JPH0441516Y2

JPH0441516Y2 -

Info

Publication number: JPH0441516Y2
Application number: JP1987009031U
Authority: JP
Priority date: 1987-01-23
Filing date: 1987-01-23
Publication date: 1992-09-29
Also published as: JPS63118798U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案は、カセツトデツキを備えた音響機器の
照明構造に関する。

従来の技術従来より、カセツトデツキを備えた音響機器に
おいては夜間照明用に照明ランプが用いられる。
その際に表示部の表示色を、非照明時と照明時と
で変えるような場合カラーフイルタが用いられ
る。

この種、従来の照明構造は第５図に示されてい
る。第５図ａは平面図、第５図ｂはＣ−C′断面図
である。カセツト挿入口に設けられる透明なダス
トカバー１の裏面に非照明時の表示部を有する印
刷層等によつて表示部２（例えば、「AUTO
REV−ERSE DECK」なる文字）を形成してお
り、照明時の表示色を有する半球状のカラーフイ
ルタ５（シリコーンゴム等）を取付けた照明ラン
プ６によるダストカバー１の裏面あるいは側端か
ら照射された光により表示部２を照明する。

考案が解決しようとする問題点半球状のカラーフイルタは雄型と雌型の間に材
料を注入する射出成形にて作成されるが、この雄
型と雌型の中心軸のずれによる偏肉が生じやすい
ので、このようなカラーフイルタを使つて照明を
行うと、照明ムラが発生しやすい。その上カラー
フイルタはランプに密着した状態で取り付けられ
るのであるが、シリコーンゴムはすべりにくく伸
縮しやすいため、カラーフイルタを照明ランプに
取付ける際に、摩擦抵抗によりカラーフイルタに
力が加わり部分的に伸縮して変形するため偏肉が
いつそう生じやすくそのため照明ムラが発生しや
すい。

また、ダストカバー１の表示部２以外にも照明
すべき部分（例えば操作部等）があるが、それぞ
れに照明ランプを設けるとコストが高くなつてし
まうという問題がある。

本考案は、このような問題点を解決するもので
ある。

問題点を解決するための手段上記問題点を解決するために、本考案はカセツ
ト挿入口を閉塞する透光性のダストカバーの裏面
に形成された所定の色の表示部と、他の表示部と
を共通の照明ランプにより照明する構造におい
て、前記他の表示部の裏面側に該照明ランプと離間
して設けられた第１カラーフイルタと、該第１カラーフイルタとは異なる色であり、該
第１カラーフイルタの裏面側に設けられた第２カ
ラーフイルタと、前記照明ランプの光を前記ダストカバーの表示
部へ導く導光板と、該導光板の導光口に設けられた平板状の第３カ
ラーフイルタを具備し、前記照明ランプの非点灯時には、前記他の表示
部が第１カラーフイルタの色で表示されると共
に、前記ダストカバーの表示部が所定の色で表示
されるようにし、また、照明ランプの点灯時には、前記他の表示
部が前記第１及び第２カラーフイルタの色の合成
色で表示されると共に、前記ダストカバーの表示
部が前記所定の色と前記第３カラーフイルタの色
との合成色で表示されるようにしたことを特徴と
するものである。

作用上記構成によれば、照明ランプの非点灯時には
外部の方が明るいため、外来光が第１カラーフイ
ルタで反射し、他の表示部は第１カラーフイルタ
の色で表示されると共に、外来光がダストカバー
の表示部で反射して、ダストカバーの表示部が所
定の色で表示される。

一方、照明ランプの点灯時には照明光が第２カ
ラーフイルタと第１のフイルタを介して他の表示
部に達するため、他の表示部は第１及び第２カラ
ーフイルタが有する色の合成色で表示される。

また、照明ランプの点灯時には、照明ランプか
ら発せられる照明光が第３カラーフイルタを介し
てダストカバーの導光板の導光口に与えられて、
ダストカバーの表示部を照明するため、ダストカ
バーの表示部が有する所定の色と該第３カラーフ
イルタが有する色との合成色が照明時の表示色と
して現れる。

尚、第３カラーフイルタは平板状であるため、
ムラを少なくでき、照明ランプ点灯時のカラーフ
イルタの偏肉による色ムラが発生することはな
い。

考案の実施例以下、図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。

第１図は、本考案の一実施例を示す要部の平面
図であり、カセツトプレーヤのカセツト挿入口の
ダストカバー１と前面パネル１１の照明構造を示
したものである。第２図はダストカバー１のＡ−
A′断面図であり、第３図は前面パネル１１のＢ
−B′断面図である。

カセツト挿入口に設けられるダストカバー１は
透光性を有し、その裏面に第２図に示すように非
照明時の表示部（例えば、白色）を有する印刷層
等によつて表示部２（例えば「AUTO
REVERSE DECK」なる文字）が形成される。
前記ダストカバー１の導光部３は照明ランプ６の
付近まで突出しており、その導光口４には照明時
の表示色（例えば、オレンジ色）を有する平板状
で透光性の第３のカラーフイルタ５を設ける。

また、前面パネル１１は、透光性を有してお
り、その裏面に第３図に示したように表示部１２
を残してその他の部分に印刷等によつて非透光層
１３を設け、その表示部１２を被覆するように非
照明時の表示色（例えば、白色）を有する平板状
で、透光性の第１のカラーフイルタ１４を設け、
さらにその第１のカラーフイルタ１４を被覆する
ように表示部１２の照明時の表示色（例えば、緑
色）を有する平板状で、透光性の第２のカラーフ
イルタ１５を設ける。そして、照明ランプ６の光
を表示部１２に伝えるための導光板１６をその背
後に設ける。

尚、第１、第２、第３のカラーフイルタ１４，
１５，５は例えば透光性を有するインク（例え
ば、アクリル系）を用いたシルクスクリーン印刷
によつて形成すれば、インクの粒子が均一になり
やすいため偏肉が生じにくくなる。更に、第１、
第２、第３のカラーフイルタ１４，１５，５を透
光性を有するポリカボネイト又はシリコーンゴム
等を圧延成形することで作成するカラーシートに
よつて形成してもよい。

次に、本実施例の作用につき説明する。

ダストカバー１の表示部２については、非照明
時は外部の方が明るいので表示部２は、それ自身
が有する非照明時の表示色（例えば、白色）であ
り、照明時に第３のカラーフイルタ５が有する色
に着色された照明光によつて照明時の表示色（例
えば、オレンジ色）となる。また、前面パネル１
１の表示部については、非照明時は外部の方が明
るいため、表示部１２のすぐ裏側に設けられた第
１のカラーフイルタ１４が有する非照明時の表示
色（例えば、白色）が現れ、照明時には照明光が
第２のカラーフイルタ１５側から第１のカラーフ
イルタ１４を通過して表示部１２を照明するので
第２のカラーフイルタ１５を有する色が照明時の
色（例えば、緑色）となる。

このような構成であれば、ダストカバー１と前
面パネル１１を１つのランプによつて照明するこ
とができるため、それぞれ別々に照明ランプを設
ける必要がなく、その取付工数、部品代の削減が
できてコストダウンになる。

また、第２及び第３のカラーフイルタ１５、５
は平板状であるので作成上の偏肉が無くなるとと
もに照明ランプ４に取り付けないので取付時に発
生する偏肉はなくなり、照明ムラが生じない。

尚、ここでは第１のカラーフイルタ１４と第２
のカラーフイルタ１５を共に前面パネル１１に設
けてあるが、共に導光板１６における各表示部に
対向する部分に設けてもよく、また、第１のカラ
ーフイルタ１４は前面パネル１１に第２のカラー
フイルタ１５は導光板１６に設けてもよい。

さらに、第４図に示すように第３のカラーフイ
ルタ５′を導光口４と照明ランプ６の間に設置す
るようにしてもよい。

また、例えば、表示部１２内で「APS」なる
文字の表示部１２と、他の文字の表示部の、照明
時の表示色を違うようにする場合は、第２のカラ
ーフイルタ１５の有する色をそれぞれの表示部を
被覆している部分ごとに違わせればよく、別々に
照明ランプ等を設ける必要がないため、コスト面
で更に有利となる。

尚、本実施例ではダストカバー１と導光板を兼
用した構造について説明したが、ダストカバー１
と導光板を夫々別体とし、その導光板の導光口に
照明時の表示色を有する平板状のカラーフイルタ
を設け、カラーフイルタと導光板を介してダスト
カバーをその下端等から照明するようにしてもよ
い。

考案の効果以上説明したように本考案によれば、ダストカ
バーの照明部へ照明ランプからの照明光を導くよ
うに導光板を設けたので、ダストカバーの表示部
の照明と他の表示部の照明とを共通の照明ランプ
で行うことができ、コストダウンを図ることがで
きる。

また、第３カラーフイルタは平面状であるの
で、従来の射出成形による半球状のカラーフイル
タに比べて作成上の偏肉が生じることがなく、照
明ムラが生じない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す平面図であ
り、第２図は第１図のダストカバー部のＡ−
A′断面図であり、第３図は第１図の前面パネル
のＢ−B′断面図である。第４図は本考案の他の
実施例を示す平面図であり、第５図は従来の照明
構造を示す図である。図中、１……ダストカバー、２……表示部、３
……ダストカバーの導光部、４……導光口、５…
…第３のカラーフイルタ、６……照明ランプ、１
１……前面パネル、１２……表示部、１４……第
１のカラーフイルタ、１５……第２のカラーフイ
ルタ、１６……導光板。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】カセツト挿入口を閉塞する透光性のダストカバ
ーの裏面に形成された所定の色の表示部と、他の
表示部とを共通の照明ランプにより照明する構造
において、前記他の表示部の裏面側に該照明ランプと離間
して設けられた第１カラーフイルタと、該第１カラーフイルタとは異なる色であり、該
第１カラーフイルタの裏面側に設けられた第２カ
ラーフイルタと、前記照明ランプの光を前記ダストカバーの表示
部へ導く導光板と、該導光板の導光口に設けられた平板状の第３カ
ラーフイルタを具備し、前記照明ランプの非点灯時には、前記他の表示
部が第１カラーフイルタの色で表示されると共
に、前記ダストカバーの表示部が所定の色で表示
されるようにし、また、照明ランプの点灯時には、前記他の表示
部が前記第１及び第２カラーフイルタの色の合成
色で表示されると共に、前記ダストカバーの表示
部が前記所定の色と前記第３カラーフイルタの色
との合成色で表示されるようにしたことを特徴と
する音響機器の照明構造。