JPH044230B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、半導体装置を収納する半導体装置収
納マガジンに関するものである。

従来の技術 以下、従来の半導体装置収納マガジンについて
説明する。

第７図は従来の半導体装置収納マガジンの斜視
図である。同図において、８は半導体装置、９は
半導体装置を収納する凹部１０を有するマガジン
本体、１１はマガジン本体９がさし込まれて、マ
ガジン本体９を包装する紙ケースである。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、このような構成においては、半
導体装置８を出し入れするたびに紙ケース１１を
ぬき出しする必要があるため、容易に出し入れが
行なえなかつた。

また、紙ケース１１をぬき出しして、半導体装
置８を取り出しする構成であるため自動機に適用
することは困難であつた。

そこで、本発明はこの課題を解決するため、マ
ガジン内において半導体装置を移動させたり、移
動を阻止したりすることにより、半導体装置を順
番に１個ずつ取り出すことが容易に行なえ、かつ
自動機にも適用できる半導体装置収納用マガジン
を提供するものである。

課題を解決するための手段 この目的を達成するため本発明の半導体装置収
納用マガジンは、半導体装置を収納する収納溝と
収納溝の下方に設けられたガイド溝とを有するマ
ガジン本体と、このマガジン本体端部のガイド溝
に収納され、半導体装置の移動を阻止するストツ
パとを備えてなり、前記ストツパは一端が２つに
分離され、その先端で前記ガイド溝の両側面を押
圧する突起部を有するガイド板と、前記ガイド板
の他端から一体に突出し、左右に変形可能でかつ
先端に突起を有するとともに前記爪部を挾持する
一対の止め板と、前記ガイド板より前記一対の止
め板と同方向に突出し、先端に設けられた爪部と
でＴ字形を形成し、かつ上下に移動可能な腕と、
前記爪部に設けられ前記止め板の突起と係止する
突起部とで構成される。

作 用 本発明においては、ストツパのガイド板から突
出した上下に変形可能な腕の先端に設けられた爪
部が、切欠溝を上下動して半導体装置の移動を阻
止する位置および阻止しない位置に保持されるた
め半導体装置の出し入れが容易になり、自動機に
も適用できることになる。

すなわち、爪部が切欠溝より突出している場合
は半導体装置の移動を阻止する。そして、爪部が
下方に押され、切欠溝からの突出がなくなり爪部
の突起部が止め板の突起と係止した時には半導体
装置の移動は阻止されなくなる。

実施例 以下に本発明の一実施例を添付図面にもとづい
て説明する。各図において、１は樹脂あるいはア
ルミニウム製のマガジン本体で、このマガジン本
体１の上部に半導体装置８を収納するための収納
溝２があり、その下に受け板１３を有するガイド
溝３がある。収納溝２の両端の底面１４には、ス
トツパー１０の爪部４が上下するための切欠溝１
５が設けてある。ストツパ１０は樹脂等の成型品
で形成され、マガジン本体１の両端よりガイド溝
３沿つて自在に取り付け、取りはずしができるよ
う構成されている。

なお、５は爪部４の両側に設けられた一対の突
起部、７は止め板であり、その先端には突起５を
係止するために一対の突起６が設けられている。
１２はガイド板９より突出した上下に変形可能な
腕である。

ガイド板９の片端は第４図に示すように、２つ
に分離されていて、その先端に変位可能な突起部
１１を設け、ガイド溝３の巾寸法より少し大きく
して、突起部１１がガイド溝３の側壁を押圧する
ことによりその位置が保持されるよう構成されて
いる。

第４〜５図に本実施例のストツパ１０を示す。
爪部４は第２図に示すように半導体装置の移動を
防ぐために収納溝２の切欠溝１５を通して、その
底面より上に出ている。爪部４を下げることによ
り、腕１２が曲げられ爪部４の両面に設けられた
突起部５が止め板７の先端の突起６に接触し更に
下げることにより、突起部５は止め板７を左右に
押しひろげる。そして、第５図に示すように突起
部５は突起６の下に入り、爪はその位置で自己保
持される。

爪部４を元の位置にもどす時は爪部４を強く押
し上げることにより止め板７が左右に開き爪部４
はもどる。

なお、本実施例においては自己保持機構が両側
に設けられたストツパについて説明したが、第６
図のように自己保持機構が片側にのみ設けられた
ストツパであつても効果を有する。

発明の効果 本発明の半導体装置収納用マガジンは、ストツ
パの爪部が、切欠溝を上下動して半導体装置の移
動を阻止する位置および阻止しない位置に保持さ
れることにより、半導体装置の出し入れを容易に
行うことが可能となり、自動機に適用することが
できる。

すなわち、爪部を切欠溝より突出した位置に保
持させた時は半導体装置の移動を阻止する。そし
て、爪部が下方に押され、切欠溝からの突出がな
くなり、爪部が止め板と係止された時は半導体装
置の移動は阻止されなくなる。また、爪部を半導
体装置の移動を阻止させる位置に戻したい時は止
め板を押し広げることで簡単に可能となる。

以上のように本発明によれば、爪部を単に上下
動させることにより半導体装置の出し入れが容易
に行なえるので自動機に適用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるマガジンの
斜視図、第２図は同マガジンの説明図で、収納
溝、ガイド溝、ストツパの位置関係を示す。第３
図はマガジン本体の斜視図、第４図はストツパの
斜視図、第５図は自己保持した時のストツパの状
態を示す斜視図、第６図はストツパの変形例を示
す斜視図、第７図は従来のマガジンの斜視図であ
る。 １……マガジン本体、２……収納溝、３……ガ
イド溝、４……爪部、５……突起部、６……突
起、７……止め板、９……ガイド板、１０……ス
トツパ、１１……突起部、１２……腕。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 収納する半導体装置のパツケージ外形を規制
   する断面形状を有するとともに底部に切欠溝が設
   けられた収納溝および前記収納溝の下方に両側か
   ら中央に突き出た一対の受け板をもつたガイド溝
   とからなるマガジン本体と、前記マガジン本体端
   部の前記ガイド溝に収納され、かつ前記切欠溝を
   上下動して半導体装置の移動を阻止する位置およ
   び阻止しない位置に保持される爪部を有するスト
   ツパとを備えてなり、前記ストツパは一端が２つ
   に分離され、その先端で前記ガイド溝の両側壁を
   押圧する突起部を有するガイド板と、前記ガイド
   板の他端から一体に突出し左右に変形可納であ
   り、かつ先端に突起を有するとともに、前記爪部
   を挟持する一対の止め板と、前記ガイド板より前
   記一対の止め板と同方向に突出し、先端に設けら
   れた前記爪部とでＴ字形を形成し、かつ上下に移
   動可能な腕と、前記爪部に設けられ前記止め板の
   突起と係止する突起部とで構成される半導体装置
   収納用マガジン。