JP2533815B2 - 底吹き転炉の操業方法 - Google Patents
底吹き転炉の操業方法Info
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- JP2533815B2 JP2533815B2 JP3057732A JP5773291A JP2533815B2 JP 2533815 B2 JP2533815 B2 JP 2533815B2 JP 3057732 A JP3057732 A JP 3057732A JP 5773291 A JP5773291 A JP 5773291A JP 2533815 B2 JP2533815 B2 JP 2533815B2
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- Japan
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- flow rate
- tuyere
- blowing
- bottom blowing
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- Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は底吹き転炉で底吹き羽口
まわりの耐火物溶損を抑制する操業方法に関する。
まわりの耐火物溶損を抑制する操業方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、底吹き転炉の操業方法で炉内に溶
銑を入れ、上吹きランスと底吹き羽口とからガスを吹込
み吹錬し、その後合金調整後、出鋼するわけであるが、
出鋼から炉内に溶銑を入れる間に底吹き羽口まわりに、
羽口まわりの耐火物保護のため一定量のスラグコーテ
ィング材を付着展開するか吹き付けることが一般的であ
る。
銑を入れ、上吹きランスと底吹き羽口とからガスを吹込
み吹錬し、その後合金調整後、出鋼するわけであるが、
出鋼から炉内に溶銑を入れる間に底吹き羽口まわりに、
羽口まわりの耐火物保護のため一定量のスラグコーテ
ィング材を付着展開するか吹き付けることが一般的であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】底吹き羽口まわりの耐
火物溶損状況について、図2Bで説明すると、マッシュ
ルーム12とその周囲のスラグ13により羽口レンガお
よび羽口周囲14は保護されているが、マッシュルーム
12の露出により長時間溶鋼と接触する場合にはマッシ
ュルームの欠落、羽口の溶損を招くおそれがある。15
は炉底レンガである。
火物溶損状況について、図2Bで説明すると、マッシュ
ルーム12とその周囲のスラグ13により羽口レンガお
よび羽口周囲14は保護されているが、マッシュルーム
12の露出により長時間溶鋼と接触する場合にはマッシ
ュルームの欠落、羽口の溶損を招くおそれがある。15
は炉底レンガである。
【0004】従来法では図3の底吹ガス流量は時間経過
で溶銑装入時の初期流量は低流量とし、ミキシング時に
流量増としている。実施例として図4に示すように初期
流量は150〜200Nm3/hrで羽口損耗速度は
0.5mm/ch程度となっている。さらに図6に示す
ようにミキシング時の底吹きガス流量を拡大していくと
羽口損耗速度は0.6〜1.0mm/chへと増加し
た。
で溶銑装入時の初期流量は低流量とし、ミキシング時に
流量増としている。実施例として図4に示すように初期
流量は150〜200Nm3/hrで羽口損耗速度は
0.5mm/ch程度となっている。さらに図6に示す
ようにミキシング時の底吹きガス流量を拡大していくと
羽口損耗速度は0.6〜1.0mm/chへと増加し
た。
【0005】しかしながら底吹き転炉の操業方法として
は冶金効果を得るためにミキシング時の底吹きガス流量
を拡大した方が良い。本発明ではミキシング時の底吹き
ガス流量を拡大してかつ羽口損耗速度を改善するもので
ある。
は冶金効果を得るためにミキシング時の底吹きガス流量
を拡大した方が良い。本発明ではミキシング時の底吹き
ガス流量を拡大してかつ羽口損耗速度を改善するもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は従来技術の課題
を有利に解決するものであって、底吹き転炉で底吹き羽
口まわりの耐火物溶損を抑制する操業方法において、溶
銑装入時および吹錬初期の底吹ガス流量を吹錬末期の強
攪拌ミキシング流量100に対して30%以上に保持
し、コーティングスラグ層内にマッシュルームの微細気
孔と連結した通気孔を確保することを特徴とする底吹き
転炉の操業方法である。
を有利に解決するものであって、底吹き転炉で底吹き羽
口まわりの耐火物溶損を抑制する操業方法において、溶
銑装入時および吹錬初期の底吹ガス流量を吹錬末期の強
攪拌ミキシング流量100に対して30%以上に保持
し、コーティングスラグ層内にマッシュルームの微細気
孔と連結した通気孔を確保することを特徴とする底吹き
転炉の操業方法である。
【0007】以下図面にもとづいて本発明を説明する。
【実施例及び作用】図1は本発明の実施例における実施
態様例を示す上底吹き転炉の概要図である。上底吹き転
炉は鉄皮3の内部に耐火物1があって、底吹き羽口耐火
物2から、Ar、CO2、N2及びO2ガスを吹き込む。
合せて、上吹きランス10よりO2を吹き込む。底吹き
供給ガス配管4に設置した圧力計5と流量計6から供給
ガスの状態を監視し、羽口に埋設した熱電対7からのデ
ーターを採取することで、温度分布を求め演算器8で、
底吹き羽口耐火物上に敷設するスラグコーティング材の
量を求める。
態様例を示す上底吹き転炉の概要図である。上底吹き転
炉は鉄皮3の内部に耐火物1があって、底吹き羽口耐火
物2から、Ar、CO2、N2及びO2ガスを吹き込む。
合せて、上吹きランス10よりO2を吹き込む。底吹き
供給ガス配管4に設置した圧力計5と流量計6から供給
ガスの状態を監視し、羽口に埋設した熱電対7からのデ
ーターを採取することで、温度分布を求め演算器8で、
底吹き羽口耐火物上に敷設するスラグコーティング材の
量を求める。
【0008】図2Aは本発明による底吹きガス羽口の状
態を示す図である。マッシュルーム12はスラグ13に
より適正な通気性とスラグ層厚を有した保護層により覆
われている。本発明の特徴はこの保護層の形成にあり、
図5に示すようにスラグ層内にはマッシュルームの微細
気孔16と連結した通気孔を確保することが重要であ
る。図中5は羽口前圧力P、6はガス流量Qである。こ
の通気孔が確保されないと羽口埋込みを招き溶鋼11中
へのガス吹込が不能となり溶鋼攪拌力の低下、冶金効果
の低下となる。さらにガスが逃げ場を失い、図2Aの炉
底レンガ15を伝わってレンガからのガス抜けレンガの
スポーリング、欠損を招く。
態を示す図である。マッシュルーム12はスラグ13に
より適正な通気性とスラグ層厚を有した保護層により覆
われている。本発明の特徴はこの保護層の形成にあり、
図5に示すようにスラグ層内にはマッシュルームの微細
気孔16と連結した通気孔を確保することが重要であ
る。図中5は羽口前圧力P、6はガス流量Qである。こ
の通気孔が確保されないと羽口埋込みを招き溶鋼11中
へのガス吹込が不能となり溶鋼攪拌力の低下、冶金効果
の低下となる。さらにガスが逃げ場を失い、図2Aの炉
底レンガ15を伝わってレンガからのガス抜けレンガの
スポーリング、欠損を招く。
【0009】本発明ではスラグ層内のガス抜け通気孔を
確保するために、図3の底吹きガス流量は溶銑装入時の
初期流量を増加し、通気孔への溶銑差し込み、閉塞を防
止している。実施例として図4に示すように初期流量は
400Nm3/hr以上とすることにより羽口損耗速度
は0.3mm/ch程度に改善されている。
確保するために、図3の底吹きガス流量は溶銑装入時の
初期流量を増加し、通気孔への溶銑差し込み、閉塞を防
止している。実施例として図4に示すように初期流量は
400Nm3/hr以上とすることにより羽口損耗速度
は0.3mm/ch程度に改善されている。
【0010】さらに図6に示すようにミキシング時の底
吹きガス流量を拡大しても羽口損耗速度は0.3mm/
ch程度を確保している。これは通気性を有するスラグ
層13がマッシュルーム12を保護し、長時間溶鋼と接
する場合においてもマッシュルーム12の欠損を防止で
きるものである。
吹きガス流量を拡大しても羽口損耗速度は0.3mm/
ch程度を確保している。これは通気性を有するスラグ
層13がマッシュルーム12を保護し、長時間溶鋼と接
する場合においてもマッシュルーム12の欠損を防止で
きるものである。
【0011】尚、溶銑装入時および吹錬初期の底吹ガス
流量を吹錬末期の強攪拌ミキシング流量100に対し
て、30%以上とする根拠は、図4の初期流量と図6の
ミキシングガス流量の対比において、従来法では20%
(150Nm3/hr/800Nm3/hr)であり、羽
口損耗速度は0.6〜1.0mm/chと大きいが、本
発明法では、30%(250Nm3/hr/800Nm3
/hr)以上としコーティング層内にはマッシュルーム
の微細孔と連結した通気孔を確保することにより、羽口
損耗速度は0.3mm/chと改善されている。
流量を吹錬末期の強攪拌ミキシング流量100に対し
て、30%以上とする根拠は、図4の初期流量と図6の
ミキシングガス流量の対比において、従来法では20%
(150Nm3/hr/800Nm3/hr)であり、羽
口損耗速度は0.6〜1.0mm/chと大きいが、本
発明法では、30%(250Nm3/hr/800Nm3
/hr)以上としコーティング層内にはマッシュルーム
の微細孔と連結した通気孔を確保することにより、羽口
損耗速度は0.3mm/chと改善されている。
【0012】
【発明の効果】本発明は溶銑装入時および吹錬初期の底
吹きガス流量を吹錬末期の強攪拌ミキシング流量100
に対し30%以上を保持しマッシュルームはスラグによ
り適正な通気性とスラグ層を有した保護層が形成せしめ
羽口損耗を抑える効果がある。
吹きガス流量を吹錬末期の強攪拌ミキシング流量100
に対し30%以上を保持しマッシュルームはスラグによ
り適正な通気性とスラグ層を有した保護層が形成せしめ
羽口損耗を抑える効果がある。
【図1】本発明を実施するための上底吹き転炉の説明図
【図2】A:本発明による底吹きガス羽口の状態を示す
説明図 B:底吹き羽口まわりの耐火物溶損状況説明図
説明図 B:底吹き羽口まわりの耐火物溶損状況説明図
【図3】本発明法と従来法とに関する底吹きガス流量と
時間との関係説明図
時間との関係説明図
【図4】本発明法と従来法に関する初期流量と羽口損耗
速度の関係を示す。
速度の関係を示す。
【図5】マッシュルームの微細孔と連結した通気孔を確
保しているスラグ保護層の状況を示す説明図
保しているスラグ保護層の状況を示す説明図
【図6】本発明法と従来法に関するミキシング底吹きガ
ス流量と羽口損耗速度の関係を示す説明図
ス流量と羽口損耗速度の関係を示す説明図
1 耐火物 2 底吹羽口耐火物 3 鉄皮 4 底吹供給ガス配管 5 圧力計 6 流量計 7 羽口埋設熱電対 8 演算器 9 表示装置 10 上吹ランス 11 鋼浴 12 マッシュルーム 13 スラグ 14 羽口レンガ羽口周囲 15 炉底レンガ 16 微細気孔
Claims (1)
- 【請求項1】 底吹き転炉で底吹き羽口まわりの耐火物
溶損を抑制する操業方法において、溶銑装入時および吹
錬初期底吹ガス流量を、吹錬末期の強攪拌、ミキシング
流量100に対して30%以上に保持し、コーティング
スラグ層内にはマッシュルームの微細気孔と連結した通
気孔を確保することを特徴とする底吹き転炉の操業方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3057732A JP2533815B2 (ja) | 1991-03-01 | 1991-03-01 | 底吹き転炉の操業方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3057732A JP2533815B2 (ja) | 1991-03-01 | 1991-03-01 | 底吹き転炉の操業方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04276008A JPH04276008A (ja) | 1992-10-01 |
JP2533815B2 true JP2533815B2 (ja) | 1996-09-11 |
Family
ID=13064096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3057732A Expired - Lifetime JP2533815B2 (ja) | 1991-03-01 | 1991-03-01 | 底吹き転炉の操業方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2533815B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56116815A (en) * | 1980-02-15 | 1981-09-12 | Nippon Steel Corp | Controlling method of switching of bottom blowing gas in metal refining furnace |
JPS63153209A (ja) * | 1986-12-17 | 1988-06-25 | Kobe Steel Ltd | 底吹きノズルを備えた転炉の底面コ−テイング方法 |
-
1991
- 1991-03-01 JP JP3057732A patent/JP2533815B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04276008A (ja) | 1992-10-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960402 |