JP2584891B2 - 底吹き転炉の操業方法 - Google Patents

底吹き転炉の操業方法

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JP2584891B2 JP2220878A JP22087890A JP2584891B2 JP 2584891 B2 JP2584891 B2 JP 2584891B2 JP 2220878 A JP2220878 A JP 2220878A JP 22087890 A JP22087890 A JP 22087890A JP 2584891 B2 JP2584891 B2 JP 2584891B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は底吹き転炉で底吹き羽口まわりの耐火物溶損
を抑制する操業方法に関する。
(従来の技術) 従来、底吹き転炉の操業方法で炉内に溶銑を入れ、上
吹きランスと底吹き羽口とからガスを吹込み吹錬し、そ
の後合金調整後、出鋼するわけであるが、出鋼から炉内
に溶銑を入れる間に底吹き羽口まわりに、羽口まわりの
耐火物保護のため一定量のスラグコーティング材を付着
展開するか吹き付けることが一般的である。
(発明が解決しようとする課題) 底吹き羽口まわりの耐火物溶損状況は、溶鋼の成分
系、吹錬柱の溶鋼温度、処理時間、溶鋼上に浮遊するス
ラグの成分系、残留スラグ量等、種々な因子によって異
なる。このような状況では一定量のスラグコーティング
材を単に付着展開するか吹き付けるという点では底吹き
羽口まわりの耐火物溶損状況は改善せず、溶損過多によ
る底吹き転炉下部より溶鋼洩れが発生し、操業トラブル
がさけられない状況である。
(課題を解決するための手段) 本発明は従来技術の課題を有利に解決するものであっ
て底吹き転炉で、底吹き羽口まわりの耐火物溶損を抑制
する操業方法において、前記底吹き羽口近傍に熱電対を
埋設し、該熱電対より底吹き転炉操業での吹錬開始から
吹き止め終了までの温度分布を計測し、吹錬時間に対す
る前記温度分布の中の所定の温度以上となる時間の割合
により、底吹き羽口のマッシュルームの状態、羽口及び
羽口周囲の耐火物の溶損状態を予測し、それによりパタ
ーン化した状態に応じて底吹き羽口まわりに敷設するス
ラグコーティング材の量を調節することを特徴とする底
吹き転炉の操業方法である。
以下図面にもとづいて本発明を説明する。
(実施例及び作用) 第1図は本発明の実施例における実施態様例を示す上
底吹き転炉の概要図である。
上底吹き転炉は鉄皮3の内部に耐火物1があって、底
吹き羽口耐火物2から、Ar,Co2,N2及びO2ガスを吹き込
む。合せて、上吹きランス10よりO2を吹き込む。底吹き
供給ガス配管4に設置した圧力計5と流量計6から供給
ガスの状態を監視し、羽口に埋設した熱電対7からのデ
ーターを採取することで、温度分布を求め演算器8で、
底吹き羽口耐火物上に敷設するスラグコーティング材の
量を求める。
第2図(a),(b),(c),(d)は本発明によ
る底吹きガス羽口の状態を示す図である。
パターン1については羽口の状態はマッシュルーム
が健全で羽口および羽口周囲が溶損されていない時
でスラグが適度にコーティングされている。この状態
がベストである。そのために前チャージの溶融スラグを
適量残し2回程度炉を振りコーティングする。この作業
を以下スラグコーティング作業という。
パターン2については羽口の状態はマッシュルーム
は健全であるが羽口および羽口周囲が露出しており
溶損される直前の状態でスラグのコーティング層が全
くない。そのためにスラグコーティング作業時、スラグ
の粘性向上のため生石灰、軽ドロを適量添加する。
パターン3については羽口の状態はマッシュルーム
は溶損し、欠落、かつ羽口周囲が溶損され、羽口
は溶損直前の状態で、このまま放置すると羽口の大溶
損、欠落を招く。そのためにスラグコーティング作業
時、生石灰、軽ドロ、生ドロを適量添加する。充分かつ
適切な補修が必要である。
パターン4についてはマッシュルームもなく、羽口
、炉底および羽口まわりレンガの溶損部が局部的に
進行しており、このまま放置すると炉底からの溶鋼もれ
という重大事故を招く。そのためにスラグコーティング
作業時、生石灰、軽ドロ、生ドロを多量に添加し、かつ
羽口より不活性ガスを流し羽口埋りを防止しながら、
の炉底および羽口まわりレンガの溶損部を補修する。
第3図は本発明による底吹きガス羽口に設置された熱
電対の温度測定値Tyの推移パターンである。
たて軸は熱電対の温度測定値Ty、よこ軸は吹錬作業で
の時間経過でスタート(ts)から吹上(te)まで表示し
ている。Tyの実績値で300℃〜400℃の範囲の時間をty1,
ty2,ty3,ty4とする。その時間経過の中に占めるty1〜t
y4の比率 が底吹きガス羽口の状態と密接な相関関係がある。
パターン(a)は吹止末期の溶鋼温度が急上昇する段
階で羽口温度Tyも急上昇するケースであり、底吹きガス
羽口の状態としては良好で第2図(a)のパターン1に
相当する。
パターン(b)は吹錬作業の後半に屑鉄が溶解し溶鋼
温度が上昇始めた段階で羽口温度Tyが上昇し、21%<t
y2/ts−te<40%の領域となっている。底吹きガス羽口
の状態としては要注意の状態で第2図(b)のパターン
2に相当する。
パターン(c)は吹錬作業の前半に溶鋼温度が溶銑温
度並の段階から羽口温度Tyが上昇し、41%<ty3/ts−te
<80%の領域となっている。底吹きガス羽口の状態とし
ては第2図(c)のパターン3で充分かつ適切な補修が
必要である。
パターン(d)は吹錬作業の初期に溶銑が装入され、
羽口が溶銑と接触した段階から羽口温度Tyが上昇し、81
%<ty4/ts−te100%の領域となっている。底吹きガ
ス羽口の状態としては最悪で第2図(d)のパターン4
であり徹底した補修が必要である。
第4図は本発明による底吹きガス羽口に設置された熱
電対の温度測定に対するスラグコーティング材投入量
(パターン1〜4)を決定するフローチャートを示す図
である。まず熱電対の温度(Ty)を連続的に計測する。
仮に吹錬開始スタート(ts)から吹止(te)までの温度
Tyの最大値をTymaxとすると、Tymaxが最小温度T200(例
200℃)から、ある値T300(例300℃)の範囲に入ってい
る場合、底吹きガス羽口まわりの耐火物の温度は低く、
耐火物溶損はあまり進まないと認識する。その場合、吹
錬時間(te−ts)に対するT200とT300との間の温度Ty1
に達してから吹錬終了までの時間ty1との比率がh11(例
えば50%)以下の場合、スラグコーティング材の量の最
も少ないパターン1を選択し、h11を越える場合、スラ
グコーティング材の最も少ないパターン1より若干多い
パターン2を選択する。
最大温度TymaxがT300(例えば300℃)以上でT400(例
えば400℃)未満である場合、このケースは通常の操業
で安定していると思われる領域であるが吹錬時間(te
ts)に対するT200からT400との間の温度Ty2(例えば300
℃)に達してから吹錬終了までの時間ty2との比率がh21
(例えば20%)、h22(例えば40%)h23(例えば80%)
によってスラグコーティング材の投入パターンを変更す
る。
の場合、羽口まわりの耐火物溶損はほとんどないとの認
識でパターン1を選択する。
の場合、羽口まわりの耐火物溶損は通常通りとしてパタ
ーン2を選択する。
の場合、羽口まわりの耐火物溶損は少し進み過ぎている
との認識でパターン3を選択する。
の場合、羽口まわりの耐火物溶損は極度に進み操業が不
安定になりやすいとの認識でパターン4を選択する。
最大温度TymaxがT400(例えば400℃)以上でT500(例
えば500℃)未満である場合、このケースは羽口まわり
の耐火物温度が通常よりも高く、溶損がかなり進むと思
われる領域である。吹錬時間(te−ts)に対するT200
T500との間の温度Ty3(例えば354℃)に達してから吹錬
終了までの時間ty3との比率がh31(例えば33%)、h32
(例えば66%)によってスラグコーティングの投入パタ
ーンを変更する。
の場合、羽口まわりの耐火物溶損は、通常時と変わらな
いと認識しパターン2を選択する。
の場合、羽口まわりの耐火物溶損は通常より進みすぎて
るとの認識パターン3を選択する。
の場合、羽口まわりの耐火物溶損は極度に進み、操業が
不安定になりやすいとの認識でパターン4を選択する。
最大温度TymaxがT500以上である場合、このケースは
羽口まわりの耐火物温度が異常に高く、溶損も極度に進
んでいると思われる領域である。吹錬時間(te−ts)に
対するT200とT500との間の温度Ty4(例えば400℃)に達
してから吹錬終了までの時間ty4との比率がh41(例えば
25%)によってスラグコーティング投入パターンを変更
する。
の場合、パターン3、 の場合パターン4を選択する。
(発明の効果) 本発明によって、羽口まわりの耐火物の溶損状況を把
握しスラグコーティング材の投入量を調節することが可
能である。しかも省力化の可能な技術で羽口まわりの耐
火物溶損による操業トラブルを完全になくすことが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す概要図、第2図
(a),(b),(c),(d)は本発明による底吹き
ガス羽口の状態を示す図、第3図(a),(b),
(c),(d)は本発明による底吹きガス羽口に設置さ
れた熱電対の温度測定値Tyの推移パターンを示す図、第
4図は本発明による底吹きガス羽口に設置された熱電対
の温度測定に対するスラグコーティング材投入量(パタ
ーン1〜4)を決定するフローチャートを示す図であ
る。 1……耐火物 2……底吹き羽口耐火物、3……鉄皮 4……底吹き供給ガス配管 5……圧力計、6……流量計 7……羽口埋設熱電対、8……演算器 9……表示装置、10……上吹きランス 11……鋼浴

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底吹き転炉で、底吹き羽口まわりの耐火物
    溶損を抑制する操業方法において、前記底吹き羽口近傍
    に熱電対を埋設し、該熱電対より底吹き転炉操業での吹
    錬開始から吹き止め終了までの温度分布を計測し、吹錬
    時間に対する前記温度分布の中の所定の温度以上となる
    時間の割合により、底吹き羽口のマッシュルームの状
    態、羽口及び羽口周囲の耐火物の溶損状態を予測し、そ
    れによりパターン化した状態に応じて底吹き羽口まわり
    に敷設するスラグコーティング材の量を調節することを
    特徴とする底吹き転炉の操業方法。
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