、磁気ヘッドと磁
気記録媒体との吸着が防止される。
潤滑膜の厚さは、成膜方法および使“用化合物によって
も異なるが、4〜100人程度であることが好ましい。
4Å以上とすると耐久性が向上し、100Å以下とする
と吸着や磁気ヘッドのクラッシュが減少する。 なお、
より好ましい膜厚は4〜80人であり、さらに好ましい
膜厚は4〜50人である。
上記のような磁性層を有する本発明の磁気記録媒体は、
磁性層側の表面粗さ(Rmax)が50〜200人であ
るとさらに耐久性が向上する。 この場合、Rmaxの
より好ましい範囲は80〜150人であり、さらに好ま
しい範囲は80〜120人、特に好ましくは90〜12
0人である。
磁性層側のRwaxを上記範囲内とすれば、耐久性が向
上する他、媒体表面と浮上型磁気ヘッドの浮揚面との距
離を0.11a以下に保って記録および再生を行なうこ
とができ、しかも浮上型磁気ヘッドと磁気記録媒体との
吸着が発生せず、高密度記録が可能となる。
なお、磁性層側のこのようなRwaxを得るためには、
前記したFe5O4からγ−FeJsへの酸化を行なう
際に、熱処理温度と時間を制御すればよい。
本発明の磁気記録媒体は、公知のコンポジット型の浮上
型磁気ヘッド、モノリシック型の浮上型磁気ヘッド等に
より記録再生を行なった場合に効果を発揮するが、特に
、浮上型薄膜磁気ヘッドと組合せて使用された場合に、
極めて高い効果を示す。
第4図に、本発明に用いる磁気ヘッドの好適実施例であ
る薄膜型の浮上型磁気ヘッドの1例を示す。
第4図に示される浮上型磁気ヘッド10は、基体20上
に、絶縁層31、下部磁極層41゜ギャップ層50、絶
縁層33、コイル層60、絶縁層35、上部磁極層45
および保護層70を順次有する。 また、このような浮
上型磁気ヘッド10の少なくともフロント面、すなわち
浮揚面には、必要に応じ、前記と同様の潤滑膜を設ける
こともできる。
なお、本発明では、フロント面のRwaxは、200Å
以下、特に50〜150人であることが好ましい。 こ
のようなRwaxを有する磁気ヘッドと上記したR m
axを有する磁気記録媒体とを組み合わせて使用するこ
とにより、本発明の効果はより一層向上する。
コイル層60の材質には特に制限はなく、通常用いられ
るAj2、Cu等の金属を用いればよい。
コイルの巻回パターンや巻回密度についても制限はなく
、公知のものを適宜選択使用すればよい。 例えば巻回
パターンについては図示のスパイラル型の他、積層型、
ジグザグ型等いずれであってもよい。
また、コイル層60の形成にはスパッタ法等の各種気相
被着法を用いればよい。
基体20はMn−Znフェライト等の公知の材料から構
成されてもよいが、本発明の磁気記録媒体に対して用い
る場合、基体20は、ビッカース硬度1000 kgf
/+m”以上、特に1000〜3000kgf/am”
程度のセラミックス材料から構成されることが好ましい
。 このように構成することにより、本発明の効果はさ
らに顕著となる。
ビッカース硬度1000 kgf/+a+”以上のセラ
ミックス材料としては、AI2* 0x−Ticを主成
分とするセラミックス、Z r Ozを主成分とするセ
ラミックス、SiCを主成分とするセラミックスまたは
Aj2Nを主成分とするセラミックスが好適である。 
また、これらには、添加物としてMg、Y、ZrOx 
、Ti Ox等が含有されていてもよい。
これらのうち、本発明に特に好適なものは、Alx O
x −T i Cを主成分とするセラミツづス、SiC
を主成分とするセラミックスまた番;AlNを主成分と
するセラミックスであり、これらのうち最も好適なもの
は、酸化鉄を主成デとする薄膜磁性層の硬度との関係が
最適であシことから、Al2.0s−TiCを主成分と
すシセラミックスである。
下部および上部磁極層41.45の材料としては、従来
公知のものはいずれも使用可能で慶り、例えばパーマロ
イ、センダスト、CO系卯品質磁性合金等を用いること
ができる。
磁極は通常、図示のように下部磁極層4113よび上部
磁極層45として設けられ、下部磁極層41および上部
磁極層45の間にはギャップ層50が形成される。
ギャップ層50は、AI!、jOn 、S L Os等
公知の材料であってよい。
これら磁極層41.45およびギャップ層50のパター
ン、膜厚等は公知のいずれのものであってもよい。
さらに、図示例ではコイル層60は、いわゆるスパイラ
ル型として、スパイラル状に上部および下部磁極層41
.45間に配設されており、コイル層60と上部および
下部磁極層41.45間には絶縁層33.35が設層さ
れている。
また下部磁極層41と基体20間には絶縁層31が設層
されている。
絶縁層の材料としては従来公知のものはいずれも使用可
能であり、例えば、薄膜作製をスパッタ法により行なう
ときには、S i Ot 、ガラス、A氾* ol等を
用いることができる。
また、上部磁極45上には保護!70が設層されている
。 保護層の材料としては従来公知のものはいずれも使
用可能であり、例えばAl2xOs等を用いることがで
きる。 また、これらに各種樹脂コート層等を積層して
もよい。
このような薄膜型の浮上型磁気ヘッドの製造工程は、通
常、薄膜作成とパターン形成とから構成される。
上記各層を構成する薄膜の作成には、上記したように、
従来公知の気相被着法1例えば真空蒸着法、スパッタ法
、あるいはメツキ法等を用いればよい。
浮上型磁気ヘッドの各層のパターン形成は、従来公知の
選択エツチングあるいは選択デポジションにより行なう
ことができる。 エツチングとしてはウェットエツチン
グやドライエツチングを用いることができる。
このような浮上型磁気ヘッドは、アーム等の従来公知の
アセンブリーと組み合わせて使用される。
本発明の磁気記録媒体、特に磁気ディスクを用いて記録
再生を行なうには、ディスクを回転させながら、磁気ヘ
ッドを浮上させて記録再生を行なう。
ディスク回転数は2000〜6000 rpm程度、特
に2000〜4000 rpmとする。
また、浮上量は0.2μ以下、特に0.15−以下、さ
らには0.1−以下、例えば0.01〜0.094とす
ることができ、このとき良好な浮上特性およびC8S耐
久性を得ることができる。
浮上量の調整は、スライダ巾や、磁気ヘッドへの荷重を
変えることによって行なう。
〈実施例〉 以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。
[実施例1] く磁気ディスクサンプルの作製〉 外径130mm、内径40mm、厚さ1.9mmのアル
ミノケイ酸ガラス基板を研磨し、さらに化学強化処理を
施した。 化学強化処理は、450℃の溶融硝酸カリウ
ムに10時間浸漬することにより行なった。
次いで、ガラス基板表面をメカノケミカルポリッシング
により平滑化した。 メカノケミカルポリッシングには
、コロイダルシリカを含む研磨液を用いた。
各サンプルに用いたガラス基板の表面粗さ(Rmax)
は、50人であった。
なお、Rwaxは、触針型表面粗さ計により測定した。
ガラス基板を洗浄後、その表面に下記のようにして磁性
層を形成した。
まず、Arガス雰囲気中にて予備スパッタを行ない、1
.Oyt%Co−Fe合金ターゲット表面の酸化膜を除
去した。 次いで、02ガスを導入して反応性スパッタ
を行ない、FezO4膜を成膜した。 なお、02ガス
は、基板に吹きつけるように導入した。
各磁気ディスクサンプルのFeJ<膜形成時のP (A
r+(hlおよびP o2/ P (Ar+(hlは、
それぞれlXl0−”丁orrおよび0.052とした
なお、FezO4膜形成時のArガスと02ガスとの合
計流量(Ar+0□)を、表1に示す。
Fe3O4膜形成後、下記条件で大気中熱処理により酸
化を行ない、γ−Fears磁性層とした。
(熱処理条件) 昇温速度:8.O℃/win 処理温度:310℃ 処理時間:1hr なお、磁性層の厚さは、2000人とした。
このようにして得られた各サンプルの磁性層に対してX
 11回折を行ない、X線回折チャートを作成した。
なお、X線回折は第2図に示される装置にて行なった。
各サンプルのX線回折チャートの解析結果を表1に示す
。 また、サンプルNo、 4のX 11回折チャート
を第6図に示す。
さらに、このサンプルの磁性層に対し、第3図に示す低
入射角X線回折装置を用いC1β=0,5°およびβ=
2.0°にてX線回折を行なった。
得られたX線回折チャートを第7図に示す。
第7図に示されるように、β=0,5°におけるP(1
θ4)/P(311)はβ=2.0’におけるP(10
41/ P(3111の約2.6倍であり、a −Fe
tusの含有率が磁性層表面側で高いことが確認された
なお、表1に示される他のサンプルについて同様な測定
を行なったところ、はぼ同様な結果が得られた。
また、各サンプルの平均結晶粒径は、100〜800人
であった。
さらに、各サンプルについて、下記の測定を行なった。
(比抵抗ρ) 四端針法により測定した。 測定条件を以下に示す。
探針材質:チタンカーバイド 針間隔:1rnrn 針先半径:40tJIR 針   圧:100g/本 (保磁力) 振動試料型磁力計(VSM)により測定した。
最大印加磁界は5 koeとした。
(再生出力) 各サンプルの磁性層上に潤滑膜を成膜し、]記薄膜磁気
ヘッドを用いて、浮上量011−にて再生出力、D、。
を測定した。
再生出力は21kPCI(kilo Flux cha
nge perInch)での記録再生出力で、以下の
評価を行なった。
0:実用上好ましい圧力 O:実用可能な出力 ×:実用上問題となる出力 り、。は、低記録密度における再生出力に対し再生出力
が70%まで低下したときの記録密度であり、kFCI
で表わした。
潤滑膜は、下記の化合物の0.1wt%溶液を用いて、
スピンコード法により厚さ20人に成膜して形成した。
 この潤滑膜表面の水との接触角(水を滴下して30秒
後)は、100°であった。
化合物I F (CF、CF、CF、0)llCF2CF。
ダイキン工業株製DEMNLIM  5−20平均分子
量 2700. 20℃における動粘度 53±10cst、流動点 −
75℃、 20℃における密度 1.86g/mff1なお、潤滑
膜形成後の各サンプルの磁性層側Rmaxは、100人
であった。
また、使用磁気ヘッドの構成は、下記のとおりである。
i歴處見Δ1」 ビッカース硬度2200 kgf’/mm”のAjJx
−TiC基体上に薄膜磁気ヘッド素子を形成した後、磁
気ヘッド形状に加工し、支持バネ(ジンバル)に取りつ
け、空気ベアリング型の浮上型磁気ヘッドを作製した。
この磁気ヘッド浮揚面のRmaxは130人であった。
浮上量は、スライダ幅、ジンバル荷重を調整し2O31
−になるようにした。
これらの測定結果を表1に示す。
表1に示される結果から、比抵抗pに対応して保磁力H
cおよびD7゜が増加することがわかる。
そして2O303≦ρ≦3.0の範囲において、高いり
、。が得られることが明らかである。
すなわち、pが0.03Ω・Cl11以上になると例え
ば通研実報第31巻第1号(1982)PP、 277
−289に示されるような従来Co1wt%で得られて
いた保磁力(約4000e)を超え、ρの増加とともに
Hc、D、。が増加する。
しかし、ρ〉3.OΩ・cmとなると再生出力が実用上
問題となる大きさまで減少してしまう。
ρ=0.1〜0.9ではD toが30 kPCI以上
になり、再生出力も0となる。
[実施例2] 潤滑膜が含有する化合物を変えて磁気記録ディスクサン
プルを作製した。 潤滑膜以外は実施例1で作製したサ
ンプルNo、 5と同様とした。
これらのサンプルについて、初期摩擦係数および耐久走
行後の摩擦係数の測定を行なった。
なお、潤滑膜に用いた化合物は、上記化合物lおよび下
記化合物2である。 各サンプルの潤滑膜が含有する化
合物の含有量比率を、表2に示す。
化合物2 C,F、、C0OH なお、塗布溶液は全て0.1wt%のフロン系溶液であ
り、膜厚は20人とした。
さらに、比較潤滑膜として、下記の化合物の20人の単
層膜を用いた。
化合物A CFi−[(0−CFz−CF2)−(0−CFz)。
÷OMontefluor社製 Fomblim Z−
03平均分子量 5000 動粘度(20℃) 30±6 cst 流動点 −72℃ 密度(20℃)  1.83g/mj 化合物B CF。
CF。
CFs−[(0−CF−CF、)、、−(0−CF、−
)−)0−CF。
Montefluor社製 Fomblim Y−25
平均分子量 3000 動粘度(20℃) 流動点 −35℃ 密度(20℃) 化合物C Og/rn1 250 ± 25cst DuPont社製 にrytox 43AZ 平均分子量 動粘度(20℃)  77cst 初」目41」[数 上記磁気ヘッドを用い、1 rpmにて1分間動摩擦係
数を測定した。
結果を表2に示す。 なお、表2に示す初期摩擦係数は
、測定中の最小値と最大値である。
、′−′の 、2、 上記磁気ヘッドを用い、100 rpmにて1時間接触
走行を行なった後、1 rpmにて1分間動摩擦係数を
測定した。
結果を表2に示す。 なお、表2に示す摩擦係数の変化
は、測定中の最小値と最大値である。
表2に示される結果から、本発明の効果が明らかである
すなわち、上記式で表わされる化合物を含有する潤滑膜
を有するサンプルは、耐久走行後でも摩擦係数が小さい
。 そして、上記式で表わされる化合物に、50℃以下
の融点を有する化合物(化合物2)を加えることにより
、初期摩擦係数が減少する。 しかも、この場合、耐久
走行後の摩擦係数がさらに小さくなる。 さらに、この
場合、摩擦変動も抑えることができる。
一方、化合物2だけを含有するサンプルや、本発明の化
合物と類似するが主鎖構造の異なる化合物A−Cを有す
るサンプルでは、初期摩擦係数は小さいが耐久走行中に
スティックスリップが発生し、実用に耐えない。
なお、表2に示す各サンプルについてC8S耐久性試験
を行なったところ、上記の耐久走行試験と同様な結果が
得られた。
[実施例3〕 実施例1のサンプルNo、 5に準じて磁気ディスクサ
ンプルを作製した。
ただし、磁性層の形成条件のうち、Fe504形成条件
およびFe5O4からγ−Fezesへの酸化条件は、
表3に示されるものとした。 また、基板のRflIa
xおよびサンプルの磁性層側Rmaxも表2に示される
ように変更した。
このようにして得られた各磁気ディスクサンプルについ
て、摺動耐久性および再生出力の測定を次に示す方法で
行なった。 結果を表3に示す。
l肱1久1 25℃、相対湿度50%にて摺動耐久性試験を行なった
使用した磁気ヘッドは、実施例1と同様の作製方法によ
るものであるが、磁気ディスクと磁気ヘッドが常に摺動
した状態になるように、スライダ幅150μ、ジンバル
荷重25gとした。
上記磁気ヘッドを磁気ディスクサンプルに押し付け、磁
気ディスクと磁気ヘッドとの相対速度が20 m/sに
なるように磁気ディスクを回転させた。 このとき磁気
ヘッドが浮上せずに常に摺動した状態であることは、A
E(アコースティック・エミッション)センサにより確
認した。
耐久性としては、磁気ディスクに傷が発生するまでの時
間を評゛価だ。
表3には、サンプルNo、101の耐久時間と比較して
、95%以上の耐久時間を有するものを0.80%以上
、95%未満のものを○、60%以上、80%未満のも
のを△として表わした。
なお、この摺動耐久性試験は、C8S耐久性試験よりも
過酷な耐久性試験方法である。
再」JL力 α−Fe2o3の含有による再生出力の低下を調べた。
評価は、α−Fe2o3を倉荷しないサンプルNo。
11の再生出力を100とし、 ○:90以上 ×:90未満 で行なった。
なお、上記各サンプルに対してC3S耐久性試験を行な
ったところ、摺動耐久性試験と同様な傾向がみられた。
以上の実施例の結果から、本発明の効果が明らかである
〈発明の効果〉 本発明によれば、耐久性、特にC8S耐久性の高く、し
かも記録密度の高い磁性層を有する磁気記録媒体が実現
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の磁気記録媒体の好適実施例を示す部
分断面図である。 第2図は、X線回折装置の概略図である。 第3図は、低入射角X線回折装置の概略図である。 第4図は、本発明に用いる磁気ヘッドの部分断面図であ
る。 第5図は、ガラス基板の蒸気乾燥に用いる装置の概略構
成図である。 第6図は、γ−Fe20.磁性層のX線回折チャートで
ある。 第7図は、低入射角X線回折装置を用いて作成されたγ
−FezO31a性屡のX線回折チャートである。 符号の説明 1・・・磁気記録媒体 2・・・基板 3・・・磁性層 4・・・潤滑膜 11・・・処理槽 12・・・ヒータ 13・・・クーラー 14・・・有機溶剤 101・・・X線源 102・・・磁気記録媒体 103・・・計数管 DS・・・ダイバージェンススリ ト SS・・・スキャツタースリット R5,R5I、RS2 ・・・レシービングスリット MM・・・モノクロメータ Sl、S2・・・ソーラースリット 10・・・磁気ヘッド 人 ティーデイ−ケイ株式会社 人 弁理士  石 井 陽

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)γ−Fe_2O_3を主成分とする連続薄膜型の
    磁性層を剛性基板上に有する磁気記録媒体であって、 この磁性層の比抵抗ρが0.03〜3Ω・cmであり、
    前記磁性層上に、下記式で表わされる平均分子量100
    0〜10000の化合物を含有する潤滑膜を有すること
    を特徴とする磁気記録媒体。 [式] F(CF_2CF_2CF_2O)_nCF_2CF_
    3(ただし、上記式においてnは正の整数である。) (2)前記磁性層のX線回折チャートにおいて、γ−F
    e_2O_3の面指数(311)のピークが35.43
    〜35.80°に現われる請求項1に記載の磁気記録媒
    体。 (3)前記磁性層の平均結晶粒径が100〜800Åで
    ある請求項1または2に記載の磁気記録媒体。 (4)前記磁性層のX線回折チャートにおいて、γ−F
    e_2O_3の面指数(311)、面指数(400)お
    よび面指数(222)のそれぞれのピーク面積をP(3
    11)、P(400)およびP(222)としたとき、 0≦P(400)/P(311)≦1.0 0≦P(222)/P(311)≦0.5 である請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気記録媒
    体。 (5)前記磁性層がα−Fe_2O_3を含有する請求
    項1ないし4のいずれかに記載の磁気記録媒体。 (6)前記磁性層中において、基板と反対側におけるα
    −Fe_2O_3の含有率が、基板側のα−Fe_2O
    _3の含有率よりも高い請求項5に記載の磁気記録媒体
    。 (7)前記磁性層のX線回折チャートにおいて、α−F
    e_2O_3の面指数(104)のピーク面積をP(1
    04)とし、γ−Fe_2O_3の面指数(311)、
    面指数(400)および面指数(222)のそれぞれの
    ピーク面積をP(311)、P(400)およびP(2
    22)としたとき、 0.02≦P(104)/P(311)≦0.200≦
    P(400)/P(311)≦1.0 0≦P(222)/P(311)≦0.5 である請求項5または6に記載の磁気記録媒体。 (8)前記潤滑膜の厚さが、4〜100Åである請求項
    1ないし7のいずれかに記載の磁気記録媒体。 (9)前記潤滑膜が、50℃以下の融点を有をる化合物
    をさらに含有する請求項1ないし8のいずれかに記載の
    磁気記録媒体。 (10)前記50℃以下の融点を有する化合物が、脂肪
    酸もしくはその塩、アルコール、エステルおよびフッ素
    置換化合物の1種以上である請求項9に記載の磁気記録
    媒体。 (11)前記剛性基板がガラスから構成される請求項1
    ないし8のいずれかに記載の磁気記録媒体。 (12)前記剛性基板の表面粗さ(Rmax)が10〜
    100Åであり、前記磁気記録媒体の磁性層側表面粗さ
    (Rmax)が50〜200Åである請求項1ないし1
    1のいずれかに記載の磁気記録媒体。 (13)前記磁性層がCoを含有する請求項1ないし1
    2のいずれかに記載の磁気記録媒体。 (14)ディスク状の磁気記録媒体を回転し、この磁気
    記録媒体上に磁気ヘッドを浮上させて記録再生を行なう
    磁気記録再生方法であって、 前記磁気ヘッドの浮上量が0.2μm以下であり、 前記磁気記録媒体が、γ−Fe_2O_3を主成分とす
    る連続薄膜型の磁性層を剛性基板に有し、 この磁性層の比抵抗ρが0.03〜3Ω・cmであり、 前記磁性層上および/または前記磁気ヘッドのフロント
    面上に、下記式で表わされる平均分子量1000〜10
    000の化合物を含有する潤滑膜を有することを特徴と
    する磁気記録再生方法。 [式] F(CF_2CF_2CF_2O)_nCF_2CF_
    3(ただし、上記式においてnは正の整数である。)
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