JPH0443094B2 - - Google Patents

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JPH0443094B2
JPH0443094B2 JP24976984A JP24976984A JPH0443094B2 JP H0443094 B2 JPH0443094 B2 JP H0443094B2 JP 24976984 A JP24976984 A JP 24976984A JP 24976984 A JP24976984 A JP 24976984A JP H0443094 B2 JPH0443094 B2 JP H0443094B2
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JP
Japan
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formalin
rubber
rubber latex
fibers
resorcinol
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JP24976984A
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JPS61127738A (ja
Inventor
Shuji Takahashi
Yasuo Suzuki
Kazuji Takamizawa
Kazuo Sashide
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明はクロロスルホン化ポリエチレンゴムと
繊維の接着処理方法に関し、詳しくは6ナイロン
等の繊維の処理に用いられるレゾルシン・ホルマ
リン初期縮合物とゴムラテツクスの混合液とし
て、特定の配合組成比のレゾルシン・ホルマリン
初期縮合物と特定のゴムラテツクスを用いること
によつて、繊維とクロロスルホン化ポリエチレン
ゴムとの接着力や引張強さを飛躍的に向上せしめ
たクロロスルホン化ポリエチレンゴムと繊維の接
着処理方法に関する。 [従来の技術] クロロスルホン化ポリエチレンゴムはその分子
構造と官能基ゆえに、耐候性、耐炎性、耐油性に
優れ、また引張特性、耐屈曲疲労性にも優れた特
性を有しており、工業的価値の高いゴムである。 しかしながら、クロロスルホン化ポリエチレン
ゴムは汎用ゴムと異なり、二重結合を分子鎖に有
しないことや極性が高いことから、クロロスルホ
ン化ポリエチレンゴムと繊維を接着剤を介して接
着せしめることは、極めて困難である。 通常、天然ゴムやSBR、IR等と6ナイロン、
6,6ナイロン、ポリエステル繊維等の繊維を接
着させるためには、レゾルシン・ホルマリン初期
縮合物とゴムラテツクスの混合液(以下、RFL
と略す)を使用する。 この場合、RFLの配合は、レゾルシンとホル
マリンの仕込みモル比が1.0/1.5〜3.0の範囲で塩
基性触媒下で反応させ、この反応物であるレゾル
シン・ホルマリン初期縮合物とゴムラテツクスの
重量比が10〜30/100となるように両者を混合さ
せるのが通常である。 また、ゴムラテツクスとしては、通常被着ゴム
と同類のもの、例えば天然ゴム、スチレン・ブタ
ジエン共重合体ゴムに対してはビニルピリジン・
スチレン・ブタジエン3元共重合体ゴムラテツク
ス、スチレン・ブタジエン共重合体ゴムラテツク
ス、天然ゴムラテツクスを、またクロロプレンゴ
ムに対してはクロロプレンゴムラテツクスを用い
るのが普通である。従つて、クロロスルホン化ポ
リエチレンゴムに対しては、クロロスルホン化ポ
リエチレンゴムラテツクスをRFLのラテツクス
成分に用いることが考えられる。 しかしながら、本発明者らが検討した結果では
これら従来のRFLの配合方法では、全くクロロ
スルホン化ポリエチレンゴムと繊維を接着せしめ
ることは不可能であつた。 [発明が解決しようとする課題] 本発明は、かかる問題に鑑み、クロロスルホン
化ポリエチレンゴムと、6ナイロン、6,6ナイ
ロン、ポリエステル繊維等の繊維とを好適に接着
せしめる接着処理方法を提供することを目的と
し、特にクロロスルホン化ポリエチレンゴムの特
性を利用したゴムホースやゴムベルトの繊維補強
層に使用される。 本発明者らは、クロロスルホン化ポリエチレン
ゴムと繊維を接着させる方法につき鋭意検討した
結果、特定配合組成比のレゾルシン・ホルマリン
初期縮合物と特定のゴムラテツクスを選択するこ
とによつて、上記目的を満足することを見出し本
発明に到達した。 [課題を解決するための手段] すなわち本発明は、 a アクリロニトリルブタジエン共重合体ゴムラ
テツクスまたはカルボキシル変性アクリロニト
リルブタジエン共重合体ゴムラテツクス100重
量部と b レゾルシンとホルマリンの仕込みモル比が
1.0:0.5〜1.0の範囲にあるレゾルシン・ホルマ
リン初期縮合物40〜60重量部、 とからなる混合液で繊維を処理することを特徴と
するクロロスルホン化ポリエチレンゴムと繊維の
接着処理方法にある。 本発明においては、ゴムラテツクスとしてアク
リロニトリルブタジエン共重合体ゴムラテツクス
またはカルボキシル変性アクリロニトリルブタジ
エン共重合体ゴムラテツクスを用いる。他のゴム
ラテツクスを用いると目的とする接着が得られな
い。 また、レゾルシン・ホルマリン初期縮合物にお
けるレゾルシンとホルマリンの仕込みモル比はレ
ゾルシン1.0に対してホルマリンが0.5〜1.0の範囲
であることが必要で、ホルマリンの仕込みモル比
が0.5未満では目的とする接着力が得られず、ま
た1.0ほ越えるとRFLの安定性が著しく低下する。 このレゾルシン・ホルマリン初期縮合物として
は、塩基性触媒下、通常水酸化ナトリウムを用
い、レゾルシンとホルマリンを1.0/0.5〜1.0の範
囲で反応させてもよく、また、予めレゾルシン
1.0モルに対しホルマリン0.5〜0.7モルを酸性触媒
下で反応させた後、塩基性触媒下で必要量のホル
マリンを加え、初期縮合物を得る方法を採つても
よい。特に後者の方法では、酸性触媒下で得られ
た初期縮合物が水に溶解し難いので、塩基性触媒
を仕込みレゾルシン1.0モルに対し0.2〜0.5モル用
いるのが良い。 ゴムラテツクスとレゾルシン・ホルマリン初期
縮合物との混合重量比は、ゴムラテツクス100重
量部に対して、レゾルシン・ホルマリン初期縮合
物40〜60重量部である。レゾルシン・ホルマリン
初期縮合物が40重量部未満であると接着力が著し
く低下し、またレゾルシン・ホルマリン初期縮合
物が60重量部を越えるとRFLの液安定性が大幅
に低下し、ゲル化を招く結果となる。 なお、ゴムラテツクスを用いず、仕込みモル比
が本発明の範囲内にあるレゾルシン・ホルマリン
初期縮合物だけで処理しても、比較的良好な接着
力は得られるが、処理繊維コードが著しく硬くな
り、処理繊維コードの引張強さが大きく低下する
ので実用的でない。 この様にして得られた特定配合のRFLを用い、
6ナイロン、6,6ナイロン、ポリエステル繊維
等の繊維に、本発明で用いるRFLを含浸せしめ
た後、適当な温度で熱処理し、クロロスルホン化
ポリエチレンゴムと一体化加硫することで、極め
て強固な接着力を発現する。 なお、ここにおいて繊維としてポリエステル繊
維を用いる場合、予め周知のエポキシ化合物、ア
ソシアネート化合物あるいはフエノール誘導体等
で処理した後、RFLで処理するほうがより強固
な接着力が得られる。 [実施例] 以下、実施例および比較例に基づき本発明を具
体的に説明する。なお、第1表中の配合液の数値
はグラム単位、第2表の配合数値は重量部単位で
ある。 実施例1〜5および比較例1〜8 第1表に示す各配合で配合液(RFL)を作成
した。なお、比較例3においてはゴムラテツクス
を配合しなかつた。配合液は調製後、室温にて一
昼夜放置後処理に用いた。この一昼夜放置後の配
合液の安定性を評価し、結果を第1表に示した。 この配合液に6ナイロン1260d/2繊維コード
を浸漬した後120℃で2分間乾燥し、さらに180℃
で2分間熱処理を施した。 処理繊維コードを第2表に示す組成のクロロス
ルホン化ポリエチレンゴム組成物シートに埋込
み、145℃で45分加硫した後、加硫ゴムシートか
ら処理繊維コードを引抜く力を測定する引抜テス
トにより引抜力を求めた。なお、処理繊維コード
のゴム組成物シート中への埋込み深さは8mmであ
る。 また、ゴム組成物シート上に処理繊維コードを
最密充填に引揃え、さらにその上にゴム組成物シ
ートを被覆し、またその上に処理繊維コードを最
密充填に引揃えた後、最後にその上へゴム組成物
シートを被覆し、処理繊維コードが2プライの構
造の試料を作成し、145℃で45分加硫後、プライ
間を剥離する剥離試験を実施し、剥離した処理繊
維コード面の剥離ゴム付着率(%)を測定するこ
とで接着力を評価した。 さらに、処理繊維コード引張強さをJIS L1017
に準拠して測定した。 これらの結果を第1表に示した。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 第1表から明らかなように、レゾルシンとホル
マリンの仕込みモル比は1.0:0.6〜0.8の範囲にあ
る実施例1〜5が好ましい接着力および引張強さ
を示し、ホルマリンのモル比が0.5未満の比較例
1においては良好な接着力は得られず、またホル
マリンのモル比が1.0を越える比較例2において
は配合液がゲル化する。さらに、ゴムラテツクス
を用いない比較例3においては、処理繊維コード
引張強さが大幅に劣る。 実施例1と実施例2〜4の比較から、レゾルシ
ン・ホルマリン初期縮合物としては、酸性下で予
め反応させたものを用いても、塩基性下でレゾル
シンとホルマリンを反応させてもどちらでも良い
ことがわかる。さらに、実施例1と実施例5の比
較から、ゴムラテツクスとしては、カルボキシル
変性アクリロニトリルブタジエン共重合体ゴムラ
テツクスのみならず、アクリロニトリルブタジエ
ン共重合体ゴムラテツクスも効果があることが判
る。また、ゴムラテツクスとレゾルシン・ホルマ
リン初期縮合物の重量比において、ゴムラテツク
ス100重量部に対し、レゾルシン・ホルマリン初
期縮合物が40重量部未満の比較例4は接着力が低
く、60重量部を越えた比較例5は配合液がゲル化
してしまう。 さらに、ゴムラテツクスとしてアクリロニトリ
ルブタジエン共重合体ゴムラテツクスまたはカル
ボキシル変性アクリロニトリルブタジエン共重合
体ゴムラテツクス以外のゴムラテツクスを用いた
比較例6〜8は良好な接着力が得られない。 実施例 6 実施例1の配合液(RFL)を用い、1500d/2
ポリエステル繊維コードを処理した。このポリエ
ステル繊維コードは、予めエポキシ化合物で処理
されたものを用いた。 配合液を塗布後120℃で2分乾燥し、230℃で2
分さらに熱処理したものを、実施例1と同様に第
2表のゴム組成物シートを用い、引抜力と剥離ゴ
ム付着率および処理繊維コード引張強さを測定し
た。その結果、引抜力は13.2Kg/8mm、ゴム付着
率は75%、処理繊維コード引張強さは21.0Kgと良
好な結果であつた。 この様に本発明で使用する配合液(RFL)を
用いることによつて、6ナイロン、6,6ナイロ
ン、ポリエステル繊維等の繊維がクロロスルホン
化ポリエチレンゴムと容易に接着可能となつた。 [発明の効果] 以上説明した様に、従来、クロロスルホン化ポ
リエチレンゴムと6ナイロン、6,6ナイロン、
ポリエステル繊維等の繊維との接着は困難であつ
たが、特定の配合組成比のレゾルシン・ホルマリ
ン初期縮合物と特定のゴムラテツクスを用いた
RFLによつて繊維を処理する本発明の接着処理
方法によつて、クロロスルホン化ポリエチレンゴ
ムと繊維の容易接着が可能となつた。 この結果、例えば補強層を必要とするホース
類、ベルト類等の分野にクロロスルホン化ポリエ
チレンゴムの使用が可能となつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 a アクリロニトリルブタジエン共重合体ゴ
    ムラテツクスまたはカルボキシル変性アクリロ
    ニトリルブタジエン共重合体ゴムラテツクス
    100重量部、 b レゾルシンとホルマリンの仕込みモル比が
    1.0:0.5〜1.0の範囲にあるレゾルシン・ホルマ
    リン初期縮合物40〜60重量部、 とからなる混合液で繊維を処理することを特徴と
    するクロロスルホン化ポリエチレンゴムと繊維の
    接着処理方法。
JP24976984A 1984-11-28 1984-11-28 クロロスルホン化ポリエチレンゴムと繊維の接着処理方法 Granted JPS61127738A (ja)

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JP24976984A JPS61127738A (ja) 1984-11-28 1984-11-28 クロロスルホン化ポリエチレンゴムと繊維の接着処理方法

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JPH0620945Y2 (ja) * 1988-03-15 1994-06-01 豊田合成株式会社 補強ホース
JP2565660B2 (ja) * 1994-05-31 1996-12-18 バンドー化学株式会社 繊維補強弾性体及びそれを用いた伝動ベルト

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