JPH0444088B2 - - Google Patents
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- JPH0444088B2 JPH0444088B2 JP57148364A JP14836482A JPH0444088B2 JP H0444088 B2 JPH0444088 B2 JP H0444088B2 JP 57148364 A JP57148364 A JP 57148364A JP 14836482 A JP14836482 A JP 14836482A JP H0444088 B2 JPH0444088 B2 JP H0444088B2
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- exhaust
- capacity
- passage
- pressure
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Links
- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 15
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 9
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000035515 penetration Effects 0.000 description 2
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 1
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 1
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B37/00—Engines characterised by provision of pumps driven at least for part of the time by exhaust
- F02B37/12—Control of the pumps
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Description
【発明の詳細な説明】
この発明はエンジンの運転状態に応じてタービ
ン容量を可変制御するようにしたターボ過給機に
関する。
ン容量を可変制御するようにしたターボ過給機に
関する。
エンジンの排気エネルギで作動するターボ過給
機では、排気流量とタービン容量との関係で過給
圧ないしタービン効率が定まり、従つて所期の性
能を発揮するエンジン運転域は非常に狭い。
機では、排気流量とタービン容量との関係で過給
圧ないしタービン効率が定まり、従つて所期の性
能を発揮するエンジン運転域は非常に狭い。
このような性質上、自動車用エンジンのように
使用回転域が広くて運転状態が著しく変動するエ
ンジンに対して、その全運転域で適正な過給を施
すのは非常に難しく、例えば低速出力特性を重視
してタービン容量を小さく設定すると、高速域で
は排気流量に対して容量過小となり、タービン入
口でのチヨークなどを起こして排圧が著増するこ
とから、タービン効率及び出力の低下を来たすと
いう問題を生じる。また、容量がそれほど小さく
ない場合でも、排気流量の増加に伴つてタービン
が過回転し、過給圧が無用に上昇するという不具
合を起こす。
使用回転域が広くて運転状態が著しく変動するエ
ンジンに対して、その全運転域で適正な過給を施
すのは非常に難しく、例えば低速出力特性を重視
してタービン容量を小さく設定すると、高速域で
は排気流量に対して容量過小となり、タービン入
口でのチヨークなどを起こして排圧が著増するこ
とから、タービン効率及び出力の低下を来たすと
いう問題を生じる。また、容量がそれほど小さく
ない場合でも、排気流量の増加に伴つてタービン
が過回転し、過給圧が無用に上昇するという不具
合を起こす。
この問題に対して、タービン容量を運転状態に
応じて変化させるようにした可変容量タービンと
いうものが考えられている。
応じて変化させるようにした可変容量タービンと
いうものが考えられている。
これを説明すると、第1図に示したようにター
ビンハウジング1のスクロール状通路2に、その
入口部からスクロール途中までの領域にかけて半
径方向に変位する可動壁3と、制御回路(図示せ
ず)からの信号に基づいて可動壁3を変位させる
アクチユエータ4などが設けられている。
ビンハウジング1のスクロール状通路2に、その
入口部からスクロール途中までの領域にかけて半
径方向に変位する可動壁3と、制御回路(図示せ
ず)からの信号に基づいて可動壁3を変位させる
アクチユエータ4などが設けられている。
制御回路はエンジンの運転状態をアクセル開度
や回転速度について検出し、そのときの運転状態
に適したタービン容量になるようにアクチユエー
タないし可動壁3を駆動して通路喉部2Aの面積
を加減する。
や回転速度について検出し、そのときの運転状態
に適したタービン容量になるようにアクチユエー
タないし可動壁3を駆動して通路喉部2Aの面積
を加減する。
これは、一般にタービン容量は、上記喉部2A
の通路断面積をA、この断面の重心からタービン
回転中心までの距離をRとするときに両者の比
A/Rで定まり、この値が大きいほど大容量また
は大流量型になるので、この装置では喉部2Aの
面積Aが高速・高負荷時ほど増加し、低速・低負
荷時ほど減少するように可動壁3の位置を制御
し、これによりエンジンの運転状態に応じた適正
な過給を行なえるように図つているのである(実
開昭53−50310号参照)。
の通路断面積をA、この断面の重心からタービン
回転中心までの距離をRとするときに両者の比
A/Rで定まり、この値が大きいほど大容量また
は大流量型になるので、この装置では喉部2Aの
面積Aが高速・高負荷時ほど増加し、低速・低負
荷時ほど減少するように可動壁3の位置を制御
し、これによりエンジンの運転状態に応じた適正
な過給を行なえるように図つているのである(実
開昭53−50310号参照)。
しかしながら、エンジンのほぼ全運転域で適正
な過給状態を確保しようとする場合には最小A/
R値を基準として300%以上の流量範囲を制御す
る必要があり、これを上記装置のようにタービン
容量の機械的な可変手段のみで実現するのは、高
温高圧雰囲気中で使用可能なためには、構造的に
極めて困難なものとなる。
な過給状態を確保しようとする場合には最小A/
R値を基準として300%以上の流量範囲を制御す
る必要があり、これを上記装置のようにタービン
容量の機械的な可変手段のみで実現するのは、高
温高圧雰囲気中で使用可能なためには、構造的に
極めて困難なものとなる。
また、上記装置ではタービン容量を電子制御す
る関係上、制御系の構成が複雑かつ高価になると
いう欠点がある。
る関係上、制御系の構成が複雑かつ高価になると
いう欠点がある。
本発明はこのような問題点に着目してなされた
もので、タービンへの排気流量を制御して可変容
量装置を介しての流量制御範囲を縮小し、可変容
量装置で適正な過給状態が得られる運転域でのみ
これを作動させることにより全体としてタービン
効率を高め、あるいは過給圧の制御範囲を拡大す
ることを目的とする。
もので、タービンへの排気流量を制御して可変容
量装置を介しての流量制御範囲を縮小し、可変容
量装置で適正な過給状態が得られる運転域でのみ
これを作動させることにより全体としてタービン
効率を高め、あるいは過給圧の制御範囲を拡大す
ることを目的とする。
この目的を達成するために本発明では、ターボ
過給機において、タービンハウジングのスクロー
ル状通路末尾部の流路断面積を増減するロツドを
備え、このロツドの操作量に応じてタービン容量
を増減する可変容量装置と、タービンを迂回する
排気バイパス通路とこの排気バイパス通路を開閉
する弁装置とを備えた排気バイパス装置とを設け
るとともに、前記可変容量装置並びに排気バイパ
ス装置の駆動手段として、エンジン運転状態を代
表する圧力に応動するダイアフラム装置を設け、
かつ前記排気バイパス装置は所定の高負荷運転域
にて作動するように設定し、該高負荷域では可変
容量装置を介してタービン容量を増大させつつ排
気バイパスを行うようにした。
過給機において、タービンハウジングのスクロー
ル状通路末尾部の流路断面積を増減するロツドを
備え、このロツドの操作量に応じてタービン容量
を増減する可変容量装置と、タービンを迂回する
排気バイパス通路とこの排気バイパス通路を開閉
する弁装置とを備えた排気バイパス装置とを設け
るとともに、前記可変容量装置並びに排気バイパ
ス装置の駆動手段として、エンジン運転状態を代
表する圧力に応動するダイアフラム装置を設け、
かつ前記排気バイパス装置は所定の高負荷運転域
にて作動するように設定し、該高負荷域では可変
容量装置を介してタービン容量を増大させつつ排
気バイパスを行うようにした。
この排気流量の制御に基づき、可変容量装置が
効率的に作動する排気流量をタービンに付与で
き、言い換えるなら可変容量装置を介しての容量
制御のみでは効率の低下が生じる所定の高負荷運
転域では排気バイパスにより効率の低下が回避さ
れるので全体としての効率のよい過給状態が得ら
れる。一方、可変容量装置はタービングハウジン
グのスクロール状通路末尾部においてロツドを操
作して該末尾部の流路断面積を増減することによ
りタービン容量を変化させる構成としたことか
ら、スクロール状通路末尾部という小断面積の部
分をロツドにより制御すればよく、これによりロ
ツド等の可動部を小型にできるため容量可変装置
のコンパクト化を図ることができると共に、装置
の可動部がタービンよりも上流の高温排気の影響
を直接的に受けにくく、したがつて優れた耐久性
及び信頼性の下に前記高効率の過給制御を安定し
て行うことができる。
効率的に作動する排気流量をタービンに付与で
き、言い換えるなら可変容量装置を介しての容量
制御のみでは効率の低下が生じる所定の高負荷運
転域では排気バイパスにより効率の低下が回避さ
れるので全体としての効率のよい過給状態が得ら
れる。一方、可変容量装置はタービングハウジン
グのスクロール状通路末尾部においてロツドを操
作して該末尾部の流路断面積を増減することによ
りタービン容量を変化させる構成としたことか
ら、スクロール状通路末尾部という小断面積の部
分をロツドにより制御すればよく、これによりロ
ツド等の可動部を小型にできるため容量可変装置
のコンパクト化を図ることができると共に、装置
の可動部がタービンよりも上流の高温排気の影響
を直接的に受けにくく、したがつて優れた耐久性
及び信頼性の下に前記高効率の過給制御を安定し
て行うことができる。
また本発明では、上記可変容量装置と排気バイ
パス装置の駆動手段として、それぞれダイアフラ
ム装置を設ける。ダイアフラム装置はそれ自体構
造が簡単であり、また上記可変容量制御または排
気流量制御にあたつてエンジンの負荷ないし回転
速度を反映する各種の圧力(例えばエンジン吸入
負圧、コンプレツサ出口圧、排気圧など)を圧力
源として利用できるので、制御系の構成面からも
簡略化に貢献する。
パス装置の駆動手段として、それぞれダイアフラ
ム装置を設ける。ダイアフラム装置はそれ自体構
造が簡単であり、また上記可変容量制御または排
気流量制御にあたつてエンジンの負荷ないし回転
速度を反映する各種の圧力(例えばエンジン吸入
負圧、コンプレツサ出口圧、排気圧など)を圧力
源として利用できるので、制御系の構成面からも
簡略化に貢献する。
以下、本発明を第2図に示した実施例に基づい
て説明する。
て説明する。
この実施例は、本出願人が先に提案した可変容
量装置(特願昭56−91526号など)に本発明を適
用したものである。
量装置(特願昭56−91526号など)に本発明を適
用したものである。
上記可変容量装置は、図示したようにスクロー
ル状通路2の末尾部2Bを軸方向に横切るように
摺動可能なロツド5を設け、末尾部2Bに対する
ロツド5の侵入量(操作量)に応じて当該部分の
開口面積が変化する構成である。この装置による
と、ロツド5が侵入して末尾部2Bの開口面積が
減少するほどタービンホイール6の周囲での排気
の再循環量が減少し、その分タービンホイール5
への流量が増加するので、流量特性としては大に
なり、実質的にA/Rを拡大したのと同様の効果
を生じる。
ル状通路2の末尾部2Bを軸方向に横切るように
摺動可能なロツド5を設け、末尾部2Bに対する
ロツド5の侵入量(操作量)に応じて当該部分の
開口面積が変化する構成である。この装置による
と、ロツド5が侵入して末尾部2Bの開口面積が
減少するほどタービンホイール6の周囲での排気
の再循環量が減少し、その分タービンホイール5
への流量が増加するので、流量特性としては大に
なり、実質的にA/Rを拡大したのと同様の効果
を生じる。
また、前記可変容量装置はスクロール状通路末
尾部2Bという小断面積の部分にてロツド5の先
端部を進退操作させることにより容量を変化させ
る構成であるから、ロツド5の操作量が少なくて
済み、可動部を小型に構成できるため、可変容量
装置のコンパクト化を図ることができると共に、
ロツド5はタービン6よりも上流の比較的高温の
排気にさらされることがなく、すなわち装置の可
動部が高温排気の影響を直接的に受けないため耐
久性及び信頼性が高い。
尾部2Bという小断面積の部分にてロツド5の先
端部を進退操作させることにより容量を変化させ
る構成であるから、ロツド5の操作量が少なくて
済み、可動部を小型に構成できるため、可変容量
装置のコンパクト化を図ることができると共に、
ロツド5はタービン6よりも上流の比較的高温の
排気にさらされることがなく、すなわち装置の可
動部が高温排気の影響を直接的に受けないため耐
久性及び信頼性が高い。
上記ロツド5の位置制御を行なうためのアクチ
ユエータは、タービンハウジング1と接続する出
口配管7にブラケツト8を介して取り付けられた
ダイアフラム装置9である。このダイアフラム装
置9は、ブラケツト8に固着された筒状の本体9
Aと、本体9Aを2つの圧力室10,11に仕切
るように設けられたダイアフラム9Bと、ダイア
フラム9Bと共に進退しうるようにブラケツト8
に摺動自由に支持されたシヤフト9C及びこのシ
ヤフト9Cに対して背面側の圧力室11に介装さ
れたコイルバネ9Dなどからなる。
ユエータは、タービンハウジング1と接続する出
口配管7にブラケツト8を介して取り付けられた
ダイアフラム装置9である。このダイアフラム装
置9は、ブラケツト8に固着された筒状の本体9
Aと、本体9Aを2つの圧力室10,11に仕切
るように設けられたダイアフラム9Bと、ダイア
フラム9Bと共に進退しうるようにブラケツト8
に摺動自由に支持されたシヤフト9C及びこのシ
ヤフト9Cに対して背面側の圧力室11に介装さ
れたコイルバネ9Dなどからなる。
可変容量装置のロツド5は、出口配管7の内側
(排気通路12)にてプレート13を介して上記
ダイアフラム装置9のシヤフト9Cに連接され、
またコイルバネ9Dの弾力に基づきスクロール状
通路末尾部2Bの開口面積を絞る方向(侵入方
向)に付勢されている。
(排気通路12)にてプレート13を介して上記
ダイアフラム装置9のシヤフト9Cに連接され、
またコイルバネ9Dの弾力に基づきスクロール状
通路末尾部2Bの開口面積を絞る方向(侵入方
向)に付勢されている。
ロツド5の位置はダイアフラム装置9の第1の
圧力室10に導入される圧力と、これに対抗する
コイルバネ9Dの弾発力並びに第2の圧力室11
に導入される圧力との釣合いで決まるが、例えば
第1の圧力室10に排気圧(タービン入口圧)
を、第2の圧力室11に吸気絞り弁(図示せず)
の下流側におけるマニフオルド圧を導入した場合
のタービン容量制御は次のようになる。
圧力室10に導入される圧力と、これに対抗する
コイルバネ9Dの弾発力並びに第2の圧力室11
に導入される圧力との釣合いで決まるが、例えば
第1の圧力室10に排気圧(タービン入口圧)
を、第2の圧力室11に吸気絞り弁(図示せず)
の下流側におけるマニフオルド圧を導入した場合
のタービン容量制御は次のようになる。
すなわち、絞り弁開度の小さい低負荷状態にあ
つては、マニフオルド圧が強い負圧になるためダ
イアフラム9B及びロツド5はコイルバネ9Dに
抗して退避し、スクロール末尾部2Bを大きく開
いている(A/Rとしては小)が、負荷が増大す
るほど前記マニフオルド負圧が減少するためロツ
ド5は末尾部2Bに侵入してその開口面積を減じ
る(A/Rは増大)。絞り弁開度の小さい領域で
は、その開度の増加に対してマニフオルド負圧が
急激に減少する性質があるが、同時に第1の圧力
室10に作用する排気圧が発達するので、前記ロ
ツド5の侵入方向への作動は徐々になされ、ある
程度の負荷状態に至つたところで末尾部2Bの開
口面積が最小もしくはゼロになる。このように、
基本的には負荷つまり排気流量の増大に伴つてタ
ービン容量も増大するという好ましい特性にな
る。
つては、マニフオルド圧が強い負圧になるためダ
イアフラム9B及びロツド5はコイルバネ9Dに
抗して退避し、スクロール末尾部2Bを大きく開
いている(A/Rとしては小)が、負荷が増大す
るほど前記マニフオルド負圧が減少するためロツ
ド5は末尾部2Bに侵入してその開口面積を減じ
る(A/Rは増大)。絞り弁開度の小さい領域で
は、その開度の増加に対してマニフオルド負圧が
急激に減少する性質があるが、同時に第1の圧力
室10に作用する排気圧が発達するので、前記ロ
ツド5の侵入方向への作動は徐々になされ、ある
程度の負荷状態に至つたところで末尾部2Bの開
口面積が最小もしくはゼロになる。このように、
基本的には負荷つまり排気流量の増大に伴つてタ
ービン容量も増大するという好ましい特性にな
る。
また、エンジン負荷及び回転速度が上昇して排
気流量が増大するにつれ、A/Rを大にする必要
がある。この場合には、タービン回転が充分に高
まつて過給作用を生じるようになるので、第2の
圧力室11に作用するマニフオルド圧は次第に正
圧となる。
気流量が増大するにつれ、A/Rを大にする必要
がある。この場合には、タービン回転が充分に高
まつて過給作用を生じるようになるので、第2の
圧力室11に作用するマニフオルド圧は次第に正
圧となる。
従つてロツド5の位置は、この正圧による作用
力とコイルバネ9Dの弾発力との合力により基本
的には、正圧の増大に伴い、ロツド5の侵入量が
増し、A/Rが実質的に大きくなるがこれに対抗
して排気圧を作用させロツド5の位置調整をより
精確なものにするように図つている。
力とコイルバネ9Dの弾発力との合力により基本
的には、正圧の増大に伴い、ロツド5の侵入量が
増し、A/Rが実質的に大きくなるがこれに対抗
して排気圧を作用させロツド5の位置調整をより
精確なものにするように図つている。
本発明はこのような可変容量装置を備えたター
ボ過給機に排気バイパス装置を設けるのであり、
この実施例では、図示したようにタービンハウジ
ング1の入口部2Cと出口配管7の排気通路12
とをタービンホイール6を迂回して連通する排気
バイパス通路15と、この通路15を開閉するス
イングバルブ型の弁装置16とで前記バイパス装
置を形成する。
ボ過給機に排気バイパス装置を設けるのであり、
この実施例では、図示したようにタービンハウジ
ング1の入口部2Cと出口配管7の排気通路12
とをタービンホイール6を迂回して連通する排気
バイパス通路15と、この通路15を開閉するス
イングバルブ型の弁装置16とで前記バイパス装
置を形成する。
弁装置16は、タービンハウジング1の排気通
路12側に面したバイパス通路開口部15A接離
する板状の弁体16Aと、この弁体16Aをハウ
ジング1に対し揺動自由に支持する弁軸16B
と、この弁軸16Bの一端部に固着されるクラン
クアーム16Cなどからなり、前記クランクアー
ム16Cの揺動端部はロツド17を介して第2の
ダイアフラム装置(図示せず)に連接する。前記
第2のダイアフラム装置はスイングバルブコント
ローラとして周知のものと同様であり、すなわち
通常は弁体16Aを弾性的に閉弁保持している
が、例えばコンプレツサ出口圧(絞り弁上流側圧
力)がある所定値を超える高負荷運転領域になる
と弁体16Aを開方向に駆動してタービンホイー
ル6へと流入しようとする排気の一部をその下流
側へとバイパスするように図る。
路12側に面したバイパス通路開口部15A接離
する板状の弁体16Aと、この弁体16Aをハウ
ジング1に対し揺動自由に支持する弁軸16B
と、この弁軸16Bの一端部に固着されるクラン
クアーム16Cなどからなり、前記クランクアー
ム16Cの揺動端部はロツド17を介して第2の
ダイアフラム装置(図示せず)に連接する。前記
第2のダイアフラム装置はスイングバルブコント
ローラとして周知のものと同様であり、すなわち
通常は弁体16Aを弾性的に閉弁保持している
が、例えばコンプレツサ出口圧(絞り弁上流側圧
力)がある所定値を超える高負荷運転領域になる
と弁体16Aを開方向に駆動してタービンホイー
ル6へと流入しようとする排気の一部をその下流
側へとバイパスするように図る。
これにより、次に述べるように広いエンジン運
転域にわたつて効率よく過給制御を行なうことが
可能になる。
転域にわたつて効率よく過給制御を行なうことが
可能になる。
第3図は、排気タービンの種々のA/R値に対
する過給機の特性を示したもので、仮にA/Rが
排気流量とこれに対応したスクロール形状との最
適な組合せにより理想的に無段階変化しえたとす
れば図の包絡線で示されるような特性が得られる
ことを表わしているが、従来からの可変容量装置
によるA/Rの制御では、タービンハウジング1
ないしスクロール状通路2(第1図または第2図
参照)の基本的な形状及び寸法は固定的であるの
で、前記固定的基本形状等で決められる特定の流
量点(設計流量)から大きく外れる流量域まで
A/Rの制御を行なおうとすると、第4図に示し
たようにタービン効率が著しく低下し、エンジン
効率ないし燃費に悪影響を及ぼす。
する過給機の特性を示したもので、仮にA/Rが
排気流量とこれに対応したスクロール形状との最
適な組合せにより理想的に無段階変化しえたとす
れば図の包絡線で示されるような特性が得られる
ことを表わしているが、従来からの可変容量装置
によるA/Rの制御では、タービンハウジング1
ないしスクロール状通路2(第1図または第2図
参照)の基本的な形状及び寸法は固定的であるの
で、前記固定的基本形状等で決められる特定の流
量点(設計流量)から大きく外れる流量域まで
A/Rの制御を行なおうとすると、第4図に示し
たようにタービン効率が著しく低下し、エンジン
効率ないし燃費に悪影響を及ぼす。
これに対して、排気流量がある程度に達して以
降排気の一部をバイパスすることにより、タービ
ンへの流量については設計流量に近づき、タービ
ン排圧も所定限度以上に上昇することはないの
で、可変容量装置のみで過給圧を制御する場合に
較べてタービン効率の低下を抑えることができ
る。
降排気の一部をバイパスすることにより、タービ
ンへの流量については設計流量に近づき、タービ
ン排圧も所定限度以上に上昇することはないの
で、可変容量装置のみで過給圧を制御する場合に
較べてタービン効率の低下を抑えることができ
る。
つまり、A/Rの可変制御がタービン効率の低
下をもたらす比較的高い流量域、つまり本実施例
ではコンプレツサ出口圧が所定値を超える所定の
高負荷運転領域では排気バイパスにより効率低下
を抑えられ、その以外の流量域すなわち設計流量
の近傍ではA/Rの制御により無理なく過給制御
を行ない得ることから、綜合すればターボ過給機
を広いエンジン運転域にわたつて効率よく作動さ
せることができるのである。因みに、このように
して過給制御を行なつた場合のエンジン全開性能
曲線を第5図として示す。
下をもたらす比較的高い流量域、つまり本実施例
ではコンプレツサ出口圧が所定値を超える所定の
高負荷運転領域では排気バイパスにより効率低下
を抑えられ、その以外の流量域すなわち設計流量
の近傍ではA/Rの制御により無理なく過給制御
を行ない得ることから、綜合すればターボ過給機
を広いエンジン運転域にわたつて効率よく作動さ
せることができるのである。因みに、このように
して過給制御を行なつた場合のエンジン全開性能
曲線を第5図として示す。
以上のようにして、本発明によれば広いエンジ
ン運転域において効率の良い過給制御が可能であ
るが、また本発明ではこのための可変容量装置並
びに排気バイパス装置の駆動手段としてエンジン
運転状態を代表する圧力に応動するダイアフラム
装置を設けるようにしたことから、前記効率の良
い過給制御を単純かつ安価に実現することができ
る。
ン運転域において効率の良い過給制御が可能であ
るが、また本発明ではこのための可変容量装置並
びに排気バイパス装置の駆動手段としてエンジン
運転状態を代表する圧力に応動するダイアフラム
装置を設けるようにしたことから、前記効率の良
い過給制御を単純かつ安価に実現することができ
る。
さらに、本発明では可変容量装置をタービンハ
ウジングのスクロール状通路末尾部にてロツドを
操作する構成としたので装置のコンパクト化を図
りつつ耐熱性及び信頼性を向上でき、これにより
上記高効率の過給制御を安定して行うことができ
るという効果も得られる。
ウジングのスクロール状通路末尾部にてロツドを
操作する構成としたので装置のコンパクト化を図
りつつ耐熱性及び信頼性を向上でき、これにより
上記高効率の過給制御を安定して行うことができ
るという効果も得られる。
第1図は従来例の断面図である。第2図は本発
明の一実施例の断面図である。第3図はA/R
(タービン容量)の異なる各種のターボ過給機に
ついての全開性能曲線図である。第4図は本発明
による排気流量とタービン効率の関係を従来との
比較において示した特性線図である。第5図は本
発明による全開性能曲線図である。 1……ターボ過給機のタービンハウジング、2
……スクロール状通路、5……可変容量装置のロ
ツド、6……タービンホイール、9……可変容量
装置のダイアフラム装置(駆動手段)、12……
排気通路、15……排気バイパス通路、16……
弁装置。
明の一実施例の断面図である。第3図はA/R
(タービン容量)の異なる各種のターボ過給機に
ついての全開性能曲線図である。第4図は本発明
による排気流量とタービン効率の関係を従来との
比較において示した特性線図である。第5図は本
発明による全開性能曲線図である。 1……ターボ過給機のタービンハウジング、2
……スクロール状通路、5……可変容量装置のロ
ツド、6……タービンホイール、9……可変容量
装置のダイアフラム装置(駆動手段)、12……
排気通路、15……排気バイパス通路、16……
弁装置。
Claims (1)
- 1 ターボ過給機において、タービンハウジング
のスクロール状通路末尾部の流路断面積を増減す
るロツドを備え、このロツドの操作量に応じてタ
ービン容量を増減する可変容量装置と、タービン
を迂回する排気バイパス通路とこの排気バイパス
通路を開閉する弁装置とを備えた排気バイパス装
置とを設けるとともに、前記可変容量装置並びに
排気バイパス装置の駆動手段として、エンジン運
転状態を代表する圧力に応動するダイアフラム装
置を設け、かつ前記排気バイパス装置は所定の高
負荷運転域にて作動するように設定し、該高負荷
域では可変容量装置を介してタービン容量を増大
させつつ排気バイパスを行うようにしたことを特
徴とする可変容量型ターボ過給機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57148364A JPS5937228A (ja) | 1982-08-26 | 1982-08-26 | 可変容量型タ−ボ過給機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57148364A JPS5937228A (ja) | 1982-08-26 | 1982-08-26 | 可変容量型タ−ボ過給機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5937228A JPS5937228A (ja) | 1984-02-29 |
JPH0444088B2 true JPH0444088B2 (ja) | 1992-07-20 |
Family
ID=15451107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57148364A Granted JPS5937228A (ja) | 1982-08-26 | 1982-08-26 | 可変容量型タ−ボ過給機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5937228A (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60178931A (ja) * | 1984-02-24 | 1985-09-12 | Nissan Motor Co Ltd | 排気タ−ボチヤ−ジヤの過給圧制御装置 |
JPS6165021A (ja) * | 1984-09-05 | 1986-04-03 | Nissan Motor Co Ltd | ターボチャージャの過給圧制御装置 |
DE3543480A1 (de) * | 1984-12-11 | 1986-06-12 | Nissan Motor Co., Ltd., Yokohama, Kanagawa | Vorrichtung und verfahren zum regeln des aufladungsdrucks in einem turbolader |
JPS61169625A (ja) * | 1985-01-24 | 1986-07-31 | Nissan Motor Co Ltd | タ−ボチヤ−ジヤの過給圧制御装置 |
US4745753A (en) * | 1985-05-29 | 1988-05-24 | Mazda Motor Corporation | Engine turbo-supercharger control |
KR20040038065A (ko) * | 2002-10-31 | 2004-05-08 | 현대자동차주식회사 | 디젤 엔진의 가변 터보차저 제어 방법 |
JP4752864B2 (ja) * | 2008-04-24 | 2011-08-17 | 株式会社デンソー | チューブ搬送装置 |
AT512332B1 (de) * | 2011-12-23 | 2021-01-15 | MAN TRUCK & BUS OESTERREICH GesmbH | Anordnung einer drosseleinrichtung zum steuern und/oder regeln des motorbremsbetriebs |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5420213A (en) * | 1977-07-18 | 1979-02-15 | Hitachi Ltd | Exhaust gas turbine supercharger |
JPS58138222A (ja) * | 1982-02-10 | 1983-08-17 | Hitachi Ltd | 排気タ−ビン過給機 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5683603U (ja) * | 1979-12-03 | 1981-07-06 | ||
JPS612276Y2 (ja) * | 1980-01-31 | 1986-01-24 |
-
1982
- 1982-08-26 JP JP57148364A patent/JPS5937228A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5420213A (en) * | 1977-07-18 | 1979-02-15 | Hitachi Ltd | Exhaust gas turbine supercharger |
JPS58138222A (ja) * | 1982-02-10 | 1983-08-17 | Hitachi Ltd | 排気タ−ビン過給機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5937228A (ja) | 1984-02-29 |
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