JPH0444277Y2

JPH0444277Y2 -

Info

Publication number: JPH0444277Y2
Application number: JP1987134587U
Authority: JP
Priority date: 1987-09-04
Filing date: 1987-09-04
Publication date: 1992-10-19
Also published as: JPS6442734U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案はトランスフアーフイーダの原位置微量
調整装置に関するものである。

（従来技術）従来トアンスフアーフイーダにおけるアドバン
ス原位置微調整機能を備えたものはなかつた。

（考案の解決しようとする問題点）トランスフアーフイーダにアドバンス原位置微
調整装置を備えさせて、１）金型中心に対しフイ
ードバー爪位置の微調整が出来るようにするこ
と、２）段替えに伴なう金型寸法の変化に対応し
てフイードバー位置を微調整出来るようにするこ
と、及び３）トランスフアーフイーダの長期使用
による劣化で発生するフイードバー位置の原位置
復元機能を持たせること、を目的とするものであ
る。

（考案による解決手段）アドバンスレバー６，１１と補助レバー８，１
３の下端に二又状にブラケツト１９，１９を突設
し、この二又状ラケツト間にフイードバー９を配
置し、該フイードバー９を二又状ブラケツト１
９，１９に支持された偏心ピン１５を介して吊持
したものであつて、前記偏心ピン１５にはその一
端にレバー１６が一体に固設されており、該レバ
ー１６の他端にロケートピン嵌入用の穴ａ，ｂを
有し、該穴に対応してアドバンスレバー６，１１
と補助レバー８，１３側には偏心ピン１５の軸心
を中心とする円弧上に一定ピツチの複数個のロケ
ート穴Ａ〜Ｉが設けられ、前記アドバンスレバー
６，１１と補助レバー８，１３に対しロケート穴
Ａ〜Ｉを同一位置に合致させてロケートピン１７
をセツトするようにしたことを特徴とし、これに
より原位置の微調整を正確に行いうるようにし
た。

（実施例）第１図で１はフイーダボツクス、２はフイーダ
ボツクス１に回動可能に支持されたカム軸、３は
カム軸２に固着されたアドバンスカムである。４
はローラレバーで三角状をなし、三角の一頂部は
フイーダボツクス１に対し回動自在に支持され、
もう一つの頂部はアドバンスカム３に接当するロ
ーラを回動自在に支持している。そのもう一つの
頂部はピンにてリンク５と接続され、リンク５の
先端はアドバンスレバー６の頂部に連結されてい
る。アドバンスレバー６は支点ピン７を中心に揺
動可能である。８は補助レバーで、両端でピン結
合され揺動自在である。尚この補助レバー８はア
ドバンスレバー６とピン間長さが同一となつてい
て、揺動時は平行四辺形の２辺を保持している。
９はフイードバーで左右端部近傍でアドバンスレ
バー６，１１及び補助レバー８，１３にピン結合
されている。なおアドバンスレバー１１はアドバ
ンスレバー６と、補助レバー１３は同じく８と、
支点ピン１２は同じく７と全く同一寸法の部品で
ある。１４はカム３へのローラ拘束用シリンダで
ある。

第２図、第３図を参照してアドバンスレバー６
及び補助レバー８とフイードバー９との接続構造
を説明する。１５は偏心ピンで中心線C₁を中心
とする軸部はアドバンスレバー６及び補助レバー
８に嵌入されている。中心線C₂を軸心とし、中
心線C₁に対し△y₀偏心した中央軸部はフイードバ
ー９のベアリングへ嵌入されている。１６はレバ
ーで、偏心ピン１５と一体的に構成されている。
レバー１６には第２図に示す如くａ，ｂの２ケ所
で穴が設けられている。又アドバンスレバー６と
補助レバー８には第２図に示す如く偏心ピン１５
の軸心を中心とする円弧上に一定ピツチでＡ〜Ｉ
の複数個の穴が設けられている。１７はロケート
ピンでＡ〜Ｉの穴及びａ，ｂの穴に装着可能とな
つている。

前記アドバンスレバー６，１１と補助レバー
８，１３の下端にはそれぞれ二又状のブラケツト
１９，１９が突設されていて、これら二又状のブ
ラケツト間にフイードバー９を配置され、ブラケ
ツト１９，１９に支持された偏心ピン１５で吊持
されている。

（作用）第１図の構成によりアドバンスカム３が回転す
るとフイードバー９は紙面上左右に往復動する。
通常フイードバー９の爪取付中心と金型中心が一
致するようリンク５の部分でスペーサ１０にて調
整される。しかしこの調整は設備製作の完了時点
に行うものであるが、トランスフアーフイーダの
長期使用、又は生産に伴ない金型の摩耗、段替え
に伴ない各金型間の寸法差等でフイードバー９の
爪取付中心と金型１８の中心が△x₁狂つたとす
る。この場合には偏心ピン１５を回転させ△x₁に
相当するＡ〜Ｉの相当穴にロケツトピン１７をセ
ツトする。

尚ロケートピン１７はレバー１６の穴ａ及びｂ
のいずれかを選択することになる。アドバンスレ
バー６，１１と補助レバー８，１３は平行リンク
を構成しているので、アドバンスレバー６及び補
助レバー８とフイードバー９との連結用偏心ピン
１５の回転量を同一とするため、ロケートピン穴
の記号は左右合致させる必要がある。

（効果）アドバンスレバー及び補助レバーとフイードバ
ーとの結合を偏心ピンで行うようにし、この偏心
ピンに端部にロケート穴を備えたレバーを固設
し、該レバーのロケート穴に対応し、アドバンス
レバー及び補助レバー側に複数個のロケート穴を
設けて、これらの位置関係を同一にしてロケート
ピンでセツトするようにしたので、１）金型中心
に対してフイードバー爪位置の微調整が可能とな
つた。２）段替えに伴なう金型寸法の変化に対応
してフイードバー位置を微調整出来るようになつ
た。さらに３）トランスフアーフイーダの長期使
用による劣化で発生するフイードバー位置の原位
置復元機能を持たせること、が可能となつた。

４）アドバンスレバー６，１１と補助レバー８，
１３の下端にフイードバー９を偏心ピン１５を介
して吊持し、偏心ピン１５の回転位置をロケート
ピン１７で固定するようにしているので、フイー
ドバー９の支持構造が非常に簡単になり、高速作
動させる場合もトラブルの原因となる振動を生じ
る恐れがほとんどない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の原位置微調整装置を備えたト
ランスフアーフイーダ。第２図は第１図の矢視
部詳細図。第３図は第２図の矢視断面図。図において、１……フイーダボツクス、２……
カム軸、３……アドバンスカム、４……ローラレ
バー、５……リンク、６……アドバンスレバー、
７……支点ピン、８……補助レバー、９……フイ
ードバー、１０スペーサ、１１……アドバンスレ
バー、１２……支点ピン、１３……補助レバー、
１４……シリンダ、１５……偏心ピン、１６……
レバー部、１７……ロケートピン、１８……金
型。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

アドバンスレバー６，１１と補助レバー８，１
３の下端に二又状にブラケツト１９，１９を突設
し、これらブラケツト間にフイードバー９を配置
し、該フイードバー９を二又状のブラケツト１
９，１９に支持された偏心ピン１５を介して吊持
ちしたものであつて、前記偏心ピン１５にはその
一端にレバー１６が一体に固設されており、該レ
バー１６の他端にロケートピン嵌入用の穴ａ，ｂ
を有し、該穴に対応してアドバンスレバー６，１
１と補助レバー８，１３側には偏心ピン１５の軸
心を中心とする円弧上に一定ピツチの複数個のロ
ケート穴（Ａ〜Ｉ）が設けられ、前記アドバンス
レバー６，１１と補助レバー８，１３に対しロケ
ート穴（Ａ〜Ｉ）を同一位置に合致させてロケー
トピン１７をセツトするようにしたことを特徴と
するトランスフアーフイーダの原位置微調整装
置。