JPH0443964B2 - - Google Patents
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- JPH0443964B2 JPH0443964B2 JP58243785A JP24378583A JPH0443964B2 JP H0443964 B2 JPH0443964 B2 JP H0443964B2 JP 58243785 A JP58243785 A JP 58243785A JP 24378583 A JP24378583 A JP 24378583A JP H0443964 B2 JPH0443964 B2 JP H0443964B2
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21C—PROCESSING OF PIG-IRON, e.g. REFINING, MANUFACTURE OF WROUGHT-IRON OR STEEL; TREATMENT IN MOLTEN STATE OF FERROUS ALLOYS
- C21C5/00—Manufacture of carbon-steel, e.g. plain mild steel, medium carbon steel or cast steel or stainless steel
- C21C5/28—Manufacture of steel in the converter
- C21C5/42—Constructional features of converters
- C21C5/44—Refractory linings
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(技術分野)
本発明は酸素転炉に関し、その目的は、炉壁耐
火物の大巾な寿命延長を可能ならしめる転炉を提
供することにある。
火物の大巾な寿命延長を可能ならしめる転炉を提
供することにある。
(従来技術とその問題点)
周知の如く酸素転炉(以下、単に転炉と云う)
では、高温溶融物を扱うためその耐火物の溶損が
激しく、これを低減するため、従来より耐火物の
品質改善や吹止温度の低減などの対策がなされて
いる。また、特公昭50−40364号および特開昭57
−16111号に示されるように、溶鋼を直接耐火物
に接触しない様に、出鋼後スラグを残して、該ス
ラグを耐火物表面に付着させ、スラグコーテイン
グ層を形成することも積極的に行なわれている。
では、高温溶融物を扱うためその耐火物の溶損が
激しく、これを低減するため、従来より耐火物の
品質改善や吹止温度の低減などの対策がなされて
いる。また、特公昭50−40364号および特開昭57
−16111号に示されるように、溶鋼を直接耐火物
に接触しない様に、出鋼後スラグを残して、該ス
ラグを耐火物表面に付着させ、スラグコーテイン
グ層を形成することも積極的に行なわれている。
ところでスラグは元来溶融物であり、コーテイ
ングにより耐火物表面に付着させても、吹錬中溶
鋼温度が上昇してくると溶け出し、特に出鋼温度
の高い場合はその殆んどが剥離し、耐火物が直接
現われる様になる。このため前記従来手段では、
各出鋼終了毎(各チヤージ毎)にスラグコーテイ
ングを実施したり、スラグに生ドロマイト等の煉
瓦保護剤を混合せしめ、コーテイング層の溶融温
度を高めることによつて、その耐用性を高める試
みがなされていた。
ングにより耐火物表面に付着させても、吹錬中溶
鋼温度が上昇してくると溶け出し、特に出鋼温度
の高い場合はその殆んどが剥離し、耐火物が直接
現われる様になる。このため前記従来手段では、
各出鋼終了毎(各チヤージ毎)にスラグコーテイ
ングを実施したり、スラグに生ドロマイト等の煉
瓦保護剤を混合せしめ、コーテイング層の溶融温
度を高めることによつて、その耐用性を高める試
みがなされていた。
しかしながら前記各チヤージ毎に、スラグコー
テイングを実施する場合、当然のことながら、そ
れを実施するために余分な時間が必要となり、特
に、近年積極的に採用されている製鋼工程と、連
続鋳造工程を直結した製造プロセスでは、前記時
間が大きな問題となつていた。
テイングを実施する場合、当然のことながら、そ
れを実施するために余分な時間が必要となり、特
に、近年積極的に採用されている製鋼工程と、連
続鋳造工程を直結した製造プロセスでは、前記時
間が大きな問題となつていた。
加えて前述の如く、吹錬途中でもコーテイング
層が剥離することが多く、炉壁耐火物の充分な保
護機能を発揮することはできなかつた。又スラグ
中に耐火物等を混合せしめる手段でも、溶融温度
を高めることには限界があり、吹錬中の極めて高
温に、長時間耐用できるものとはなり得ないのが
実情であつた。
層が剥離することが多く、炉壁耐火物の充分な保
護機能を発揮することはできなかつた。又スラグ
中に耐火物等を混合せしめる手段でも、溶融温度
を高めることには限界があり、吹錬中の極めて高
温に、長時間耐用できるものとはなり得ないのが
実情であつた。
(発明の目的)
本発明は、前記従来のスラグコーテイングにお
ける問題点の抜本的な解決を図るもので、耐用性
に優れ、炉壁耐火物の確実な保護機能を発揮しう
るスラグコーテイング層を形成可能な装置を提供
するものである。
ける問題点の抜本的な解決を図るもので、耐用性
に優れ、炉壁耐火物の確実な保護機能を発揮しう
るスラグコーテイング層を形成可能な装置を提供
するものである。
(発明の構成)
本発明の要旨は、転炉炉壁易溶損部の耐火物に
スラグコーテイング層を設けた酸素転炉におい
て、転炉炉壁易溶損部にスラグコーテイング形成
用吹込羽口を任意数装着し、該羽口に冷却ガス吹
込量制御装置を介して、冷却ガス供給管を接続し
たことを特徴とするものである。
スラグコーテイング層を設けた酸素転炉におい
て、転炉炉壁易溶損部にスラグコーテイング形成
用吹込羽口を任意数装着し、該羽口に冷却ガス吹
込量制御装置を介して、冷却ガス供給管を接続し
たことを特徴とするものである。
以下、実施例を示す図に基づき本発明を詳述す
る。
る。
第1図は、本発明に基づく上吹酸素転炉の一実
施例を示す断面構造図である。図において、1は
転炉々体の鉄皮を示し、2は鉄皮1の内側に構築
された炉壁耐火物(以下耐火物と云う)である。
耐火物2のうちスラグライン部a、側壁と底壁と
のコーナー部bおよび底壁部分が、他の部分より
一般に激しく溶損する。このため従来、該部分の
溶損によつて、耐火物2の全体的な寿命が決定さ
れることが普通であつた。
施例を示す断面構造図である。図において、1は
転炉々体の鉄皮を示し、2は鉄皮1の内側に構築
された炉壁耐火物(以下耐火物と云う)である。
耐火物2のうちスラグライン部a、側壁と底壁と
のコーナー部bおよび底壁部分が、他の部分より
一般に激しく溶損する。このため従来、該部分の
溶損によつて、耐火物2の全体的な寿命が決定さ
れることが普通であつた。
而して本発明においては、前記溶損の激しい部
分(該溶損の激しい部分を本発明では易溶損部と
云う)の耐火物2中に、スラグコーテイング形成
用吹込羽口(以下羽口と云う)3が、その先端吹
込口30が炉内に露出するように装着されてい
る。該羽口3には、冷却がス供給管4が、冷却ガ
ス吹込量制御装置(以下、制御装置と云う)5を
介して接続されている。
分(該溶損の激しい部分を本発明では易溶損部と
云う)の耐火物2中に、スラグコーテイング形成
用吹込羽口(以下羽口と云う)3が、その先端吹
込口30が炉内に露出するように装着されてい
る。該羽口3には、冷却がス供給管4が、冷却ガ
ス吹込量制御装置(以下、制御装置と云う)5を
介して接続されている。
次に本発明の転炉におけるスラグコーテイング
手段について説明する。まず、吹錬が終り、溶鋼
およびスラグの排出、つまり出鋼に際し、炉内に
所定量のスラグを残留せしめて前記出鋼作業を終
了する。次いで、上吹ランス6より攪拌ガスを噴
射するが、あるいは転炉本体7をトラニオン軸8
を中心として揺動させるなどして、前記炉内に残
留せしめた溶融状態のスラグを、耐火物2の表面
に付着せしめ、スラグコーテイング層9を形成す
る。
手段について説明する。まず、吹錬が終り、溶鋼
およびスラグの排出、つまり出鋼に際し、炉内に
所定量のスラグを残留せしめて前記出鋼作業を終
了する。次いで、上吹ランス6より攪拌ガスを噴
射するが、あるいは転炉本体7をトラニオン軸8
を中心として揺動させるなどして、前記炉内に残
留せしめた溶融状態のスラグを、耐火物2の表面
に付着せしめ、スラグコーテイング層9を形成す
る。
このスラグコーテイング実施中には、羽口3よ
り、所定量あるいは所定以上の冷却ガス吹込みを
継続して実施する。例えば羽口3の吹出口30
に、スラグコーテイング実施中におけるスラグが
浸入しない程度の低圧の吹込みを行うと、第2図
に示すように羽口3の表面にも、スラグコーテイ
ング層9が形成される。
り、所定量あるいは所定以上の冷却ガス吹込みを
継続して実施する。例えば羽口3の吹出口30
に、スラグコーテイング実施中におけるスラグが
浸入しない程度の低圧の吹込みを行うと、第2図
に示すように羽口3の表面にも、スラグコーテイ
ング層9が形成される。
この際羽口3より吹込まれる冷却ガスは、スラ
グコーテイング層9に、生成される亀裂部10等
を流通して、炉内へ噴出する。このため、羽口3
の近傍のスラグコーテイング層9は急冷され、強
固なものとなる。
グコーテイング層9に、生成される亀裂部10等
を流通して、炉内へ噴出する。このため、羽口3
の近傍のスラグコーテイング層9は急冷され、強
固なものとなる。
さて、前記スラグコーテイングが終了したら、
通常の操業に移行できるが、本発明の転炉におい
ては、溶湯の注入から出鋼までの操業中に、羽口
3より任意に冷却ガスを吹込むことができる。即
ち前記操業中に、冷却ガスを吸込むことによつ
て、前記スラグコーテイング実施中のときと同様
に、冷却ガスは、亀裂部10を流通して炉内へ吹
込まれ、羽口3近傍のスラグコーテイング層9を
冷却する。
通常の操業に移行できるが、本発明の転炉におい
ては、溶湯の注入から出鋼までの操業中に、羽口
3より任意に冷却ガスを吹込むことができる。即
ち前記操業中に、冷却ガスを吸込むことによつ
て、前記スラグコーテイング実施中のときと同様
に、冷却ガスは、亀裂部10を流通して炉内へ吹
込まれ、羽口3近傍のスラグコーテイング層9を
冷却する。
冷却ガスの吹込量は、その量が多くなり過ぎる
と冷却過多となり、スラグコーテイング層9が肥
大化して、操業に支障を与える恐れがある。逆に
少な過ぎると、前記亀裂部10や吹込口30がス
ラグ詰りを生じたり、冷却不足となり、冷却ガス
の吹込みができなくなつたり、スラグコーテイン
グ層9が溶損し、耐火物2の保護機能を失う等の
問題がある。
と冷却過多となり、スラグコーテイング層9が肥
大化して、操業に支障を与える恐れがある。逆に
少な過ぎると、前記亀裂部10や吹込口30がス
ラグ詰りを生じたり、冷却不足となり、冷却ガス
の吹込みができなくなつたり、スラグコーテイン
グ層9が溶損し、耐火物2の保護機能を失う等の
問題がある。
而して冷却ガスの吹込量は、その吹込時の状
況、例えばスラグコーテイング実施中か否か、あ
るいは炉内温度の変動等に応じて、適宜調整する
必要があり、本発明では制御装置5によつて、前
記吹込量制御あるいは必要に応じて吹込圧制御を
行わしめた。
況、例えばスラグコーテイング実施中か否か、あ
るいは炉内温度の変動等に応じて、適宜調整する
必要があり、本発明では制御装置5によつて、前
記吹込量制御あるいは必要に応じて吹込圧制御を
行わしめた。
制御装置5としては、例えば、前記吹込時の状
況を作業者が判断し、人力で操作する装置、ある
いは、炉内の温度を連続的に検出し、その検出値
に応じて自動的に制御しうる装置のいずれでも適
用可能である。
況を作業者が判断し、人力で操作する装置、ある
いは、炉内の温度を連続的に検出し、その検出値
に応じて自動的に制御しうる装置のいずれでも適
用可能である。
又、羽口3は、設定範囲の前記冷却ガス吹込量
制御あるいは吹込圧制御が実施可能なものであれ
ば、その構造を特に限定するものではなく、例え
ば第1図に示すように、耐火煉瓦に金属管31を
埋設して構成したもの、あるいは第2図に示すよ
うに、耐火煉瓦に複数の吹込口30を形成した羽
口3aあるいは、図示はしないけれども、耐火物
2中に金属管を直接、埋設して構成したもの等を
用いればよい。本発明者等の経験では、吹込口3
0の大きさは、5mmφ以下にすることが、少量吹
込みに対しても正確な流量制御ができるうえに、
スラグ浸入も生じ難いことから効果的であつた。
制御あるいは吹込圧制御が実施可能なものであれ
ば、その構造を特に限定するものではなく、例え
ば第1図に示すように、耐火煉瓦に金属管31を
埋設して構成したもの、あるいは第2図に示すよ
うに、耐火煉瓦に複数の吹込口30を形成した羽
口3aあるいは、図示はしないけれども、耐火物
2中に金属管を直接、埋設して構成したもの等を
用いればよい。本発明者等の経験では、吹込口3
0の大きさは、5mmφ以下にすることが、少量吹
込みに対しても正確な流量制御ができるうえに、
スラグ浸入も生じ難いことから効果的であつた。
羽口3(前記各種の羽口を総称して云うときは
羽口3と云う)の装着数は、転炉の炉容、易溶損
部の広さ、および羽口3の構造等に応じて任意に
設定すればよい。例えば第3図に示すように、1
個の羽口3から吹込まれる冷却ガスによる冷却可
能範囲yは、予め調査することが可能である。
羽口3と云う)の装着数は、転炉の炉容、易溶損
部の広さ、および羽口3の構造等に応じて任意に
設定すればよい。例えば第3図に示すように、1
個の羽口3から吹込まれる冷却ガスによる冷却可
能範囲yは、予め調査することが可能である。
前記第2図に示す羽口3aでは、その径Dに対
し、5〜7倍の範囲が冷却可能範囲yであつた。
而して前記冷却可能範囲yが、若干重なる程度に
羽口3を配設すれば、易溶損部の効率的な冷却が
可能となる。
し、5〜7倍の範囲が冷却可能範囲yであつた。
而して前記冷却可能範囲yが、若干重なる程度に
羽口3を配設すれば、易溶損部の効率的な冷却が
可能となる。
さて、前記易溶損部に装着された羽口3に、冷
却ガスを供給する冷却ガス供給管4は、例えば第
1図に示すように、炉外のガス供給装置11に連
結させると共に、トラニオン軸8を貫通し、鉄皮
1の外周に沿つて配設して、個々の羽口3に接続
すればよい。
却ガスを供給する冷却ガス供給管4は、例えば第
1図に示すように、炉外のガス供給装置11に連
結させると共に、トラニオン軸8を貫通し、鉄皮
1の外周に沿つて配設して、個々の羽口3に接続
すればよい。
第1図の実施例では、供給本管41に制御装置
5を介設すると共に、該供給本管41より、各羽
口3に接続する枝管42を分岐せしめ、該枝管4
2より各羽口3に冷却ガスを供給するよう構成し
たもので、冷却ガス吹込量の制御は、供給本管4
1で集中的に行われる。このため各羽口3から吹
込まれる冷却ガス量は、いずれも同一となる。
5を介設すると共に、該供給本管41より、各羽
口3に接続する枝管42を分岐せしめ、該枝管4
2より各羽口3に冷却ガスを供給するよう構成し
たもので、冷却ガス吹込量の制御は、供給本管4
1で集中的に行われる。このため各羽口3から吹
込まれる冷却ガス量は、いずれも同一となる。
一方、第4図は、上底吹酸素転炉に、本発明を
実施した断面構造図を示すもので、本実施例で
は、各羽口3に接続された冷却ガス供給管4に
も、適宜制御装置50を介設せしめた。
実施した断面構造図を示すもので、本実施例で
は、各羽口3に接続された冷却ガス供給管4に
も、適宜制御装置50を介設せしめた。
而して本実施例では、各羽口3からの吹込量
を、単独に制御することも可能となることから、
羽口3の装着部位における熱負荷量等に応じて、
適宜制御すればよい。冷却ガスとしては、前記冷
却機能を発揮し、溶鋼に悪影響を与えないものの
なかから選択すればよく、例えばCO2、N2、Ar、
He等を単味で、あるいはそれらを適宜組合せて
使用することが可能である。
を、単独に制御することも可能となることから、
羽口3の装着部位における熱負荷量等に応じて、
適宜制御すればよい。冷却ガスとしては、前記冷
却機能を発揮し、溶鋼に悪影響を与えないものの
なかから選択すればよく、例えばCO2、N2、Ar、
He等を単味で、あるいはそれらを適宜組合せて
使用することが可能である。
(実施例)
第1図に示す如き、170t上吹転炉において、本
発明を実施した。羽口3としては、内径4mmの金
属管を、耐火物2中に直接埋設した単管状とした
ものを用いスラグラインaより下方の側壁および
底壁に25個装着した。
発明を実施した。羽口3としては、内径4mmの金
属管を、耐火物2中に直接埋設した単管状とした
ものを用いスラグラインaより下方の側壁および
底壁に25個装着した。
而してまず出鋼に際し、スラグを10t残し、炉
体7を揺動させながらスラグコーテイングを実施
した。このスラグコーテイング実施中には、羽口
3より冷却ガスとしてCO2を用い、1Kg/cm2以上
の圧力で、8分間その吹込みを行ない、スラグコ
ーテイング層9の冷却速度を高めると共に、羽口
3へのスラグ浸入防止を図つた。
体7を揺動させながらスラグコーテイングを実施
した。このスラグコーテイング実施中には、羽口
3より冷却ガスとしてCO2を用い、1Kg/cm2以上
の圧力で、8分間その吹込みを行ない、スラグコ
ーテイング層9の冷却速度を高めると共に、羽口
3へのスラグ浸入防止を図つた。
次いで通常の操業に移行したら、各羽口3より
冷却ガスとして、CO2を10Nm3/Hrの流量で吹
込んだ。この操業中におけるCO2吹込みによる効
果を確認するために、第5図に示すように、熱電
対12a〜12dを埋込んだ耐火煉瓦13を、易
溶損部の底壁に装着し、耐火物2の温度推移を調
査した。
冷却ガスとして、CO2を10Nm3/Hrの流量で吹
込んだ。この操業中におけるCO2吹込みによる効
果を確認するために、第5図に示すように、熱電
対12a〜12dを埋込んだ耐火煉瓦13を、易
溶損部の底壁に装着し、耐火物2の温度推移を調
査した。
第6図は、その調査結果を示すもので、第6b
図が、本発明の冷却ガス吹込みを実施したときの
温度推移、第6a図が従来手段のスラグコーテイ
ングのみの温度推移である。
図が、本発明の冷却ガス吹込みを実施したときの
温度推移、第6a図が従来手段のスラグコーテイ
ングのみの温度推移である。
第6図から明らかなように、本発明を実施する
ことにより、操業中における耐火物2の温度上昇
は殆んど見られないが、従来手段では、吹錬の開
始と共に耐火物2の温度が著しく上昇することが
確認された。この結果、200チヤージの耐用期間
内の耐火物溶損温度は、従来手段では、0.2〜0.3
mm/チヤージにも達していたものが、本発明の実
施で、0.1mm/チヤージ以下となり、耐火物2の
耐用性が飛躍的に向上した。
ことにより、操業中における耐火物2の温度上昇
は殆んど見られないが、従来手段では、吹錬の開
始と共に耐火物2の温度が著しく上昇することが
確認された。この結果、200チヤージの耐用期間
内の耐火物溶損温度は、従来手段では、0.2〜0.3
mm/チヤージにも達していたものが、本発明の実
施で、0.1mm/チヤージ以下となり、耐火物2の
耐用性が飛躍的に向上した。
(発明の効果)
以上のように、本発明の転炉では、強固なスラ
グコーテイング層9を形成することが可能とな
り、又操業中に、炉内温度が上昇した際にも、前
記スラグコーテイング層9の温度を、低温に維持
できるようになつた。このためスラグコーテイン
グ9の耐用性が著しく向上し、耐火物2の優れた
保護機能を発揮し、転炉における炉材原単位を大
巾に減少させることができた。以上のように本発
明の工業的効果は極めて大である。
グコーテイング層9を形成することが可能とな
り、又操業中に、炉内温度が上昇した際にも、前
記スラグコーテイング層9の温度を、低温に維持
できるようになつた。このためスラグコーテイン
グ9の耐用性が著しく向上し、耐火物2の優れた
保護機能を発揮し、転炉における炉材原単位を大
巾に減少させることができた。以上のように本発
明の工業的効果は極めて大である。
各図は本発明の実施例を示すもので、第1図は
上吹転炉の断面構造図、第2図は羽口近傍の部分
断面図、第3図は羽口の冷却可能範囲を示す平面
図、第4図は上底吹転炉の断面構造図、第5図は
熱電対を埋設した耐火煉瓦の断面図、第6図は耐
火物の温度推移状況を示す線図で、第6b図が本
発明に基づく温度推移、第6a図が従来手段によ
る温度推移の線図である。 1……鉄皮、2……炉壁耐火物、3……スラグ
コーテイング形成用吹込羽口、4……冷却ガス供
給管、5,50……冷却ガス吹込量制御装置、6
……上吹ランス、7……転炉本体、8……トラニ
オン軸、9……スラグコーテイング層、10……
亀裂部、11……ガス供給装置、12a〜12d
……熱電対、13……耐火煉瓦、30……吹込
口。
上吹転炉の断面構造図、第2図は羽口近傍の部分
断面図、第3図は羽口の冷却可能範囲を示す平面
図、第4図は上底吹転炉の断面構造図、第5図は
熱電対を埋設した耐火煉瓦の断面図、第6図は耐
火物の温度推移状況を示す線図で、第6b図が本
発明に基づく温度推移、第6a図が従来手段によ
る温度推移の線図である。 1……鉄皮、2……炉壁耐火物、3……スラグ
コーテイング形成用吹込羽口、4……冷却ガス供
給管、5,50……冷却ガス吹込量制御装置、6
……上吹ランス、7……転炉本体、8……トラニ
オン軸、9……スラグコーテイング層、10……
亀裂部、11……ガス供給装置、12a〜12d
……熱電対、13……耐火煉瓦、30……吹込
口。
Claims (1)
- 1 転炉炉壁易溶損部の耐火物にスラグコーテイ
ング層を設けた酸素転炉において、転炉炉壁易溶
損部にスラグコーテイング形成用吹込羽口を任意
数装着し、該羽口に冷却ガス吹込量制御装置を介
して、冷却ガス供給管を接続したことを特徴とす
る酸素転炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24378583A JPS60135512A (ja) | 1983-12-26 | 1983-12-26 | 酸素転炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24378583A JPS60135512A (ja) | 1983-12-26 | 1983-12-26 | 酸素転炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60135512A JPS60135512A (ja) | 1985-07-18 |
JPH0443964B2 true JPH0443964B2 (ja) | 1992-07-20 |
Family
ID=17108927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24378583A Granted JPS60135512A (ja) | 1983-12-26 | 1983-12-26 | 酸素転炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60135512A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4705563A (en) * | 1986-10-23 | 1987-11-10 | The United States Of America As Represented By The United States Department Of Energy | Methods and apparatus for reducing corrosion in refractory linings |
IT1261929B (it) * | 1993-09-20 | 1996-06-04 | Sviluppo Materiali Spa | Processo e impianto per la riparazione della superficie interna di convertitori di acciaieria. |
CN107109502A (zh) * | 2015-12-17 | 2017-08-29 | 东京窑业株式会社 | 提升施工性的底吹插塞 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5959820A (ja) * | 1982-09-30 | 1984-04-05 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 金属精錬炉とその操業方法 |
JPS5959821A (ja) * | 1982-09-30 | 1984-04-05 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 金属精錬炉とその操業方法 |
-
1983
- 1983-12-26 JP JP24378583A patent/JPS60135512A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5959820A (ja) * | 1982-09-30 | 1984-04-05 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 金属精錬炉とその操業方法 |
JPS5959821A (ja) * | 1982-09-30 | 1984-04-05 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 金属精錬炉とその操業方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60135512A (ja) | 1985-07-18 |
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