JP2524083Y2 - 吹錬用兼炉口地金切り用ランス - Google Patents

吹錬用兼炉口地金切り用ランス

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JP2524083Y2
JP2524083Y2 JP1990128092U JP12809290U JP2524083Y2 JP 2524083 Y2 JP2524083 Y2 JP 2524083Y2 JP 1990128092 U JP1990128092 U JP 1990128092U JP 12809290 U JP12809290 U JP 12809290U JP 2524083 Y2 JP2524083 Y2 JP 2524083Y2
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潤一 谷
末次 辻
幸一 田中
政彦 内田
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、転炉等の金属製錬炉に用いられる吹錬用
兼炉口地金切り用ランスに関するものである。
〔従来技術〕
転炉は、高炉からの溶融銑鉄を少量のくず鉄、造滓材
等と共に装入し、純酸素ガスをランスから超音速で吹き
付け、銑鉄中に含まれるC,Si,Pなどの不純物を酸化燃焼
除去して溶鋼を得る精錬炉であり、このような転炉製鋼
法は、他の製鋼法に比べて精錬時間が数10分と非常に短
く、生産能率が極めて高い。
しかしながら、このような高い生産能率を阻害する問
題の1つに、転炉炉口に対する地金の付着がある。この
地金は、酸素ガスの吹き付けにより、転炉内の溶融銑
鉄、溶融スラグの一部が炉口から噴出し、炉口の周囲に
付着・堆積して形成される。
このような地金は、そのまま放置しておくと、吹錬中
に炉内の溶鋼中に落下し、溶鋼温度が下がって再吹錬を
必要とし、エネルギーロスを招くと共に生産能率低下の
原因となり、また炉口の径が小さくなってスクラップ装
入ができなくなり、安定操業の妨げとなる。
従って、炉口に付着した地金は除去する必要があり、
従来においては次のような方法が実施されている。
(i)第3図に示すように、吹錬後、溶鋼を取鍋に排出
し、次いでスラグを排出した転炉1を、炉口2が横にな
る水平状態まで傾動し、作業員50が酸素パイプ51により
下側の地金3を溶断し、次いで転炉1を反対側に傾動
し、同様に他側の地金3′を溶断して地金の除去を行な
う方法。
(ii)第4図に示すように、数チャージの通常の吹錬
後、炉口2に地金3が付着した転炉1を、出鋼・排滓
後、直立状態とし、上吹ランス52を、その先端から噴射
される酸素ジェット流が炉口2に衝突するように、炉口
上方に位置せしめ、炉口2に向けて酸素を噴射させて地
金3を溶解除去する方法(特開平1−201414号) 〔この考案が解決しようとする課題〕 しかしながら、(i)の方法では、地金を完全に除去
するのに約1時間以上の時間を必要とし、作業能率が極
めて悪く、また作業環境が悪く、かつ危険を伴なう作業
となる問題がある。
(ii)の方法では、作業環境を改善でき、地金除去時
間も(i)の方法の1/6程度の短時間に改善できるもの
の、転炉作業後に地金除去工程を別に必要とするため、
転炉休止時間が必ず必要となり、転炉操業の大幅な効率
化を図れない。
この考案は、前述のような問題点を解消すべくなされ
たもので、その目的は、地金除去工程を別に設けること
なく、地金を効率良く、迅速に、安全に除去することが
でき、転炉操業の大幅な能率化を図れる転炉吹錬用兼炉
口地金切り用ランスを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、第1図および第2図に示すように、転炉1
等の精錬炉内に炉口2を介して挿入され、酸素を上部か
ら先端部へ供給する酸素供給孔6を内部に備えたランス
において、ランスの先端に、前記酸素供給孔6に連通し
て酸素を下方に向けて噴出する吹錬用の主孔5を設ける
と共に、ランス先端における前記主孔5の上に、前記酸
素供給孔6に連通して酸素を噴出する炉口地金溶解用の
副孔8をランス先端が炉内部に挿入された状態で酸素が
炉口2に向かうような斜め上向き傾斜角で複数設け、こ
れら主孔5と副孔8に対して同一酸素源から酸素を供給
するようにしたものである。
〔作用〕
吹錬に際して本考案のランス4を転炉1等の精錬炉内
に挿入し、ランス4に酸素ガスを供給すると、主孔5か
らの酸素ジェット7により通常の吹錬がなされ、副孔8
から斜め上方に向けて噴射される酸素ジェット7′によ
り炉口2の地金3が効率良く、迅速に、安全に溶解除去
される。数チャージ後、通常のランスに代えて本考案の
ランス4を用い、付着・堆積した地金3を除去してもよ
いし、最初から本考案のランス4のみを用いて通常操業
するようにしてもよい。
溶解除去した地金3は、炉内の溶鋼中に落下するが、
溶融地金であるため、また吹錬中に溶解するため、サブ
ランス等の吹錬制御を用いれば溶鋼温度を低下させるこ
とはなく、また溶鋼成分も目標成分に適中させることが
可能である。
〔実施例〕
以下、この考案を図示する一実施例に基づいて説明す
る。これは、第1図、第2図に示すように、転炉1の吹
錬用ランスに適用した例であり、通常の吹錬用ランス
は、ランス4の本体4Aの先端に一体的に設けられたメイ
ンランス4Bに、複数の主孔5(3〜6孔)が設けられて
いる。この主孔5は、酸素供給孔6に連通し、酸素ジェ
ット7を下方に噴出するラバールノズル等からなり、垂
直下向きを0°とした場合、鋭角(<90°)で外側に向
かって傾斜して配設されている。
このようなメインランス4Bの主孔5の上方における側
部に、副孔8を周方向に間隔をおいて複数設ける。この
副孔8は、酸素供給孔6に連通し、酸素ジェット7′を
斜め上方に噴出するストレートノズル等とし、その傾斜
角は、垂直下向きを0°とした場合、鈍角(<180°)
となるようにし、ランス4を転炉1内に挿入した状態で
酸素ジェット7′が炉口2の方へ向かうようにする。な
お、この副孔8は冷却水が循環する三重管を貫通して設
ける。
以上のような構成において、通常のランスを用いて操
業し、数チャージ後に炉口2に地金3が付着・堆積する
と、通常のランスに代えて本考案のランス4を用い、第
2図に示すように、主孔5から酸素ジェット7により通
常の吹錬を行ないつつ、副孔8からの酸素ジェット7′
により炉口2の地金3を溶解除去する。
なお、以上のように、本考案のランス4を通常のラン
スと併用して操業してもよいし、本考案のランス4を用
いて通常操業をすることも可能である。この場合、地金
3が堆積する前に除去できる。
次に、以上のような構成のランス4を用い、次のよう
な条件で15チャージ後に吹錬と地金切りを行なったとこ
ろ、吹錬中に地金を完全に溶解除去することができた。
転炉:上底吹複合吹錬炉 容量:250T 主孔:径52mm、孔数4、傾斜角15° 副孔:径5mm、孔数4、傾斜角135° 送酸量:50000Nm3/h 吹錬時間:16.5分 なお、以上は転炉についても説明したが、これに限ら
ず酸素上吹きを用いる他の金属精錬炉にも本考案を適用
できることはいうまでもない。
〔考案の効果〕
前述の通り、本考案に係るランスは、ランス先端にお
ける主孔の上に、主孔の酸素供給孔に連通する副孔を斜
め上方に向けて複数設けるようにしたため、主孔による
吹連結作業中に炉口に付着した地金を、炉内部から上方
に向かう酸素により効率良く、迅速に、安全に除去する
ことができると共に、転炉休止時間を全く必要とせずに
転炉操業の大幅な能率向上を図ることができる。また、
ランス先端に副孔を設けるだけでよいので、通常のラン
スを使用できると共に、構造も簡単なものとすることが
でき、極めて実用的である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係るランスの一実施例を示す部分
拡大断面図、第2図はその使用状態を示す概略断面図、
第3図、第4図は従来の炉口地金切り方法を示す概略断
面図である。 1……転炉、2……炉口、3……地金、4……ランス、
4A……ランス本体、4B……メインランス、5……主孔、
6……酸素供給孔、7,7′……酸素ジェット、8……副
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 内田 政彦 茨城県鹿島郡鹿島町大字光3番地 住友 金属工業株式会社鹿島製鉄所内 (56)参考文献 特開 昭55−50413(JP,A) 特開 昭61−139616(JP,A) 特公 昭60−4243(JP,B2) 実公 昭59−10120(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】精錬炉内に炉口を介して挿入され、酸素を
    上部から先端部へ供給する酸素供給孔を内部に備えたラ
    ンスにおいて、 ランスの先端に、前記酸素供給孔に連通して酸素を下方
    に向けて噴出する吹錬用の主孔を設けると共に、ランス
    先端における前記主孔の上に、前記酸素供給孔に連通し
    て酸素を噴出する炉口地金溶解用の副孔をランス先端が
    炉内部に挿入された状態で酸素が炉口に向かうような斜
    め上向き傾斜角で複数設け、これら主孔と副孔に対して
    同一酸素源から酸素を供給してなることを特徴とする吹
    錬用兼炉口地金切り用ランス。
JP1990128092U 1990-11-30 1990-11-30 吹錬用兼炉口地金切り用ランス Expired - Lifetime JP2524083Y2 (ja)

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JP5298543B2 (ja) * 2008-01-28 2013-09-25 Jfeスチール株式会社 転炉操業方法
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