JP2567885Y2 - ビデオモニタ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は８ミリ用のカメラ一体型
ＶＴＲに用いて有用なビデオモニタ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、８ミリ用カメラ一体型ＶＴＲ
等で撮った８ミリテープを旅先でみようとしても、カラ
ーテレビジョン方式やチャンネル周波数の異なるテレビ
ジョン受像機では再生が出来ないために、この様な条件
を満足させるために液晶化されたコンパクトで携帯に便
利なビデオモニタ装置（ＴＶ受像機）が種々出回ってい
る。

【０００３】この様なビデオモニタ装置があれば旅先で
撮像したテープのモニタ、更に市販８ミリソフトの観賞
や、本来の目的の８ミリカメラ一体型ＶＴＲに取り付け
てカメラ撮りの時や編集時のモニタに利用することが出
来るので便利である。

【０００４】図４は上記した市販のビデオモニタ装置の
外観図と８ミリカセットケースとの比較を示した図であ
る。

【０００５】同図において、ビデオモニタ装置１はコン
パクト化され、かなり小型化がなされているが、筐体２
の外形寸法は横９０ｍｍ×縦８０ｍｍ×厚み４５ｍｍ程
度であり、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）３としては２〜
３インチ程度のものが用いられている。

【０００６】図４でカラー調整用摘まみ４ａ、ティント
調整摘まみ４ｂ、イヤホンジャック４ｃ、映像入力ジャ
ック４ｄ並にＤＣ用ジャック４ｅは筐体の左側壁に配列
され、電源オン、オフスイッチ４ｆ、ブライト調整摘ま
み４ｇ並に音量調整摘まみ４ｈは筐体１の上面壁に配列
されている。５は電池ケースで単三電池が６本並設さ
れ、筐体２の裏面に対し、着脱自在となされている。

【０００７】一方、６は８ミリカセット７を収納したカ
セットケースの外観を示すもので、その外形寸法は横１
０２．４ｍｍ×縦６８ｍｍ×厚さ２０ｍｍである。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】上述の従来構成で説明
した様に例えば、８ミリカメラ一体型ＶＴＲを携帯して
撮影旅行に行った場合を考えると、当然８ミリカセット
を何本かは持参することになり、このカセットケースの
外形寸法に比べて、ビデオモニタ装置の外形寸法を考え
ると横方向は短くなっているが縦方向は長く、更に厚み
寸法も極端に厚くなっている。この為にカセットケース
６と共にビデオモニタ装置をキャリングケース等に収納
する場合にゴロゴロと嵩ばるだけでなくスペースファク
タが悪くなる等の問題があった。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本考案は略々偏平な直方
体状に成された筐体２の前面に液晶表示手段９を設け、
バックライト１１を内蔵すると共に筐体２の一方の側面
に各種操作部材４ａ〜４ｈを集中的に配設し、液晶表示
手段９等を所定時間駆動可能な電池２１の収納部を有す
るビデオモニタ装置１と、このビデオモニタ装置１の筐
体２と縦及び横寸法が同一の大きさを有し、筐体２の後
面に着脱自在に枢着可能な電池ケース５とを具備し、携
帯用ビデオカメラと共に持ち歩くカセット用のケース６
の縦及び横の寸法と、ビデオモニタ装置１の筐体２並び
に電池ケース５との縦及び横の寸法を略々同一と成した
ことを特徴とするビデオモニタ装置である。

【００１０】

【作用】本考案のビデオモニタ装置によればビデオ一体
型ＶＴＲやカメラ装置と一体に持ち歩くカセットケース
と同一寸法としたので、携帯時に嵩ばらないで、キャリ
ングケース収納時にもカセットケースと並べて収納が出
来るのでスペースファクタの良いものが得られる。

【００１１】

【実施例】以下、本考案のビデオモニタ装置の一実施例
を図１乃至図３を用いて詳細に説明する。

【００１２】図１は本例のビデオモニタ装置の組立状態
を示す斜視図であり、７は前面筐体２Ｆの窓８に嵌め込
まれたガラス板等のフェースプレートであり、前面筐体
２Ｆ及び後部筐体２Ｂは嵌め合わされて一体化し箱型の
筐体２を構成する。

【００１３】前面筐体２Ｆ及び後部筐体２Ｂは合成樹脂
で成型され、嵌め合わされた時の外形寸法は図２の組立
斜視図に示すように、カセットケース６の外形寸法と同
一となる様に構成されている。

【００１４】９は液晶ディスプレイデバイス（ＬＣＤ）
であり、偏光フィルタ、透明電極がＹ軸及びＸ軸方向に
配列された配向膜間に液晶が設けられ、必要に応じてカ
ラーフィルタ等が一体化されている。

【００１５】１０は導光板であり、この導光板１０の上
面に配設した直径４ｍｍφ程度の蛍光灯１１によって発
生する光をＬＣＤ２の全画面にわたってバックから照射
するようになされている。１１ａは蛍光灯を駆動するた
めのインバータ回路である。１２は回路基板で、これら
各部品が前後筐体２Ｆ及び２Ｂ間に内蔵される。

【００１６】後部筐体２Ｂの背面には電池ケースの上面
に設けた断面Ｌ字状の押圧ノブ１３の突片１４と係合す
る角孔が穿たれ、更に電池ケース５の下側の左右側に突
出された突部１５．１５と係合する角溝を有し、この角
溝に突部１５．１５を挿入して押圧ノブ１３を押圧しな
がら、後部筐体２Ｂに穿った角孔に突片１４を挿入し、
押圧ノブから押圧力を解除すれば電池ケース５全体は後
部筐体２Ｆと一体化される。

【００１７】又、電池ケース５の上端部に設けられた接
点１６．１６からの直流電圧は後部筐体２Ｂと一体化さ
れた時に後部筐体２Ｂの背面に設けた接点を介して電気
的に接続された回路基板１２や蛍光灯１１に導かれる。
尚１７は直流電源出力ジャックであり、必要に応じてコ
ードによってＤＣジャック４ｅ等とつなげられる。１８
は単３型の６本の電池を示している。

【００１８】図４で説明した各種操作摘まみやジャック
類は重ねて収納した時に邪魔に成らないように筺体の左
又は右側壁等に集中的に配設する。尚２０はマイクロス
ピーカを示す。

【００１９】上述の如き構成に於いて、前後筐体２Ｆ及
び２Ｂを一体化し、各種部品を内蔵させた組立状態での
外形寸法は図２に示す様にビデオモニタ装置１並に電池
ケース５はカセットケース６と同一寸法の１０２ｍｍ×
６８ｍｍ×２０ｍｍに構成される。従って携帯時にはビ
デオカセット装置１の筐体２と電池ケース５を別々に分
離して歩けば、カセットケース６を収納するカセットケ
ース入れ等に同時にスペースをとらずに収納出来る。

【００２０】又、図１に示す様に回路基板１２の横に２
本の単３電池を配設し、筐体２単独で１時間程度の再生
が可能な様に構成し、長時間再生の時には電池ケース５
を筐体２に嵌着させる様にすればよい。

【００２１】図３は本考案のビデオモニタ装置の他の実
施例を示すものであり、電池ケース５の左右側壁に先端
に係止部２３を有するロックアーム２２．２２を回動自
在に取り付け、例えば、ビデオモニタを行う場合には図
３の様にビデオモニタ装置１を電池ケース５で支えなが
ら少し傾けて安定化させて、スタンドの役目をさせる様
にしたものである。

【００２２】本考案のビデオモニタ装置によれば旅先に
カセットと共に携帯してもカセット収納部にカセットと
共に収納出来るのでキャリングバックが嵩ばることもな
く、撮像画面を再生出来るだけでなく、チューナパック
等を持参すればＴＶ放送受信を行うことも出来且つビデ
オソフト等も楽しむことが出来る。

【００２３】

【考案の効果】本考案のビデオモニタ装置によれば携帯
性にすぐれた、嵩ばらないものが得られ、その実用的効
果は大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のビデオモニタ装置の一実施例を示す組
立斜視図である。

【図２】本考案のビデオモニタ装置の一実施例を示すカ
セットケースとの比較図である。

【図３】本考案のビデオモニタ装置の他の実施例を示す
斜視図である。

【図４】従来のビデオモニタ装置のカセットケースとの
比較図である。

【符号の説明】

１ ビデオモニタ装置 ２ 筐体 ５ 電池ケース ６ カセットケース

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 略々偏平な直方体状に成された筐体の前
   面に液晶表示手段を設け、バックライトを内蔵すると共
   に筐体の一方の側面に各種操作部材を集中的に配設し、
   該液晶表示手段等を所定時間駆動可能な電池の収納部を
   有するビデオモニタ装置と、 上記ビデオモニタ装置の筐体と縦及び横寸法が同一の大
   きさを有し、該筐体の後面に着脱自在に枢着可能な電池
   ケースとを具備し、 携帯用ビデオカメラと共に持ち歩くカセット用のケース
   の縦及び横の寸法と、上記ビデオモニタ装置の筐体並び
   に電池ケースとの縦及び横の寸法を略々同一と成したこ
   とを特徴とするビデオモニタ装置。