JPH0445474B2 - - Google Patents

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JPH0445474B2
JPH0445474B2 JP24793385A JP24793385A JPH0445474B2 JP H0445474 B2 JPH0445474 B2 JP H0445474B2 JP 24793385 A JP24793385 A JP 24793385A JP 24793385 A JP24793385 A JP 24793385A JP H0445474 B2 JPH0445474 B2 JP H0445474B2
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boron nitride
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cubic boron
pyrolytic
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Minoru Akaishi
Osamu Fukunaga
Taku Kawasaki
Hiroaki Tanji
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、マイクロ波素子等の電子装置用ヒー
トシンクとして好適な特性を有する熱伝導率
5W/cm・K以上の緻密なヒートシンク用高熱伝
導性立方晶窒化ほう素焼結体の製造方法に関する
ものである。 (従来の技術) 立方晶窒化ほう素はダイヤモンドに近い硬度お
よび熱伝導率を有し、しかも電気絶縁性にも優れ
ていることから、従来からの難削材用砥粒として
の用途に加え、マイクロ波素子等の電子装置用ヒ
ートシンクとしての利用が種々試みられている。 従来からの立方晶窒化ほう素焼結体の製造方法
としては、 (イ) 触媒を使用せずに低結晶性の六方晶窒化ほう
素粉末を出発原料として高温高圧条件下に処理
する方法(温度:1250℃以上、好ましくは1450
〜1600℃以上、圧力:60kbar以上;マテリア
ルス・リサーチ・ブリチン(Mat.Res.Bull.)
7,999〜1004(1972))。 (ロ) 低結晶性の六方晶窒化ほう素粉末にA1N等
の触媒を添加混合したものを出発原料として高
温高圧条件下に処理する方法(温度:1700〜
1800℃、圧力:75kbar;特公昭49−22925号公
報)。 (ハ) 気相から析出させた六方晶窒化ほう素である
熱分解窒化のほう素(パイロリテイツクボロン
ナイトライド)の成形体を、無触媒で直接高温
高圧下に処理する方法(温度:1800℃以上、好
ましくは2100〜2500℃、圧力60kbar以上、好
ましくは65kbar以上;特開昭54−33510号公
報)。 (ニ) 六方晶窒化ほう素のホツトプレス焼結体に
Mg3B2N4等の触媒を拡散含浸させたものを高
温高圧処理する方法(温度:1400〜1550℃、圧
力5.2〜5.7GPa;特公昭60−28782号公報)。 (ホ) ボラジン及び/又はボラジン誘導体を熱分解
して得られる窒化ほう素と触媒との混合物を高
温高圧処理し、立方晶窒化ほう素と触媒とを含
む焼結体を製造する方法(温度:700℃以上、
好ましくは1300〜1800℃、圧力:3GPa以上、
好ましくは5.0〜6.5GPa;特開昭60−204607号
公報)。 等が知られている。 (発明が解決しようとする問題点) しかし、これらの従来方法にはそれぞれ問題が
あり、従来方法によつてヒートシンク用高熱伝導
性立方晶窒化ほう素焼結体を工業的に製造するの
は困難であつた。まず、(イ)の無触媒法では、高温
高圧処理後の立方晶窒化ほう素マトリツクス中に
未変換の六方晶窒化ほう素が残留し、立方晶窒化
ほう素焼結体の熱的、機械的性質を著しく低下さ
せる現象が起こりやすい。これを避けるには、例
えば1700℃、7万気圧の非常に厳しい高温高圧処
理が必要になるので、この方法は工業的生産に不
適当である。また(ロ)及び(ホ)の触媒法では、添加し
た触媒により(イ)の無触媒法よりも穏やかな高温高
圧条件下に立方晶窒化ほう素への変換が可能であ
るが、触媒が焼結体中に残留するので、立方晶窒
化ほう素の優れた熱伝導性が損なわれる欠点があ
る。(ハ)の無触媒法では、緻密で高熱伝導性の立方
晶窒化ほう素焼結体を製造できるが、圧力5万気
圧以上、温度1800℃以上の厳しい条件が必要にな
るので、この方法は(イ)の無触媒法と同様に工業的
生産に不適当である。 (ニ)の触媒法では、触媒が原料六方晶窒化ほう素
中に極めて均一に含まれるので、穏やかな高圧高
温条件下に均一な立方晶窒化ほう素焼結体が得ら
れる特長があるが、六方晶窒化ほう素のホツトプ
レス焼結体は酸化物形態の結合剤を含んでおり、
そのままでは立方晶窒化ほう素焼結体とした時の
組織の均一性が阻害されるので、予めホツトプレ
ス焼結体を不活性雰囲気下に高温で熱処理して酸
素含有量を減らす工程が必要となる。この熱処理
としては、例えば窒素気流中で2100℃において2
時間以上の加熱を行う。上述のように、(ニ)の触媒
法では特性の優れた立方晶窒化ほう素焼結体が穏
やかな高圧高温条件下に得られるが、この触媒法
は長時間の脱酸素前処理工程が必要になる欠点が
あるほか、生成する焼結体の熱伝導性が損なわれ
る欠点がある。(ホ)の触媒法では、立方晶窒化ほう
素と触媒とを含む焼結体が生成するので(ロ)の触媒
法と同様に生成する焼結体の熱伝導性が損なわ
れ、またボラジン及び/又はボラジン誘導体を熱
分解して得られる窒化ほう素は、酸素に対して極
めて活性であるので、その取り扱いが不便であ
り、工業的生産に不利である。 (問題点を解決するための手段) 本発明者等は、従来の立方晶窒化ほう素焼結体
の製造方法が有する上述の欠点を解決することを
目的に研究を重ね、特別の前処理を行うことなく
穏やかな高温高圧条件下にヒートシンク用高熱伝
導性立方晶窒化ほう素焼結体を得るための条件を
検討した結果、原料として特定の熱分解窒化ほう
素を使用すると共に特定の触媒を使用することに
よつて、これを達成することができた。 すなわち、本発明のヒートシンク用高熱伝導性
立方晶窒化ほう素焼結体の製造方法は、三塩化ほ
う素ガスとアンモニアガスを原料とし、50Torr
以下の減圧下に、1450〜2300℃の温度で、黒鉛等
の基材の表面上に窒化ほう素を気相から析出させ
ることによつて得られた熱分解窒化ほう素成形体
を、立方晶窒化ほう素の熱力学的安定条件下に保
持して立方晶窒化ほう素焼結体を製造する方法に
おいて、上記熱分解窒化ほう素成形体にアルカリ
土類金属のほう窒化物を窒化物換算で0.1〜5モ
ル%の割合で拡散含有させ、これを1300℃以上の
温度および4万気圧以上の圧力に保持して立方晶
窒化ほう素焼結体に変換することを特徴とする熱
伝導率5W/cm・K以上のヒートシンク用高熱伝
導性立方晶窒化ほう素焼結体の製造方法である。 以下に本発明をさらに詳しく説明する。 本発明で原料窒化ほう素として用いられる熱分
解窒化ほう素(PBN)成形体は、化学気相蒸着
(CVD)法によつて合成される高配向性の六方晶
窒化ほう素からなり、厚さ数mm程度の板等として
市販されている。この熱分解窒化ほう素成形体の
合成は、例えば米国特許第3152006号に開示され
ている方法において、原料のハロゲン化ほう素ガ
スとして三塩化ほう素(BCl3)ガスを使用し、
三塩化ほう素ガスとアンモニアガスとを原料と
し、50Torr以下の減圧下に1450〜2300℃の温度
という特定の合成条件下に、黒鉛等の基材の表面
上に窒化ほう素を気相から析出させることにより
達成され、この方法によつて極めて高純度の熱分
解窒化ほう素成形体が得られる。 このような熱分解窒化ほう素成形体は、その析
出成長方向に対して垂直な方向に層状組織が拡が
つた異方性の非常に強い構造を有し、しかも六方
晶窒化ほう素結晶格子のc軸は熱分解窒化ほう素
の析出成長方向(即ち厚さ方向)に高度に配向し
ている。なお、BCl3とNH3とからCVD法によつ
て生成する熱分解窒化ほう素の物性については、
上記(ハ)の刊行物に、この熱分解窒化ほう素は低圧
力形HBNであり(即ち、立方晶窒化ほう素のよ
うな高圧安定相でない)、99.99%以上の高純度
で、密度が約2.0〜2.18g/cm3であることなどが
記載され、またその構造については、不規則では
あるが、結晶秩序が全くない非晶質構造ではな
く、乱層構造と呼ばれる窒化ほう素の六角形黒鉛
型窒化ほう素層の積み重ねに不規則性を持つた構
造であることが示されている。 本発明で用いられる上述の熱分解窒化ほう素成
形体は、空気中で非常に安定であつて、上記(ホ)の
刊行物に記載の方法のボラジン及び/又はボラジ
ン誘導体の熱分解によつて得られる窒化ほう素
(即ち、非晶質窒化ほう素)、および市販の六方晶
窒化ほう素粉末に見られる表面酸化現象を無視で
きるので、酸素含有量の極めて少ない窒化ほう素
であり、特別な処理および取り扱いを必要としな
い。熱分解窒化ほう素成形体はCVD法で製造さ
れるため、肉厚試料を得ることが困難であるが、
立方晶窒化ほう素焼結体の出発原料とするには数
mmの厚さがあれば十分で、市販の熱分解窒化ほう
素板を支障なく使用できる。 この熱分解窒化ほう素成形体は所望の形状・寸
法に加工され、次いでこれに立方晶窒化ほう素へ
の変換触媒であるアルカリ土類金属のほう窒化物
を拡散含有させる。アルカリ土類金属のほう窒化
物の例は、Mg3B2N4もしくはMg3BN3
Ca3B2N4もしくはCa3B2N3,Sn3BN4もしくは
Sr3NB3,Ba3B2N4もしくはBa3BN3等である。
アルカリ土類金属のほう窒化物を熱分解窒化ほう
素成形体に反応拡散させるには、熱分解窒化ほう
素成形体をアルカリ土類金属のほう窒化物中に埋
め込むか、あるいはアルカリ土類金属の窒化物、
すなわちMg3N2,Ca3N2,Sr3N2またはBa3N2
に埋め込んで、窒素雰囲気中で加熱すればよい。
この際、加熱の温度および時間を調節することに
より、熱分解窒化ほう素成形体中の触媒含有量を
調節することができる。これらの触媒は、単体で
は空気中の水分と反応して分解しやすいが、熱分
解窒化ほう素成形体中に拡散含有されている状態
では安定性が著しく向上するので、取り扱いが極
めて容易である。 触媒の含有割合は、原料である熱分解窒化ほう
素成形体に対して窒化物換算で0.1〜5モル%で
あることが必要である。0.1モル%未満では立方
晶窒化ほう素への変換が完全には行われず、また
5モル%を越えると過剰量の触媒が焼結体粒界に
残留し、立方晶窒化ほう素本来の熱伝導性等が損
なわれる。 このようにして得られた触媒含有熱分解窒化ほ
う素成形体を出発原料とし、高温高圧処理によつ
て立方晶窒化ほう素焼結体への変換を行うと、従
来の立方晶窒化ほう素合成法には見られない種々
の利点が得られる。まず、出発原料である熱分解
窒化ほう素成形体には不純物成分が存在しないの
で、触媒が高温高圧処理時に極めて均一に拡散
し、立方晶窒化ほう素への変換が熱分解窒化ほう
素成形体の全体にわたつて極めて均一に起こり、
組織の均一性に優れた立方晶窒化ほう素焼結体が
得られる。また、出発原料が触媒を含んでいるの
で、立方晶窒化ほう素への変換に必要な高温高圧
条件も立方晶窒化ほう素の熱力学的安定域におけ
る穏やかな条件でよい。従つて、従来から知られ
ている熱分解窒化ほう素を触媒無添加で高温高圧
処理して立方晶窒化ほう素焼結体を製造する場合
に必要な条件、例えば2000〜2300℃、65〜
75Kbarに比べて、はるかに穏やかな条件下にヒ
ートシンクとして適切な高熱伝導性を有する立方
晶窒化ほう素焼結体が生成する。従つて、高温高
圧装置の損傷が生じにくく、装置の長寿命化が可
能となり、工業的生産性を著しく改善することが
できる。 さらに、本発明における出発原料は、本質的に
酸素の混入が起こらない方法で合成され、かつ空
気中における安定性および耐酸化性に優れている
ので取り扱いが簡単であり、グローブボツクス等
のなかで取り扱う必要はなく、また酸素含有量が
極めて低く、通常の六方晶窒化ほう素ホツトプレ
ス成形体を使用する場合に必要であつた脱酸素熱
処理工程が不必要になる利点がある。しかも、六
方晶窒化ほう素焼結体を原料とする場合には酸素
不純物量を低減することはできても、これを完全
に除去することは難しく、そのため極少量残存す
る酸素不純物の影響と思われるが、生成する立方
晶窒化ほう素焼結体の熱伝導率は本発明における
ほどには高くならない。 本発明における立方晶窒化ほう素焼結体への変
換条件である温度圧力条件は含有させたほう窒化
物触媒の種類および分量により異なるが、緻密な
高熱伝導性立方晶窒化ほう素焼結体を得るには
1300℃以上の温度および4万気圧以上の圧力が必
要である。 本発明においては、出発原料の脱酸素等の特別
な前処理を行う必要がなく、立方晶窒化ほう素の
熱力学的安定域内の工業生産上有利な穏やかな高
温高圧条件下において緻密な立方晶窒化ほう素焼
結体が得られ、しかもこの焼結体は特性低下の原
因となる過剰の不純物を含まないのでヒートシン
クとして適切な高熱伝導性等を有する。 (実施例) 以下に本発明を実施例および比較例について説
明する。なお、これらの例において、触媒量(モ
ル%)は窒化物換算値である。 実施例1〜3および比較例1〜3 市販されている1mm厚の熱分解窒化ほう素板を
超音波加工機により直径25mmの熱分解窒化ほう素
円板に加工した。この熱分解窒化ほう素円板を
Mg3N2粉末中に埋め込み、窒素雰囲気中におい
て1250℃の温度で所定時間加熱処理して種々の触
媒含有量の立方晶窒化ほう素焼結体原料用熱分解
窒化ほう素円板を得た。この円板をX線回析法に
より分析した結果、BNとMg3N2との反応により
Mg3BN3が生成していることが分かつた。各加熱
処理条件下に複数個の試片を製造し、その一部を
B,N,Mgの定量分析にいた。 このようにして得た試片を出発原料とし、ベル
ト型高圧装置内において温度1400℃、圧力5.5万
気圧の条件下に1時間処理して焼結体を得た。こ
れら焼結体についてX線回折法により生成相の同
定を行い、さらにレーザーフラツシユ法により熱
伝導率を測定した。 これらの結果を表1にまとめて示す。なお、表
1において、出発原料中のほう窒化マグネシウム
量は、MgがMg3N2として存在するとして、Mg
含有量の測定値から求めた計算値である。 【表】 比較例 4 嵩比重1.9、直径25mm、厚さ1.2mmの高純度六方
晶窒化ほう素焼結体(電気化学工業(株)製、タイプ
N―1)を窒素ガス中2100℃の温度で2時間処理
した。処理後の六方晶窒化ほう素焼結体の酸素不
純物量は0.1重量%以下であつた。この焼結体を
Mg3N2粉末と接触させ、窒素ガス中1250℃で7
時間処理して1.5モル%のMg3BN3を拡散含有さ
せた。これを原料として、実施例1〜3と同様に
して、1400℃、5.5万気圧の条件で1時間処理し
て立方晶窒化ほう素焼結体を得た。この焼結体の
熱伝導率は2.6W/cm・Kであつた。 比較例 5 平均粒径1.0μmの立方晶窒化ほう素粉末に
Mg3N2粉末1.5モル%を添加し、これを十分混合
した後成形して直径25mm、厚さ1.5mm、相対密度
65%の粉末成形体を得た。これを原料として、実
施例1〜3と同様にして、1400℃、5.5万気圧の
条件で1時間処理して立方晶窒化ほう素焼結体を
得た。この焼結体の熱伝導率は1.8W/cm・Kで
あつた。 実施例 4 直径25mm、厚さ1mmの熱分解窒化ほう素円板を
Mg3BN3粉末中に埋め込み、窒素雰囲気中におい
て1200℃の温度で5時間加熱して0.5モル%の
Mg3BN3を含む立方晶窒化ほう素焼結体原料用熱
分解窒化ほう素円板を得た。得られた試片を出発
原料とし、実施例1〜3を同一の装置および条件
を使用して高温高圧処理して立方晶窒化ほう素焼
結体に変換した。X線回折よるとこの焼結体は立
方晶窒化ほう素のみからなり、ヌープ硬度は6500
Kg/mm2、熱伝導率は5W/cm・K以上といずれも
高い値を示した。 比較例 6 嵩比重1.9、直径25mm、厚さ1.2mmの高純度六方
晶窒化ほう素焼結体(電気化学工業(株)製、タイプ
N―1)を窒素ガス中2100℃の温度2時間処理し
た。処理後の六方晶窒化ほう素焼結体の酸素不純
物量は0.1重量%以下であつた。この焼結体を
Mg3BN3粉末と接触させ、窒化ガス中1200℃で5
時間処理して、0.5モル%のMg3BN3を拡散含有
させた。これを原料として、実施例1〜3と同様
にして、1400℃、5.5万気圧の条件で1時間処理
して立方晶窒化ほう素焼結体を得た。この焼結体
の熱伝導率は2.8W/cm・Kであつた。 (発明の効果) 本発明によればヒートシンクとして適切な
5W/cm・K以上の高熱伝導率及び高硬度を有す
る立方晶窒化ほう素焼結体が得られる。特に、本
発明では、従来の製造方法とは異なり、CVD法
において三塩化ほう素ガスとアンモニアガスとを
原料とし、50Torr以下の減圧下に1450〜2300℃
という特定の条件下に得られた熱分解窒化ほう素
成形体を出発原料として使用しているので、出発
原料の脱酸素前処理が不要であり、しかも触媒を
拡散含有させた後の原料は空気中で取り扱つても
酸化を受けないので取り扱いが容易である利点が
ある。しかも、本発明においては、上述の特定の
方法によつて得られた熱分解窒化ほう素焼結体に
少量の特定の触媒を加えることによつて、従来方
法より穏やかな1300℃以上、4万気圧以上という
高温高圧条件下に立方晶窒化ほう素焼結体への変
換を高い変換効率で達成することができ、従つて
高温高圧装置の損傷が生じにくく、装置の長寿命
化が可能となり、工業的生産性が著しく改善され
る利点があるほか、生成する焼結体が過剰の不純
物を含んでいないので立方晶窒化ほう素の特性の
低下が起こらず、しかもヒートシンク用として好
適な高熱伝導性立方晶窒化ほう素焼結体が得られ
る利点がある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 三塩化ほう素ガスとアンモニアガスを原料と
    し、50Torr以下の減圧下に、1450〜2300℃の温
    度で、黒鉛等の基材の表面上に窒化ほう素を気相
    から析出させることによつて得られた熱分解窒化
    ほう素成形体を、立方晶窒化ほう素の熱力学的安
    定条件下に保持して立方晶窒化ほう素焼結体を製
    造する方法において、 上記熱分解窒化ほう素成形体にアルカリ土類金
    属をほう窒化物を窒化物換算で0.1〜5モル%の
    割合で拡散含有させ、これを1300℃以上の温度お
    よび4万気圧以上の圧力に保持して立方晶窒化ほ
    う素焼結体に変換することを特徴とする熱伝導率
    5W/cm・K以上のヒートシンク用高熱伝導性立
    方晶窒化ほう素焼結体の製造方法。
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JPS5950075A (ja) * 1982-09-14 1984-03-22 昭和電工株式会社 立方晶窒化ホウ素焼結体の製造法
JPS5957967A (ja) * 1982-09-27 1984-04-03 科学技術庁無機材質研究所長 透光性立方晶窒化ほう素緻密体の製造法
JPS60204674A (ja) * 1984-03-30 1985-10-16 東芝タンガロイ株式会社 立方晶窒化ホウ素焼結体の製造方法

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