JPH0442540Y2 - - Google Patents

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JPH0442540Y2
JPH0442540Y2 JP18768586U JP18768586U JPH0442540Y2 JP H0442540 Y2 JPH0442540 Y2 JP H0442540Y2 JP 18768586 U JP18768586 U JP 18768586U JP 18768586 U JP18768586 U JP 18768586U JP H0442540 Y2 JPH0442540 Y2 JP H0442540Y2
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JP
Japan
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circumferential surface
gear
bearing
inner gear
outer circumferential
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JP18768586U
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JPS6392089U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、内燃機関等の各摺動部分へ潤滑油
を圧送するインターナルギアポンプに関する。
従来の技術 この種のインターナルギアポンプとしては、例
えば第3図に示すものが知られている。概略を説
明すれば、図中1は開口端がカバー2によつて閉
塞されたポンプケーシング、3は該ポンプケーシ
ング1とカバー2の中心部を貫通した内燃機関の
クランクシヤフト、4,5は互いの中心が偏心し
た内歯と外歯とが噛み合つてポンプケーシング1
内に回転自在に収納されたインナーギアとアウタ
ーギアであつて、上記インナーギア4は、内周面
4aの切欠部6と上記クランクシヤフト3の外周
面3aに有する突起部7が係合して回転力が伝達
されるようになつていると共に、内周面4aの一
端部が上記ポンプケーシング1の内端部1aに設
けられた円筒状の軸受部8の外周面8aに、油膜
形成用のクリアランスcを介して摺動自在に軸受
されている。そして、クランクシヤフト3の回転
によりインナーギア4及びアウターギア5が夫々
噛合回転してポンプケーシング1の空間容積を変
化させ、これによつて潤滑油を所定圧で吐出し、
機関のピストン等の各摺動部分へ圧送するように
なつている(自動車工学全書,10巻、電装品,車
体装備品、エンジン部品、(株)山海堂,昭和55
年10月15日発行P221参照)。
考案が解決しようとする問題点 ところで、上記従来のインターナルギアポンプ
にあつては、上述のように軸受部8の外周面8a
とインナーギア4の内周面4aとの間のクリアラ
ンスc内に油膜を形成してインナーギア4の円滑
な回転を得るようになつてはいるものの、インナ
ーギア4の回転に伴い軸受部8が高温となると、
軸受部8の基部と先端部位8bとの熱容量の違い
によつて先端部位8bが第4図及び第5図に示す
ように熱膨張して外方へ拡開状に変形してしま
う。この変形量が大きい場合、軸受部8の先端部
位8bが第4図に示すようにインナーギア4の内
周面4aに圧接して部分的に面圧が大きくなり、
油膜切れが発生する。この結果、軸受部8の軸受
性能が悪化して、インナーギア4の円滑な回転が
得られないばかりか、場合によつては焼き付きが
発生するといつた問題がある。
問題点を解決するための手段 この考案は、上記従来のインターナルギアポン
プの問題点に鑑みて案出されたもので、インナー
ギアの軸受を司るポンプケーシングの軸受部の外
周面を、先端側に向つて先細り状に形成したこと
を特徴としている。
上記構成のこの考案によれば、軸受部が高熱に
晒され先端部位が熱膨張して拡開方向へ変形して
も、外周面の先細り形状によりインナーギアの内
周面に接触するまでには至らず、適正なクリアラ
ンス巾が確保されるのである。
実施例 以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳述
する。
この考案に係るインターナルギアポンプは、基
本的構成は前記従来と同様であるが、特徴とする
ところは、ポンプケーシングの内端部に設けられ
てインナーギアを内側から軸受する軸受部の外周
面を、先端側に向つて先細り状に形成したところ
にある。
具体的に説明すれば、第1図はこの考案の第1
実施例を示し、ポンプケーシング1の内端部1a
に一体に設けられた軸受部8は、外周面8aの略
2/3の先端部位11が先端側に向つて細くなるテ
ーパ状に形成されている。このテーパ角度θは、
先端部位11が熱変形により拡開した際に、基端
部位12と略同程度の外径寸法となるように設定
されている。
したがつて、この実施例によれば、インナーギ
ア4の回転に伴い軸受部8が高温となり熱膨張し
た場合、その先端部位11が第1図の一点鎖線で
示すように拡開方向へ変形するだけでその外径寸
法は基端部位12と同程度となる。このため、特
に先端部位11がインナーギア4の内周面4aに
圧接することなくインナーギア4と軸受部8との
内外周面4a,8a間に適正巾のクリアランスc
が形成される。したがつて、斯るクリアランスc
内の油膜によつて、インナーギア4を常時円滑に
軸受することができる。
第2図は、この考案の第2実施例を示し、この
実施例では軸受部8の外周面8a先端部位11の
斜面形状を、湾曲状に形成したものである。この
先端部位11の曲率半径Rは、第1実施例と同様
に先端部位11が熱変形により拡開した際に、基
端部位12と略同程度の外径寸法となるように設
定されている。
したがつて、この実施例も第1実施例と同様な
作用効果が得られることは勿論のこと、先端部位
11が湾曲状になつているため、熱膨張時におけ
るインナーギア4の内周面4aとの接触がより確
実に防止できる。
考案の効果 以上の説明で明らかなように、この考案に係る
インターナルギアポンプによれば、ポンプケーシ
ングの内端部に設けられた軸受部の外周面を、先
端側に向つて先細り状に形成したため、熱膨張に
よる軸受部の外周面とインナーギアの内周面との
圧接が確実に防止される。この結果、軸受部とイ
ンナーギアの焼き付きが防止され、常時円滑な軸
受状態が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るインターナルギアポン
プの第1実施例を示す要部断面図、第2図はこの
考案の第2実施例を示す要部断面図、第3図は従
来のインターナルギアポンプを示す要部断面図、
第4図は従来例の軸受部とインナーギアの圧接状
態を示す説明図、第5図は従来の軸受部の熱変形
した状態を示す斜視図である。 1……ポンプケーシング、1a……内端部、4
……インナーギア、4a……内周面、5……アウ
ターギア、8……軸受部、8a……外周面、11
……先端部位。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互いに噛合するインナーギアとアウターギアと
    を内部に回転自在に収納したポンプケーシング
    と、該ポンプケーシングの内端部に設けられ、か
    つ外周面で上記インナーギアの内周面を軸受する
    軸受部とを備えたインターナルギアポンプにおい
    て、上記軸受部の外周面を、先端側に向つて先細
    り状に形成したことを特徴とするインターナルギ
    アポンプ。
JP18768586U 1986-12-05 1986-12-05 Expired JPH0442540Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18768586U JPH0442540Y2 (ja) 1986-12-05 1986-12-05

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18768586U JPH0442540Y2 (ja) 1986-12-05 1986-12-05

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6392089U JPS6392089U (ja) 1988-06-14
JPH0442540Y2 true JPH0442540Y2 (ja) 1992-10-07

Family

ID=31138374

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JP18768586U Expired JPH0442540Y2 (ja) 1986-12-05 1986-12-05

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JPS6392089U (ja) 1988-06-14

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