JPH0441669Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、VTRと画像投映部を一体的に配
置して、任意の場所で録画テープの画像を視聴す
ることが出来る携帯便利な画像投映装置に関する
ものである。

〔背景技術とその問題点〕

従来、カラー画像を投映する装置には受像管が
２管、または３管配置された画像投映部を備え、
投映距離に応じて画像をコントロールするための
制御機構を設けたものがあつた。しかしこのよう
な装置は設置作業が煩雑であり、装置が大型化す
るという問題があつた。

また、投映画像をテープより供給する際は、画
像投映装置に映像信号を供給するための別体の
VTRを用意する必要があつた。

従つて、従来の画像投映装置は携帯性および操
作性で難点があり、例えば、任意に場所に人を集
めて行う商品の宣伝や、教育用に供することが困
難であつた。

そこで、本出願人は先に受像管として例えば、
ビームインデツクス形カラー受像管、すなわち単
一ビームの受像管を使用し、画像投映装置の操作
性、及び小型化を計つた画像投映装置を提供し
た。（特願昭57−45200号） しかし、この発明に関わるものも画像投映装置
と磁気テープ再生装置が別体の構成とされている
ため、搬送性、および操作性に難点がある。

そこで、TV画面表示装置と、VTRを１つの
筐体内に収容して、操作性がよくなるようにした
ものが実用化されているが、このような装置は表
示画像の大きさが制限されるとために多くの鑑賞
者に同時に、画像を見せる点で難点があり、また
携帯性についてもあまり考慮されていなかつた。

〔考案の目的〕

本考案はかかる問題点を解消することを目的と
してなされたもので、テレビジヨン映像信号を映
像光に変換し、これをレンズを介して外部に配さ
れたスクリーン上に投映する画像投映部と、カセ
ツトVTR部とを一つの筐体内に一体的に構成し、
前記筐体の一方の端面に前記画像投映部のレンズ
系を配し、ここより前記投映光を放射し、また他
方の端面には前記カセツトVTR部を配し、該
VTR部のカセツト挿入口は前記レンズ系を配し
た面と対抗する反対側の端面に設け、さらに前記
筐体の上面の前記カセツトVTR部近方に前記画
像投映部及び前記カセツトVTR部を操作する制
御部を設けると共に、前記筐体の上部端面のほぼ
中央に前記画像投映装置を搬送するための取手部
を設けるように構成することによつて、特に搬送
性、及び操作性が向上できるようにしたものであ
る。

〔実施例〕

第１図は本考案の画像投映装置の概要をブロツ
ク図で示したもので、画像投影装置の筐体１の内
部には、単一の受像管で構成されている画像投映
部２と、この画像投映部２の後方に配置されてい
るカセツトVTR部３が収容されている。４は前
記画像投映部２の上方に設けた制御部、５はこの
画像投映装置に電源を供給するための電源プラグ
である。

画像投映部２は映像光を投映するレンズ系２
１、スピーカ２２、入出力端子２３、及び、電源
トランス（図示せず）等を備えている。

なお、入出力端子２３には外部から映像信号を
受付ける映像入力端子、音声信号を受付ける入力
端子、マイクロホン入力端子、音声出力端子等が
配置されている。

この画像投映装置は電源を入れると、画像投映
部２、及び、カセツトVTR部３に作動電圧が供
給されスタンバイ状態になる。

そして、カセツトVTR部３のカセツト挿入口
から所望のカセツトテープを装着し、制御部４に
よつて再生モードに制御されると、カセツト
VTR部３から再生された映像信号、及び、音声
信号が画像投映部２に供給され受像管にテープに
記録されている画像が映し出されるとともに、こ
の画像がレンズ系２１を介して外部に設置されて
いるスクリーンに拡大して投映される。

また音声信号は内蔵されているスピーカ２２よ
り放音される。

上記したように本考案の画像投映装置は画像投
映部２とカセツトVTR部３とが一体的に収容さ
れているため全体的に小型になり、持ち運びが容
易に出来るため、例えば、宣伝用の磁気テープを
販売先で投映して商品の宣伝を行つたり、教育用
のビデオを集会所等で見る場合に、きはめて便利
に利用することが出来る。

第２図は本考案のさらに詳細な構造を示す斜視
図で、第１図と同一部分は同一記号とされてい
る。

この図において6Aは前記画像投映装置の上面
に設けられている搬送用の取手部、6Bは前記画
像投映部２の両側面の前後に設けられている搬送
用のベルトを係止する係止具、７は前記レンズ系
２１を保護するためのレンズカバーである。また
４１は前記制御部４において画像投映部２を制御
する操作釦を配列した制御部列、４２は前記制御
部４においてカセツトVTR部３を制御する操作
釦が配列されている制御部列、４３は前記制御部
４を覆うように回動する蓋体、４４はカセツトを
挿入するときに開くカセツト挿入口である。

本考案は図示されていないが、画像投映装置の
筐体１のレンズカバー７を設けた一方の端面に画
像投映部２のレンズ系２１が臨み、この端面より
映像光を外部に放出するように構成すると共に、
筐体１の他方の端面にはカセツトVTR部３を配
し、この端面にはカセツトを装着するためのカセ
ツト挿入口４４が設けられている。そのため、カ
セツトの装着及び排出が筐体１の後側で行われる
と共に、この位置で制御部４を操作してカセツト
VTR部３の各種の操作、及び、画像投映部２の
操作を行うことが出来るという効果がある。

また、取手部6Aを画像投映装置の重心がある
筐体１の上面のほぼ中央部に設けることによつ
て、装置を持ち運ぶときの搬送性が向上ると共
に、レンズ系２１がレンズカバー７によつて覆わ
れるように構成しているため、レンズ系２１の保
護が確実に行われ、持ち運び時に損傷するという
事故をなくすることが出来る。

さらに、この考案の画像投映装置は筐体１が全
体的に長方形に構成されており、取手部６による
持ち運びが容易になる外に、この装置によつてス
クリーンに大画面を投映する際に操作性が改善さ
れるという利便性がある。

すなわち、本考案の画像投映装置はテーブルの
ような台の上に載置され、前面に設けたスクリー
ンに映像画面を映し出すような使用態様をとるこ
とが多いが、この場合映像を観賞する者はこの画
像投映装置の後方から見ることになる。

しかし本考案の画像投映装置は縦側に長い長方
形に構成されているので、観賞者の邪魔になる空
間が少なくなる。またカセツトの挿入、排出等は
本装置の後側に設けられているカセツト挿入口４
４で行うことができると同時に、カセツトの再生
操作や巻戻し操作も装置の後側で行われるので、
操作性が改善されることになる。

第３図はレンズカバーの斜視図を示しており、
レンズカバー７の傾斜した下部の左右の側面内側
に溝７１が設けてある。この溝７１には回動する
筐体７２の軸に相当する係合部７３が係合してい
る。そして、蓋体７２はレンズカバー７の本体に
設けた磁石７４と、蓋対７２に設けた磁性体７５
の吸引で固定され、閉じた状態に保持することが
できる。

また、レンズカバー７は、蓋体７２を係合部７
３を軸として一点鎖線で示すように回動した後に
蓋対７２を溝７１の方に押し込むことによつて溝
７１で係合部７３が案内され、蓋体７２はレンズ
カバー７の下部に収容することが出来る。そして
この状態でレンズ系２１が露出する。したがつ
て、蓋体７１を紛失するこもなくなる。

なお、画像投映装置にチユーナを設けることに
よつてテレビジヨン信号を直接投映するようにし
てもよく、さらにカセツトVTR部３に記録機能
をもたせることにより、テレビ放送を記録した
後、投映することもできるようになる。なお、制
御部４が一個所に集中して配置されているので、
リモートコントロール装置で制御することも容易
になる。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案の画像投映装置は
縦長の長方形の筐体に画像投映部２とカセツト
VTR部３を収納し、画像投映部２のレンズ系を
筐体の一方の端面に臨ませ、この端面から映像光
を放出するように構成すると共に、筐体の他方の
端面側にカセツトVTR部３を配置し、カセツト
を挿入するためのカセツト挿入口を設け、さらに
その上側方向に画像投映部２及び、カセツト
VTR部３を操作する制御部を設けているから、
操作性が向上すると共に、机の上等に搭載して使
用するときに観賞者の邪魔になる部分が少なくな
り、便利になるという効果がある。

また筐体の上面に搬送時に保持することが出来
る取手部が設けられているので、携帯が便利にな
り、任意の場所でこの装置を利用して大画面の映
像を見ることが出来るという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の画像投映装置の構成を示す
概要図、第２図はこの考案の一実施例を示す斜視
図、第３図はレンズカバーの説明のための斜視図
である。 図中、１は画像投映装置の筐体、２は画像投映
部、３はカセツトVTR部、４は制御部、５は電
源プラグ、６は取手部、７はレンズカバー、２１
はレンズ系、４４はカセツト挿入口を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テレビジヨン映像信号を映像光に変換し、該映
   像光をレンズを介して外部に配されたスクリーン
   上に投映する画像投映部と、カセツトVTR部と
   を一つの縦長の筐体内に一体的に構成した画像投
   映装置おいて、前記縦長の筐体の一方の端面に前
   記画像投映部の前記レンズを配し、ここより前記
   投映光を放射し、また前記筐体の他方の端面には
   前記カセツトVTR部を配し、該VTR部のカセツ
   ト挿入口は前記レンズを配した面と対抗する反対
   側の端面に設け、さらに前記筐体の上面の前記カ
   セツトVTR部近方に前記画像投映部及び前記カ
   セツトVTR部を操作する制御部を設けると共に、
   前記筐体の上部端面のほぼ中央に前記画像投映装
   置を搬送するための取手部を設けたことを特徴と
   する画像投映装置。