JPH0444533B2 - - Google Patents

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JPH0444533B2
JPH0444533B2 JP63161024A JP16102488A JPH0444533B2 JP H0444533 B2 JPH0444533 B2 JP H0444533B2 JP 63161024 A JP63161024 A JP 63161024A JP 16102488 A JP16102488 A JP 16102488A JP H0444533 B2 JPH0444533 B2 JP H0444533B2
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JP
Japan
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container
acid
resin
coating
modified polyolefin
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JP63161024A
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JPH0213412A (ja
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Tadahiko Kuzura
Kikuo Matsuoka
Kazuo Myake
Kazuo Taira
Yoshiki Watanabe
Hiroshi Ueno
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Priority to PCT/JP1989/000500 priority patent/WO1989011426A1/ja
Priority to DE68927736T priority patent/DE68927736T2/de
Publication of JPH0213412A publication Critical patent/JPH0213412A/ja
Publication of JPH0444533B2 publication Critical patent/JPH0444533B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
    • B65D81/34Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package
    • B65D81/3492Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package specially adapted to be heated in a toaster

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明はトースタブル包装容器に関するもの
で、より詳細には、オーブントースター中での加
熱調理に賦した場合にも、焼け焦げた調理済み食
品が容器壁に付着せず、また良好なフレーバーが
保持されるトースタブル包装容器に関する。 (従来の技術及び問題点) 最近になつて、包装容器を内容食品ごとオーブ
ントースター中に入れて加熱調理を行なう所謂ト
ースタブル包装容器が広く使用される様になつて
いる。 この従来公知のトースタブル包装容器は、アル
ミ等の金属容器中に内容食品を充填したものであ
る。 而してこの種の容器においては、オーブントー
スター中での加熱調理を行なつた場合、焼け焦げ
た調理食品が容器壁に付着するという問題があ
る。 この問題を回避するために、容器本体の内面に
熱硬化性樹脂塗膜から成る保護塗膜を設けること
が考えられるが、焼け焦げた調理食品の付着の問
題を有効に回避するには至つておらず、またこの
場合には加熱調理に際して塗膜の軟化や分解生成
物の発生等によるフレーバー特性の低下という新
たな問題が生じる。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、一定の熱硬化性樹脂塗料中に酸変性
ポリオレフインを分散させた塗料を用いて内面保
護塗膜を形成させることにより、上述した問題点
を解決したものである。 即ち本発明によれば、金属箔シートの絞り成形
で形成されたフランジ付容器本体と、蓋体とを前
記フランジ部でヒートシールして成る容器であつ
て、前記容器本体は、フランジをも含めて内面全
体に、熱軟化温度が90乃至130℃の熱硬化性樹脂
塗料中に酸変性ポリオレフインを分散した塗料か
ら形成された内面保護塗膜を備えていることを特
徴とするトースタブル包装容器が提供される。 (作用) 本発明によれば、上述した様に、酸変性ポリオ
レフインを熱硬化性樹脂塗料中に配合分散させた
塗料を用いて内面保護塗膜を形成させることによ
り、オーブントースターによる加熱調理を行なつ
た場合にも、焼け焦げた調理済み食品が容器壁に
付着しないという顕著な利点が達成される。 本発明において、この様な利点が達成される理
由は明確ではないが、次の様に推定される。 即ち、酸変性ポリオレフインは熱硬化性樹脂よ
りも密度が小さく、このために保護塗膜を形成し
た場合、該塗膜の表面上に酸変性ポリオレフイン
が浮き上がつた状態で保持され、この浮き上がつ
た酸変性ポリオレフインの潤滑効果によつて、焼
け焦げた調理食品が容器壁表面に付着するのが防
止されるものと思われる。 また本発明においては、塗料中に酸変性ポリオ
レフインが配合されているため、この内面保護塗
膜を容器の内面全体、即ち容器フランジにも施こ
すことにより、格別のヒートシール性樹脂層を設
けることなく、蓋体とのヒートシールを行なうこ
とが可能となる。 更に酸変性ポリオレフイン自体の界面活性作用
により、塗料の濡れ性が向上し、該塗料を容器内
面に施こした場合、ピンホールの発生が有効に抑
制された均一な保護塗膜を形成することが可能と
なる。しかもこの様な保護塗膜の存在により、潤
滑性が向上し、絞り成形を行なつて容器本体を形
成するに際し、焼付、摩耗等を有効に抑制するこ
とができる。 また本発明において、上記酸変性ポリプロピレ
ンを分散すべき塗料として、熱軟化温度が90乃至
130℃の範囲にある熱硬化性樹脂塗料を用いるこ
とも重要である。 即ち、オーブントースターは温度調節機構を有
していないため、加熱調理を行なつた場合、容器
は極めて高い温度に加熱されることがある。例え
ば内容食品がグラタンの場合には、このグラタン
が調理された状態において、容器フランジ部の温
度は約220℃程度にまで達する。従つて、熱軟化
温度が90℃よりも低い熱硬化性樹脂塗料を用いる
と、加熱調理に際して塗膜の軟化や熱分解生成物
の発生等を生じ、内容食品のフレーバーが著しく
損なわれる。 また熱軟化温度が130℃を超える場合には、保
護塗膜が硬くなり過ぎて、絞り成形を行なうこと
が困難となる。 この熱軟化温度は、後述する実施例に示されて
いる通り、熱機械分析装置(TMA)を用いたペ
ネトレーシヨン昇温法によつて測定される。 (発明の好適態様) 包装容器 本発明の包装容器の一例を示す第1図におい
て、この包装容器は、容器本体1と蓋体2とから
成る。容器本体1は、以下に述べる積層乃至被覆
シートの絞り成形で形成されテーパー状乃至筒状
の胴壁部3A胴壁部の下端に連なる底部3B及び
胴壁部の上端に連なるフランジ部4から成つてい
る。容器本体シートの断面構造を示す第2図にお
いて、このシート5は金属箔6、金属箔の容器内
面側となる面に施された内面被覆層7及び容器外
面側となる面に施された外面被覆保護層8から成
つている。 本発明においては、既に述べた通り、内面被覆
層7が酸変性オレフイン系樹脂を配合した熱硬化
性樹脂塗膜から構成されている。 一方、蓋体2は、以下に説明するような積層体
から構成されていると共に、容器本体フランジ部
の外周とほぼ同じ寸法及び形状を有しており、フ
ランジ部4との間にヒートシール部9を形成して
いる。この蓋体2を構成する積層体の断面構造を
示す第3図において、この積層体10は金属箔等
から成る基体層11と、該基体11の容器最内面
となる側に設けられた内面材層12と、該基体層
11の外面に設けられた外面保護層13とから成
る。 容器本体 容器本体を構成する金属箔としては、アルミ箔
等の軽金属箔や、鋼箔乃至鉄箔、或いはブリキ
箔、クロム酸処理鋼箔、電解クロム酸処理鋼箔、
ニツケルメツキ鋼箔、ニツケル・錫メツキ鋼箔等
の表面処理鋼箔が使用される。これらの金属箔
は、一般に0.3乃至0.02mm、特に0.2乃至0.05mmの
厚みを有することが好ましい。 この金属箔の内面及び外面に、それぞれ内面被
覆層7及び外面被覆層8を設けて被覆金属箔シー
トを形成し、該シートをそれ自体公知の絞り成形
に賦し、必要により、フランジ部外周にカール加
工を施こすことにより得られる。絞り加工は任意
の雄型とダイス(雌型)との組合せを用いて行う
ことができるが、特公昭56−50645号公報記載の
工具を使用し、特公昭57−4408号公報記載の方法
により成形を行えば胴壁部のフランジ付根付近に
シワが発生するのを防止できるので好ましい。 内面被覆層7 本発明において、金属箔6の容器内面側に設け
られる内面被覆層7は、既に述べた通り、酸変性
ポリオレフインを分散させた熱硬化性樹脂塗膜か
ら成る。 酸変性オレフイン系樹脂としては、オレフイン
系樹脂をエチレン系不飽和カルボン酸乃至その無
水物でグラフト変性した樹脂が使用される。オレ
フイン系樹脂幹ポリマーとしては、低−中−又は
高−密度ポリエチレン、リニア低密度ポリエチレ
ン、ホモポリプロピレン、結晶性プロピレン−エ
チレン共重合体、ポリブテン−1、ポリペンテン
−1、ブテン−1/プロピレン共重合体、ブテン
−1/プロピレン/エチレン三元共重合体等を挙
げることができる。耐レトルト性の点では、ホモ
ポリプロピレンが好適である。エチレン系不飽和
カルボン酸乃至その無水物としては、アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、クロ
トン酸、イタコン酸、シトラコン酸、5−ノルボ
ルネン−2、3−ジカルボン酸、無水マレイン
酸、無水シトラコン酸、5−ノルボルネン−2,
3−ジカルボン酸無水物、テトラヒドロ無水フタ
ル酸等を挙げることができるが、ヒートシール性
の点で無水マレイン酸が最も適当である。用いる
酸変性オレフイン系樹脂は、酸基をカルボニル基
(=CO)として0.01乃至600ミリ当量/100g樹
脂、特に1.0乃至200ミリ当量/100g樹脂の濃度
で含有するのがよい。 本発明においては、特に無水マレイン酸変性プ
ロピレン系樹脂が最も好適に使用される。 上述した酸変性ポリオレフインが配合される熱
硬化性樹脂塗料としては、熱軟化温度が90乃至
130℃特に95乃至120℃の範囲にあるものが使用さ
れ、熱軟化温度がこの範囲内にある限りにおい
て、それ自体公知の熱硬化性樹脂塗料が使用され
る。 例えば、エポキシ樹脂、フエノール樹脂、エポ
キシ−フエノール系樹脂、ポリイミド樹脂、尿素
樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
ジアリルフタレート樹脂、エポキシアクリレート
樹脂、ウレタン樹脂、キシレン樹脂、熱硬化型ア
クリル樹脂等から成るものを、単独又は2種以上
の組合わせで使用することができる。 本発明においては、特にエポキシ−フエノール
系樹脂が最も好適である。 このエポキシ−フエノール系塗料としては、ビ
スフエノール類とエピハロヒドリンとから誘導さ
れたエポキシ樹脂とレゾール型フエノールアルデ
ヒド樹脂とを含む塗料を挙げることができる。用
いるエポキシ樹脂は、エポキシ当量が2000乃至
6000、特に2500乃至4500のものが適当である。フ
エノール樹脂としては、平均分子量が200乃至
800、特に250乃至600で、フエノール環当りのメ
チロール基乃至エーテル化メチロール基の数が
0.3乃至1.0、特に0.4乃至1.0のものが、金属箔へ
の密着性、加工性、耐腐食性の点で優れている。
フエノール樹脂の製造に使用されるフエノール類
は、例えば石炭酸等の3官能基フエノール類、p
−クレゾール、o−クレゾール、p−エチルフエ
ノール、p−ブチルフエノール等の2官能性フエ
ノール類、ビスフエノールA、ビスフエノールF
等の多価フエノールの1種又は2種以上の組合せ
であつてよい。エポキシ樹脂成分とフエノール樹
脂成分とは、一般に50:50乃至90:10、特に60:
40乃至90:10の重量比で存在するのがよい。 内面保護塗膜、即ち内面被覆層7は、上述した
熱硬化性樹脂塗料溶液に、酸変性オレフイン系樹
脂を分散させ、この塗料を金属箔上に塗布し、こ
れを焼付けることにより形成される。塗膜の焼付
は、通常180乃至250℃で30秒乃至10分間で行なう
ことができる。 この内面保護塗膜の厚みは、一般に2乃至30μ
m、特に5乃至20μmの範囲にあることが望まし
い。 また本発明において、熱硬化性樹脂塗料中に配
合される酸変性ポリオレフインの配合量は、下記
式、
l=L/1+100/x・d2/d1 ……(1) 式中、Lは内面保護塗膜の厚さ(μm)を表わ
し、xは熱硬化性樹脂100重量部当りの酸変性ポ
リオレフインの配合重量部数であり、d1は熱硬化
性樹脂の密度(g/cm3)であり、d2は酸変性ポリ
オレフインの密度(g/cm3)である、 で定義される被覆性(l)が0.5乃至20、特に0.8
乃至15の範囲を満足する様な配合量であることが
望ましい。 即ち、この被覆性(l)が0.5を下回る様な場
合には、酸変性ポリオレフインの配合量が少ない
ために、保護塗膜表面に浮き上がる酸変性ポリオ
レフインの量が少なくなり、焼けた調理食品容器
壁面に付着するのを防止すという本発明の目的を
達成することが困難となる。更に蓋体のヒートシ
ールを有効に行なうことも困難となる。 また被覆性(l)が20を超える時には、酸変性
ポリオレフインの配合量が多すぎるため、浮き上
がつた変性ポリオレフインが加熱調理によつて溶
融し、容器壁面がベタ付く等の不都合を生じる傾
向があり、更に調理食品のフレーバが低下すると
いう問題も発生する。 外面被覆層8 金属箔の外面に設ける保護塗膜は、例えばフエ
ノール・ホルムアルデヒド樹脂、尿素・ホルムア
ルデヒド樹脂、メラミン・ホルムアルデヒド樹
脂、キシレン・ホルムアルデヒド樹脂、エポキシ
樹脂、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、熱硬化
型アクリル樹脂、ウレタン樹脂の単独又は2種以
上の組合せから成る熱硬化性樹脂:或いはアクリ
ル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル−酢酸ビニルマレイン酸共重合体、ビニル
ブチラール樹脂等のビニル樹脂、スチレン−ブタ
ジエン−アクリル酸エステル共重合体、ポリアミ
ド樹脂等の熱可塑性樹脂の塗膜であつてよい。 蓋 体 蓋体の基体11としては、前述した金属箔;二
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルム、二
軸延伸ナイロンフイルム、ポリカーボネートフイ
ルム等の熱可塑性樹脂フイルム;各種紙;或いは
これらの二種以上のラミネートが使用され、これ
に内面材12を施して蓋体とする。 内面材層12としては、前述した酸変性ポリオ
レフインと同種の熱可塑性ポリオレフイン樹脂或
いはこのブレンド物が使用され、これにより容器
フランジ部4上にも形成されている内面保護塗膜
(内面被覆層7)との間に強固なヒートシール結
合を行なうことができる。 この内面材層12の厚みは、一般に3乃至
100μm、特に5乃至40μmの範囲にあることが望
ましい。 また基体11と内面材12との接合乃至貼合わ
せは、前述した酸変性オレフイン樹脂やウレタン
系接着剤を用いることにより容易に行なわれる。 蓋体の外面保護被覆13としては、容器本体に
ついて前述した塗料や、各種樹脂フイルム等が使
用される。 用 途 本発明の包装容器においては、容器本体に内容
物を充填し、必要により窒素置換、水蒸気置換等
の操作を行つた後、容器フランジ部に蓋体を施こ
し、ヒートシールバー、高周波誘導加熱、超音波
照射等のヒートシール手段を用いて、170乃至250
℃の温度でヒートシールし、密封を行う。密封後
の包装容器は必要により100乃至130℃の温度で10
乃至60分間殺菌し、保存に耐える包装体とする。 この包装体は、そのままオーブントースターに
入れて、内容物の加熱調理に賊される。 (発明の効果) 本発明によれば、軟化温度が90乃至130℃の範
囲にある熱硬化性樹脂塗料中に酸変性ポリオレフ
インを配合して成る塗料を用いて容器本体の内面
全体に保護塗膜を形成することにより、オーブン
トースター中での加熱調理に際しても、焼けた調
理食品が容器壁に付着せず、また調理食品のフレ
ーバも有効に保持されるようになつた。 本発明の包装容器は、例えばグラタン、シチユ
ー、カレー等の食品類をオーブントースター中で
容器ごと加熱調整に賦するトースタブル包装容器
として極めて有効である。 (実施例) 実施例 1 両面にクロメート表面処理層を有する厚さ75μ
mの圧延鋼箔の一方の面に黄色に着色されたエポ
キシフエノール系塗料を塗布量65mg/dm2で塗布
した。 次にもう一方の面にビスフエノールA型エポキ
シ樹脂と2核体成分から成るレゾール型フエノー
ル・ホルムアルデヒド樹脂とを80:20の重量比で
含有するエポキシフエノール系塗料(比重d1
1.20g/cm3)100重量部に対してアイソタクチツ
ク・ホモポリプロピレンに無水マレイン酸がグラ
フトされた平均カルボニル基濃度が150m.eq/
100g重合体の変性PPに水酸化アルミニウムが添
加されたパウダー(比重d2=0.90g/cm3)6重量
部(5.66wt%)を分散させた塗料をシングルコー
トし、230℃で40秒間焼付けた。シングルコート
後の塗布量は105mg/dm2であつた。 得られた内面塗布膜の熱軟化温度を熱機械分析
装置(TMA)のペネトレーシヨン法により測定
したところ、110℃であつた。 また、得られた内面塗布膜の被覆性lを式l=
L/(1+100.d2/x.d1)で計算したところ6.6で
あつた。(但し、L=89μm、d1=1.20g/cm3)、
d2=0.90g/cm3) かくして得られた材料をブランク径φ135mmの
ブランクに打抜き、弾性体パンチを用いた絞り成
形法により、高さ25mm、外径83mm、内径70mm、コ
ーナーR25mmで、フランジ部が外側にカールされ
た角型容器を成形した。 また、蓋体として12μmPET/15μm2軸延伸
ナイロン/20μmアルミ箔のラミネート基材と厚
さ30μmのエチレン−プロピレン共重合体サポー
ト層と厚さ5μmのポリプロピレン70wt%と低密
度ポリエチレン30wt%のブレンド層からなる。
共押出フイルムとの間に10μmエチレン−プロピ
レン共重合体15μm無水マレイン酸変性ポリプロ
ピレン(変性PPがアルミ箔側)の樹脂を2層共
押出することによりサンドミネーシヨンを行つた
後、オーブンで熱処理を行うことにより、PP−
LDPEブレンド層をシール層とする積層体を得
た。この積層体からコーナー部に開封用つまみ部
を有する85mm×85mmの大きさの蓋材を打抜いた。 次に前記角型成形容器の中にマカロニグラタン
を充填し、前記蓋体をヒートシールした。この密
封容器を120℃で30分間レトルト殺菌処理を行つ
た。レトルト殺菌処理後の容器本体と蓋体とのヒ
ートシール強度を測定したところ2.5Kg/15mmで
あつた。また、開封用つまみ部から蓋体を開封し
たところ容易にピール剥離が可能であつた。 また、開封して蓋を取り去り、マカロニグラタ
ン入り容器本体を890Wのオーブントースターで
7分間加熱した。オーブントースターより容器を
取出したところ、マカロニグラタンに適度な焦目
がついていた。このマカロニグラタンを試食した
ところ、中心まで加熱されており、非常に美味で
あつた。一方、オーブントースターでの加熱時に
一番温度が上昇する容器本体のフランジ部には、
変色などの変化は認められなかつた。また、容器
本体内面へのマカロニグラタンの焦げつきなどを
調べたところ、焦げつきは認められなかつた。 また、マカロニグラタンをオーブントースター
で加熱中容器本体から異臭は全く発生しなかつ
た。また、加熱後のマカロニグラタンにも異味、
異臭は全く認められなかつた。 実施例2〜7、比較例1〜3 実施例1において容器本体内面コーテイングに
用いる変性ポリプロピレン添加熱硬化性塗料の熱
硬化性樹脂の種類を第1表に示すようなものを使
用したマカロニグラタン充填サンプルを各々作製
し、オーブントースター加熱時の異臭発生の有
無、加熱後のマカロニグラタンの異味、異臭の有
無を調べた。 また、内容品のフレーバー特性と非常に関係の
ある容器内面材のKMnO4消費量(厚性省告示20
号の操作に準じた測定法)を測定した。 以上の結果を第1表に示す。 実施例2〜7のようにガラス転移点に相当する
熱軟化温度が高い樹脂の場合、オーブントースタ
ー加熱時の異臭の発生は全く無く、また加熱後の
マカロニグラタンに異味、異臭が移行していなか
つた。さらにKMnO4消費量も低レベルであつ
た。 一方、比較例1のように、エポキシアクレル系
樹脂でもアクリル含有量が多くて熱軟化温度が低
い場合、オーブントースター加熱により異臭が発
生した。また、比較例2、3のポリエステル系、
塩化ビニル系のものも熱軟化温度が低く、異臭の
発生が見られた。 実施例8〜10、比較例4〜5 実施例1において容器本体内面コーテイングに
用いる変性ポリプロピレン添加エポキシフエノー
ル系塗料の無水マレイン酸変性PPの添加量のみ
を第2表に示すように変化させ、被覆性(l)を
変化させてサンプルを各々作製し、レトルト処理
後のヒートシール強度と内容品のフレーバー特性
と非常に関係のある容器内面材のKMnO4消費量
(厚生省告示20号の操作に準じた測定法)を測定
した。その結果を第2表に示す。 比較例4のように被覆度lが小さい場合、ヒー
トシール強度が低く、密封容器としては不敵であ
つた。また比較例5のように被覆度lが大きすぎ
る場合、KMnO4消費量が多く、内容品のフレー
バーを悪くする傾向にあつた。 実施例 11〜14 実施例1と同じような方法により第3表に示す
ような容器本体を作製した。 また、実施例1と同じような方法により第4表
に示すような蓋体を作製し、第4表に示す内容品
を充填後、第4表に示す条件でレトルト処理を行
つた。いずれの場合もレトルト処理により容器の
変化は全くなく、密封性も完全であつた。レトル
ト処理後のヒートシール強度を測定したところ第
4表に示すように2.5Kg/15mm程度であり、ビー
ル剥離により開封が可能であつた。 また、開封して蓋を取り去り、内容品の入つた
容器本体をオーブントースターで7分間加熱した
ところ、異臭の発生は全く認められなかつた。ま
た、加熱後の内容品にも異味、異臭の移行は全く
認められなかつた。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のトースタブル包装容器の一例
を示す斜視図であり、第2図は本発明の容器本体
シートの一例を示す断面図であり、第3図は本発
明の蓋体の一例を構成する積層体の断面図であつ
て、引照数字1は容器本体、2は蓋体、3Aは胴
壁部、3Bは底部、4はフランジ部、5は容器本
体シート、6は金属箔、7は内面被覆層、8は外
面被覆保護層、9はヒートシール部、10は蓋体
を構成する積層体、11は基体、12は内面材
層、13は外面保護層を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属箔シートの絞り成形で形成されたフラン
    ジ付容器本体と、蓋体とを前記フランジ部でヒー
    トシールして成る容器であつて、 前記容器本体は、フランジをも含めて内面全体
    に、熱軟化温度が90乃至130℃の熱硬化性樹脂塗
    料中に酸変性ポリオレフインを分散した塗料から
    形成された内面保護塗膜を備えていることを特徴
    とするトースタブル包装容器。 2 前記内面保護塗膜は式、 l=L/1+100/x・d2/d1 式中、Lは内面保護塗膜の厚さ(μm)を表わ
    し、xは熱硬化性樹脂100重量部当りの酸変性ポ
    リオレフインの配合重量部数であり、d1は熱硬化
    性樹脂の密度(g/cm3)であり、 d2は酸変性ポリオレフインの密度(g/cm3)で
    ある、 で定義される被覆性(l)が0.5乃至20の範囲に
    あることを特徴とする請求項1記載のトースタブ
    ル包装容器。
JP63161024A 1988-05-19 1988-06-30 トースタブル包装容器 Granted JPH0213412A (ja)

Priority Applications (5)

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JP63161024A JPH0213412A (ja) 1988-06-30 1988-06-30 トースタブル包装容器
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