JPH0444752Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0444752Y2
JPH0444752Y2 JP1988073875U JP7387588U JPH0444752Y2 JP H0444752 Y2 JPH0444752 Y2 JP H0444752Y2 JP 1988073875 U JP1988073875 U JP 1988073875U JP 7387588 U JP7387588 U JP 7387588U JP H0444752 Y2 JPH0444752 Y2 JP H0444752Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
pool
filter
membrane
reverse osmosis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1988073875U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01177353U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1988073875U priority Critical patent/JPH0444752Y2/ja
Publication of JPH01177353U publication Critical patent/JPH01177353U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0444752Y2 publication Critical patent/JPH0444752Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案はプール水中の細菌や、溶解性物質、
特に尿、汗などに起因するアンモニア等の有機汚
染物質を除去し、プール水を清澄で、臭気が少な
い衛生的なものにするプールでの水質浄化装置に
関する。
〈従来の技術〉 プールの水を循環管によりカートリツジフイル
タ、砂濾過器、硅藻土濾過器等の濾過器を経てプ
ールに還流することは従来から周知である。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかし、濾過器が除去できるのは毛髪、垢その
他の不溶性の濁質であり、細菌や水に溶存した汚
染物質は殆ど除去できない。このため、プールに
多量の補給水を導入し、溶存した汚染物質の濃度
を希釈することにより低下させると共に、塩素等
の殺菌剤を多量に添加して水質を保つているが、
これは塩素による目その他人体に刺激を与え、且
つ薬品代、補給水等に非常にコストがかゝる。
〈課題を解決するための手段〉 そこで本考案のプールでの水質浄化装置は、プ
ールと、該プールから取水したプール水を濾過器
に通水する取水管と、上記濾過器が処理した濾過
水をプールに戻す戻り管と、上記戻り管に接続
し、前記濾過器が処理した濾過水の一部をプール
に還流する循環管とを備え、上記循環管の途中に
ルーズ逆浸透膜を有する膜分離装置を接続したこ
とを特徴とする。
〈作用〉 膜分離装置で使用する膜に精密濾過膜、限外濾
過膜、逆浸透膜がある。
しかし、精密濾過膜、限外濾過膜は水に溶存し
た汚染物質中、アンモニア等のCOD成分(過マ
ンガン酸カリ消費量)を充分に除去することがで
きない。又、一般の逆浸透膜は汚染物質を除去す
るが、同時に水中の塩分も除去するので膜面の給
水は濃縮してしまうので浸透圧の上昇による処理
水容量の減少、膜面でのスケールの析出が生じ、
運転が妨げられる。
これに対し、逆浸透膜の一種であるルーズ逆浸
透膜は細菌、水に溶存した汚染物質、多価イオン
の塩分は除去するが、一価イオンの塩分(例えば
Na+,C-)の除去は比較的に低く、故に膜面
での塩分の濃縮が起こり難い。従つて、ルーズ逆
浸透膜を有する膜分離装置を循環管に設けること
によりプール水中の塩分を比較的良く透過させ、
細菌、溶存汚染物質を有効に除去することができ
る。
〈実施例〉 図示の実施例において、1はプールで、その底
から取水管2により取水したプール水、及びプー
ルからオーバーフロー管3に溢水したプール水を
夫々毛髪を分離するヘアキヤツチ4を経て循環ポ
ンプ5により砂濾過器6に供給し、こゝで浮遊性
物質を分離したのち戻り管7でプールに還流す
る。尚、砂濾過器6の上流では凝集剤やPH調節剤
を薬注装置8で注入し、戻り管7には殺菌剤を薬
注装置9で注入する。
上記戻り管7には並列に循環管10を接続し、
この循環管10の途中にルーズ逆浸透膜を有する
膜分離装置11を設け、砂濾過器6で濾過したプ
ール水の一部を膜分離装置11により処理して水
中の細菌や、有機汚染物質を除去し、砂濾過器で
濾過したプール水の残部とともにプールに還流す
るようにしてある。
砂濾過器6で濾過したプール水をどれだけ循環
管10に流入させるかは開度の調節可能な流量弁
V1,V2により定めるが、後述のように約5%以
上である。そして、循環管10に流入したプール
水はカートリツジマクロフイルタや精密濾過膜を
備えた精密濾過器12で濾過して膜分離装置のル
ーズ逆浸透膜の浮遊性物質による汚れを軽減し、
次いでポンプ13で加圧して膜分離装置11に供
給し、透過水を戻り管7を経てプールに還流す
る。尚、透過水は戻り管を経ないで直接にプール
に還流してもよい。
膜分離装置11で使用するルーズ逆浸透膜は、
前述した一価の塩分の除去率が比較的低く、例え
ば90%以下、一般にプール水を汚染している有機
物(過マンガン酸カリウム消費量)の除去率が80
%以上、運転操作圧力は15Kg/cm2以下の低圧のも
のであれば、高分子系複合膜や酢酸セルローズ系
膜等その種類を問わず、又、その膜モジユールの
形式もスパイラル型、中空系型等任意でよい。し
かし、一般に高分子系複合膜は殺菌剤である塩素
やオゾンによつて、酢酸セルローズ系膜はオゾン
によつて夫々酸化され、劣化するため循環管10
の入口には脱酸化剤、例えば重亜硫酸ソーダを薬
注装置14で注入し、水中の残溜塩素量の調節、
残溜オゾンの除去を行う。
そして、膜分離装置11の濃縮側から該装置の
操作圧力調節用弁15を通じて排出される濃縮水
は一部を循環管10の入口に返送し、残部は系外
に排出する。
次に本装置の効果を説明する。
保有水量350m3の25mプールの場合、1日の遊
泳人数500人として、その一人から排出される有
機物質(過マンガン酸カリウム消費量)は通常
1gであるから総マンガン酸カリウム消費量は1
日当たり500gとなる。
プール水の水質の公知規制は過マンガン酸カリ
ウム消費量12mg/以下であるから、循環濾過を
1日5回行うとして、プール水の過マンガン酸カ
リウム消費量を10mg/に保つには、補給水の過
マンガン酸カリウム消費量が3mg/であると、
補給水のみで水質を保つには1日約72m3の水量を
要する。
これに対し本装置を使用すると補給水の水量は
1日当り8.3m3で約1/8.7で済む。
又、膜分離装置への循環水量は、透過水の回収
率90%として1日74.7m3である。
従つて膜分離装置での処理水量はプールの保有
水量の約20%以上、つまり砂濾過器6で処理した
水の5%以上を循環管10に流入させればよい。
そして、膜分離装置の運転操作条件、回収率
(透過水量/供給水量)はルーズ逆浸透膜の過マ
ンガン酸カリウム消費量の除去率に左右される
が、一般のルーズ逆浸透膜の除去率は80%以上あ
り、回収率90%で操作すれば補給水は大幅に節約
できる。又、膜モジユールから排出される濃縮水
量はモジユールの型式、プール水に溶存する硬度
成分やシリカの析出により制限される。従つて回
収率を高めるには補給水の水質により人体に無害
なスケールインヒビターを前述の薬注装置14で
循環管の入口に注入することが好ましい。
〈考案の効果〉 本考案によればプールの保有水量の20%以上を
ルーズ逆浸透膜を有する膜分離装置で処理するこ
とにより水中の汚染有機物の指標である過マンガ
ン酸カリウム消費量を減少させ、砂濾過器などで
処理する以上に除濁し、清澄で、臭気の少ないも
のにすることができると共に、除菌も行え、殺菌
用残留塩素濃度を低く保持でき、殺菌剤の使用量
も減少できる。
又、補給水量も大幅に減少するので、プール水
の加温に必要な熱エネルギーも節約できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すフローチヤート
で、図中、1はプール、10は循環管、11はル
ーズ逆浸透膜を使用した膜分離装置を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. プールと、該プールから取水したプール水を濾
    過器に通水する取水管と、上記濾過器が処理した
    濾過水をプールに戻す戻り管と、上記戻り管に接
    続し、前記濾過器が処理した濾過水の一部をプー
    ルに還流する循環管とを備え、上記循環管の途中
    にルーズ逆浸透膜を有する膜分離装置を接続した
    ことを特徴とするプールでの水質浄化装置。
JP1988073875U 1988-06-04 1988-06-04 Expired JPH0444752Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988073875U JPH0444752Y2 (ja) 1988-06-04 1988-06-04

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988073875U JPH0444752Y2 (ja) 1988-06-04 1988-06-04

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01177353U JPH01177353U (ja) 1989-12-19
JPH0444752Y2 true JPH0444752Y2 (ja) 1992-10-21

Family

ID=31299004

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988073875U Expired JPH0444752Y2 (ja) 1988-06-04 1988-06-04

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0444752Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2847082B2 (ja) * 1988-10-31 1999-01-13 三菱レイヨン株式会社 プール水の浄化方法
JP4953806B2 (ja) * 2006-12-28 2012-06-13 株式会社クラレ ろ過装置
US8465651B2 (en) * 2011-03-30 2013-06-18 Crystal Lagoons (Curacao) B.V. Sustainable method and system for treating water bodies affected by bacteria and microalgae at low cost

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59206091A (ja) * 1983-05-05 1984-11-21 ロ−ヌ−プ−ラン・スペシアリテ・シミ−ク 半透膜を含む分離装置を用いてスイミングプ−ル水を処理する方法および装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59206091A (ja) * 1983-05-05 1984-11-21 ロ−ヌ−プ−ラン・スペシアリテ・シミ−ク 半透膜を含む分離装置を用いてスイミングプ−ル水を処理する方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01177353U (ja) 1989-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1744991A1 (en) A method and a system for purifying water from a basin, in particular a swimming pool
CA2316222A1 (en) A method and a system for purifying water
JPS59206091A (ja) 半透膜を含む分離装置を用いてスイミングプ−ル水を処理する方法および装置
JPH0444752Y2 (ja)
ES2180463T3 (es) Perfeccionamientos introducidos en la filtracion sobre membranas.
JPH0538495A (ja) 浄化処理を行う病院排水の前処理方法
JP2001009452A (ja) 遊泳プールのプール水処理設備および処理方法
JP3359687B2 (ja) 濾過膜モジュールの洗浄方法
JP2933576B2 (ja) プール水の浄化方法
JP2994611B2 (ja) プール水の浄化方法
JP2847082B2 (ja) プール水の浄化方法
JP3986370B2 (ja) 濾過膜モジュールの洗浄方法
JPH028465A (ja) プール水の浄化方法および装置
JP3187756B2 (ja) プール水の浄化方法
JPH08267061A (ja) 水泳プール水の水浄化装置および水泳プール水の水浄化方法
JP2997099B2 (ja) 無菌水溶液を製造する系
JP2000167554A (ja) 造水方法および膜分離装置
JP3514828B2 (ja) 水浄化システムの運転方法および水浄化装置
KR102290514B1 (ko) 초미세기포를 이용한 수영장 및 워터파크 수처리 시스템
JPH0628237Y2 (ja) 飲料水用給水装置
JPH0295493A (ja) 循環式冷却水の処理方法
JPH01148392A (ja) 水泳プール循環水の殺菌浄化装置
JP2685657B2 (ja) プール水の浄化システム
JPH11188246A (ja) 中空糸膜の洗浄方法
ES2212905B1 (es) Procedimiento de recuperacion de membranas de osmosis inversa de poliamida aromatica enrollada en espiral y membrana correspondiente.