JPH044363Y2 - - Google Patents

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JPH044363Y2
JPH044363Y2 JP391787U JP391787U JPH044363Y2 JP H044363 Y2 JPH044363 Y2 JP H044363Y2 JP 391787 U JP391787 U JP 391787U JP 391787 U JP391787 U JP 391787U JP H044363 Y2 JPH044363 Y2 JP H044363Y2
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JP
Japan
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battery
heat
thermal
cylindrical
thermal battery
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JP391787U
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JPS63178062U (ja
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    • Y02E60/12

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は大電流で長時間の放電を可能にした高
性能熱電池に関するものである。
熱電池は、常温では固体で非電導性であるが、
高温になると溶融して電導性を示す無機塩を電解
質とし、高電圧で大電流放電が可能な信頼性の高
い電池である。
従来の技術 通常の熱電池は、発電要素であるセルと発熱剤
を交互に積層し、それを断熱材で覆つて円筒状金
属製ケースに収納し、ケースとカバーとは溶接に
より一体化し、円筒状として完成された形状にな
つている。熱電池において円筒状を採用するの
は、種々の利点があるからである。即ち、発電要
素であるセルは粉末成型で作るので、円形であれ
ば製造が容易であり、発熱剤も同じく粉末成型で
作るので円形が作り易く、またケースとカバーと
の溶接においても円周部の溶接の方が不良が少な
く、信頼性の高い電池になる等の理由によるもの
である。また熱的に見ても、角形より円形の方が
角がなく、熱設計がやり易く、熱の損失も少ない
利点がある。
また近年、熱電池を使用する機器においても小
型化が要求されており、また熱電池においては、
大電流で長時間放電の性能が要求されている。こ
の大電流で長時間放電を可能にする方法として、
例えば特公昭52−12892号公報に記載されている
ように、通常の円筒状熱電池の周囲に発熱剤を配
置し、さらにその周囲を断熱材で覆い、そして円
筒状金属容器に収納する方法が提案されている。
考案が解決しようとする問題点 しかし、上記したような特公昭52−12892号公
報に記載された方法では、電池の直径寸法が大き
くなるので、それだけ電池が太くなり、機器にお
ける電池搭載スペースを大きくする必要がある等
の問題があつた。また円筒状の熱電池の場合、機
器における電池搭載スペースは円筒状熱電池の直
径寸法で制約され、角部のスペースは利用されな
いので、電池の直径寸法が大きくなるほど、機器
における電池搭載スペースにおいて無駄なスペー
スが多く生じるといつた問題があつた。これは熱
電池を使用する機器の小型化の方向に逆行するも
のである。
問題点を解決するための手段 本考案は上記したような問題点を解消したもの
で、1個ないし複数個の円筒状熱電池を角型容器
に収納すると共に、角型容器内の四隅等に生じた
広い空間に発熱剤及び断熱材を充填した構造にす
ることによつて、大電流で長時間放電が可能で、
しかも電池が太くならないようにして機器におけ
る電池搭載スペースを小さくできるようにしたも
のである。
実施例 以下、本考案熱電池を図面に示す実施例を用い
て説明する。
第1図は本考案熱電池の一実施例を示す要部横
断面図で、1は直径50mm、高さ60mmの通常の円筒
状熱電池であり、容器はステンレス鋼で、またカ
バーには正極端子2、負極端子3及び2個の点火
用端子4が付いている。またこの円筒状熱電池1
は、角型容器5に収納し、そして角型容器5内の
四隅に生じた広い空間に、発熱剤かなるヒートペ
ーパ6及びアスベストあるいはセラミツクフアイ
バーからなる断熱材7を充填している。また角型
容器5内のその他の狭い空間にも断熱材7を充填
している。またヒートペーパ6に接して点火玉8
が配置されている。なお、図示していないが、角
型容器5の上端にはフタが溶接され、またそのフ
タには正極端子、負極端子及び点火用端子が設け
られ、その各端子には円筒状熱電池1の各端子お
よび点火玉8のリード線が接続される。また角型
容器5のフタに正極端子等の各端子を設けずに、
円筒状熱電池1の各端子をそのまま用いるように
することもできる。またヒートペーパ6として
は、ジルコニウムとクロム酸バリウムの混合物に
セラミツクフアイバーを混ぜて作つたものがよ
い。
この本考案実施例においては、円筒状熱電池1
を角型容器5に収納し、角型容器5内の四隅に生
じた空間に発熱剤(ヒートペーパ6)及び断熱材
7を配置し、また角型容器5内の四隅以外の空間
にも断熱材7を充填しているので、円筒状熱電池
1からの放熱は非常に軽減され、円筒状熱電池1
に内部温度は長時間にわたつて一定の温度に保た
れ、大電流・長時間の放電が可能となる。なお、
ヒートペーパ6の熱の外部への放散は角型容器5
内の四隅に充填した断熱材7によつて、充分に抑
えることができる。さらに該実施例においては、
ヒートペーパ6(発熱剤)及び断熱材7の大部分
を角型容器5の四隅に充填した構造であるため、
特公昭52−12892号公報に記載の方法に比べて、
電池を細くすることができ、そのため、機器にお
ける電池搭載スペースを小さくでき、さらに角型
であるため、機器における電池搭載スペースに無
駄な空間が生じるようなことはない。なお、本実
施例では、角型容器内の四隅の発熱剤それぞれに
点火玉8を配したけれども、例えば円筒状熱電池
1の底部において、発熱剤をそれぞれ連結するこ
とにより、点火玉を1個に減すことができる。
次に本考案による熱電池と従来の熱電池を10A
で放電したときの結果を第2図に示す。第2図に
おいて、Aは第1図に示した本考案実施例による
電池、Bは通常の電池、Cは特公昭52−12892号
公報に記載された方法による電池をそれぞれ示
す。本考案による電池Aは放電時間が5.9分あつ
たのに対し、電池Bは3.0分しかなかつた。また
電池Cは一番長い放電時間を示したが、本考案に
よる電池Aとそれほど変らなかつた。
第3図は本考案熱電池の他実施例を示す要部横
断面図で、図中、第1図と同付号のものは同一作
用部材である。この本考案実施例は、4個の円筒
状熱電池1を角型容器5内に収納し、そして角型
容器5内の四隅等に生じた比較的広い空間のそれ
ぞれにヒートペーパ6及び断熱材7を充填したも
のである。なお、複数のヒートペーパ6は円筒状
熱電池1の底部において連結されている。
またこの本考案実施例においても、第1図に示
した実施例と同じ作用効果を奏することができる
ことは言うまでもない。
考案の効果 以上述べたように本考案熱電池は、大電流・長
時間放電が可能で、機器における搭載スペースを
小さくでき、さらに角型であるため機器における
電池搭載スペースにおいて無駄な空間を生じない
等のすぐれた利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案熱電池の一実施例を示す要部横
断面図、第2図は本考案による電池と従来の電池
との電池特性を比較する放電曲線図、第3図は本
考案熱電池の他実施例を示す要部横断面図であ
る。 1……円筒状熱電池、5……角型容器、6……
発熱剤からなるヒートペーパ、7……断熱材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 1個ないし複数個の円筒状熱電池を角型容器に
    収納すると共に、角型容器内の四隅等に生じた広
    い空間に発熱剤及び断熱材を充填してなることを
    特徴とする熱電池。
JP391787U 1986-12-02 1987-01-14 Expired JPH044363Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP391787U JPH044363Y2 (ja) 1986-12-02 1987-01-14

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18572686 1986-12-02
JP391787U JPH044363Y2 (ja) 1986-12-02 1987-01-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63178062U JPS63178062U (ja) 1988-11-17
JPH044363Y2 true JPH044363Y2 (ja) 1992-02-07

Family

ID=33454717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP391787U Expired JPH044363Y2 (ja) 1986-12-02 1987-01-14

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JP (1) JPH044363Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63178062U (ja) 1988-11-17

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