JP2591228Y2 - オイルポンプ - Google Patents

オイルポンプ

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JP2591228Y2
JP2591228Y2 JP1993070758U JP7075893U JP2591228Y2 JP 2591228 Y2 JP2591228 Y2 JP 2591228Y2 JP 1993070758 U JP1993070758 U JP 1993070758U JP 7075893 U JP7075893 U JP 7075893U JP 2591228 Y2 JP2591228 Y2 JP 2591228Y2
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JP
Japan
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drive shaft
rotor
pump
pump cover
oil pump
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JP1993070758U
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JPH0742444U (ja
Inventor
靖 渡邊
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Publication date
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  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、オイルポンプに関し、
詳しくは、自動車用エンジンの潤滑系に組込まれ、潤滑
オイルを循環させるためのオイルポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のオイルポンプとしては、
例えば実開平4−105697号公報に開示されている
図3に示すようなものが知られている。このものは、内
接型オイルポンプの例であって、1はクランク軸によっ
て駆動される駆動軸、2は駆動軸1に嵌合されたインナ
ロータ、3はインナロータ2の外歯2Aに噛合する内歯
3Aを有し、ポンプ室4内に収容されてインナロータ2
により回転させられるアウタロータ、5はポンプ室4が
形成されるポンプハウジング、6はポンプハウジング5
へのポンプカバー、7は駆動軸1周りとポンプハウジン
グ5との間に周設されたオイルシールである。なお、か
かるオイルポンプによる動作については周知であるの
で、その説明は省略する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のオイルポンプでは一般の場合、インナロータ2と
共にアウタロータ3をポンプ室4内に回転自在に収納し
ているポンプハウジング5およびそのポンプカバー6が
共にアルミニウム等の軽合金で形成されているのに対し
て駆動軸1およびこれに嵌合されるインナロータ2,ア
ウタロータ3の方はアルミニウムなどより線膨張係数が
小さい鉄系の材料で形成されており、しかもインナロー
タ2,アウタロータ3の側面とポンプカバー6の内面と
の間には僅かながら所定のすき間8が保たれるように構
成されている。
【0004】そこで、エンジンの運転に伴い、循環オイ
ルが高温になると、オイル自体の粘性が低下する上、上
記線膨張係数の差からインナロータ2,アウタロータ3
とポンプカバー6との間のすき間8が増大し、ロータ
2,3間の洩れの増大と共にポンプ効率が著しく低下す
る傾向があった。
【0005】本考案の目的は、上記従来の問題の解決を
図るべく、高油温時においてもポンプ効率の低下を示す
ようなことのないオイルポンプを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本考案は、エンジン駆動の駆動軸に嵌合され該駆
動軸が貫通するポンプカバーとの間に所定のすき間を保
って回転するロータを有し、該ロータの線膨張係数が前
記ポンプカバーの線膨張係数より小さいオイルポンプに
おいて、前記ロータの前記駆動軸との嵌合幅をB、前記
ポンプカバーの前記駆動軸が貫通する軸孔の径をD、と
したときに、前記ポンプカバーの前記軸孔周りの内面部
および前記ロータの前記内面部と対向する対向面部に、
前記駆動軸と直交する面とのなす角度∠βが
【0007】
【数2】 90°>∠β≧Tan-1 B/D (1) 式(1)の範囲内に保たれる勾配を有するテーパ面を、
前記エンジン側に向けて拡大するように設けたことを特
徴とするものである。
【0008】
【作用】本考案によれば、ポンプカバーの軸孔周りの内
面部およびロータの対向面部にエンジン側に向けて設け
たテーパ面が駆動軸の直交面と90°>∠β>Tan-1
B/Dの範囲内の角度∠βに保たれるようにしたこと
で、ポンプカバーとロータとの間に保たれるすき間が双
方の線膨張係数の差から高温時に増大し、洩れが多くな
るのを抑制することができる。
【0009】
【実施例】以下に、図面を参照しつつ本考案の実施例を
具体的に説明する。
【0010】図1は本考案の一実施例を示す。本実施例
の基本的構成については、図3に示した従来例と変わら
ず、内接型オイルポンプの例が示されているが、ハウジ
ング5およびポンプカバー6とインナロータ2および駆
動軸1との間の線膨張係数の差によって生じるインナロ
ータ2とポンプカバー6との間のすき間増大を抑制する
ために、Aで示す丸印で囲った部分が図2に示すように
構成される。
【0011】図2において、10はインナロータ2に周
方向に形成したテーパ面、11はポンプカバー6のテー
パ面10と対向する位置にテーパ面10に平行する形で
設けたテーパ面であり、双方のテーパ面10,11間に
は、上述のすき間8とほぼ等しいすき間12が保たれて
いる。なお、ここで、ポンプカバー6はポンプハウジン
グ5に対してエンジンの外側に位置しているので、オイ
ル洩れの傾向抑制のためにテーパ面10および11はい
ずれもエンジン側に向けて拡大するように傾斜させてあ
る。∠βはその傾斜角度である。
【0012】上述のような構成において、インナロータ
2の駆動軸1に沿った方向の幅をB、ポンプカバー6の
軸孔9の直径をD、また、ポンプカバー6およびインナ
ロータ2を形成している材質の温度ΔT当りの線膨張係
数をそれぞれα1およびα2とした場合、インナロータ
2に対するポンプカバー6の相対的な熱膨張量は次のよ
うに表わされる。
【0013】 径方向の熱膨張量(差):D(α1−α2)・ΔT (2) 軸方向の熱膨張量(差):B(α1−α2)・ΔT (3) このような線膨張の傾向はインナロータ2およびポンプ
カバー6のテーパ面10および11同士が対峙するすき
間12形成部分にも適用されるもので、従って、
【0014】
【数3】
【0015】すなわち、少なくとも∠β=Tan-1
/Dの関係が成り立つ限り、すき間12においてはポン
プカバー6の線膨張によってテーパ面11が一方のテー
パ面10に追従する方向に変化することによって、すき
間12が増大することはない。このことは、∠β≧Ta
-1 B/Dの条件であればすき間12が減少しても増
大することがないことを意味する。ただし、インナロー
タ2の幅Bが軸孔9に対して無限に大きい値となること
はあり得ず、従って、
【0016】
【数4】 90°>β≧Tan-1 B/D (5) 式(5)がテーパ面10,11形成部の条件となる。
【0017】なお、以上に述べてきた実施例では、内接
型オイルポンプへの適用例について説明してきたが、本
考案の適用は、上述のような内接型オイルポンプに限ら
れるものではなく、ポンプハウジングやポンプカバーが
アルミニウム等の軽合金によって形成され、回転駆動さ
れるギアやロータが鉄系材料によって形成される自動車
用内燃機関のオイルポンプに広く適用可能であることは
いうまでもない。
【0018】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案によれ
ば、ロータの前記駆動軸との嵌合幅をB、前記ポンプカ
バーの前記駆動軸が貫通する軸孔の径をD、としたとき
に、前記ポンプカバーの前記軸孔周りの内面部および前
記ロータの前記内面部と対向する対向面部に、前記駆動
軸と直交する面とのなす角度∠βが
【0019】
【数5】 90°>∠β≧Tan-1 B/D (1) 式(1)の範囲内に保たれる勾配を有するテーパ面を、
前記エンジン側に向けて拡大するように設けたので、温
度が上昇してもポンプカバーとインナロータとの間のす
き間増大によるオイル洩れを抑制できると共に、ポンプ
効率の低下を防止する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による主要部の説明図である。
【図2】本考案による主要部の構成にかかる説明図であ
る。
【図3】本考案の適用が可能な従来の内接型オイルポン
プの断面図である。
【符号の説明】
1 駆動軸 2 インナロータ 3 アウタロータ 4 ポンプ室 5 ポンプハウジング 6 ポンプカバー 8,12 すき間 9 軸孔 10,11 テーパ面 ∠β テーパ角度

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン駆動の駆動軸に嵌合され該駆動
    軸が貫通するポンプカバーとの間に所定のすき間を保っ
    て回転するロータを有し、該ロータの線膨張係数が前記
    ポンプカバーの線膨張係数より小さいオイルポンプにお
    いて、 前記ロータの前記駆動軸との嵌合幅をB、前記ポンプカ
    バーの前記駆動軸が貫通する軸孔の径をD、としたとき
    に、 前記ポンプカバーの前記軸孔周りの内面部および前記ロ
    ータの前記内面部と対向する対向面部に、 前記駆動軸と直交する面とのなす角度∠βが 【数1】 90°>∠β≧Tan-1 B/D (1) 式(1)の範囲内に保たれる勾配を有するテーパ面を、
    前記エンジン側に向けて拡大するように設けたことを特
    徴とするオイルポンプ。
JP1993070758U 1993-12-28 1993-12-28 オイルポンプ Expired - Lifetime JP2591228Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1993070758U JP2591228Y2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 オイルポンプ

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JP1993070758U JP2591228Y2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 オイルポンプ

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Publication Number Publication Date
JPH0742444U JPH0742444U (ja) 1995-08-04
JP2591228Y2 true JP2591228Y2 (ja) 1999-03-03

Family

ID=13440734

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JP1993070758U Expired - Lifetime JP2591228Y2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 オイルポンプ

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