JPH0444976A - 容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子レンジ調理用の内容物を充填した容器に
関する。

〔従来の技術〕

近年の電子レンジの普及にともない、食品、飲料、調味
料等の内容物を充填したままで電子レンジに使用するこ
とのできる容器が開発されている。

このような容器は、内容物が電子レンジで調理されるこ
とにより温度か上り、これにより容器の温度も上がるた
め、容器を手で取り扱うことができるように断熱性が要
求される。また、容器にはガスバリアー性等の特性も要
求される。したがって、電子レンジ用の容器に用いるこ
とのできる材料が制限され、容器の製造コストが高くな
るという問題があった。

そこで、断熱性は考慮せずにガスバリアー性等の特性を
備えた所望の容器を選定し、この容器の外側に発泡樹脂
シートからなるラベルを貼付け、この発泡樹脂シートに
より容器に断熱性を付与することが行われた。しかし、
これは容器の形状に追従してラベルを貼付けることが困
難であり、ラベルにしわが発生し易いという欠点があっ
た。

このため、−軸方向に熱収縮性を有する発泡ボリスチレ
ン系のラベルを熱収縮により容器に取り付ける方法（特
開平１−２４０４７３号等）が提案された。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、上述の方法は、予めスリーブ状に形成した発泡
ポリスチレン系のラベルに容器を挿入した後、加熱処理
を施してラベルを取り付けるため、ラベルをスリーブ状
に形成する工程と、スリーブ状のラベルを熱収縮により
容器に取り付ける工程とが別個の系列で行われ、装置が
複雑になり、あるいは工程が煩雑になるという問題があ
った。また、発泡ポリスチレン系のラベルには、その表
面平滑性等から鮮明な印刷を行うことが困難であるとい
う問題があった。これに対処するために、予め鮮明な印
刷を行った透明フィルムを発泡ポリスチレン系のラベル
に積層した構成の積層ラベルを用いた場合、積層ラベル
の熱収縮時における発泡ポリスチレン系のラベルの熱収
縮率と透明フィルムの熱収縮率との違いにより、熱収縮
後の積層ラベルにしわが生じたり、印刷外観が低下する
という問題もあった。

本発明はこのような事情に鑑み創案されたものであり、
電子レンジでの使用に必要な断熱性と、鮮明な印刷とを
備え、かつ製造が容易な容器を提供することを目的とす
る。

〔課題を解決するための手段〕

上述のような課題を解決するために、本発明は内容物を
収納するための容器基部と、この容器基部の開口部を密
封するように剥離可能に融着された蓋材と、熱収縮率の
ほぼ等しい延伸樹脂フィルムと発泡樹脂シートとの積層
体からなり前記容器基部の側壁に巻き回し接着剤を介し
て予備固定され熱収縮により密着固定されたラベルと、
前記蓋材を覆うように前記容器基部に着脱可能に装着さ
れた有穴キャップとを備えるような構成とした。

〔作用〕

容器基部は内容物を収納し蓋材で密封され、また、この
容器基部の側壁にはラベルが巻き回され、このラベルは
接着剤を介して容器基部に予備固定され、熱収縮により
容器基部の側壁に密着固定され、有穴キャップが前記蓋
材を覆うように容器基部に着脱可能に装着される。そし
て、ラベルは熱収縮率のほぼ等しい延伸樹脂フィルムと
発泡樹脂シートとの積層体からなっているため、熱収縮
時に均一に収縮が生じ、しわの発生が防止され、また、
接着剤を介してのラベルの予備固定と、熱収縮によるラ
ベルの密着固定とは一連の工程で行えるので、容器の製
造が容易であり、さらに、延伸樹脂フィルムに予め印刷
を行っておくことにより、容器は鮮明な印刷を備えるこ
とができる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する
。

第１図は本発明の容器の一実施例を示す斜視図である。

第１図において、容器１は内容物が充填された容器基部
２と、この容器基部２のフランジ部２ａに剥離可能に融
着され開口部３を密封する蓋材４と、容器基部２の側壁
２ｂに密着固定されているラベル５と、蓋材４を覆うよ
うに容器基部２に着脱可能に装着されている有穴キャッ
プ６とを備えている。

容器基部２は、充填する内容物の種類、容器の使用条件
、容器に要求されるガスバリアー性等の特性に応じて、
熱可塑性樹脂、紙、熱可塑性樹脂と紙との積層体、熱可
塑性樹脂と紙と金属箔との積層体等の材料を使用するこ
とができる。熱可塑性樹脂を使用した容器基部２として
は、例えばポリプロピレン樹脂（ＰＰ）、エチレン−酢
酸ビニルアルコール共重合体（ＥＶＯＨ）等を射出成形
シタもの、あるいｌ；ｔＰＰ／ＥＶＯＨ／ＰＰ＋７）３
層共押出しシートを真空成形、圧空成形等により２次成
形したもの等がある。また、容器基部２は容器基部２の
開口部３を蓋材４で密封するためのフランジ部２ａを有
しているが、容器基部２の形状は適宜選定することがで
きる。

蓋材４は内容物が充填された容器基部２の開口部３を密
封するためのものであり、容器基部２に要求されるガス
バリアー性等の特性と、容器基部２のフランジ部２ａと
の融着適性が要求される。

例えば、容器基部２が上述のＰＰ／ＥＶＯＨ／ＰＰの３
層構成である場合、蓋材４はポリエチレンテレフタレー
ト樹脂（ＰＥＴ）／ナイロン樹脂（ＮＹ）／ポリプロピ
レン樹脂（Ｐ　Ｐ）の３層構成としてもよい。この場合
、ＰＥＴ層は蓋材に適度の腰を与え、ＰＰ層は容器基部
２のフランジ部２ａと融着されて易開封層の作用をなす
。また、ＮＹ層はバリアー性を有するが、ＮＹ層の代わ
りにアルミニウム箔を用いてもよい。さらに蓋体４を透
明とすることにより、内容物を容易に確認することがで
きる。

容器基部２の側壁２ｂに密着固定されるラベル５は、延
伸樹脂フィルムと発泡樹脂シートとを積層して構成され
ている。そして、使用される延伸樹脂フィルムと発泡樹
脂シートは、その熱収縮率がほぼ等しいものである。こ
れは、後述するように容器基部２の側壁２ｂに熱収縮に
よりラベル５が密着固定される際に、ラベル５に収縮歪
みが起きてしわが発生するのを防止するためである。こ
のようなラベル５としては、延伸ポリスチレン（ＯＰ　
Ｓ）フィルムと発泡ポリスチレン（Ｐ　Ｓ）シートとを
、あるいは延伸ポリプロピレン（ＯＰＰ）フィルムと発
泡ポリプロピレン（Ｐ　Ｐ）シートとを、ウレタン系接
着剤等によりドライラミネートしたもの等がある。ＯＰ
Ｓフィルムと発泡ＰＳシートとをドライラミネートした
ラベル５の場合、発泡ＰＳシートの発泡倍率は３〜１０
倍程度、このましくは５倍程度であり、ＯＰＳフィルム
の厚さは２０〜８０μｍ１発泡ｐｓシートの厚さは１５
０〜３００μｍ１ラベル５の総厚は１８０〜３９０μｍ
程度である。また、ＯＰＰフィルムと発泡ＰＰシートと
をドライラミネートしたラベル５の場合、発泡ＰＦレシ
ート発泡倍率は２〜５倍程度、このましくは３倍程度で
あり、ＯＰＰフィルムの厚さは２０〜６０μｍ１発泡Ｐ
Ｐシートの厚さは１４０〜２００μｍ１ラベル５の総厚
は１７０〜２７０μｍ程度である。そして、延伸樹脂フ
ィルムの発泡樹脂シートとの接着側の面には、予めグラ
ビア印刷等により裏面印刷を行ってもよい。これにより
、延伸樹脂フィルムと発泡樹脂シートとの間に鮮明な印
刷層を設けることができる。

このようなラベル５は、第２図に示されるように長尺シ
ートとして発泡樹脂シート側を内側にし延伸樹脂フィル
ムの延伸方向を巻き回し方向として容器基部２の側壁２
ｂに巻き回される。このとき、ラベル５の発泡樹脂シー
ト面または容器基部２の側壁２ｂのいずれかにホットメ
ルトタイプの接着剤がスポット状に塗布されている。図
示例では、ラベル５の発泡樹脂シート面にホットメルト
タイプの接着剤７がスポット状に塗布されている。

そして、ラベル５は所定の長さでカットされて両端部５
ａを溶剤系接着剤あるいはヒートシールにより接合され
る。第３図はこの状態を示す斜視図であり、ラベル５は
ホットメルトタイプの接着剤７を介して容器基部２の側
壁２ｂに予備固定されている。このとき、ラベル５の延
伸樹脂フィルムの延伸方向は巻き回し方向と平行である
。このようにして予備固定されたラベル５は、加熱され
て熱収縮し容器基部２の側壁２ｂに密着固定される。

第４図はラベル５が密着固定された容器基部２を示す下
方からの斜視図である。なお、熱収縮のための加熱条件
は、ラベルの材質に応じて適宜決定することができる。

このようなラベル５の容器基部２の側壁２ｂへの密着固
定は、容器基ｌＥ２の搬送路に沿って、容器基部２の側
壁２ｂへのラベル巻き回し予備固定の工程、熱収縮によ
る密着固定の工程を配置することにより、一連の工程で
ラベルの取り付けが行え容器の製造が容易である。また
、ラベル５を密着固定したことにより、容器基部２は断
熱性が付与され、電子レンジで調理した後に容器を手で
取り扱うことができ、また内容物の保温機能も備えるこ
とになる。

上述のような容器基部２の側壁２ｂへのラベル５の密着
固定は、容器基部２に内容物を充填し蓋材４により開口
部３を密封し、この容器基部２にレトルト殺菌等の殺菌
処理を施した後に行うアフターラベル方式とすることが
できる。また、内容物を充填する前の容器基部２にラベ
ル５を密着固定するプレラベル方式としてもよい。プレ
ラベル方式では、ラベル５は容器基部２とともにレトル
ト殺菌等の殺菌処理を受けることになり、この場合、ラ
ベル５はＯＰＰフィルムと発泡ＰＰシートとをドライラ
ミネートしたラベルが好ましい。これは、ＯＰＳフィル
ムに比べＯＰＰフィルムの軟化点が高く、レトルト殺菌
によるラベルの好ましくない変形、しわ発生を防止する
ことができるためである。

有穴キャップ６は、容器基部２に充填されている内容物
を電子レンジで調理あるいは加熱する際に、内容物から
発生する水蒸気等を容器外に逃がすための穴６ａと、容
器基部２のフランジ部２ａに係合するための縁部６ｂと
を備えている。この有穴キャップ６は、蓋材４を覆うよ
うに容器基部２に着脱可能に装着されており、容器基部
２に充填されている内容物を電子レンジで調理あるいは
加熱する際に、−度容器基部２から取り外され、蓋材４
を剥離した後、再度容器基部２のフランジ部２ａに係合
するように装着される。このような有穴キャップ６は、
電子レンジでの使用に耐え得るＰＰ樹脂、ＰＥＴ樹脂等
を用いて成形することができる。また、使用する樹脂を
透明タイプとすることにより内容物を容易に確認するこ
とができる。

本発明で対象となる内容物としては、米飯等の食品、カ
レー、スパゲティソース等の流動食品、各種飲料、調味
料等が挙げられる。

実　　験　　例 つぎに、実験例に基づき本発明をさらに詳細に説明する
。

実験例−１ 容器基部、蓋材、ラベルおよび有穴キャップを下記の構
成として、第１図に示される容器を作成した。

・容器基部：　ＰＰ／ＥＶＯＨ／ＰＰの３層構造・蓋　
材：　ＰＥＴ／ＮＹ／ＰＰの３層構造Ｐ　Ｅ　Ｔ−１５
ａ　ｍ ＮＹ　　　・・・１５　μｍ ＰＰ　　　・・・４０　μｍ ・ラベル：ＯＰＳフィルムと発泡ＰＳシートとをドライ
ラミネートしたラベル ＯＰＳフィルム・・・２５μｍ（裏印刷あり）発泡ＰＳ
シート・・・１７０μｍ 発泡ＰＳシートの発泡倍率・・・５倍 、盲穴キャップ：ＰＰ樹脂による射出成形上記のラベル
は、容器基部にチリビーンズを充填し蓋材により開口部
を密封し、この容器基部にレトルト殺菌（１１０℃、４
５分間）を施した後に容器基部の側壁に密着固定した。

ラベルの熱収縮は１００℃、１分間で行った。

作成された容器のラベルは容器基部に良好に密着固定さ
れており、またＯＰＳフィルムに施した裏印刷は鮮明な
状態が維持されていた。

この容器を室温で１月間保存し、チリビーンズの酸ｆｌ
Ｈ（Ａ、　Ｖ、　）および過酸化物価（ＰＯＶ）を測定
して、殺菌直後の各測定値と比較した。その結果、Ａ、
Ｖ、ｌｔ３．６８から３．８０となり、ＰＯＶは０．３
９から１．１６となツタが、食用に充分供し得るもので
あった。

実験例−２ ラベルを下記のラベルとし、このラベルを内容物（チリ
ビーンズ）を充填する前の容器基部に密着固定した他は
上記の実験例−１と同様にして容器を作成した。

一ラベル　ＯＰＰフィルムと発泡ＰＰシートとをドライ
ラミネートしたラベル ＯＰＰフィルム・・・２０μｍ（裏印刷あり）発泡ＰＰ
シート・・・１４０μｍ 発泡ＰＰシートの発泡倍率・・・３倍 作成された容器におけるラベルの状態および内容物であ
るチリビーンズのＡ、Ｖ、およびＰＯｖは、実験例−１
と同様に良好であった。

〔発明の効果〕

以上詳述したように、本発明によれば熱収縮率のほぼ等
しい延伸樹脂フィルムと発泡樹脂シートとの積層体から
なるラベルが容器基部の側壁に密着固定されているので
、容器は電子レンジでの使用に必要な断熱性を備え、ま
た、接着剤を介してのラベルの予備固定と、熱収縮によ
るラベルの密着固定とは一連の工程で行えるので、容器
の製造が容易であり、ラベルは熱収縮時に均一な収縮が
生じ、しわの発生が防止されて良好な状態で密着固定さ
れ、さらに、延伸樹脂フィルムに予め印刷を行っておく
ことにより、容器は鮮明な印刷を備えることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の容器の一実施例を示す斜視図、第２図
は容器基部の側壁にラベルが巻き回される状態を示す斜
視図、策３図は容器基部の側壁にラベルが予備固定され
た状態を示す斜視図、第４図はラベルが密着固定された
容器基部を示す下方からの斜視図である。 １・・・容器、２・・・容器基部、２ａ・・・フランジ
部、２ｂ・・・側壁、３・・・開口部、４・・・蓋材、
５・・・ラベル、６・・・盲穴キャップ。 笛 日 羊 回

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　内容物を収納するための容器基部と、この容器基部の
   開口部を密封するように剥離可能に融着された蓋材と、
   熱収縮率のほぼ等しい延伸樹脂フィルムと発泡樹脂シー
   トとの積層体からなり前記容器基部の側壁に巻き回し接
   着剤を介して予備固定され熱収縮により密着固定された
   ラベルと、前記蓋材を覆うように前記容器基部に着脱可
   能に装着された有穴キャップとを備えたことを特徴とす
   る容器。