JPH0442187Y2 - - Google Patents

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JPH0442187Y2
JPH0442187Y2 JP15067086U JP15067086U JPH0442187Y2 JP H0442187 Y2 JPH0442187 Y2 JP H0442187Y2 JP 15067086 U JP15067086 U JP 15067086U JP 15067086 U JP15067086 U JP 15067086U JP H0442187 Y2 JPH0442187 Y2 JP H0442187Y2
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speed
vehicle
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は車両用定速走行装置に関する。
〔従来の技術〕
駆動輪の回転速度から車速を検出する車速セン
サと、スロツトル弁を回動制御するアクチユエー
タと、車速センサの出力信号に基いて車速が目標
セツト速度となるようにアクチユエータを制御す
る制御手段とを具備し、更に定速走行制御中に車
速を所定の加速割合で上昇せしめるためのアクセ
ルスイツチを具備した車両用定速走行装置が公知
である(例えば特開昭57−195837号公報参照)。
この車両用定速走行装置では運転者が走行したい
車両速度を設定すると車両速度が設定速度に維持
せしめられる。また、この車両用定速走行装置は
アクセルスイツチを具備しており、定速走行中に
アクセルスイツチをオンにするとアクセルスイツ
チをオンにしている間、車速が上昇し続け、アク
セルスイツチをオフにするとそのときに車速で車
両か定速走行せしめられる。また、定速走行キヤ
ンセル後にアクセルスイツチはリジユームスイツ
チとして機能し、前回の定速走行時の目標車速に
向けて車速を上昇せしめる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら雪道や氷結した道路等においてア
クセルモードやリジユームモードのためアクセル
スイツチをオンにすると駆動輪に加わる駆動力が
急速に増大せしめられるためにタイヤが路面との
間でスリツプを生じ、その後タイヤがスリツプを
しつつ高速度で回転せしめられるためにアクセル
スイツチをオンにする毎に車両がスピンしやすく
なるという問題がある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために本考案によれば第
1図の考案の構成図に示されるように駆動輪の回
転速度から車速を検出する車速センサ10と、ス
ロツトル弁6を回動制御するアクチユエータ9
と、車速センサ10の出力信号に基いて車速が目
標セツト速度となるようにアクチユエータ9を制
御する制御手段130とを具備し、更に車速を所
定の加速割合で上昇せしめるためのスイツチ手段
41,42を具備した車両用定速走行装置におい
て、上記加速割合が予め定められた割合を越えた
場合目標セツト速度をスイツチ手段の操作前にお
ける値に定める目標セツト速度変更手段131を
具備した車両用定速走行装置が提供される。
〔実施例〕
第2図を参照すると、1は機関本体、2は変速
機、3は機関によつて駆動される駆動輪、4は吸
気マニホルド5に連結された吸気管、6は吸気管
4内に配置されたスロツトル弁、7はスロツトル
弁6の開閉制御を行なうためにスロツトル弁6の
スロツトル軸8に連結されたアクセルペダル、9
は定速走行制御を行なうためにスロツトル弁6の
開閉制御を行なうアクチユエータ、10は駆動輪
3の回転速度を検出するための車速センサを夫々
示す。この車速センサ10は駆動輪3の回転速度
に比例した周波数の出力パルスを発生し、従つて
車速センサ10は通常車速に比例した周波数の出
力パルスを発生する。
アクチユエータ9はダイアフラム11によつて
分離された大気圧室12と負圧室13とを具備
し、負圧室13内にはダイアフラム11を大気圧
室12に向けて押圧する圧縮ばね14と、リリー
スバルブ15と、コントロールバルブ16が設け
られている。リリースバルブ15はその中央部で
揺動可能に支持された揺動弁体17を具備し、こ
の揺動弁体17の一端部は大気連通孔18を閉鎖
可能に配置され、揺動弁体17の他端部は電磁弁
19により吸引可能に配置される。電磁弁19が
消勢されているとき、即ちリリースバルブ15が
オフのときには揺動弁体17が引張りばね20の
ばね力により大気連通孔18を開放しており、従
つてこのとき負圧室13内は大気圧となる。一
方、電磁弁19が付勢されてリリースバルブ15
がオンになると揺動弁体17は大気連通孔18を
閉鎖する。コントロールバルブ16はその中央部
で揺動可能に支持された揺動弁体21を具備し、
この揺動弁体21の一端部は大気連通孔22を閉
鎖可能に配置され、揺動弁体21の他端部は負圧
ポート23を閉鎖可能に配置されると共に電磁弁
24により吸引可能に配置される。負圧ポート2
3は負圧導管24を介してスロツトル弁6の後流
の吸気管4内に連結される。電磁弁24が消勢さ
れているとき、即ちコントロールバルブ16がオ
フのときには揺動弁体21が引張りばね25のば
ね力により大気連通孔22を開放すると共に負圧
ポート23を閉鎖する。一方、電磁弁24が付勢
されてコントロールバルブ16がオンのときには
揺動弁体21が大気連通孔22を閉鎖すると共に
負圧ポート23を開放する。スロツトル弁6のス
ロツトル軸8には円弧状外周面を有するレバー2
6が取付けられ、レバー26の円弧状外周面に巻
き付けられたワイヤ27がダイアフラム11に連
結される。アクチユエータ9の負圧室13が大気
圧であるときにはダイアフラム11は第2図にお
いて破線で示すように右端位置にあり、このとき
スロツトル弁6はアイドリング開度まで戻されて
いる。無論このときアクセルペダル7が作動せし
められればそれに伴なつてスロツトル弁6は開弁
せしめられる。一方、負圧室13内に負圧が作用
するとダイアフラム11が左方に移動するために
スロツトル弁6は強制的に開弁せしめられる。ス
ロツトル弁6の開弁量は負圧室13内の負圧の大
きさによつて定まり、負圧室13内の負圧の大き
さはコントロールバルブ16によつて制御され
る。リリースバルブ15およびコントロールバル
ブ16は電子制御ユニツト30に接続され、従つ
てこれらリリースバルブ15およびコントロール
バルブ16は電子制御ユニツト30の出力信号に
よつて制御される。
電子制御ユニツト30はデイジタルコンピユー
タからなり、双方向性バス31によつて相互に接
続されたROM(リードオンリメモリ)32、
RAM(ランダムアクセスメモリ)33、CPU(マ
イクロプロセツサ)、入力ポート35および出力
ポート36を具備する。入力ポート35には車速
センサ10、例えばブレーキペダル37が作動せ
しめられたときにオンとなるキヤンセルスイツチ
38、およびコントロールスイツチ39が接続さ
れる。コントロールスイツチ39はレバー40に
よつて作動せしめられるセツト・減速スイツチ4
1と、リジユーム・アクセルスイツチ42とを具
備する。レバー40を一方向に回転せしめるとセ
ツト・減速スイツチ41がオンとなり、レバー4
0を他方に回転せしめるとリジユーム・アクセル
スイツチ42がオンとなる。一方、出力ポート3
6は駆動回路43,44を介してリリースバルブ
15の電磁弁19およびコントロールバルブ16
の電磁弁24に接続され、更に出力ポート36は
駆動回路45を介して変速機2のオーバドライブ
ソレノイド46に接続される。このオーバドライ
ブソレノイド46がオンのときには変速機2のギ
ヤ位置がオーバドライブ位置、即ちトツプ位置に
あり、オーバドライブソレノイド46がオフにな
ると変速機2のギヤ位置がオーバドライブ位置よ
りも一段低いギヤ位置、例えばサード位置に切換
えられる。
次に第3図および第4図を参照しながらまず始
めに定速走行装置の基本的な作動について説明す
る。
第3図および第4図を参照すると、まず始めに
ステツプ50においてRAM33内に記憶されてい
るデータ、特に運転者によつて設定されたセツト
車速が消去される。次いでステツプ51ではコント
ロールバルブ16およびリリースバルブ15がオ
フとされ、オーバドライブソレノイド46がオン
とされる。コントロールバルブ16およびリリー
スバルブ15がオフになるとアクチユエータ9の
負圧室13内は大気圧となるためにスロツトル軸
8に取付けられたレバー26はスロツトル弁6を
アイドリング開度とする位置まで戻る。このとき
スロツトル弁6はアクセルペダル7によつて制御
され、従つて定速走行制御は行なわれていない。
また、このときオーバドライブソレノイド46が
オンとされるので変速機2のギヤ位置はオーバド
ライブ位置となつている。
次いでステツプ52では定速走行制御を停止する
ためのキヤンセルスイツチ38がオンであるか否
かが判別される。例えばブレーキペダル37が作
動せしめられたときにはキヤンセルスイツチ38
がオンとなり、このときステツプ51に戻る。キヤ
ンセルスイツチ38がオンでない場合にはステツ
プ53に進んでセツトフラグがセツトされているか
否かが判別される。このセツトフラグはコントロ
ールスイツチ39のセツト・減速スイツチ41あ
るいはリジユーム・アクセルスイツチ42がオン
になつたときセツトされ、キヤンセルスイツチ3
8がオンになつたときリセツトされるようになつ
ている。セツト・減速スイツチ41は車両運転中
において運転者が現在の車速で定速走行したいと
き又は定速走行中に減速させたいときに作動せし
めるスイツチであり、セツト・減速スイツチ41
がオンとされた後にオフにされると定速走行制御
が実行される。しかして、セツト・減速スイツチ
41が始めて作動せしめられる前はセツトフラグ
がまだセツトされていないのでステツプ52に戻
り、セツト・減速スイツチ41がオンになるとセ
ツトフラグがセツトされるのでステツプ54に進
む。セツト・減速スイツチ41がひとたびオンに
なるとセツトフラグがセツトされ、セツトフラグ
がセツトされている間、ルーチンはステツプ53か
らステツプ54に進む。このセツトフラグは上述し
たようにキヤンセルスイツチ38がオンになると
リセツトされ、従つてキヤンセルスイツチ38が
オンとなつた後は再びセツト・減速スイツチ41
がオンになるまでルーチンはステツプ53からステ
ツプ52に戻る。ステツプ54ではセツト・減速スイ
ツチ41が現在オンであるか否かが判別される。
セツト・減速スイツチ41がオンにされたときは
当然現在オンであるからステツプ55に進み、コン
トロールバルブ16はオフとされる。即ち、コン
トロールバルブ16は大気連通孔22を開放し続
ける。次いでステツプ56において現在の車速Vが
V0としてRAM33に記憶される。なお、車速V
は第7図に示されるように一定時間毎の割込みに
よつて常時計算されている。次いでステツプ74で
は後述する変更フラグがセツトされているか否か
判別され、フラグがセツトされている場合ステツ
プ75において車速V3を車速V0に置換え、逆にフ
ラグがセツトされていない場合ステツプ75をバイ
パスしてステツプ57へ進む。なお車速V3につい
ては後述する。さてステツプ57ではリリースバル
ブ15がオンとされ、その結果大気連通孔18が
閉鎖される。次いでステツプ58に進む。ステツプ
58以下ではコントロールバルブ16がオンとさ
れ、その後コントロールバルブ16がオフとなる
時間が求められるがセツト・減速スイツチ41が
オンである間はコントロールバルブ16がオンと
なつてもステツプ55においてただちにコントロー
ルバルブ16がオフとされるためにコントロール
バルブ16は実質的にオフの状態にあり、従つて
コントロールバルブ16は大気連通孔22を開放
し続ける。従つてこのときにはまだアクチユエー
タ9によるスロツトル弁9の制御は行なわれてい
ない。
一方、セツト・減速スイツチ41がオンからオ
フになるとステツプ54からステツプ72に進み、リ
ジユーム・アクセルスイツチ42がオンであるか
否かが判別される。通常このときリジユーム・ア
クセルスイツチ42はオフであるのでステツプ74
にジヤンプする。従つてRAM33内にはV0とし
てセツト・減速スイツチ41がオンからオフに切
換えられる直前の車速Vが記憶され、これが目標
セツト車速V0となる。このとき通常変更フラグ
はリセツトされているので、ステツプ75をバイパ
スし、ステツプ74,57を経てステツプ58に進み、
ステツプ58以後で車速Vが目標セツト車速V0
なるように制御される。
ステツプ58では予め定められた一定時間である
か否かが判別され、一定時間であればステツプ59
に進む。即ち、ルーチンがステツプ58に達する毎
に以前ステツプ59に進んでから一定時間経過した
か否かが判別され、通常はステツプ60に進むが一
定時間経過したときだけステツプ59に進む。ステ
ツプ59では現在の車速Vと目標セツト車速V0
の差ΔVが求められ、次いでステツプ61に進んで
コントロールバルブ16の制御パルスの出力デユ
ーテイ比D.Rが計算される。この出力デユーテイ
比D.Rは基本的にはD.R=D.R+k・ΔVで計算さ
れる。即ち、前回のデユーテイ比D.Rにk・ΔV
が加算され、この加算値k・ΔVは車速ΔVが大
きいほど大きくなる。なお、ここでkは定数であ
る。デユーテイ比D.Rはコントロールバルブ16
に加えられる制御パルスがオンとなつている時間
割合を示しており、この時間割合が大きくなれば
大気連通孔22に比べて負圧ポート23の開口時
間が長くなるために負圧室13内の負圧が大きく
なり、スロツトル弁6の開弁量が増大する。即
ち、ステツプ61では車速Vを目標セツト車速V0
とするのに必要な出力デユーテイ比D.Rが計算さ
れる。次いでステツプ62ではコントロールバルブ
16がオンとされ、ステツプ63に進む。ステツプ
63ではステツプ59で求めた速度差ΔVが10Km/h
よりも大きいか否かが判別され、10Km/h以上で
あればステツプ64に進んでオーバドライブソレノ
イド46をオフにする。定速走行中に車速Vが目
標セツト車速V0よりも10Km/h以上低下したと
きは変速機2のギヤ位置を一段落すことにより駆
動輪3の駆動力を増大させ、次いでステツプ65に
おいて速度差ΔVが4Km/h以下になつたときは
再びオーバドライブソレノイド46をオンにして
変速機2のギヤ位置をオーバドライブ位置とす
る。
ステツプ60ではステツプ61で計算された出力デ
ユーテイ比D.Rからコントロールバルブ16をオ
フにする時間であるか否かが判別される。コント
ロールバルブ16をオフにする時間でなければス
テツプ52に進んでキヤンセルスイツチ38がオン
となるまで定速走行制御を実行する。コントロー
ルバルブ16をオフにする時間であればステツプ
67に進んでコントロールバルブ16をオフにした
後にステツプ68に進む。ステツプ68では車速Vが
定速走行制御を行なう低速リミツト、例えば40
Km/h以上であるか否かが判別される。車速Vが
低速リミツト以上であればステツプ52に進んでキ
ヤンセルスイツチ38がオンとなるまで定速走行
制御が行なわれる。車速Vが低速リミツト以下に
なるとステツプ50に進んで目標セツト車速V0
消去され、次いでステツプ51に進んでコントロー
ルバルブ16を初期の状態に戻すことにより定速
走行制御を中止する。また、前述したようにステ
ツプ51ではセツトフラグがリセツトされるために
再びセツト・減速スイツチ41が作動せしめられ
るまで定速走行制御は行なわれない。
定速走行制御中においてセツト・減速スイツチ
41がオンになるとステツプ54からステツプ55に
進み、セツト減速スイツチ41がオンとなつてい
る間、コントロールバルブ16がオフとされる。
コントロールバルブ16がオフになるとアクチユ
エータ9の負圧室13は大気圧となるためにスロ
ツトル弁9がアイドリング開度となり、車両は減
速し続ける。この間、ステツプ56において新たな
車速VがV0として記憶され、その後セツト・減
速スイツチ41がオフになるとオフになる直前の
車速Vが目標セツト減速V0となり、以後車速V
はこの目標セツト車速V0となるように定速制御
される。
リジユーム・アクセルスイツチ42はリジユー
ム動作或いはアクセル動作を行なうために設けら
れているスイツチである。リジユーム動作とは一
旦キヤンセルスイツチ38がオンとなつて定速走
行制御が停止せしめられた後に再び車速Vを前の
目標セツト車速V0で定速走行せしめることをい
い、アクセル動作とは定速走行しているときに車
速Vを上昇せしめることをいう。リジユーム・ア
クセルスイツチ42がオンになるとステツプ72か
らステツプ69に進み、定速走行制御が行なわれて
いるか否かが判別される。定速走行制御が行なわ
れていないときにはステツプ70に進んでリジユー
ム処理が行なわれる。このリジユーム処理は車速
Vが前の目標セツト車速V0になるまでコントロ
ールバルブ16の制御パルスの出力デユーテイ比
D.Rを最大限近くに維持してスロツトル弁6をほ
ぼ全開とし、車速Vを急速に目標セツト車速V0
に近づける処理である。このリジユーム処理が完
了すると通常の定速走行制御が開始される。一
方、リジユーム・アクセルスイツチ42がオンに
なつたときに定速走行制御が行なわれている場合
にはステツプ69からステツプ71に進んでアクセル
処理が行なわれる。このアクセル処理はコントロ
ールバルブ16の制御パルスの出力デユーテイ比
D.Rを最大限近くに維持する処理である。従つて
リジユーム・アクセルスイツチ42がオンとなつ
ている間、スロツトル弁6がほぼ全開せしめられ
るので車速Vは急速に上昇する。リジユーム・ア
クセルスイツチ42がオフになればオフになる直
前の車速が目標セツト速度V0として記憶され、
以後車速Vはこの目標セツト車速V0となるよう
に定速走行制御される。
以上が定速走行制御の基本動作であり、上述の
説明からリジユーム・アクセルスイツチ42がオ
ンとなつてアクセル処理或いはリジユーム処理が
行なわれるときにはスロツトル弁6がほぼ全開せ
しめられるために車速Vが急速に上昇せしめられ
ることがわかる。ところで本考案ではこれらアク
セル処理或いはリジユーム処理時における目標セ
ツト車速V0を制御しており、以下これについて
説明する。
第5図は第3図のステツプ71におけるアクセル
処理を示している。
第5図を参照するとまず始めにステツプ81に進
み、リジユーム・アクセルスイツチ42がオフか
らオンになつたか否か、即ち定速走行制御中にお
いて加速動作が開始されたか否かが判別される。
加速動作が開始されたときにはステツプ92に進
んでその時記憶されている目標セツト車速V0
V3とし、次いでステツプ82において加速開始時
の車速VをV1とし、そしてステツプ83に進んで
カウント値Cを1だけインクリメントする。次い
でステツプ84においてコントロールバルブ16の
制御パルスの出力デユーテイ比D.Rを最大値に近
い値Aとする。その結果、スロツトル弁6はほぼ
全開せしめられ、加速運転が開始される。次いで
ステツプ56,74,57,58,59(第3図および第4
図)を経てステツプ61に進み、出力デユーテイ比
D.Rの計算が行なわれる。なおこの場合、変更フ
ラグはリセツトされており、ステツプ75は実行さ
れない。さて、第6図はこのときにステツプ61に
おいて行なわれる処理を示している。第6図を参
照するとまず始めにステツプ100においてアクセ
ル処理中か否かが判別され、アクセル処理中でな
い場合にはステツプ101に進んで前述したように
速度差ΔVから出力デユーテイ比D.Rが求められ
る。ところがアクセル処理中であればステツプ
101をジヤンプするので出力デユーテイ比D.Rは
アクセル処理中ステツプ84で求められた最大値に
近い値Aに維持される。
次の処理サイクルでは第5図においてステツプ
81からステツプ85に進み、カウント値Cが1だけ
インクリメントされる。次いで、ステツプ86にお
いてカウント値Cが所定値C0に等しいか否か、
即ちアクセルモードに入つてから所定の時間Tが
経過した時点か否かが判別される。その時点であ
れば出力デユーテイ比D.Rはステツプ84で設定さ
れるAに維持される。一方、加速運転開始からT
の経過時点と判断されるとステツプ86からステツ
プ87に進み、このときの車速VをV2とする。次
いでステツプ88ではCで現わされる加速動作時間
中における車速Vの上昇量(V2−V1)、即ち加速
割合Rを計算する。次いでステツプ89においてカ
ウント値Cをクリアした後、ステツプ90に進んで
加速割合Rが予め定められた限界加速割合R0
りも大きいか否かが判別される。この限界加速割
合R0は第8図に示されるように車速Vの関数で
あり、第8図に示す関係は予めROM32内に記
憶されている。この限界加速割合R0は駆動輪3
がスリツプを生じることなく加速されうる最大の
加速割合を示しており、加速割合Rがこの限界加
速割合R0を越えたということは駆動輪3がスリ
ツプを生じていることを意味している。即ち、加
速運転中に駆動輪3が路面との間でスリツプを生
ずれば駆動輪3と路面間の摩擦抵抗が減少するた
めに駆動輪3の回転速度は急上昇し、従つて加速
割合Rは限界加速割合R0を越えることになる。
限界加速割合R0は第8図に示されるように車速
Vが増大するにつれて減少する。
ステツプ90において加速開始からT経過の時点
においてR≦R0と判断された場合、即ち駆動割
合3がスリツプを生じていない場合にはステツプ
91をバイパスしてステツプ56に進む。一方、ステ
ツプ90においてR>R0と判断された場合、即ち
駆動輪3がスリツプを生じていたときにはステツ
プ91において変更フラグがセツトされる。この変
更フラグがセツトされると、リジユーム・アクセ
ルスイツチ42の操作により加速されようとする
ときステツプ75において目標セツト車速V0とし
てスイツチ42がオンにされる直前の車速V3
定められる。したがつて変更フラグはセツトされ
ている時、車速はリジユーム・アクセルスイツチ
42を操作する直前の大きさになるよう制御され
る。なお変更フラグはステツプ51においてリセツ
トされる。
第9図イ,ロはアクセル処理時における車体速
度の時間的変化を示す。第9図イは上記実施例に
おける車体速度の変化を示し、アクセル処理開始
時刻t0とそれから一定時間が経過した時刻t1との
間の車速の変化が大きいとき、目標セツト車速は
アクセル処理開始前の値V0となる。したがつて
滑りやすい路面においてアクセル操作をした場
合、車輪がスリツプしてもリジユーム・アクセル
スイツチ42のオフ後に車体速度が増加すること
がなくなり、車両の走行安定性が保持される。第
9図ロは従来における車体速度の変化を示し、ア
クセル処理における車速の上昇率が大きくても定
速走行制御が継続されるため、時刻t1においてリ
ジユーム・アクセルスイツチ42をオフすると、
その後車体速度は急速に増加してV1まで達して
しまう。
なお、第3図のステツプ70におけるリジユーム
処理の詳細は第5図と同様である。
また第8図において、限界加速割合R0は車速
Vの増加に従つて直線的に減少させるように示さ
れているが、アクセル処理開始時の車速VAとア
クセル処理終了時の車速VBの平均値(VA
VB)/2の増加に従つて直線的に減少させるよ
うにしてもよい。なお、この限界加速割合R0は、
高過ぎると、車輪がスリツプしても定速走行制御
されて車速が上昇しすぎてしまい、逆に低過ぎる
と、車輪がスリツプしなくても加速されないこと
となり、適当な大きさに定めなければならない。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば、アクセル処理あ
るいはリジユーム処理に入つたときの車速の変化
割合が所定値より大きい場合、その処理前におけ
る車速が維持され、これにより車体速度が上昇し
すぎたり、あるいはスピンやスリツプすることが
防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は考案の構成図、第2図は定速走行装置
の全体図、第3図および第4図は定速走行制御を
実行するためのフローチヤート、第5図はアクセ
ル処理を実行するためのフローチヤート、第6図
は出力デユーテイ比を計算するためのフローチヤ
ート、第7図は車速を計算するためのフローチヤ
ート、第8図は限界加速割合を示す線図、第9図
は車体速度の変化を示す線図。 1……機関本体、3……駆動輪、4……吸気
管、6……スロツトル弁、9……アクチユエー
タ、10……車速センサ、15……リリースバル
ブ、16……コントロールバルブ、30……電子
制御ユニツト、39……コントロールスイツチ、
41……セツト・減速スイツチ、42……リジユ
ーム・アクセルスイツチ、46……オーバドライ
ブソレノイド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 駆動輪の回転速度から車速を検出する車速セン
    サと、スロツトル弁を回動制御するアクチユエー
    タと、車速センサの出力信号に基いて車速が目標
    セツト速度となるようにアクチユエータを制御す
    る制御手段とを具備し、更に車速を所定の加速割
    合で上昇せしめるためのスイツチ手段を具備した
    車両用定速走行装置において、上記加速割合が予
    め定められた割合を越えた場合目標セツト速度を
    スイツチ手段の操作前における値に定める目標セ
    ツト速度変更手段を具備した車両用定速走行装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106458207A (zh) * 2014-05-16 2017-02-22 捷豹路虎有限公司 由于来自加速踏板的请求从第一改变至第二目标速度时限制加速速率的车速控制系统和方法

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