JPH044625B2 - - Google Patents

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JPH044625B2
JPH044625B2 JP60197035A JP19703585A JPH044625B2 JP H044625 B2 JPH044625 B2 JP H044625B2 JP 60197035 A JP60197035 A JP 60197035A JP 19703585 A JP19703585 A JP 19703585A JP H044625 B2 JPH044625 B2 JP H044625B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、複数の部分より構成される物体を、
部分的もしくは全体的に変形して画像表示するこ
とのできる、物体画像表示装置に関する。
(従来の技術) このような物体画像表示装置を利用することに
より、柔軟に変形する物体の形状を部分的に連続
して変更し、このような柔軟に変形する物体を対
象としたアニメーシヨンを、容易に作成すること
ができる。
一例として、顔を対象物体とした場合に、目、
口、鼻といつた部分の形状をそれぞれ数種類ずつ
用意しておけば、これらの形状を組み合わせて様
様な形状の顔の画像を作成することができる。こ
うして様々な顔の画像を作成することができれば
特定の個人に似た顔を作成したり、様々な顔の表
情や動きを表現することが可能となる。
また、顔を対象物体とするだけでなく、柔軟に
変形する様々な物体、例えば人間の手や動物一般
といつた生物体を対象として、これらの形状を作
成したり、そのアニメーシヨンを作成するために
この物体画像表示装置を有効に利用することがで
きる。
(発明が解決しようとする問題点) 物体を多面体で近似表現して物体の表示を行な
う従来の物体画像表示装置において、その物体を
変形して表示しようとする場合は、多面体の面を
構成する多角形の頂点の位置座標を、作業者が1
点ずつ変更して、所望の物体の変形操作を行なつ
ていた。このため、変形操作に非常に多くの時間
を要するという問題点があつた。
特に、物体の形状が複雑で頂点数が多い場合な
ど、変更すべき頂点を選択するだけでも非常に難
しく、さらにその頂点の位置座標を適切に変更す
るためには、変形操作を行なう作業者の膨大な労
力を必要としてしまうという問題点もあつた。
また、物体の一部分のみの部分的な変形操作を
行なつて物体の画像表示を行なう場合でも、物体
全体の画像表示を再度行なつてしまうので、描画
時間が非常に長くなつてしまうという問題点もあ
つた。
さらに、このような従来の物体画像表示装置に
おいて、物体を変形させてアニメーシヨンを作成
する場合に、物体の滑らかな変形を実現するため
には、作業者が物体の変形を各画像ごとに細かく
指定しなければならないので、作業に多大の時間
を要してしまうという問題点もあつた。
本発明はこのような問題点を解決しようとする
もので、物体の各部分の形状を独立に定義し、各
部分にそれぞれ複数の形状を与えて、これらの形
状のひとつの選択もしくは形状間の補間操作によ
る形状生成を時間的に変化させて自動的に制御す
ることで、物体を連続的に変形して画像表示する
ことができるようにした、物体画像表示装置を提
供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明の、複数の部分より構成される物体の画
像表示を行なう物体画像表示装置は、上記部分の
それぞれの構造を記憶する部分構造記憶部と、上
記部分毎にその部分に対応する複数の形状を記憶
する部分形状記憶部と、この部分形状記憶部に記
憶された上記複数の形状のひとつを選択あるいは
形状間の補間操作により表示すべき上記物体の各
部分の形状を生成して記憶する表示形状生成部と
上記部分構造記憶部に記憶された上記各部分の構
造と上記表示形状生成部に記憶された上記各部分
の形状とを参照して上記物体の画像表示を行なう
画像表示部と、上記表示形状生成部における形状
の生成および上記画像表示部における画像表示を
制御する情報を時間的に変化させて自動生成する
ための制御情報生成部とで構成されている。
(実施例) 以下、図面により本発明の一実施例としての物
体画像表示装置について説明する。
第1図は、本発明の一実施例としての物体画像
表示装置の全体を示す、構成図である。画像表示
すべき物体0は、R個の部分r(r=1、2、…
…、R)に分割されている。第1図に示すよう
に、画像表示すべき物体0の構造を部分r毎に記
憶するための、部分構造記憶部1が設けられてい
る。この部分構造記憶部1に記憶された各部分r
の構造は、接続線5を通じて読み出される。
また、その物体0の形状を部分r毎に記憶する
ための、部分形状記憶部2が設けられている。こ
の部分形状記憶部2には、各部分rに対応してそ
れぞれ複数個の形状が記憶される。このように各
部分rに対応して記憶された複数個の形状は、接
続線6を介して読み出される。
さらに、この接続線6を通じて部分形状記憶部
2に記憶された各部分rに対応する複数個の形状
を読み出して、表示すべき各部分rの形状を生成
するための、表示形状生成部3が設けられてい
る。同時に、生成された各部分rの形状は、表示
形状生成部3に記憶される。この表示形状生成部
3に記憶された各部分rの形状は、接続線7を通
じて読み出される。
この表示形状生成部3における各部分rの形状
の生成を制御するために必要な情報を、時間的に
変化させて自動生成するための制御情報生成部8
が設けられており、接続線9を介して表示形状生
成部3と接続されている。
そして、部分構造記憶部1に記憶された各部分
rの構造と、表示形状生成部3に記憶された各部
分rの形状とを、読み出し線5および読み出し線
7を通じて読み出して、物体0の画像表示を行な
うための、画像表示部4が設けられている。
この画像表示部4における画像表示を制御する
ための情報を、時間的に変化させて自動生成する
ための制御情報生成部8が、接続線10を介して
画像表示部4に接続されている。
第2図は、画像表示されている物体0の内容を
説明するための、説明図である。第2図に示すよ
うに物体0は、R個の部分r(r=1、2、……、
R)に分割されている。また、この物体0は多面
体で表現されており、各部分rもやはり多面体で
表現されている。
第3図は、各部分rの内容を示すための説明図
である。各部分rを構成する多面体の各面は、多
角形で構成されている。一例として、第3図aに
示すように、多角形p1,p2とその頂点v1,
v2,v3,v4によつて構成される多面体の場
合を説明する。
第3図bはその多面体の構造を示す表であり、
第3図cはその形状を示す表である。第3図bに
示すように、多面体の構造は、各多角形p1,p
2の頂点の接続順序として表現される。また第3
図cに示すように、多面体の形状は、各頂点v
1,v2,v3,v4の3次元空間内での位置座
標として表現される。
このような形式で多面体を定義することにより
特定の構造を持つた多面体に対して、複数の異な
る形状を簡単に、かつ少ないデータ量で定義する
ことができる。
すなわち、頂点v1や頂点v3のように2つの
多角形p1,p2に共有されている頂点の位置座
標を定義する場合、第3図cに示す表に、頂点v
1,v3の位置座標を1回だけ記述してしまうだ
けで2つの多角形p1,p2の形状を表現でき
る。このため、多角形p1,p2毎にそれぞれす
べての頂点の位置座標を与えてその形状を表現す
るのに比べて、ここで示すように多面体の構造と
形状を分けて記述する方が、はるかに少ないフア
イル容量でその形状を表現できる。
また、多面体の異なる形状を定義する場合でも
第3図cに示す表において、頂点v1やv3の位
置座標を変更するだけで、多角形p1,p2両方
の形状を変更できてしまう。従つて、特定の構造
を持つた多面体に対して複数の形状を定義する場
合でも、変更すべき頂点毎にそれぞれ1回ずつ位
置座標を変更するだけで、簡単に異なる形状を定
義できる。
このような構造と形状とで表現される多面体で
各部分rを表現する。
第4図は、部分構造記憶部1の記憶内容を示す
説明図である。第4図に示すように、部分構造記
憶部1には、物体0を構成する各部分r(r=1、
2、……、R)毎に、各部分rに含まれる多角形
pri(i=1、2、……)の頂点の接続順序が、記
憶されている。これによつて、各部分rを構成す
る多面体の構造が示されている。
この部分構造記憶部1には、まず部分rを示す
部分番号が記述されている。次に、その部分rに
属している多角形priを示すための、多角形番号
が記述されている。その次に、多角形priの頂点
の接続順序vri1,vri2,vri3、……が記述されてい
る。最後に、多角形priの属性zriが記述されてい
る。この属性zriとは、多角形priの色や材質など、
利用分野に合わせて使用する情報である。
第5図は、部分形状記憶部2の記憶内容を示す
説明図である。第5図に示すように、部分形状記
憶部2には、物体0を構成する各部分r(r=1、
2、……、R)毎に、各部分rに含まれる頂点
vri(i=1、2、……)の複数の形状としての位
置座標が、記憶されている。これによつて、各部
分rを構成する多面体の形状が示されている。
この部分形状記憶部2には、まず部分rを示す
部分番号が記述されている。次に、その部分rに
属している頂点vri(i=1、2、……)を示すた
めの、頂点番号が記述されている。
この頂点vri、各部分rの複数の形状として位
置座標1、位置座標2、位置座標3、……、位置
座標nを有している。これらの複数の位置座標
1、位置座標2、位置座標3、……、位置座標n
は、それぞれ各部分rの異なる形状を示してい
る。
例えば、頂点v11の位置座標1は、部分1の
第一の形状を表わしている。同様に、頂点v11
の位置座標2は、部分1の第二の形状を表わして
いる。
このように、部分r毎に頂点vriの位置座標に
よつてその複数の形状が定義されている。
第6図は、表示形状生成部3の全体を示す構成
図である。第6図に示すように、表示形状生成部
3には、接続線6を介して部分形状記憶部2から
各部分rの形状を読み出して、部分r毎にその表
示する形状を生成する表示形状生成器32が、設
けられている。この表示形状生成器32で生成さ
れた各部分rの形状を記憶する、表示形状記憶器
33が設けられており、接続線36を介して、表
示形状生成器32に接続されている。
また、この表示形状生成器32で各部分rの形
状を生成するために必要な情報を設定するための
表示形状設定器31が設けられ、接続線35を介
して表示形状生成器32と接続されている。
さらに、この表示形状設定器31に、各部分r
の形状を生成するために必要な情報を時間的に連
続して生成し設定するための制御情報生成部8が
設けられており、接続線9を介して表示形状設定
器31と接続されている。
画像表示すべき物体0の各部分rの形状を生成
する際には、まず制御情報生成部8により、各部
分rの形状を生成するために必要な情報が生成さ
れて、各部分r毎に表示形状設定器31に設定さ
れる。次に、表示形状生成器32において、表示
形状設定器31に設定された情報に従つて、部分
形状記憶部2の記憶内容が読み出されて、すべて
の頂点vriの位置座標が生成される。このように
生成された位置座標が、表示形状記憶器33に、
各部分rの形状として記憶される。このようにし
て記憶された形状に従つて、物体0の画像表示が
行なわれる。
このようにして生成された形状が画像表示され
た後に、新たな各部分rの形状を生成するために
必要な情報が制御情報生成部8で生成されて、再
度表示形状設定器31に設定される。この情報に
従つて、物体0の形状が変更されて、画像表示が
行なわれる。
以上のような手順を連続的に行なうことにより
物体を時間的に連続して変形して、画像表示を行
なう。
第7図は、表示形状設定器31に設定される、
各部分rの形状を生成するために必要な情報の内
容を示す、説明図である。第7図に示すように、
表示形状設定器31には、各部分r(r=1、2、
……、R)について、それぞれその部分rの形状
を生成するために必要な情報が記述されている。
この表示形状設定器31には、まず各部分rを示
す部分番号が記述されている。この部分番号の次
には、各部分rの基本形状srを示す、基本形状番
号が記述されている。さらに、各部分rの変化形
状s′rを示す変化形状番号と、内分値trを示す内分
値とが記述されている。
例えば、部分形状記憶部2に、部分rの形状が
3つ記憶されているとする。そして、部分rとし
てその第一の形状を表示したい場合は、部分rに
対応する基本形状番号の部分に、基本形状srとし
て1を設定し、変化形状s′rには0を設定する。
このような設定を行なうと、表示形状生成器32
では、部分rに含まれるすべての頂点vriの位置
座標として、部分形状記憶器2に記憶された第一
の形状の位置座標1を読み出して、これを表示形
状記憶器33に記憶させる。
第8図は、表示形状記憶器33の記憶内容を示
す、説明図である。第8図に示すように、表示形
状記憶器33には、物体0の部分rを示す部分番
号と、その部分rに含まれる頂点vriを示す頂点
番号と、表示すべき形状を示す頂点vriの位置座
標(xri、yri、zri)とが、表示形状として記憶さ
れる。
同様に、部分rとしてその第二の形状を表示し
たい場合は、部分rに対応する基本形状sriに2を
設定し、変化形状s′rには0を設定すれば良い。
また、部分rの形状として第一の形状と第二の
形状の間を選択したい場合は、まず部分rに対応
する基本形状srに1を設定し、変化形状s′rには2
を設定する。さらに、部分rに対応する内分値tr
に、第一の形状と第二の形状の各位置座標の間を
補間する内分値(0から1の小数値)を設定す
る。このような設定を行なうと、表示形状生成器
32では、部分rに含まれるすべての頂点vri
位置座標が、部分形状記憶器2に記憶された第一
の形状の位置座標1と第二の形状の位置座標2と
の内分として、計算される。
第9図は、2つの形状の内分を示す、説明図で
ある。第9図に示すように、頂点vriの位置座標
(x、y、z)は、第一の形状の位置座標(xri1
yri1、zri1)と、第二の形状の位置座標(xri2
yri2、zri2)と、その頂点vriが含まれる部分rの内
分値trとから、次のように求められる。
x=(1−tr)*xri1+tr*xri2 y=(1−tr)*yri1+tr*yri2 z=(1−tr)*zri1+tr*zri2 こうして求められた頂点vriの位置座標(x、
y、z)が、表示形状記憶器33に記憶される。
なお、いつたん物体0の画像表示を行なつた後
に、ある部分のみを変形して再度画像表示を行な
う場合、変形しない部分rに対応する基本形状sr
として0を設定する。このような設定を行なうと
表示形状生成器32において、この部分rに含ま
れるすべての頂点vriに対応する、表示形状記憶
器33に記憶された位置座標の変更を行なわな
い。従つて、変形しない部分rに対しては、表示
画像は変更されない。
第10図a,bは、表示形状生成器32で行な
われる処理の内容を示す、流れ図である。この流
れ図に従つて、各部分r毎に処理が実行される。
第10図aに示すように、表示形状生成器32に
おいて部分rの形状を生成する場合は、まずiが
1に設定される。次に、部分形状記憶器2から、
頂点vriが読み出されて、頂点vとして設定され
る。続いて、表示形状設定器31から基本形状sr
が読み出されて、基本形状sとして設定される。
ここで、もし基本形状番号sが0の場合には、
前述の通り頂点vの位置座標の変更は行なわな
い。
また、基本形状sが0でない場合には、部分形
状記憶器2から、頂点vのs番目の位置座標
(xris、yris、zris)を読み出して、頂点vの位置座
標(x、y、z)として設定する。
さらに表示形状設定器31から変化形状番号
s′rが読み出されて、変化形状番号s′として設定さ
れる。
ここで、もし変化形状番号s′が0の場合には、
前述の通り頂点vの位置座標(x、y、z)を表
示形状記憶器33に記憶させる。この変化形状番
号s′が0でない場合には、部分形状記憶器2か
ら、頂点vのs′番目の位置座標(xris′、yris′、
zris′)を読み出して、頂点vの変化位置座標
(x′、y′、z′)として設定する。そして、表示形
状設定器31から、部分番号rに対応する内分値
trを読み出して、内分値tとして設定する。(第
10図b)その後は、前述の通り計算を行なつて
位置座標(x、y、z)を求めて、これを長vの
位置座標として表示形状記憶器33に記憶させ
る。
この処理が終わつたのちに、iを1増加させ
る。もし、iが部分rに含まれる頂点の数Vrよ
り小さければ、さらに処理が続けられる。
このようにして、表示形状生成部3において、
表示形状の生成が行なわれる。
第11図は、画像表示部4の全体を示す構成図
である。第11図に示すように、描画情報読み出
し器41において、部分構造記憶部1から、各部
分rに含まれる多角形priの頂点の接続順序vri1
vri2、……と属性情報zriとが、読み出される。同
時に、描画情報読み出し器41において、表示形
状生成部3から、頂点vri1、vri2、……の位置座標
も読み出される。これらの情報が、接続線45を
通じて画像描画器43へ出力される。
この画像描画器43は、接続線46を通じて描
画パラメータ設定器42と、接続線47を通じて
画像表示器44と、それぞれ接続されている。
また、この画像描画器43では、描画パラメー
タ設定器42に設定された描画パラメータに従つ
て、画像表示器44への物体0の画像表示を行
う。この描画パラメータとは、物体の表示範囲、
視点位置、照明位置などであり、それぞれの応用
に合わせて設定される。
この描画パラメータを設定するために、制御情
報生成部8と描画パラメータ設定器42とが、接
続線10を介して接続されている。この制御情報
生成部8からの出力によつて、描画パラメータの
設定や変更が行なわれる。
このように設定される描画パラメータに従つて
描画情報読み出し器41から入力される多角形
priが、画像表示器44に表示される。この画像
表示器44は、デイジタル画像を記憶するフレー
ム・メモリと、そのフレーム・メモリに記憶され
た画像を表示するためのデイスプレイとで構成さ
れている。物体0の画像表示の際には、文献「コ
ンピユータ・グラフイツクス」、今宮淳美訳、第
15章隠稜・面除去アルゴリズムに記載されるよう
な方法により、隠れ面処理を行なつて物体0の画
像表示が行なわれる。
以上のようにして物体0の画像表示を行うこと
ができる。さらに物体0を連続的に変形して表示
する場合は、制御情報生成部8を介して表示形状
設定器31および描画パラメータ設定器42に設
定された情報を次々に変更して、物体0の表示を
行なえばよい。
第12図は、制御情報生成部8の詳細を示す構
成図である。第12図に示すように、表示形状生
成部3における形状の生成と、画像表示部4にお
ける画像表示とを制御するための情報を、時間的
に変化させて自動生成して出力するための、制御
情報生成器83が設けられており、それぞれ接続
線9と接続線10を介して出力されている。この
制御情報生成器83における自動生成を制御する
ための命令を入力するための、入力手段81が設
けられている。この入力手段81は、キーボード
などにより構成することができる。
また、この入力手段81から入力された命令を
記憶するための、命令記憶器82が設けられてお
り、入力手段81と接続線84により接続されて
いる。この命令記憶器82に記憶された命令が、
接続線85を通じて制御情報生成器83に出力さ
れる。
第13図は、命令記憶器82に記憶される命令
を示す、説明図である。第13図に示すように、
命令記憶器82には、各命令が示す時刻Ti(i=
1、2、……)と、時刻Tiから時刻Ti+1までの間
に表示すべき画像枚数Niと、その時刻Tiにおけ
る各部分rの形状を示す部分形状sriとが記憶され
ている。これらの情報に基づいて、表示形状生成
部3における形状の生成を制御するための情報が
制御情報生成器83において、時間的に変化され
て自動生成される。
すなわち、時刻Tiから時刻Ti+1までの間にNi
の画像が表示される際に、物体0の部分rは部分
形状sriから部分形状sri+1に滑らかに変形される。
そのために、制御情報生成器83において、各表
示画像j(j=1、2、……、Ni)に対応する0
から1まで変化する内分値trが計算されて、表示
形状設定器31に設定される。この内分値trによ
り、上述の形状の変形が実現されるのである。
また第13図に示すように、命令記憶器82に
は、時刻Tiにおける視点位置(exi、eyi、ezi)が
記憶されている。これらの情報に基づいて、画像
表示部4における画像表示を制御するための情報
が、制御情報生成器83において、時間的に変化
されて自動生成される。
すなわち、時刻Tiから時刻Ti+1までの間にNi
の画像が表示される際に、視点位置が(exi、eyi
ezi)から(exi+1、eyi+1、ezi+1)まで滑らかに移動
される。そのために、制御情報生成器83におい
て、各表示画像j(j=1、2、……、Ni)に対
応する視点位置が計算されて、描画パラメータ設
定器42に設定されて、画像表示が行なわれる。
また、画像表示部4における画像表示を制御する
ための情報としては、ここで示すような視点位置
だけでなく、照明位置や表示範囲など応用分野に
応じて様々な情報を利用することができる。
第14図a,bは、制御情報生成器83におけ
る制御情報の生成処理の内容を示す流れ図であ
る。この流れ図は、時刻Tiから時刻Ti+1の間の制
御情報の生成処理を示している。第14図に示す
ように、制御情報生成器83において時刻Tiから
時刻Ti+1の間の制御情報の生成処理を行なう場合
は、まず画像番号jが1に設定される。次に、画
像番号jと画像枚数Niから、内分値tを t=j/Ni という式により計算する。その次に、部分番号r
が1に設定される。続いて、命令記憶器82に記
憶された、時刻Tiにおける部分rの形状sriと、時
刻Ti+1における部分rの形状sri+1とが読み出され
て、それぞれ基本形状sと変化形状s′として設定
される。
ここで、基本形状sと変化形状s′とが比較され
る。もし両者が等しい場合には、部分rの形状は
基本形状sで示される形状のままでよいので、変
化形状s′を0に設定する。このように設定すれば
部分形状生成部3においては、部分rの形状とし
て基本形状sで示される形状が選択される。
さらに、基本形状sと変化形状s′とが等しくて
かつ画像番号jが2以上の場合は、既に部分rの
形状として基本形状sで示される形状が表示形状
記憶器33に記憶されており、これを変形する必
要はない。そこで、基本形状sを0に設定する。
基本形状sが0の場合は、表示形状生成器32に
おいて新たな形状の生成が行なわれずに、既に表
示形状記憶器33に記憶されている部分rの形状
が、表示されるのである。
このようにして基本形状sと変化形状s′との設
定が終了した後に、表示形状設定器31に、基本
形状sと変化形状s′と内分値tとが、部分rの基
本形状srと変化形状sr′と内分値trとして設定され
る。
そして、部分番号rを1増加させて、すべての
部分r(r=1、2、……、R)について同様の
処理を行なう(第14図b)。
次に、内分値tを用いて時刻Tiと時刻Ti+1の視
点位置から、画像番号jの場合の視点位置(ex
ey、ez)を、次のように計算する。
ex=(1−t)*exi+t*exi+1 ey=(1−t)*eyi+t*eyi+1 ez=(1−t)*ezi+t*ezi+1 この視点位置(ex、ey、ez)を描画パラメータ
設定器42に設定した後に、画像表示部4におい
て物体0の画像表示を行なう。
このようにして画像番号jの画像表示を行なつ
た後に、画像番号jを1増加させて、次の画像表
示を行なう。そして、Ni枚の画像の表示が終了
した後に、時刻Tから時刻Ti+1までの画像表示が
終了する。
このような処理を連続して行なうことにより、
命令記憶器82に記憶された命令に従つて、物体
0を時間的に連続して変形して、アニメーシヨン
表示を行なうことができる。その際に、描画パラ
メータも連続して変化させることができるので、
様々なアニメーシヨン表示が可能である。
(発明の効果) 以上記述したように、本発明の物体画像表示装
置によれば、物体の各部分にそれぞれ複数の形状
を与えて、これらの形状のひとつの選択もしくは
形状間の補間操作により、各部分の形状をそれぞ
れ独立に生成することが可能であるために、物体
の変形を容易に指定することができる。
また、このような変形操作を時間的に連続して
実行して、物体0の変形によるアニメーシヨン表
示が可能となつている。しかも、簡単な命令を記
述しておくだけで、自動的にアニメーシヨンとし
ての画像表示を実行するので、アニメーシヨン作
成のために要する労力や時間を大幅に軽減でき
る。
さらに、各部分を独立に表示変更できるので、
物体を変形する場合の画像の描画時間を大幅に短
縮できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の全体構成図、第2図は、画像
表示される物体の内容を説明するための説明図、
第3図は、各部分rの内容を示すための説明図、
第4図は、部分構造記憶部1の記憶内容を示す説
明図、第5図は、部分形状記憶部2の記憶内容を
示す説明図、第6図は、表示形状生成部3の全体
を示す構成図、第7図は、表示形状設定器31に
設定される情報の内容を示す説明図、第8図は、
表示形状記憶器33の記憶内容を示す説明図、第
9図は、2つの形状の内分を示す説明図、第10
図a,bは、表示形状生成器32で行なわれる処
理の内容を示す流れ図、第11図は、画像表示部
4の全体を示す構成図、第12図は、制御情報生
成部8の詳細を示す構成図、第13図は、命令記
憶器82に記憶される命令を示す説明図、第14
図a,bは、制御情報生成器83における制御情
報の生成処理の内容を示す、流れ図である。 図において1……部分構造記憶部、2……部分
形状記憶部、3……表示形状生成部、4……画像
表示部、31……表示形状設定器、32……表示
形状生成器、33……表示形状記憶器、41……
描画情報読み出し器、42……描画パラメータ設
定器、43……画像描画器、44……画像表示
器、8……制御情報生成部、81……入力手段、
82……命令記憶器、83……制御情報生成器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数の部分より構成される物体の画像表示を
    行なう物体画像表示装置において、上記部分のそ
    れぞれの構造を記憶する部分構造記憶部と、上記
    部分毎にその部分に対応する複数の形状を記憶す
    る部分形状記憶部と、この部分形状記憶部に記憶
    された上記複数の形状のひとつを選択あるいは形
    状間の補間操作により表示すべき上記物体の各部
    分の形状を生成して記憶する表示形状生成部と、
    上記部分構造記憶部に記憶された上記各部分の構
    造と上記表示形状生成部に記憶された上記各部分
    の形状とを参照して上記物体の画像表示を行なう
    画像表示部と、上記表示形状生成部における形状
    の生成および上記画像表示部における画像表示を
    制御する情報を時間的に変化させて自動生成する
    ための制御情報生成部とが設けられたことを特徴
    とする、物体画像表示装置。 2 上記制御情報生成部が、上記自動生成を制御
    する命令を入力するための入力手段と、上記命令
    を記憶するための命令記憶器と、この命令記憶器
    に記憶された命令に従い上記制御情報を時間的な
    補間操作により計算して自動生成するための制御
    情報生成器とで構成されていることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の物体画像表示装置。
JP60197035A 1985-09-05 1985-09-05 物体画像表示装置 Granted JPS6257077A (ja)

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JPS6257077A JPS6257077A (ja) 1987-03-12
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JPS63238676A (ja) * 1987-03-26 1988-10-04 Hitachi Ltd 幾何形状自動生成方式

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