JPH0446925A - 共重合ポリエステル - Google Patents

共重合ポリエステル

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JPH0446925A
JPH0446925A JP15687890A JP15687890A JPH0446925A JP H0446925 A JPH0446925 A JP H0446925A JP 15687890 A JP15687890 A JP 15687890A JP 15687890 A JP15687890 A JP 15687890A JP H0446925 A JPH0446925 A JP H0446925A
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JP
Japan
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units
unit
iii
mol
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JP15687890A
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English (en)
Inventor
Hirotaka Tanizake
谷酒 廣香
Koji Yamamoto
幸司 山本
Kazuo Maruo
和生 丸尾
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、芳香族ジカルボン酸、芳香族ヒドロキシカル
ボン酸、芳香族ジヒドロキシ化合物及びリン原子を含有
する芳香族ジヒドロキシ化合物を化学的に反応させるこ
とにより得られる難燃性、溶融成形性、熱安定性に優れ
た新規の共重合ポリエステルに関するものである。
[従来の技術] 従来より、耐熱性高分子として芳香族ポリエステルが知
られているが、難燃性に優れているものは全芳香族ポリ
エステルであり、その他人部分の芳香族ポリエステルは
十分な難燃性を有しているとはいい難い。また、特願平
1−27478号公報に開示の共重合ポリエステルの一
部は、本発明における構造単位(I)、(n)、(II
I)および(V)からなり、優れた溶融成形性、機械的
性質、耐熱性、耐加水分解性を有するサーモトロピック
液晶ポリエステルであるがメチレン鎖を有する構造単位
(I)を含むことより、難燃性にやや劣っていた。
ところで、近年、ポリマーの難燃化技術が文献、特許等
にも数多く記載されており、盛んに研究されている。
その一つに、難燃剤を添加することによって難燃化する
添加型難燃化技術があるが、いくつかの問題点が挙げら
れている。
添加型難燃剤としてはハロゲン系難燃剤、リン系雛燃剤
、無機系難燃剤等が使用されるが、難燃性向上のために
、難燃剤の添加量を増加すると、コンパウンドのブルー
ム、ブリードの問題が起こってくる。特にポリマーと離
燃剤の相溶性が悪い場合、ポリマー表面への難燃剤の析
出が生じ易くなる。
また難燃剤の、ポリマー加工中における酸素による分解
、使用時の紫外線、熱などによる分解にもとすく低分子
量化によってさらに析出し易くなる。
このような難燃剤の析出現象により、製品の外観不良は
もとより、機械的物性、耐熱性及び熱安定性等の低下に
つながってくる。
[発明が解決しようとする課題] 前記したような難燃剤の添加によるブルーム、ブリード
現象を阻止するためには、一般的には難燃剤の添加量を
一定濃度以下とすること、相溶性の高い難燃剤を選択す
ること、難燃剤とポリマーの中間的な相溶性をもつ第三
成分を添加して難燃剤の析出をおさえること、安定性の
高い難燃剤を選択し、分解、低分子量化をおさえること
等が必要である。しかし、特願平1−27478号公報
で開示した共重合ポリエステルに添加型難燃剤を使用し
ても難燃性及び耐熱性に優れたものが得られなかった。
[課題を解決するための手段] 本発明らは、特願平1−27478号公報で開示した共
重合ポリエステルの難燃化について鋭意検討した結果、
特定の反応性難燃剤を使用することにより、ブリード、
ブルーム現象をおさえなから難燃性、耐熱性、熱安定性
、機械的強度、および成形加工性に優れたサーモトロピ
ック液晶ポリエステルを得ることを見い出し、本発明を
完成させた。
すなわち、本発明は、下記の構造単位(I)、(II)
、(III)、(IV)および(V)からなり、下記の
条件(a)、ら)、(c)、(d)及び(e)を満足し
、ペンタフルオロフェノール中に0.16g/dj2の
濃度になるように溶解して60℃で測定した対数粘度(
Inηr@L ) /[:が0゜3cll/g以上であ
ることを特徴とする溶融成形可能な共重合ポリエステル (a)  単位(I)が単位[(I) +  (II)
 ]の110〜90モル %b)  単位[(I) +  (II) ]が単位[
(III) +(■)]と実質的に等モル (c)  単位(IV)が単位[(I) + (II)
 + (II[)+ (rv) + (V) ]の2〜
8モル%但し、単位(I)が単位[(I) +(II)
 +(III) + (IV) + (V) ]の4モ
ル%未満の場合、単位(IV)は単位[(I)+ (n
)+(I) + (IV) + (V) ]の2モル%
とする。
(d)  単位(■)/単位(I)のモル比が0. 2
〜0.5 (e)  単位(V)が単位[(I) + (II) 
+ (III)+ (IV) + (V) ]の]30
〜70モル%−X−O −し、式中のXは、 (III) より選ばれる1種以上である。
−0−Y−CO− 但し、式中のYは、 (V) より選ばれる1種以上である。
に関する発明である。
本発明の共重合ポリエステルにおいて上記構造単位(I
)は、■、6−ビス(フェノキシ)ヘキサン−4,4′
−ジカルボン酸の残基である。
1.6−ビス(フェノキシ)ヘキサン−4,4°−ジカ
ルボン酸の製法についてはとくに制限はないが、例えば
次のような方法で製造することが出来る。
p−ヒドロキシ安息香酸メチルもしくはpヒドロキシ安
息香酸エチルと1.6−ヘキサンジクロライドもしくは
1.6−ヘキサンジクロライドとを、ジメチルホルムア
ミドのごとき非プロトン性極性溶媒中で炭酸ソーダなど
のアルカリ存在下に反応させ、1.6−ビス(フェノキ
シ)ヘキサン−4,4°−ジカルボン酸メチルもしくは
1.6−ビス(フェノキシ)ヘキサン−4,4°−ジカ
ルボン酸エチルを生成した後、水酸化カリウムなどのア
ルカリで鹸化し、さらに塩酸などで中和して1.6−ビ
ス(フェノキシ)ヘキサン4.4°−ジカルボン酸を製
造する。
上記構造単位(n)は2,6−ナフタレンジカルボン酸
の残基である。
上記構造単位(III)は1.4−ジヒドロキシベンゼ
ン、1.3−ジヒドロキシベンゼン、4,4°−ジヒド
ロキシビフェニル、4.4’−ジヒドロキシジフェニル
エーテル、もしくは4,4”−ジヒドロキシベンゾフェ
ノンの残基であり、単一成分でもよいが、これらから選
ばれた一種以上でもよい。
上記構造単位(IV)はリンを含有する芳香族ジヒドロ
キシ化合物で、10− (2,5−ジヒドロキシフェニ
ル)−1011−9−オキサ−10−ホスファフェナン
トレン−10−オキシドの残基である。
上記構造単位(V)はp−ヒドロキシ安息香酸単位、も
しくは6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の残基であり、
単一でもよいが、これから選ばれた一種以上でもよい。
本発明で使用する共重合ポリエステルの構造単位の割合
は以下の条件(a)、(b)、(c)、(d)及び(e
)を満足するものである。
(a)  単位(I)が単位[(I) +(II) ]
の110〜90モル %b)  単位[(I) +(II) ]が単位[(I
) +(■)]と実質的に等モル (c)  単位(rV)が単位[(I) +(II) 
+  (III)+(IV) + (V) ]の2〜8
モル%但し、単位(I)が単位[(I) +(II) 
+(m) + (rv) +(V) ]の4モル%未満
の場合、単位(IV)は単位[(I)+ (U)+(I
II> + (rV) +(V) ]の2モル%である
(d)  単位(■)/単位(I)のモル比が0. 2
〜0.5 (e)  単位(V)が単位[(I) + (n) +
 (III)+ (rv) + (V) ]の30〜7
0モル%条件(a)について 構造単位(I)が単位[(I) + (II) ]の1
1モル%未満の場合には溶融成形性が悪く本発明の目的
を達成することができず、一方、構造単位(I)が単位
[N) + (II) ]の990モルを越える場合に
は難燃性、耐熱性が低下し、やはり本発明の目的を達成
することができない。
条件ら)について 単位[(I) + (II) ]は芳香族ジカルボン酸
、単位[(III) + (IV) ]は芳香族ジヒド
ロキシ化合物であり、これらと単位(V)の芳香族ヒド
ロキシカルボン酸とを反応させるには、単位[(I) 
+ (II)]と単位[(III) + (IV)]が
実質的に等モルである必要がある。
条件(c)について 構造単位(IV)が単位[(I) + (II) +(
III) 十(IV) + (V) ]に対して2モル
%未満の場合には難燃性が向上せず、単位(IV)が単
位[(I) + (n) + (III) + (IV
) + (V)]の8モル%をこえると、耐熱性が悪く
なり、本発明の目的を達成することが出来ない。
但し、単位(I)が単位[(I)+ (n)+(m) 
+ (rv) + (V) ]の4モル%未満の場合、
単位(rV)は単位[(I) + (II) + (I
II)+ (IV) + (V)コの2モル%とする。
単位(I)は、難燃性に劣る原因となるメチレン基を有
することから、リン原子を含有する単位(IV)の配合
割合を単位(I)に対して規定することにより、優れた
難燃性を得ると同時に溶融成形性、熱安定性にも優れた
ものが得られる。
条件(d)について 単位(■)/単位(I>のモル比が0.2未満の場合に
は難燃性が悪く、一方、単位(IV)/単位(I)のモ
ル比が0. 5を越えると、耐熱性が悪く本発明の目的
を達成することが出来ない。
条件(e)について 構造単位(V)が単位[(I)+ (n)+(m) +
 (rV) + (V) ]に対して30モル%未満も
しくは70モル%をこえた場合には溶融成形性が悪く本
発明の目的を達成することが出来ない。
また、本発明の共重合ポリエステルの対数粘度はペンタ
フルオロフェノールなどを溶媒にして測定可能であり、
本発明の共重合ポリエステルをペンタフルオロフェノー
ル中に0.16g/dlになるように溶解し、60℃で
測定したときの対数粘度は0.3dl/g以上、好まし
くは0.5〜8.Odj!/gである。
上記対数粘度が0.3dj?/g未満では成形品の強度
、耐熱性等が劣り、0.5〜8.0dl/gの範囲が特
に機械的強度、溶融成形性、耐熱性に特に優れる。
本発明における共重合ポリエステルは、反応性難燃剤を
化学的に反応させていることから、熱による分解等を防
ぎつつ難燃性を向上させ、ポリマーに難燃剤を添加した
場合に比べ優れた耐熱性、成形加工性を有する。
すなわち、本発明の共重合ポリエステルは、400℃以
下で溶融成形可能であり、優れた難燃性、耐熱性、熱安
定性を有する成形品を容易に得ることが出来る。
本発明の共重合ポリエステルは、従来のポリエステルの
重縮合法によって製造できる。
すなわち、1.6−ビス(フェノキシ)ヘキサン−4,
4−ジカルボン酸またはそのエステル、ナフタレンジカ
ルボン酸又はそのエステル、構造単位(III)を残基
とする芳香族ジヒドロキシ化合物またはそのエステル、
構造単位(rV)を残基とするリン原子含有の芳香族ジ
ヒドロキシ化合物またはそのエステル、及び構造単位(
V)を残基とする芳香族ジヒドロキシカルボン酸又はそ
のエステルを、条件(a)、(b)、(c)、(d)及
び(e)を満足するように反応させることによって得ら
れる。
代表的な製法としては、例えば次の(イ)〜(ロ)が挙
げられる。
(イ)ジカルボン酸類と芳香族ジヒドロキシ化合物の酢
酸エステルとリン原子含有芳香族ジヒドロキシ化合物の
酢酸エステルおよびヒドロキシ酸の酢酸エステルとから
脱酢酸重縮合反応により製造する方法。
例えば、1,6−ビス(フェノキシ)ヘキサン=4.4
°−ジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
4.4’−ジアセトキシジフェニルエーテル、1O−(
2,5−ジアセトキシフェニル)−108−9−オキサ
−10−ホスファフェナントレン−10−オキシド(以
下、rPHQDA」ということがある)およびP−アセ
トキシ安息香酸の反応、1.6−ビス(フェノキシ)ヘ
キサン−4,4′−ジカルボン酸、2.6ナフタレンジ
カルボン酸、ハイドロキノンジアセテート、PHQDA
、およびP−アセトキシ安息香酸の反応、1.6−ビス
(フェノキシ)ヘキサン−4,4°−ジカルボン酸、ナ
フタレンジカルボン酸、ハイドロキノンジアセテート、
PHQDASP−アセトキシ安息香酸および6−アセト
キシ−2−ナフトエ酸の反応等がある。
(ロ)ジカルボン酸類のジフェニルエステルと芳香族ジ
ヒドロキシ化合物とリン原子含有芳香族ジヒドロキシ化
合物およびヒドロキシ酸のフェニルエステルとから脱フ
エノール重縮合反応により製造する方法。
例えば、ジフェニル1,6−ビス(フェノキシ)ヘキサ
ン−4,4′−ジカルボキシレート、2,6−ジフェニ
ルナフタレート、4.4’−P−ジヒドロキシベンゾフ
ェノン、1O−(2,5−ジヒドロキシフェニル)−1
0日−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−1
0−オキシド(以下、rPHQJということがある)お
よびP−ヒドロキシ安息香酸フェニルの反応、ジフェニ
ル1.6−ビス(フェノキシ)ヘキサン−4,4゛−ジ
カルボキシレート、2,6−ジフェニルナフタレート、
4.4’−ジヒドロキシビフェニル、PHQ、P−ヒド
ロキシ安息香酸フェニルおよび6−ヒドロキシ−2−ナ
フトエ酸フェニルの反応等がある。
とりわけ(イ)法が無触媒で重縮合反応が進行する点で
望ましい。しかしく口)法においては重縮合反応触媒と
して酢酸第1スズ、テトラブチルチタネートなどの金属
化合物を使用することができる。
[効果] 本発明によって得られる共重合ポリエステルはリン原子
を含有する反応性離燃剤を化学的に反応させたことによ
り、優れた難燃性を有し、かつ成形加工時等、高温で使
用しても分解が起こらない。また、溶融時に光学的異方
性を示すことより、溶融成形性、機械的性質、耐熱性に
優れており、ポリマーに難燃剤を添加した場合に比べて
工業的に優れている。
[実施例等コ 以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本
発明は以下の実施例に限定されるものではない。
尚、本発明における実施例および比較例の物性等の評価
方法は以下の方法によった。
(I)対数粘度 対数粘度[(Inηr@L ) /C]は該共電合ポリ
エステル等をペンタフルオロフェノール中に0、 16
 g/dlの濃度になるように溶解したものを毛細管式
改良ウベローデ型粘度計(ペンタフルオロフェノールの
みのフロータイムは286秒のもの)を使用して60℃
±0.01℃で測定した。
上記と同様の測定により、試料溶液のフロータイムを測
定し、相対粘度ηrelを求め、対数粘度(Inηra
L ) /Cを算出した。
(2)5%重重量減湿温 T5%及び10%重量重量減
変温T、、%  (t) 5%重重量減湿温、10%重量重量減変温、セイコー電
子製熱分析装置(型式:TG/DTA200)を使用し
、試料4mgを採取し、乾燥空気を流通させつつ(空気
流量: 300ml/m1n)、10℃/minの昇温
速度で測定した。
(3)ポリマーの溶融による吸熱を示す温度Tm (t
) ポリマーの溶融による吸熱を示す温度(Tm)は、示差
走査熱量計(DSC)(セイコー電子■製、型式:5S
C15605)を使用し、試料10mgをアルミニュウ
ム製非密封容器に入れ、窒素ガス気流中(流量: 30
+nl/+n1n) 、昇温速度20℃/minで測定
した。
(4)光学的異方性の有無 ポリマーの光学的異方性の有無はホットステージを装着
したニコン(株)製Opt 1photo−POLを用
いて観察した。
(5)溶融粘度および燃焼試験用ストランド作成ポリマ
ーの見かけの溶融粘度は(株)島津製作所製フローテス
ター(型式: (I’FT−500、ダイ2 mmφX
 IQmm、荷重10kg)を使用して測定し、同時に
燃焼試験に用いる2mmφのストランドを作成した。
(6)燃焼試験 2mmφのストランドを長さ60mrnに切断し、支持
クランプに垂直に固定した後、UL−94のバーナー炎
をストランドに5秒あてた後の燃焼時間を測定した。
尚、燃焼時間はスットップウオッチを用いて1/100
秒車位で測定した。
参考例1 各実施例における共重合ポリエステルの製造において使
用した1、6−ビス(フェノキシ)ヘキサン−4,4゛
−ジカルボン酸(以下rBHBJという)は、次の方法
で合成した。
撹拌機、温度計、圧力計および窒素ガス導入管を付した
11オートクレーブに、p−ヒドロキシ安息香酸メチル
91.2 g 、1.6−ヘキサンジクロライド46.
6g、ジメチルホルムアミド600m1および炭酸ナト
リウム34.9gを仕込み、オートクレーブを密閉した
のち撹拌および昇温を開始した。
120℃で7時間反応をおこなったのち130℃に昇温
しで7時間反応を続けた。 この間オートクレーブの内
圧は5 Kg/cm”であった。
反応液を冷却した後析出物を濾別し、濾別された粗1,
6−ビス(フェノキシ)ヘキサン−4゜4′−ジカルボ
ン酸メチルを水洗し、ついでメタノール洗浄し85.6
gの白色板状結晶を得た。
この白色板状結晶50gを、撹拌機、温度計、窒素ガス
導入管を付したガラス製セパラブルフラスコに仕込み、
エチルアルコール900m1および水酸化す) IJウ
ム52gを加えて80℃で4時間加熱処理し1.6−ビ
ス(フェノキシ)ヘキサン−4,4″−ジカルボン酸メ
チルを鹸化した。
この処理液に2000mAの水及び35%塩酸100m
1を加えて中和し、粗1.6−ビス(フェノキシ)ヘキ
サン−4,4′−ジカルボン酸を得た。
水洗、濾過を繰り返し高純度の88837gを得た。
実施例1 撹拌機、温度計、圧力計、窒素ガス導入管及び凝縮器に
連結した蒸留ヘッドなどを装着した50m j2反応缶
に、p−アセトキシ安息香酸10.8g (0,06m
ol)、ハイドロキノンジアセテート2.91g (0
,015mol)、10− (2,5−ジアセトキシフ
ェニル)−1011−9−オキサ−10−ホスファフェ
ナントレン10−オキシド(PHODA)  2.04
 g(0,005mat)、BHB 5.38g(0,
Olmol)、ナフタレンジカルボン酸2.16 g(
0,Olmol)を仕込み、窒素で3回パージした後、
ゆるやかに撹拌しながら反応缶内に少量の窒素を流しつ
つ 200℃まで昇温した。
200℃に到達後、撹拌速度を上げ、この混合物を段階
的に昇温し240℃で1時間、260℃で1時間、28
0℃で1時間反応させた。
留出した酢酸の量は4.48gであった。
次いで反応缶内を徐々に減圧し、0.1〜0.3Tor
rの真空に保ちつつ280℃で領5時間、300℃で0
.5時間、310℃で領5時間撹拌し重合を完了させた
本実施例のポリマーのリン原子の含量(重量濃度)は、
10425 ppmであった。
このポリマーの対数粘度は3.36であった。
このポリマーは示差走査熱量計(DSC)による測定で
は271℃に吸熱ピークが観察され、又、溶融状態で光
学的異方性を示すことが確認された。
2mmφストランドを用いた燃焼試験では、7サンプル
の平均燃焼時間が4.54秒であった。
実施例2 実施例1で用いた反応缶に、p−アセトキシ安息香酸1
0.8 g (0,06mol) 、ハイドロキノンジ
アセテート3.49 g (0,018mol)、PH
QDAO,817g(0,002mol) 、BHB 
3.58g(0,Olmol)、ナフタレンジカルボン
酸2.16 g (0,Olmol)を仕込み、実施例
1と同様にして、240℃で1時間、260℃で1時間
、280℃で1時間、300℃で1時間反応させた。
留出したした酢酸の量は4.85gであった。
次いで反応缶内を徐々に減圧し 0.25〜0.47o
rrの真空に保ちつつ300℃で1時間、320℃で0
.25時間、340℃で0.25時間撹拌し重合を完了
させた。 このポリマーのリン原子の含量(重量濃度)
は4170 ppmであった。
このポリマーの対数粘度は5.00であった。
このポリマーは示差走査熱量計(DSC)による測定で
は273℃に吸熱ピークが観察され、又、溶融状態で光
学的異方性を示すことが確認された。
201(IIφストランドを用いた燃焼試験では、8サ
ンプルの平均燃焼時間が10.93秒であった。
実施例3 実施例1で用いた反応缶に、p−アセトキシ安息香酸1
0.8 g (0,06mol)、4,4°−ジアセト
キシビフェニル4.32 g (0,016mol)、
PHQDAl、63 g(0,004mol) 、BH
B 3.58 g(0,Olmol)、ナフタレンジカ
ルボン酸2.16 g (0,Olmol)を仕込み、
実施例1と同様にして、240℃で1時間、260℃で
1時間、280℃で1時間、300℃で1時間反応させ
た。
留出した酢酸の量は5.05gであった。
次いで反応缶内を徐々に減圧し、0.2〜0.3Tor
rの真空に保ちつつ300℃で0.33時間、320℃
で0.17時間、340℃で0.5時間撹拌し重合を完
了させた。 このポリマーのリン原子の含量(重量濃度
)は7504 ppmであった。
このポリマーの対数粘度は3.25であった。
このポリマーは示差走査熱量計(DSC)による測定で
は268℃に吸熱ピークが観察され、又、溶融状態で光
学的異方性を示すことが確認された。
2mmφストランドを用いた燃焼試験では、6サンプル
の平均燃焼時間が1.98秒であった。
実施例4 実施例1で用いた反応缶に、p−アセトキシ安息香酸1
0.8 g (0,06mo ])、PHQDA O,
817区(0,002mo 1)、ハイドロキノンジア
セテート3.49g (0,018mol)、BHB 
1.79 g (0,005mol)、ナフタレンジカ
ルボン酸3.24 g (0,015mol)を仕込み
、実施例1と同様にして、240℃で1時間、260℃
で1時間、280℃で1時間、300℃で1時間、32
0℃で1時間反応させた。
留出した酢酸の量は4.85gであった。
次いで反応缶内を徐々に減圧し、0.3〜0.5Tor
rの真空に保ちつつ320℃で1時間、340℃で0.
5時間撹拌し重合を完了させた。
このポリマーのリン原子の含量(重量濃度)は4377
 ppmであった。
このポリマーの対数粘度は2.87であった。
このポリマーは示差走査熱量計(DSC)による測定で
は295℃に吸熱ピークが観察され、又、溶融状態で光
学的異方性を示すことがm認さた。
2mmφストランドを用いた燃焼試験では、6サンプル
の平均燃焼時間が4.90秒であった。
実施例5 実施例1で用いた反応缶に、p−アセトキシ安息香酸1
0.8 g (0,06mol) 、ハイドロキノンジ
アセテート2.72 g (0,014mol)、PH
QDA2.45 g(0,006molLBH85,3
8g <0.015mol)、ナフタレンジカルボン酸
1.08 g (0,005mol)を仕込み、実施例
1と同様にして、240 tで1時間、260℃で1時
間、280 tで1時間、300 tで1時間反応させ
た。
留出した酢酸の量は5.4gであった。
次いで反応缶内を徐々に減圧し0.35〜0.5Tor
rの真空に保ちつつ300℃でo、33時間、320℃
で0.33時間、340℃で0.17時間撹拌し重合を
完了させた。
このポリマーのリン原子の含量(重量濃度)は1131
1 ppmであった。
このポリマーの対数粘度は2.33であった。
このポリマーは示差走査熱量計(DSC)による測定で
は258℃に吸熱ピークが観察され、又、溶融状態で光
学的異方性を示すことが確認された。
2mmφストランドを用いた燃焼試験では、6サンプル
の平均燃焼時間が1.52秒であった。
比較例1 撹拌機、温度計、圧力計、窒素ガス導入管、凝縮器に連
結した蒸留ヘッド等を装着した301反応缶に、p−ア
セトキシ安息香酸5943 g(33mol) 、ハイ
ドロキノンジアセテート2135 g(llmol) 
、BHB 1971 g(5,5mol) 、ナフタレ
ンジカルボン酸1189 g(5,5mol)を仕込み
、窒素で3回パージした後、ゆるやかに撹拌しながら反
応缶内に少量の窒素を流しつつ200℃まで昇温した。
200℃に到達後、撹拌速度を上げ、この混合物を段階
的に昇温し230℃で1.5時間、240℃で1時間、
250℃で1時間、260℃で1時間、270℃で1時
間、280℃で2時間反応させた。
留出した酢酸の量は2783 gであった。
次いで反応缶内を徐々に減圧し、0.15〜0.2To
rrの真空に保ちつつ280℃で2時間、290℃で2
時間、300℃で2時間撹拌し重合を完了させた。
このポリマーの対数粘度は2.67であった。
このポリマーは示差走査熱量計(DSC)による測定で
は271℃に吸熱ピークが観察され、又、このポリマー
は、溶融状態で光学的異方性を示すことが確認された。
2mmφストランドを用いた燃焼試験では、3サンプル
の平均燃焼時間が27.87秒であった。
比較例2 比較例1にて得られたポリマー15gを350℃で溶融
させ、リン系難燃剤であるトリフェ:、)vホスフェー
ト1.96g (0,006mol)を空気中にて添加
し、ポリマーと難燃剤とを混練した。
このポリマー中に含まれるリン原子濃度(重量濃度)は
10958 ppmであった。
2mmφストランドを用いた燃焼試験では、8サンプル
の平均燃焼時間が1.79秒であった。
比較例3 比較例1にて得られたポリマー15gを320℃で溶融
させ、リン系難燃剤であるペンタエリスルトールジホス
ファイト系化合物(γデカアーガス化学(株)製MAR
K PUP−36) 1.90 g(0,003mol
)を空気中にて添加し、ポリマーと難燃剤とを混練した
このポリマー中に含まれるリン原子濃度(重量濃度)は
110996ppであった。
2 mmφストランドを用いた燃焼試験では、8サンプ
ルの平均燃焼時間が4.21秒であった。
比較例4 撹拌機、温度計、圧力計、窒素ガス導入管、凝縮器に連
結した蒸留ヘッド等を装着した50mI!反応缶に、p
−アセトキシ安息香酸10.8g(0,06mol) 
、ハイドロキノンジアセテート2.88g(0,02m
at)、BHB 1.79 g(0,005mol) 
、ナフタレンジカルボン酸3.24 g(0,015m
ol)を仕込み、窒素で3回パージした後、ゆるやかに
撹拌しながら反応缶内に少量の窒素を流しつつ200℃
まで昇温した。200℃に到達後、撹拌速度を上げ、こ
の混合物を段階的に昇温し240℃で1時間、260℃
で1時間、280℃で1時間、300℃で1時間、32
0℃で1時間反応させた。
留出した酢酸の量は4.9gであった。
次いで反応缶内を徐々に減圧し0.22〜0.5Tor
rの真空に保ちつつ320℃で1時間、340℃で0.
25時間撹拌し重合を完了させた。
このポリマーの対数粘度は3.49であった。
このポリマーは示差走査熱量計(DSC)による測定で
は305℃に吸熱ピークが観察され、又、溶融状態で光
学的異方性をすことが確認された。
2mmφストランドを用いた燃焼試験では、3サンプル
の平均燃焼時間が6.58秒であった。
比較例5 比較例4で用いた反応缶に、p−アセトキシ安息香酸1
0.8 g(0,06mol)、ハイドロキノンジアセ
テート3.88 g(0,02mol) 、BHB 5
,37 g(0,015mol) 、ナフタレンジカル
ボン酸1.08g(0,005mo 1)を仕込み、比
較例4と同様にして240℃で1時間、260℃で1時
間、280℃で1時間、300℃で1時間反応させた。
留出した酢酸の量は4.8gであった。
次いで反応缶内を徐々に減圧し0.3〜0.77orr
の真空に保ちつつ300℃で0.67時間、310℃で
0.33時間撹拌し重合を完了させた。
このポリマーの対数粘度は2.67であった。
このポリマーは示差走査熱量計(DSC)による測定で
は268℃に吸熱ピークが観察され、又、溶融状態で光
学的異方性を示すことが確認された。
2mmφストランドを用いた燃焼試験では、3サンプル
の平均燃焼時間が13.78秒であった。
比較例6 比較例4で用いた反応缶に、p−アセトキシ安息香酸7
.20 g (0,04mol)、ハイドロキノンジア
セテ−) 4.08 (0,021mol)、PHQD
A 3.68g(0,009mol)、  BHB 8
.06 g(0,0225mol)、ナフタレンジカル
ボン酸1.62 g(0,0075111ol)を仕込
み、比較例4と同様にして、250℃で1時間、270
℃で1時間、290℃で1時間反応させた。
留出した酢酸の量は5.Ogであった。
次いで反応缶内を徐々に減圧し0.4〜0.5Torr
の真空に保ちつつ290℃で0.5時間、310℃で0
.33時間撹拌し重合を完了させた。
このポリマーのリン原子含量(重量濃度)は14955
ppmであった。
このポリマーの対数粘度は1.92であった。
このポリマーは示差走査熱量計(DSC)による測定で
は213℃に吸熱ピークが観察され、又、溶融状態で光
学的異方性を示すことが確認れた。
2mmφストランドを用いた燃焼試験では、8サンプル
の平均燃焼時間が5.25秒であった。
実施例1〜5、比較例1〜6により得られたポリマーの
対数粘度、DSCにより溶融吸熱を示ず温度(Tm) 
、Tss、T l 0% 、およびポリマーの2mmφ
ストランドを用いた燃焼試験の結果を第1〜3表にまと
めて示した。
又、実施例1〜5、及び比較例1〜6により得られたポ
リマーの見かけの溶融粘度を第4表にまとめて示した。
第1〜4表より、実施例1〜5で得たポリマーは、比較
例1〜6で得たポリマーより難燃性及び耐熱性が優れて
いることは明らかである。
第 表 第 表 第 表 ヌ寸数翠占夏 : ヘンタフルオロフェノール甲、bu
t;−C:化υす歓写6反

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 下記の構造単位( I )、(II)、(III)、(IV)およ
    び(V)からなり、下記の条件(a)、(b)、(c)
    、(d)及び(e)を満足し、ペンタフルオロフェノー
    ル中に0.16g/dlの濃度になるように溶解して6
    0℃で測定した対数粘度(lnη_r_e_t)/Cが
    0.3dl/g以上であることを特徴とする溶融成形可
    能な共重合ポリエステル。 (a)単位( I )が単位[( I )+(II)]の10〜
    90モル% (b)単位[( I )+(II)]が単位[(III)+(I
    V)]と実質的に等モル (c)単位(IV)が単位[( I )+(II)+(III)+
    (IV)+(V)]の2〜8モル%但し、単位( I )が
    単位[( I )+(II)+(III)+(IV)+(V)]の
    4モル%未満の場合、単位(IV)は単位[( I )+(
    II)+(III)+(IV)+(V)]の2モル%とする。 (d)単位(IV)/単位( I )のモル比が0.2〜0
    .5 (e)単位(V)が単位[( I )+(II)+(III)+
    (IV)+(V)]の30〜70モル% ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) 但し、式中のXは、 ▲数式、化学式、表等があります▼ より選ばれる1種以上である。 ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) ▲数式、化学式、表等があります▼(V) 但し、式中のYは、 ▲数式、化学式、表等があります▼ より選ばれる1種以上である。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012122023A (ja) * 2010-12-09 2012-06-28 Unitika Ltd 液晶ポリエステル
DE102015104716A1 (de) 2014-09-11 2016-03-17 Showa Corporation Klammeranordnung

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