JP2001009452A - 遊泳プールのプール水処理設備および処理方法 - Google Patents
遊泳プールのプール水処理設備および処理方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 プール水の補給をほとんどせずに、懸濁物質
および溶解性物質を除去し、プールの水質を改善する。 【解決手段】 循環ラインにおいて、プール水は、ヘヤ
ーキャッチャー2で毛髪類等を分離処理され、凝集剤注
入装置4により凝集剤を注入後、濾過装置5により濾過
される。次いで、濾過されたプール濾過水11は、導管
20を介して逆浸透膜処理装置9に導入され、導入され
たプール濾過水11は、前処理フィルター13および逆
浸透膜15、15によって溶解性物質を分離処理され
る。更に、逆浸透膜処理水16は循環ラインで熱交換器
6によって加温され、減菌剤注入装置7により減菌剤を
注入され、プール1に戻る。また、逆浸透膜処理装置9
から排出された濃縮水17は、導管22を介して逆洗排
水槽10に溜められ、逆洗時には、導管23を介してヘ
ヤーキャッチャー2の上流まで運ばれ、濾過装置5の逆
洗水として使用される。
および溶解性物質を除去し、プールの水質を改善する。 【解決手段】 循環ラインにおいて、プール水は、ヘヤ
ーキャッチャー2で毛髪類等を分離処理され、凝集剤注
入装置4により凝集剤を注入後、濾過装置5により濾過
される。次いで、濾過されたプール濾過水11は、導管
20を介して逆浸透膜処理装置9に導入され、導入され
たプール濾過水11は、前処理フィルター13および逆
浸透膜15、15によって溶解性物質を分離処理され
る。更に、逆浸透膜処理水16は循環ラインで熱交換器
6によって加温され、減菌剤注入装置7により減菌剤を
注入され、プール1に戻る。また、逆浸透膜処理装置9
から排出された濃縮水17は、導管22を介して逆洗排
水槽10に溜められ、逆洗時には、導管23を介してヘ
ヤーキャッチャー2の上流まで運ばれ、濾過装置5の逆
洗水として使用される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遊泳プールのプ
ール水の水質改善、節水および災害等非常時の飲料水の
供給に寄与できるプール水の処理設備および処理方法に
関するものである。
ール水の水質改善、節水および災害等非常時の飲料水の
供給に寄与できるプール水の処理設備および処理方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】遊泳プールのプール水には、遊泳者によ
り持ち込まれるものやプール設備に関わる物質等多くの
不純物が存在する。不純物は、懸濁物質と溶解性物質と
に大別されるが、それらを例示すると概ね以下の通りで
ある。懸濁物資としては、遊泳者の垢、毛髪、付着物、
外部から持ち込まれる塵、ゴミ、虫類、菌類、植物等が
挙げられる。溶解性物質としては、遊泳者の汗、尿、化
粧品、それらに含まれる窒素化合物、尿素、窒素化合
物、各種有機物、各種塩類等、プール濾過減菌設備より
の塩素消毒副生成物、pH調整剤、凝集剤等、大腸菌、
一般細菌、各種ウィルス等が挙げられる。
り持ち込まれるものやプール設備に関わる物質等多くの
不純物が存在する。不純物は、懸濁物質と溶解性物質と
に大別されるが、それらを例示すると概ね以下の通りで
ある。懸濁物資としては、遊泳者の垢、毛髪、付着物、
外部から持ち込まれる塵、ゴミ、虫類、菌類、植物等が
挙げられる。溶解性物質としては、遊泳者の汗、尿、化
粧品、それらに含まれる窒素化合物、尿素、窒素化合
物、各種有機物、各種塩類等、プール濾過減菌設備より
の塩素消毒副生成物、pH調整剤、凝集剤等、大腸菌、
一般細菌、各種ウィルス等が挙げられる。
【0003】これらの不純物を除去するために、従来か
ら、特開平8−267061号公報等に開示される用
に、濾過装置やヘヤーキャッチャー等を備える循環ライ
ンが設けられている。図4は、濾過装置等を備える従来
の遊泳プールの水処理設備の1例を示す概略系統図であ
る。図4に示すように、遊泳プール1には、プール水を
循環させる循環ラインが形成され、循環ラインの途中に
は、ヘヤーキャッチャー2、濾過循環ポンプ3、砂式濾
過装置5および熱交換器6が設けられ、濾過循環ポンプ
3と濾過装置5との間には凝集剤注入装置4が配され、
熱交換器6とプール1との間には減菌剤注入装置7が配
されている。
ら、特開平8−267061号公報等に開示される用
に、濾過装置やヘヤーキャッチャー等を備える循環ライ
ンが設けられている。図4は、濾過装置等を備える従来
の遊泳プールの水処理設備の1例を示す概略系統図であ
る。図4に示すように、遊泳プール1には、プール水を
循環させる循環ラインが形成され、循環ラインの途中に
は、ヘヤーキャッチャー2、濾過循環ポンプ3、砂式濾
過装置5および熱交換器6が設けられ、濾過循環ポンプ
3と濾過装置5との間には凝集剤注入装置4が配され、
熱交換器6とプール1との間には減菌剤注入装置7が配
されている。
【0004】プール水は、ヘヤーキャッチャー2によっ
て毛髪類等を分離処理され、凝集剤を注入後、砂式濾過
装置5により濾過され、加温され減菌剤を注入され、プ
ール1に戻され、かくして、不純物が除去されるように
なっている。
て毛髪類等を分離処理され、凝集剤を注入後、砂式濾過
装置5により濾過され、加温され減菌剤を注入され、プ
ール1に戻され、かくして、不純物が除去されるように
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術に示す水処理設備によって除去できる不純物は10μ
m程度で、凝集剤を使ってもせいぜい1μm程度以上し
か濾過することはできない。従って、不純物、特に溶解
性物質を完全に除去することはできず、これが徐々にプ
ールに蓄積され水質が悪化する。
術に示す水処理設備によって除去できる不純物は10μ
m程度で、凝集剤を使ってもせいぜい1μm程度以上し
か濾過することはできない。従って、不純物、特に溶解
性物質を完全に除去することはできず、これが徐々にプ
ールに蓄積され水質が悪化する。
【0006】このような状況から、従来においては、プ
ール水を一部廃棄し、捨てた分の新鮮水を補給すること
(補給水8:図4参照)によって溶解性物質の濃度を薄
めてプール水の水質改善をするか、または、プール水を
全部入れ換える方法が行なわれている。
ール水を一部廃棄し、捨てた分の新鮮水を補給すること
(補給水8:図4参照)によって溶解性物質の濃度を薄
めてプール水の水質改善をするか、または、プール水を
全部入れ換える方法が行なわれている。
【0007】しかしながら、上記の補給水には上水が使
われ、しかも、一般的にプール水の5〜10%を毎日補
給しなければならないため、プールの維持管理におい
て、この補給水が占める割合がかなり高く経済的に不利
である。また、プール水を全部入れ換える場合は更に不
利である。
われ、しかも、一般的にプール水の5〜10%を毎日補
給しなければならないため、プールの維持管理におい
て、この補給水が占める割合がかなり高く経済的に不利
である。また、プール水を全部入れ換える場合は更に不
利である。
【0008】従って、この発明の目的は、上述の問題を
解決し、水質を向上し、且つ、補給水の使用量を削減す
ることができ、更に、災害等の非常時の飲料水供給にも
貢献できる遊泳プールのプール水処理設備および処理方
法を提供することにある。
解決し、水質を向上し、且つ、補給水の使用量を削減す
ることができ、更に、災害等の非常時の飲料水供給にも
貢献できる遊泳プールのプール水処理設備および処理方
法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の遊泳プー
ルのプール水処理設備は、プール水を循環させる循環ラ
インと、前記循環ラインに設けられた、プール水の懸濁
物質および溶解性物質を除去するための濾過装置および
逆浸透膜処理装置とを備えることに特徴を有するもので
ある。
ルのプール水処理設備は、プール水を循環させる循環ラ
インと、前記循環ラインに設けられた、プール水の懸濁
物質および溶解性物質を除去するための濾過装置および
逆浸透膜処理装置とを備えることに特徴を有するもので
ある。
【0010】請求項2記載のプール水処理設備は、前記
逆浸透膜処理装置から排出される濃縮水を前記濾過装置
まで運び前記濾過装置の逆洗水として用いるための排水
経路が、前記逆浸透膜処理装置から前記濾過装置まで設
けられていることに特徴を有するものである。
逆浸透膜処理装置から排出される濃縮水を前記濾過装置
まで運び前記濾過装置の逆洗水として用いるための排水
経路が、前記逆浸透膜処理装置から前記濾過装置まで設
けられていることに特徴を有するものである。
【0011】請求項3記載の遊泳プールのプール水処理
方法は、プール水を循環させる循環ラインを設け、前記
循環ラインの途中に濾過装置および逆浸透膜処理装置を
設け、前記濾過装置および前記逆浸透膜処理装置によっ
てプール水の懸濁物質および溶解性物質を除去すること
に特徴を有するものである。
方法は、プール水を循環させる循環ラインを設け、前記
循環ラインの途中に濾過装置および逆浸透膜処理装置を
設け、前記濾過装置および前記逆浸透膜処理装置によっ
てプール水の懸濁物質および溶解性物質を除去すること
に特徴を有するものである。
【0012】請求項4記載のプール水処理方法は、前記
逆浸透膜処理装置から前記濾過装置まで排水経路を設
け、前記逆浸透膜処理装置から排出される濃縮水を前記
排水経路を介して前記濾過装置の逆洗水として用いるこ
とに特徴を有するものである。
逆浸透膜処理装置から前記濾過装置まで排水経路を設
け、前記逆浸透膜処理装置から排出される濃縮水を前記
排水経路を介して前記濾過装置の逆洗水として用いるこ
とに特徴を有するものである。
【0013】本発明によれば、濾過装置および逆浸透膜
処理装置を備える循環ラインをプール水が循環すること
により、懸濁物質および溶解性物質が除去され、プール
水の水質を所定の基準に維持することができる。
処理装置を備える循環ラインをプール水が循環すること
により、懸濁物質および溶解性物質が除去され、プール
水の水質を所定の基準に維持することができる。
【0014】逆浸透膜処理装置による分離法は、海水の
淡水化装置等にも用いられており、塩類およびイオン類
等を除去することができ、従来技術では除去することが
できなかった溶解性物質の分離処理が可能である。
淡水化装置等にも用いられており、塩類およびイオン類
等を除去することができ、従来技術では除去することが
できなかった溶解性物質の分離処理が可能である。
【0015】循環ラインにおいて、プール水は、ヘヤー
キャッチャーで毛髪類等を分離処理され、凝集剤を注入
後、濾過装置によって濾過され,更に、濾過水の一部ま
たは全部を逆浸透膜処理装置によって溶解性物質が分離
処理される。処理された逆浸透膜処理水は加温され減菌
剤を注入され、プールに戻される。逆浸透膜処理水は水
道水の基準を超える水質を有するため、プール水を所望
の水質に維持することができる。
キャッチャーで毛髪類等を分離処理され、凝集剤を注入
後、濾過装置によって濾過され,更に、濾過水の一部ま
たは全部を逆浸透膜処理装置によって溶解性物質が分離
処理される。処理された逆浸透膜処理水は加温され減菌
剤を注入され、プールに戻される。逆浸透膜処理水は水
道水の基準を超える水質を有するため、プール水を所望
の水質に維持することができる。
【0016】また、逆浸透膜処理水は、水道水よりも上
質な水質であるため、災害等非常時には飲料水として使
用することができる。
質な水質であるため、災害等非常時には飲料水として使
用することができる。
【0017】更に、逆浸透膜処理装置によって濾過水を
分離処理するときに、逆浸透膜処理装置から溶解性物質
を多量に含む濃縮水が排出されるが、この濃縮水は排水
経路を介して濾過装置の逆洗水として有効に利用するこ
とができる。
分離処理するときに、逆浸透膜処理装置から溶解性物質
を多量に含む濃縮水が排出されるが、この濃縮水は排水
経路を介して濾過装置の逆洗水として有効に利用するこ
とができる。
【0018】本発明は、プール水を循環させるため、水
の減量がほとんど無く、減量するのは逆浸透膜処理装置
から排出される濃縮水の分のみであり、補給水量を大幅
に減量でき、従来技術と比較して大幅な節水が達成され
る。
の減量がほとんど無く、減量するのは逆浸透膜処理装置
から排出される濃縮水の分のみであり、補給水量を大幅
に減量でき、従来技術と比較して大幅な節水が達成され
る。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を図
面を参照しながら説明する。
面を参照しながら説明する。
【0020】図1は、この発明の実施の形態に係る遊泳
プールのプール水処理設備を示す概略系統図、図2は、
逆浸透膜処理装置を示す概略系統図である。
プールのプール水処理設備を示す概略系統図、図2は、
逆浸透膜処理装置を示す概略系統図である。
【0021】図1に示すように、遊泳プール1には、プ
ール水を循環させる循環ラインが形成されている。遊泳
プール1の循環ラインへのプール水の導入部はオーバー
フロー方式等による。循環ラインの途中には、ヘヤーキ
ャッチャー2、濾過循環ポンプ3、砂式濾過装置5およ
び熱交換器6が設けられ、濾過循環ポンプ3と濾過装置
5との間には凝集剤注入装置4が配され、熱交換器6と
プール1との間には減菌剤注入装置7が配されている。
ール水を循環させる循環ラインが形成されている。遊泳
プール1の循環ラインへのプール水の導入部はオーバー
フロー方式等による。循環ラインの途中には、ヘヤーキ
ャッチャー2、濾過循環ポンプ3、砂式濾過装置5およ
び熱交換器6が設けられ、濾過循環ポンプ3と濾過装置
5との間には凝集剤注入装置4が配され、熱交換器6と
プール1との間には減菌剤注入装置7が配されている。
【0022】濾過装置としては、上記の砂式濾過装置の
他、珪藻土濾過装置、カートリッジ濾過装置および回転
ドラム式濾過装置等が使用可能である。
他、珪藻土濾過装置、カートリッジ濾過装置および回転
ドラム式濾過装置等が使用可能である。
【0023】濾過装置5と熱交換器6との間には、バイ
パス導管20が設けられ、該導管20には逆浸透膜処理
装置9が設けられている。図2に示すように、逆浸透膜
処理装置9は、導管20の途中に設けられた前処理用ポ
ンプ12と、前処理フィルター13と、加圧ポンプ14
と、逆浸透膜15、15とからなっている。更に、逆浸
透膜15、15には、導管20とは別に、濃縮水の導管
22が接続されている。導管22は逆洗排水槽10に接
続されており、ここに濃縮水17が溜められる。更に、
逆洗排水槽10とヘヤーキャッチャー2の上流側との間
には、濃縮水の導管23が設けられている。これら排水
経路により、濃縮水17を濾過装置5の逆洗水として用
いることができる。
パス導管20が設けられ、該導管20には逆浸透膜処理
装置9が設けられている。図2に示すように、逆浸透膜
処理装置9は、導管20の途中に設けられた前処理用ポ
ンプ12と、前処理フィルター13と、加圧ポンプ14
と、逆浸透膜15、15とからなっている。更に、逆浸
透膜15、15には、導管20とは別に、濃縮水の導管
22が接続されている。導管22は逆洗排水槽10に接
続されており、ここに濃縮水17が溜められる。更に、
逆洗排水槽10とヘヤーキャッチャー2の上流側との間
には、濃縮水の導管23が設けられている。これら排水
経路により、濃縮水17を濾過装置5の逆洗水として用
いることができる。
【0024】プール1に補給される補給水8の水量は、
濃縮水17として排出された分のみであり、補給水8の
水量は従来技術よりも大幅に少ない。
濃縮水17として排出された分のみであり、補給水8の
水量は従来技術よりも大幅に少ない。
【0025】[作用]プール1のプール水は、ヘヤーキ
ャッチャー2で毛髪類等を分離処理され、凝集剤注入装
置4により凝集剤を注入後、濾過装置5により濾過され
る。次いで、濾過されたプール濾過水の一部または全部
11は、導管20を介して逆浸透膜処理装置9に導入さ
れ、導入されたプール濾過水11は、前処理フィルター
13および逆浸透膜15、15によって溶解性物質を分
離処理される。更に、逆浸透膜処理水16はプール濾過
水と合流し、循環ラインで熱交換器6によって加温さ
れ、減菌剤注入装置7により減菌剤を注入され、プール
1に戻る。
ャッチャー2で毛髪類等を分離処理され、凝集剤注入装
置4により凝集剤を注入後、濾過装置5により濾過され
る。次いで、濾過されたプール濾過水の一部または全部
11は、導管20を介して逆浸透膜処理装置9に導入さ
れ、導入されたプール濾過水11は、前処理フィルター
13および逆浸透膜15、15によって溶解性物質を分
離処理される。更に、逆浸透膜処理水16はプール濾過
水と合流し、循環ラインで熱交換器6によって加温さ
れ、減菌剤注入装置7により減菌剤を注入され、プール
1に戻る。
【0026】一方、逆浸透膜処理装置9から排出された
濃縮水17は、導管22を介して逆洗排水槽10に溜め
られる。そして、逆洗時には、導管23を介してヘヤー
キャッチャー2の上流まで運ばれ、濾過装置5の逆洗水
として使用される。18は、逆洗排水を示す。
濃縮水17は、導管22を介して逆洗排水槽10に溜め
られる。そして、逆洗時には、導管23を介してヘヤー
キャッチャー2の上流まで運ばれ、濾過装置5の逆洗水
として使用される。18は、逆洗排水を示す。
【0027】
【実施例】次に、この発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
ら説明する。
【0028】図3は、この発明のプール水処理設備を既
設の屋内プールに設けた系統図である。
設の屋内プールに設けた系統図である。
【0029】図3に示す本発明プール水処理設備を備え
る遊泳プールにおいてプール水を処理して不純物を除去
し、処理後のプール水の水質を調査した。その結果を表
1に示す。(表1には、「膜処理水質」と記載)。
る遊泳プールにおいてプール水を処理して不純物を除去
し、処理後のプール水の水質を調査した。その結果を表
1に示す。(表1には、「膜処理水質」と記載)。
【0030】比較のため、逆浸透膜処理装置を経由させ
ずに処理し(結果的には、図4に示す従来の装置による
処理と同じ)、その水質を調査した。その結果を表1に
併せて示す。(表1には、「プール水質」と記載)。更
に、表1には、水道水の水質およびその基準を併せて示
す。
ずに処理し(結果的には、図4に示す従来の装置による
処理と同じ)、その水質を調査した。その結果を表1に
併せて示す。(表1には、「プール水質」と記載)。更
に、表1には、水道水の水質およびその基準を併せて示
す。
【0031】表1から、本発明処理後の水質が、比較例
はもちろん、水道水以上の水質を備えていることが分か
る。
はもちろん、水道水以上の水質を備えていることが分か
る。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、下記に示す有用な効果がもたらされる。
ば、下記に示す有用な効果がもたらされる。
【0034】 プール水の循環ラインの濾過循環系統
に逆浸透膜処理装置を設けることにより、プール水中の
不純物である懸濁物質および溶解性物質を除去すること
ができ、特に、逆浸透膜処理装置によって従来除去でき
なかった溶解性物質を除去することができ、プール水の
水質を大幅に改善することができる。
に逆浸透膜処理装置を設けることにより、プール水中の
不純物である懸濁物質および溶解性物質を除去すること
ができ、特に、逆浸透膜処理装置によって従来除去でき
なかった溶解性物質を除去することができ、プール水の
水質を大幅に改善することができる。
【0035】 循環ラインを循環するプール水を逆浸
透膜処理装置によって濃縮水として排出する以外はプー
ルに戻すことができるので、水の減量がほとんど無く、
水質改善用の補給水量を大幅に減量し節水することがで
き経済的に有利である。
透膜処理装置によって濃縮水として排出する以外はプー
ルに戻すことができるので、水の減量がほとんど無く、
水質改善用の補給水量を大幅に減量し節水することがで
き経済的に有利である。
【0036】 逆浸透膜処理装置から排出される濃縮
水は、濾過循環の逆洗用水として再利用することができ
るため、廃棄されて無駄になる水が無い。
水は、濾過循環の逆洗用水として再利用することができ
るため、廃棄されて無駄になる水が無い。
【0037】 逆浸透膜処理装置の処理水は、水道水
以上の水質を有しているため、飲料水として供給可能で
あり、災害等非常時に役立てることができる。
以上の水質を有しているため、飲料水として供給可能で
あり、災害等非常時に役立てることができる。
【図1】この発明の実施の形態に係る遊泳プールのプー
ル水処理設備を示す概略系統図である。
ル水処理設備を示す概略系統図である。
【図2】この発明の実施の形態に係る逆浸透膜処理装置
を示す概略系統図である。
を示す概略系統図である。
【図3】この発明の実施例に係る本発明の水処理設備を
設けたプールを示す系統図である。
設けたプールを示す系統図である。
【図4】従来の遊泳プールの水処理設備の1例を示す概
略系統図である。
略系統図である。
1 プール 2 ヘヤーキャッチャー 3 濾過循環ポンプ 4 凝集剤注入装置 5 砂式濾過装置 6 熱交換器 7 減菌剤注入装置 8 補給水 9 逆浸透膜処理装置 10 逆洗排水槽 11 プール濾過水 12 前処理用ポンプ 13 前処理フィルター 14 加圧ポンプ 15 逆浸透膜 16 逆浸透膜処理水 17 濃縮水 18 逆洗排水 20 バイパス導管 22、23 濃縮水の導管 24 砂式濾過装置 25 循環ポンプ 26 水槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 達夫 東京都千代田区平河町1−7−7 トース イ株式会社内 Fターム(参考) 4D006 GA03 KA02 KA63 KB13 KB14 KB15 PB20 PC53
Claims (4)
- 【請求項1】 遊泳プールのプール水のプール水処理設
備において、プール水を循環させる循環ラインと、前記
循環ラインに設けられた、プール水の懸濁物質および溶
解性物質を除去するための濾過装置および逆浸透膜処理
装置とを備えることを特徴とする遊泳プールのプール水
処理設備。 - 【請求項2】 前記逆浸透膜処理装置から排出される濃
縮水を前記濾過装置まで運び前記濾過装置の逆洗水とし
て用いるための排水経路が、前記逆浸透膜処理装置から
前記濾過装置まで設けられている請求項1記載の遊泳プ
ールのプール水処理設備。 - 【請求項3】 遊泳プールのプール水処理方法におい
て、プール水を循環させる循環ラインを設け、前記循環
ラインに濾過装置および逆浸透膜処理装置を設け、前記
濾過装置および前記逆浸透膜処理装置によってプール水
の懸濁物質および溶解性物質を除去することを特徴とす
る遊泳プールのプール水処理方法。 - 【請求項4】 前記逆浸透膜処理装置から前記濾過装置
まで排水経路を設け、前記逆浸透膜処理装置から排出さ
れる濃縮水を前記排水経路を介して前記濾過装置の逆洗
水として用いる請求項3記載の遊泳プールのプール水処
理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11184888A JP2001009452A (ja) | 1999-06-30 | 1999-06-30 | 遊泳プールのプール水処理設備および処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11184888A JP2001009452A (ja) | 1999-06-30 | 1999-06-30 | 遊泳プールのプール水処理設備および処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001009452A true JP2001009452A (ja) | 2001-01-16 |
Family
ID=16161081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11184888A Pending JP2001009452A (ja) | 1999-06-30 | 1999-06-30 | 遊泳プールのプール水処理設備および処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001009452A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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