JP2000167554A - 造水方法および膜分離装置 - Google Patents

造水方法および膜分離装置

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JP2000167554A
JP2000167554A JP9190499A JP9190499A JP2000167554A JP 2000167554 A JP2000167554 A JP 2000167554A JP 9190499 A JP9190499 A JP 9190499A JP 9190499 A JP9190499 A JP 9190499A JP 2000167554 A JP2000167554 A JP 2000167554A
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Keiichi Ikeda
啓一 池田
Masahiro Kihara
正浩 木原
Takuhei Kimura
拓平 木村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】膜分離装置において、被処理水中に含まれてい
る微生物によるファウリングを確実に抑制し、安定した
運転を行う。 【解決手段】細孔径が1nm〜10μmの範囲にあるろ
過膜に被処理水を通過させてその被処理水中の不純物を
除去するに際し、少なくとも一時的に前記被処理水また
は逆洗水のpHを4以下に保持して造水を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品や医療分野、
飲料水製造分野、工業プロセス用水製造分野、排水処理
分野などで好適に使用できる膜分離装置および造水方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】膜分離は、膜の孔径よりも大きなものを
膜表面に止め、より小さいもののみを通過させるという
分離機構を有する。この膜分離技術は、これまで技術的
に困難であったり、高コストであった海水およびかん水
の淡水化、飲料水製造、工業廃水処理、都市の下水処
理、工業用超純水の製造、食品工業、医療など幅広い分
野に利用されており、将来も、水処理の中心技術として
期待されるものである。
【0003】一方、これら膜分離プロセスを安定に運転
させるにあたり、大きな問題となっているものとしてフ
ァウリングが挙げられる。ファウリングは、被処理水中
に含まれる溶質が膜によって阻止されることにより、膜
の目詰まりや付着層の形成をもたらし、透過性や分離性
の低下を引き起こす現象である。ファウリングの原因物
質としては濁質、金属酸化物、有機物、微生物などが挙
げられるが、微生物の場合、一度膜に付着すると繁殖し
ていき、膜面全体に汚染が広がる。さらにこのようにバ
イオファウリングが起こると、膜プロセスの運転時とは
逆の圧力をかける逆洗や、散気によって膜を揺らして汚
れを剥離させるエアースクラビングなどの物理洗浄で
は、微生物を除去するのは困難である。また膜材質(セ
ルロース系)によっては微生物の資化によって膜が劣化
する場合があるため、深刻な問題となっている。
【0004】さらに、バイオファウリングが生じ、膜プ
ロセスに影響を及ぼしている事例について検討を行った
結果、ろ過膜の細孔径が1nm〜10μmの範囲で問題
となっていることが判明した。この原因について調査し
たところ、一般に10μm以上のろ過膜はバイオファウ
リングの原因となる生物が膜孔径以下であるため、膜を
通過してしまい、バイオファウリングは発生しにくい。
また、細孔径が1nm以下のろ過膜を用いたシステムで
は、通常は膜プロセスの前段において、一定以上の不純
物を除去する前処理を施すため、バイオファウリングが
ある程度抑制される。
【0005】したがって、膜孔径が1nm〜10μmの
範囲にある場合にバイオファウリングを抑制するための
効果的な対策が求められている。
【0006】そこで、この問題を回避するため、膜分離
装置の殺菌方法として殺菌剤を常時、あるいは間欠的に
被処理水に添加する方法や、ろ過方式や膜材質によって
は逆洗工程で洗浄水に殺菌剤を注入する方法がとられ
る。
【0007】殺菌方法としては、実績があり、価格、操
作面でも有利な塩素系殺菌剤を0.1〜50ppm程度
の濃度になるよう添加するのが最も一般的である。とこ
ろが塩素系殺菌剤はろ過膜に化学的劣化を生ぜしめるこ
とが多いため、殺菌剤をろ過膜に供給する前に、還元剤
を用いて遊離塩素を還元する必要がある。還元剤として
は一般的に亜硫酸水素ナトリウムを1〜10倍当量添加
する。これは残存殺菌剤を完全に消去すると同時に、還
元剤が溶存酸素とも反応することを考慮した濃度であ
る。しかし、本方法で運転を続けてもファウリングを生
じる場合があることから、このような操作方法が微生物
を殺菌するのに必ずしも十分ではないことが明らかにな
っている。
【0008】また、被処理水中にフミン質などの有機物
成分が多量に含まれている場合、それが塩素と反応し、
発ガン性物質であるトリハロメタンが生成する危険性を
はらんでいることから、塩素系殺菌剤を使用するときは
慎重に対処しなければならない場合がある。
【0009】現在までの検討により、亜硫酸水素ナトリ
ウムを間欠的に、通常500ppmの濃度で添加するこ
とによって殺菌する方法が開発され、広く使用されるに
至っている。その特長として、被処理水中の酸素を除去
できること、およびpHを低下させ殺菌がより効果的に
行われること、が挙げられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、亜硫酸
水素ナトリウムを添加する方法をとった場合、中性〜弱
アルカリ性で生息する一般の好気性細菌にとって、酸素
が除去された嫌気状態は、生物の繁殖を抑制できても死
に至る環境ではない。さらに、亜硫酸水素ナトリウムで
はpHは低下するものの、被処理水の塩濃度によっては
充分に殺菌できるほどのpHに保持することは困難であ
ることが次第に明らかになってきた。その結果、微生物
が膜に堆積し、バイオファウリングを生じてしまう。特
に海水のように塩濃度の高い被処理水では、500pp
mという高濃度の亜硫酸水素ナトリウムを添加しても、
一般細菌が死滅するほどにはpHは低下せず、高価な亜
硫酸水素ナトリウムをさらに高濃度添加しつつ随時pH
を制御するために添加量を調節する必要があり、経済性
を考えると実用的ではなかった。
【0011】本発明の目的は、上記従来技術を解決し、
バイオファウリングを防止するための容易かつ効果的な
方法および膜分離装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、細孔径が1nm〜10μmの範囲にあるろ
過膜に被処理水を通過させてその被処理水中の不純物を
除去するに際し、少なくとも一時的に前記被処理水のp
Hを4以下に保持する造水方法を特徴とするものであ
る。このとき、pHを4以下に保持する時間が24時間
あたり5分〜5時間の範囲にあることが好ましい。
【0013】また、本発明は、細孔径が1nm〜10μ
mの範囲にあるろ過膜に被処理水を通過させてその被処
理水中の不純物を除去するに際し、洗浄水のpHを少な
くとも一時的に4以下に保持しつつろ過膜を逆洗する造
水方法を特徴とするものである。このとき、pHを4以
下に保持する時間が24時間あたり5分〜2時間の範囲
にあることが好ましい。
【0014】そして、上記いずれかの造水方法において
は、硫酸の添加によりpHを4以下に保持することが好
ましい。
【0015】さらに、本発明は、被処理水に含まれる不
純物を除去する、細孔径が1nm〜10μmの範囲にあ
る分離膜と、前記被処理水のpHを少なくとも一時的に
4以下に保持するための手段を具備している膜分離装
置、および、被処理水に含まれる不純物を除去する、細
孔径が1nm〜10μmの範囲にある分離膜と、分離膜
の逆洗手段とを備え、その逆洗手段は逆洗水のpHを少
なくとも一時的に4以下に保持するための手段を具備し
ている膜分離装置を特徴とするものである。
【0016】ここで、分離膜がポリアクリロニトリル、
ポリエチレン、ポリスルホン、ポリスチレン、ポリエー
テルスルホン、ポリプロピレン、酢酸セルロース、ポリ
フェニレンスルホン、ポリフェニレンスルフィドスルホ
ン、ポリフッ化ビニリデンおよびセラミックからなる群
から選ばれる少なくとも1つを含んでいること、また、
分離膜が中空糸膜であることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の造水方法は、図1に示す
ような装置を用いて実施することができる。図1の造水
装置は、中空糸膜などを用いた分離膜モジュール5が、
圧力センサ4を備えた配管を介してポンプ(加圧送液手
段)2に接続され、透過水のpHを調整するための手段
3と電磁バルブ6bを備えた配管を介して透過水タンク
7に接続されている。また、分離膜モジュール5には、
モジュール内の処理水を排出するための電磁バルブ6
a、6cが設けられており、被処理水タンク1には、被
処理水が蓄えられるとともに、ポンプ2へ被処理水を供
給する配管および被処理水をpH4以下に保持するため
の手段9が配されている。さらに、逆洗水タンク8が電
磁バルブ6d、6eを介して配管および透過水タンク7
に接続されている。
【0018】さて、通常造水時における運転は、ポンプ
2によって被処理水を分離膜モジュール5に加圧供給す
ることにより行われる。その際、電磁バルブ6a、6c
は閉止され、被処理水の全量がろ過処理される。透過水
はpHを調整するための手段3によってpHが調整さ
れ、透過水タンク7に蓄えられる。
【0019】一方、逆洗時には、逆洗水タンク8に蓄え
られた透過水を分離膜5へ通常運転時とは逆の方向から
供給し、電磁バルブ6aから排出する。また、エアスク
ラビング洗浄時は、分離膜モジュール5の下部からエア
を導入し、内部の分離膜を揺動させた後、モジュール内
の汚水を電磁バルブ6cから排出する。なお、上記の洗
浄時はいずれも電磁バルブ6bを閉止して行う。
【0020】本発明においては、被処理水のpHを少な
くとも一時的に4以下に保持する期間を設けることが必
要である。pHを4以下とすることにより、微生物の増
加を抑制する効果が顕著にあらわれる。
【0021】pHを4以下にする具体的な手段として
は、酸の添加が好ましい。ここで用いる酸としては、有
機酸、無機酸いずれを用いても差し支えないが、安価で
あり、少量で高い酸性を得られる硫酸を用いることが好
ましい。ここで、硫酸の添加量は被処理水の塩濃度に比
例させるとよい。たとえば、塩濃度が少ない河川表流水
や湖沼水や地下水の場合は、硫酸濃度を50〜100p
pm、通常の海水(塩濃度約3.5%)では120〜2
50ppm、更に好ましくは150〜200ppmとな
るよう硫酸を添加するとよい。
【0022】被処理水のpHを4以下に保持する期間
は、間欠的に設けられることが好ましい。ここで、ろ過
膜の逆洗時に用いる逆洗水のpHを4以下に保持すれ
ば、膜に供給される水のpHは必然的に間欠的となり、
別途間欠的にpHを4以下に制御する手段を設けなくて
も良いため設備費の節約につながり好ましい。常時pH
を4以下にすると、酸性で腐食しやすい材料を装置に使
用することができにくくなる。さらに、分離膜が高分子
素材のものである場合、それらが常時酸性にさらされる
ことは通常好ましくない。
【0023】被処理水のpHが4以下に保持する時間
は、使用場所、使用条件などで異なるが、24時間あた
り5分〜5時間の範囲が好ましく、より好ましくは10
分〜3時間の範囲である。また、逆洗水をpHを4以下
に保持する場合には、5分〜2時間の範囲が好ましい。
そして、この処理を1日ごと、1週間ごと、1ヶ月ご
と、といった一定の間隔で行うことが好ましい。この間
隔は、膜の透過水量の減少、濃縮液の生菌数や含有有機
炭素の増加、膜圧の上昇などによって適宜決定する。
【0024】また、被処理水のpHを4以下に保持する
タイミングは、ろ過運転中、物理洗浄中、休止時のいず
れでも本発明の効果は損なわれないが、物理洗浄中もし
くは物理洗浄の直前にpHを4以下に保持すると洗浄効
果が高くなり好ましい。そして、非連続的に造水を行う
場合には、休止時に処理を行うとよい。
【0025】分離膜は、精密ろ過膜や限外ろ過膜が好適
に使用でき、形状的には、中空糸膜、管状膜、平膜など
を用いることができる。一般的な飲料水製造分野、すな
わち浄水処理や用水製造などの水処理用途には、装置単
位体積あたりの有効膜面積を大きくできる中空糸膜を用
いるのが好ましい。
【0026】分離膜の素材としては、酸に強い素材が好
ましく、ポリアクリロニトリル、ポリエチレン、ポリス
ルホン、ポリスチレン、ポリエーテルスルホン、ポリプ
ロピレン、酢酸セルロース、ポリフェニレンスルホン、
ポリフェニレンスルフィドスルホン、ポリフッ化ビニリ
デンなどの高分子素材やセラミックなどの無機素材を挙
げることができる。中でも、微生物を含めた汚染物質を
除去しやすいことから、親水性の素材であるポリアクリ
ロニトリル、酢酸セルロース、ポリフェニレンスルホ
ン、ポリフェニレンスルフィドスルホンが耐汚性や洗浄
回復性に優れ好ましい。
【0027】分離膜の孔径は1nm〜10μmの範囲に
あることが好ましい。1nmを下回ると、被処理水の溶
質が多い場合にろ過圧力の上昇が起こりやすくなる。ま
た、10μmを上回ると、微生物などを捕捉することが
できにくくなる。
【0028】
【実施例】(実施例1)平均孔径0.01μmのポリア
クリロニトリル製中空糸膜を束ねた、長さ約1m、有効
膜面積12m2の加圧型中空糸膜モジュールを用い、愛
媛県伊予郡沖の海水を被処理水として用いて、図1のよ
うな膜分離装置を3ヶ月間連続運転し、定流量全ろ過を
行った。
【0029】ろ過運転は、分離膜の被処理水側の加圧ポ
ンプで被処理水を加圧供給することにより行った。ろ過
線速度は1m/dとした。洗浄は海水にはpHが3.8
となるように硫酸を加えて、1日に30分通水した。そ
の結果、3ヶ月後でろ過差圧25kPaと運転開始直後
とほとんど変わらず、安定した低圧力運転を行えた。ま
た、海水中と物理洗浄後の排水中に含まれる一般細菌数
を測定したところ、海水には370個/mlであった
が、モジュール内の被処理水には2個/mlであったこ
とから硫酸の殺菌効果は大きいと認められた。結果を表
1に示す。 (実施例2)平均孔径0.01μmのポリアクリロニト
リル製中空糸膜を束ねた、長さ約1m、有効膜面積12
2の加圧型中空糸膜モジュールを用い、琵琶湖水を被
処理水として用いた膜分離装置を3ヶ月間連続運転し、
定流量全ろ過を行った。膜分離装置を図1に示す。
【0030】ろ過運転は、分離膜の被処理水側の加圧ポ
ンプで被処理水を加圧供給することにより行った。ろ過
線速度は0.8m/dとした。また、被処理水の湖水に
pHが3.9となるような硫酸を加えて、1日に1時間
通水した。その結果、3ヶ月後でもろ過差圧は25kP
aと運転開始直後とほとんど変わらず、安定した低圧力
運転を行えた。また、湖水中と物理洗浄後の排水中に含
まれる一般細菌数を測定したところ、湖水には250個
/mlであったが、モジュール内の被処理水には1個/
mlであったことから硫酸の殺菌効果は大きいと認めら
れた。結果を表1に示す。 (実施例3)平均孔径0.01μmのポリアクリロニト
リル製中空糸膜を束ねた、長さ約50cm、有効膜面積
0.5m2の加圧型中空糸膜モジュールを用い、琵琶湖
水を被処理水として用いた膜分離装置を2ヶ月間連続運
転し、定流量全ろ過を行った。膜分離装置を図1に示
す。
【0031】ろ過運転は、分離膜の被処理水側の加圧ポ
ンプで被処理水を加圧供給することにより行った。ろ過
線速度は1.2m/dとした。また、1時間毎に30秒
間の逆洗とエアースクラビングによる物理洗浄を行った
が、この逆洗水には硫酸を加えてpHが3.5とした。
その結果、2ヶ月後でもろ過差圧は35kPaと運転開
始直後の25kPaから僅かに上昇しただけで、安定し
た運転が行えた。また、湖水中と物理洗浄後の排水中に
含まれる一般細菌数を測定したところ、湖水には250
個/mlであったが、モジュール内の被処理水には0個
/mlであったことから硫酸の殺菌効果は大きいと認め
られた。結果を表1に示す。 (比較例1)被処理水である海水のpHを4以下にする
期間を設けなかった他は、実施例1と同様に膜分離装置
を3ヶ月間連続運転し、定流量全ろ過を行った。
【0032】その結果、3ヶ月後、運転圧力は200k
Paに上昇し、運転継続困難となった。またこの時、モ
ジュール内の被処理水の一般細菌数は10000個/m
lであり、膜モジュールを解体調査した結果、膜面に多
量の微生物が付着していることが確認された。結果を表
1に示す。 (比較例2)被処理水である淡水のpHを4以下にする
期間を設けなかった他は、実施例2と同様に膜分離装置
を3ヶ月間連続運転し、定流量全ろ過を行った。
【0033】その結果、運転圧力は180kPaに上昇
し、運転継続困難となった。結果を表1に示す。 (比較例3)逆洗水のpHを4以下にしなかった他は、
実施例3と同様同時期に膜分離装置を2ヶ月間連続運転
し、定流量全ろ過を行った。
【0034】その結果、運転圧力は165kPaに上昇
し、運転継続困難となった。結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】被処理水を細孔径が1nm以上10μm
以下のろ過膜に通過させて不純物を除去する膜分離装置
において、運転期間中の一部の期間、該被処理水または
逆洗水のpHを4以下とすることで、従来用いられてき
た高濃度亜硫酸水素ナトリウムの間欠添加に比べ、微生
物によるファウリングを確実に抑制し、安定した造水が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る膜分離装置の概略フ
ロー図である。
【符号の説明】
1:被処理水タンク 2:ポンプ(加圧送液手段) 3:透過水のpHを調整するための手段 4:圧力センサ 5:分離膜モジュール 6a:電磁バルブ 6b:電磁バルブ 6c:電磁バルブ 6d:電磁バルブ 6e:電磁バルブ 7:透過水タンク 8:逆洗水タンク 9:被処理水のpHを4以下に保持するための手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 65/08 B01D 65/08 69/02 69/02 71/02 71/02 71/16 71/16 71/26 71/26 71/28 71/28 71/34 71/34 71/42 71/42 71/68 71/68 Fターム(参考) 4D006 GA06 GA07 HA01 KA03 KC03 KC13 KC14 KC16 KD11 KE05Q KE06P KE11R KE12P KE13P KE14P KE15R KE22Q KE24Q KE28R MA01 MA02 MA03 MA22 MB09 MB12 MC03 MC18 MC22 MC23 MC24 MC29 MC39X MC61 MC62 MC63 PA01 PB03 PB04 PB05 PB08 PB24 PC11 PC41

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】細孔径が1nm〜10μmの範囲にあるろ
    過膜に被処理水を通過させてその被処理水中の不純物を
    除去するに際し、少なくとも一時的に前記被処理水のp
    Hを4以下に保持することを特徴とする造水方法。
  2. 【請求項2】前記pHを4以下に保持する時間が24時
    間あたり5分〜5時間の範囲にある、請求項1に記載の
    造水方法。
  3. 【請求項3】細孔径が1nm〜10μmの範囲にあるろ
    過膜に被処理水を通過させてその被処理水中の不純物を
    除去するに際し、洗浄水のpHを少なくとも一時的に4
    以下に保持しつつろ過膜を逆洗することを特徴とする造
    水方法。
  4. 【請求項4】前記pHを4以下に保持する時間が24時
    間あたり5分〜2時間の範囲にある、請求項3に記載の
    造水方法。
  5. 【請求項5】硫酸の添加によりpHを4以下に保持す
    る、請求項1〜4のいずれかに記載の造水方法。
  6. 【請求項6】被処理水に含まれる不純物を除去する、細
    孔径が1nm〜10μmの範囲にある分離膜と、前記被
    処理水のpHを少なくとも一時的に4以下に保持するた
    めの手段を具備していることを特徴とする膜分離装置。
  7. 【請求項7】被処理水に含まれる不純物を除去する、細
    孔径が1nm〜10μmの範囲にある分離膜と、分離膜
    の逆洗手段とを備え、その逆洗手段は逆洗水のpHを少
    なくとも一時的に4以下に保持するための手段を具備し
    ていることを特徴とする膜分離装置。
  8. 【請求項8】分離膜がポリアクリロニトリル、ポリエチ
    レン、ポリスルホン、ポリスチレン、ポリエーテルスル
    ホン、ポリプロピレン、酢酸セルロース、ポリフェニレ
    ンスルホン、ポリフェニレンスルフィドスルホン、ポリ
    フッ化ビニリデンおよびセラミックからなる群から選ば
    れる少なくとも1つを含んでいる、請求項6または7に
    記載の膜分離装置。
  9. 【請求項9】分離膜が中空糸膜である、請求項6〜8の
    いずれかに記載の膜分離装置。
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