JPH044264B2 - - Google Patents

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JPH044264B2
JPH044264B2 JP60013494A JP1349485A JPH044264B2 JP H044264 B2 JPH044264 B2 JP H044264B2 JP 60013494 A JP60013494 A JP 60013494A JP 1349485 A JP1349485 A JP 1349485A JP H044264 B2 JPH044264 B2 JP H044264B2
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JP
Japan
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zircon
powder
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alumina
sintered body
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JP60013494A
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JPS61174167A (ja
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この発明は、各種用途に向けられる耐熱材料、
構造材料、耐摩耗材料、電気材料としてのジルコ
ン焼結体の高靭性化の技術に関する。 (従来の技術) ジルコンは耐熱性材料としてルツボその他の各
種の耐熱磁器、耐熱レンガとして広く使用されて
いるが、その欠点の一つとして脆性があげられて
いる。このためジルコンの高靭性化についてはこ
れまでも多くの研究がなされている。ジルコンは
1700℃以上の高温度で激しく熱解離を起こしその
過半が単斜晶のZrO2とSiO2となつて、その靭性
が劣化することはこれまでの多くの研究で認めら
れている。そこでジルコンの高温度下での熱解離
現象を極力抑制する必要がある。このジルコンの
高温下での熱解離抑制策の一つとして本発明者は
予てより研究し、バナジウム、タンタル、イツト
リウム、ニオビウム、セリウムのような希土類酸
化物の添加が効果あることをつきとめた。さら
に、ジルコンの熱解離現象を発明者が詳細に検討
したところ、ここに生じる解離生成物はほとんど
が単斜晶ジルコニアであつたが、熱解離抑制剤と
してイツトリアを内割で2〜10重量%添加した場
合だけは、解離生成物は正方晶ジルコニアである
ことが判明した。こうした結果を第1表として示
す。
【表】
【表】 (発明が解決しようとした問題点) この発明はジルコン焼結体の高靭性化を達成せ
んとしたものである。即ち、ジルコン焼結体の中
に正方晶ジルコニアの微細結晶を生成させ、この
正方晶ジルコニアの応力誘起変態(マルテンサイ
ト変態)を利用してクラツクの成長を抑制すると
ともに、熱解離と同時に生成するシリカをアルミ
ナと反応させてムライト(3Al2O3・2SiO2)を生
成して高温で安定なジルコン焼結体を得ようとす
るものである。 (問題点を解決するための手段) この発明は、ジルコン粉末にイットリア粉末を
2〜10重量%、アルミナ粉末を1〜5重量%添加
した混合物を成形後1550〜1650℃で焼成すること
により焼結体中に正方晶ジルコニアの微細結晶を
生成せしめることを特徴とする高靭性ジルコン焼
結体の製造方法である。以下にこの発明を説明す
る。 この発明において、高靭性のジルコンを得るた
めに、原料として主原料ジルコンの外にイツトリ
ア粉末およびアルミナ粉末を添加したものを使用
する。イツトリア粉末はジルコン粉末に対して内
割で2〜10重量%、アルミナ粉末は同じく内割で
1〜5重量%で添加する。こうした原料をよく混
合して成形後1550〜1650℃で焼成する。この発明
でイツトリアを添加するのは、これによつてジル
コン焼結体中に微細な正方晶ジルコニアを分散生
成させ、この正方晶ジルコニアの応力誘起変態
(マルテンサイト変態)を利用してクラツクの成
長を抑制して焼結体の靭性を向上しようとしたも
のである。しかし、その添加量は2重量%未満で
は効果なく、また10重量%を越えると正方晶ジル
コニアが減少し、立方晶ジルコニアが増大して好
ましくない。さらにアルミナの添加は、前述のイ
ツトリアの添加によつてジルコンの熱解離が大巾
に抑制されるものとしても、1部は熱解離を起し
ここにシリカを生成するので、そのシリカを高温
で安定な鉱物であるムライトに変換するためのも
のである。即ち、ジルコン焼結体に熱解離が生じ
た場合に生成するシリカを無害化するため、これ
とアルミナを反応させてムライトを生成させその
耐熱性、耐熱衝撃性を上昇させようとするもので
ある。すなわち、結晶粒界に存在するシリカは、
それ単独では膨脹系数が異常に大きなクリストバ
ライトとなるか、共存する第3成分と反応して低
融点ガラス質を生成して強度および耐食性をいち
じるしく劣化させるので、この対策として適当量
のアルミナを添加してこれをムライトに転換して
これの劣化現象を防止したものである。また、ア
ルミナの添加は、同時に添加するイツトリアとと
もに正方晶ジルコニアの生成を促進する効果のあ
ることが認められた。このアルミナの添加量は1
%重量未満では効果なく、また5重量%を超える
と耐熱衝撃性を低下させるので好ましくない。こ
うした原料は、以降ジルコン焼結体の公知な方法
によつて成型、焼成される。即ち、ジルコン粉末
は平均粒径2μm以下、アルミナ粉末は平均粒径
1μm以下、イツトリア粉末は平均粉末1μm以下
とし、これらをこの発明で規定した範囲で配合し
たものをポツトミルで20時間前後混合し、これを
1000Kg/cm2で加圧成形して所定の成形物とする。
次にこれを焼成するが、その焼成温度は従来のジ
ルコン焼結体を得る場合と同様であつて1550〜
1650℃とする。これが1550℃未満であると焼成不
充分となり、また1650℃を超えるとジルコンの分
解が活発化するためである。これによつて得られ
たジルコン焼結体は、後記実施例が示すように高
靭性を持つものとなる。 実施例 ジルコン粉末(粒径1μm以下)89gおよびイ
ツトリア粉末(平均粒径0.6μm)6g、アルミナ
粉末(平均粒径0.5μm)5gをコランダム製ポツ
トミルで20時間混合した後、1000Kg/cm2で加圧し
て成形体60×12×10mmを得た。これを1600℃で1
時間焼成してジルコン焼結体を得た。このものの
物性は次の通りであつた。 抗折強度 3200Kg/cm2 破壊靭性値 4.8MN/m3/2 密 度 4.3g/cm3 なお、X線回析による鉱物組成はジルコン以外
に正方晶ジルコニアとムライト、コランダムが認
められた。 実施例2および比較例 ジルコン粉末(粒径1μm以下)92gとイツト
リア粉末(平均粒径0.6μm)3gの混合物を比較
例原料とし、この比較例原料にアルミナ粉末(平
均粒径0.5μm)5gを追加添加した混合物を実施
例2原料として実施例1と同様にして2種のジル
コン焼結体を得た。このものの植物値を比較して
第2表に示す。
【表】 (発明の効果) 以上、この発明によるとジルコン焼結体の高靭
性化がイツトリア粉末およびアルミナ粉末を添加
するだけで達成されるので、ジルコンの他の優れ
た特性とあいまつてその大きな欠点とされていた
靭性も改善されてその用途は一段と拡大されるこ
とになつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ジルコン粉末にイットリア粉末を2〜10重量
    %、アルミナ粉末を1〜5重量%添加した混合物
    を成形後1550〜1650℃で焼成することにより焼結
    体中に正方晶ジルコニアの微細結晶を生成せしめ
    ることを特徴とする高靭性ジルコン焼結体の製造
    方法。
JP60013494A 1985-01-29 1985-01-29 高靭性ジルコン焼結体の製造方法 Granted JPS61174167A (ja)

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JPS61174167A JPS61174167A (ja) 1986-08-05
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