JPH04427B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明はレイアウトの作業性を向上した画像処
理装置に関する。

(ロ) 従来技術 従来、電気信号の形で入力される画像情報をデ
イスプレイに表示しデイスプレイを見ながら画像
のレイアウトを行なう装置が考えられている。こ
のような画像レイアウト装置を用いれば、たとえ
ば複数枚の原稿をCCDなどの画像読取装置によ
つて読み取つて電気信号の画像データとして一旦
記憶しておき、これらの画像データを用いてデイ
スプレイ上に原稿画像を同時に表示しタブレツ
ト、マウスなどのポインテイングデバイスを操作
して原稿画像の位置（いわゆるレイアウト）を変
えて希望する画像をデイスプレイ上に形成するこ
とができ、その後必要に応じてプリントすること
ができる。

この種の画像処理装置でレイアウトを行なう場
合は、デイスプレイに表示された画像情報を見な
がらオペレータが画像装置を移動させるわけであ
るが、デイスプレイに表示される画像は規定のサ
イズ（たとえばA4）より通常小さ目に表示され
るのでレイアウトの際位置決めが狂つたり、わず
かにずれたりし、特に画像を細かく移動させるの
がむづかしい。そこでレイアウトが希望どおりに
できたかどうかを確かめるために一旦途中でレイ
アウト結果を規定サイズの用紙にプリントしてみ
て、それを見た上で再度レイアウトを修正するこ
ともある。このようなレイアウト作業は出版社の
ようにいくつかの原稿を見ながらレイアウトして
編集していく作業者にとつては甚だ能率が悪い。
特に、レイアウトすべき原稿のサイズがたとえば
B5サイズのようにデイスプレイの表示サイズよ
り小さい場合は各原稿の位置決めがむづかしくな
るので、この場合にはプリントすることを考慮し
てレイアウトする必要があり、レイアウト作業が
やりにくいという問題がある。

(ハ) 発明の目的および構成 本発明は上記の点にかんがみてなされたもの
で、レイアウトの作業性を向上することを目的と
し、この目的を達成するために、レイアウトすべ
き画像情報を表示するデイスプレイ上にレイアウ
トサイズを表わす枠およびレイアウト位置決め用
の格子パターンなどのレイアウト指標パターンを
一緒に表示できるように構成したものである。

(ニ) 実施例 以下図面に基づいて本発明を説明する。

第１図は本発明による画像処理装置の一実施例
の概略構成を示す。

図において、１は原稿を読み取つて画像データ
を出力するCCDなどを用いた画像読取装置、２
は画像読取装置１と後述する画像メモリ４，５お
よびフレームメモリ１３との間の画像データの授
受を制御する転送制御回路、３は画像メモリ４，
５に記憶されている画像データを用いて所定の演
算を行なう画像演算回路で、画像メモリ４は画像
読取装置１から出力される画像データを一旦記憶
し、画像メモリ５は画像演算回路３で演算された
画像データを記憶する。また、６は回路全体の回
路動作を制御するCPU、７は画像メモリ４，５
からの画像データの解像度を合わせて後述するフ
レームメモリ１３に転送するためのデータインタ
ーフエース、８はCPU６からの指令を転送制御
回路２と画像演算回路３に出力するためのパラレ
ルインターフエース、９は外部記憶装置としての
フロツピーデイスク１０を制御するフロツピーデ
イスクコントローラ、１１は外部記憶装置として
のハードデイスク１２を制御するハードデイスク
コントローラで、フレームメモリ１３はデイスプ
レイ用のフレーム画像データを記憶する。さらに
１４はフレームメモリ１３の演算およびデイスプ
レイ１５の表示を制御するデイスプレイコントロ
ーラで、デイスプレイ１５は画像データおよび後
述するタブレツト１６から入力されるレイアウト
のための命令を表示する。１６はデイスプレイ１
５上のカーソル移動およびレイアウトのための命
令を入力するためのレイアウト用タブレツト、１
７はタブレツト１６からデータを入力するための
シリアルインターフエース、１８は画像メモリ
４，５の内容を記録するためのレーザプリンタ、
LEDプリンタなどの記録装置である。

次に上記構成の画像処理装置の回路動作を説明
する。

原稿は画像読取装置１で読み取られ、画像デー
タが転送制御回路２を介して画像メモリ４または
５に記憶される。画像メモリ４，５に記憶された
画像データはデータインターフエース７により画
素密度変換されフレームメモリ１３に転送され
る。フレームメモリ１３に記憶された画像データ
はデイスプレイコントローラ１４により制御され
てデイスプレイ１５により表示される。タブレツ
ト１３によりデイスプレイ１５上のレイアウトを
行ないレイアウト終了後記録装置１８により記録
を行なう。

以上が画像のレイアウトを行なう画像処理装置
の基本回路動作であるが、次に本発明に直接関連
のある回路動作のみを第２図を参照して説明す
る。

第２図は第１図中から要部のみを抽出したもの
で、第１図と同じ参照番号は同じ構成部分を示し
ている。

フレームメモリ１３は複数枚のレイヤー（第２
図ではＡ，Ｂ，Ｃの３枚）に分けられており、画
像読取装置から出力されて画像メモリ４，５に記
憶された画像データはデータインターフエース７
により解像度変換（画素密度変換）されてフレー
ムメモリ１３のレイヤーＡまたはＢに記憶され
る。第２図の例では、レイヤーＡに正方形像、レ
イヤーＢに三角形像として正像データが記憶され
ている。

一方、フレームメモリ１３のレイヤーＣにはレ
イアウトサイズを表わす枠Ｆや格子パターンなど
のレイアウト指標パターンを表わす指標データが
予じめ記憶されている。このレイアウト指標パタ
ーンは原形となる指標パターンを予じめフレーム
メモリ１３に記憶しておき、レイアウト時にタブ
レツト１６から入力するデータにより記録紙のサ
イズや記録位置に応じた希望のサイズを作つてデ
イスプレイに表示するようにしてもよい。たとえ
ば第３図に示すように、原形指標パターンとして
の枠の形状をフレームメモリ１３のレイヤーＣに
記憶しておき、タブレツト１６から入力する寸法
データd₁，d₂，d₃，d₄に基づいてCPU６によりデ
イスプレイ上での枠の大きさと位置とを演算し表
示する。あるいは比較的多く使用するサイズ
（A4およびB5）について指標パターンを予め作
成しROMに記憶しておいてもよい。

レイアウトに当つては、フレームメモリ１３の
レイヤーＡ，Ｂに記憶された画像データに基づい
てデイスプレイ１５に正方形像と三角形像とを表
示するとともに、レイヤーＣに記憶されているレ
イアウト指標パターンを所望の位置および大きさ
で表示する。表示結果は第２図に示すようにな
る。レイアウトの際この指標パターンの枠Ｆを基
準にして画像情報を移動させれば、デイスプレイ
に表示される画像情報が規定のサイズより多少小
さくても位置決めが正確にできるし、格子パター
ンＬを基準にすれば細かな画像移動もできて希望
するレイアウトが容易になる。また、指標パター
ンの枠の大きさにより記録紙サイズを選択するよ
うにすればさらに作業性が向上する。

上記実施例では、レイアウトのためにデイスプ
レイに表示される指標パターンはレイアウト時に
オペレータが入力するデータに基づいてそのサイ
ズおよび表示位置が変えられるようにしたが、記
録紙のサイズを検知しそのサイズに応じて自動的
に選択表示されるようにしてもよい。本発明では
表示し得るレイアウト指標パターンは上述した長
方形や正方形の格子パターンに限らず、用途に応
じて丸形、三角格子にするなど任意のものとする
ことができる。

(ホ) 発明の効果 以上説明したように、本発明は、電気信号の形
で入力される画像情報をデイスプレイに表示しデ
イスプレイを見ながら画像のレイアウトを行なう
画像処理装置において、デイスプレイ上の所望位
置に所望サイズのレイアウト指標パターンを表示
可能にしたので、レイアウトが正確に且つ細かく
でき作業性が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による画像処理装置の構成を示
すブロツク線図、第２図は第１図に示した画像処
理装置の要部ブロツク線図、第３図はフレームメ
モリに記憶された原形指標パターンの１例を示す
図である。 １……画像読取装置、２……転送制御回路、３
……画像演算回路、４，５……画像メモリ、６…
…CPU、７……データインターフエース、１３
……フレームメモリ、１４……デイスプレイコン
トローラ、１５……デイスプレイ、１６……レイ
アウト用タブレツト。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 入力される画像情報をデイスプレイに表示
   し、該デイスプレイに表示された画像のレイアウ
   トを行う画像処理装置において、画像レイアウト
   時に記録紙のサイズに対応したレイアウトサイズ
   を表わす枠のデータを記憶するメモリと、前記デ
   ータに基づいてデイスプレイに該枠を可変表示す
   る表示手段と、該枠の大きさに対応した記録紙サ
   イズを選択する制御手段とを備えたことを特徴と
   する画像処理装置。