JPH0720695Y2 - ディスプレイ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、装飾用、あるいは広告用の光学式ディスプレ
イ装置に関する。

（従来の技術） 透明基板に所望の絵柄、文字など着色表示を施した表示
パネルに後方より拡散照明光を当てて着色絵柄を表示す
る構造のディスプレイ装置がある。しかしながら、この
表示パネルを用いたディスプレイでは、絵柄、文字表示
を変化させて観察することは技術的に困難である。

（考案の目的） 本考案は、透視性のある表示パネルと、該パネルの表示
とは異なる表示の施された表示シートを用いて、２変化
あるいは３変化などの表示を可能とするディスプレイ装
置を提供するものである。

（考案の構成） 本考案は、透明基板の表裏両面に網状、点状、ストライ
プ状の反射型分割画像を施したフロントパネルと、該パ
ネルの前面側方に配置したフロントライトと、該パネル
該縁部に配置したエッジライトと、透明基板の片面又は
両面に網状、点状、ストライプ状の反射型分割画像又は
／及び反射型又は透過型の通常画像を施したバックパネ
ルと、前記フロントパネル後方に配置した前記バックパ
ネルと、該バックパネルの前面側方又は／及び端縁部又
は／及び後方に配置したそれぞれ補助ライト、補助エッ
ジライト、バックライトからなるディスプレイ装置であ
る。

（考案の作用） 本考案は、フロントパネルの前面側方に配置したフロン
トライトの点灯によって、該パネルの表面に施した網
状、点状、ストライプ状の反射型分割画像がフロントパ
ネル前面より観察でき、又、該フロントライトを消灯し
た後、フロントパネルのエッジライトを点灯することに
よって該パネル裏面に施した反射型分割画像を表面の反
射型分割画像の間の透明部分を透してフロントパネル前
面より観察できる。又、該エッジライトを消灯した後、
バックパネルの前面側方にある補助ライトを点灯するこ
とによって該バックパネルの表面施した反射型の通常画
像、又は反射型の分割画像を前記フロントパネルの反射
型分割画像の間を透してフロントパネル前面より観察す
ることができる。このようにバックパネルの前面側方に
配置された補助ライト以外に端縁部及び後方にそれぞれ
補助エッジライトとバックライトを配置したディスプレ
イ装置であれば、補助エッジライトを点灯することによ
って、バックパネルの裏面に施した反射型の通常画像又
は分割画像をバックパネルの表面に施した分割画像の間
とフロントパネルの分割画像の間を透してフロントパネ
ル前面より観察することができ、又、補助エッジライト
を消灯してバックライトを点灯することによって、バッ
クパネルの透過型通常画像をフロントパネルとバックパ
ネルのそれぞれ分割画像の間を透してフロントパネル前
方より観察することができる。又、それぞれ配置された
ライトを同時にあるいはいずれかを同時に点灯すること
によってそのライトに照明された個所のパネルに表示さ
れた反射型の画像、あるいは透過型の画像の合成された
画像を観察することができる。

（実施例） 本考案を、実施例に従って詳細に説明すれば、第１図は
本考案の一実施例の側面図であり、ディスプレイボック
ス１の前面にフロントパネル２を備え、該パネルの端縁
部にエッジライト４を配置し、前面側方にフロントライ
ト５を配置する。フロントパネル２は、ガラス、ポリ塩
化ビニル、アクリルなど樹脂製の透明基板３の表裏両面
に、それぞれ網状、点状、ストライプ状の反射型分割画
像Ａを施したものである。フロントパネル２の後方には
バックパネル６を備え、該パネルの前面側方には補助ラ
イト８を配置する。該バックパネル６は、透明基板７の
表面に反射型の通常画像Ｂ（網状、点状、ストライプ状
には分割されていない、それぞれベタ柄、線画、ハーフ
トーンドットにより階調再現された階調再現画など）を
施したものである。

第２図は、本考案の他の実施例であり、バックパネル６
は、透明基板７の裏面に反射型の通常画像Ｂを施し、そ
の端縁部に補助エッジライト９を配置したものである。

第３図は本考案のその他の実施例であり、バックパネル
６は、透明基板７の表面に網状、点状、ストライプ状に
分割された反射型の分割画像Ａを施し、裏面には反射型
の通常画像Ｂを施し、該パネル６の端縁部に補助エッジ
ライト９を配置し、前面側方には補助ライト10を配置し
たものである。

第４図は、本考案のその他の実施例であり、バックパネ
ル６は、透明基板７の裏面に透過型の通常画像Ｂを施
し、該パネル６の後方には、バックライト11を配置した
ものである。

又、第５図（ａ）は、本考案のその他の実施例であり、
バックパネル６は、透明基板７の表面に反射型の分割画
像Ａを施し、裏面には透過型の通常画像Ｂを施し、該パ
ネル６の前面側方に補助ライト10を配置し、後方にはバ
ックライト11を配置したものである。

又、第５図（ｂ）は、本考案のその他の実施例であり、
バックパネル６の前面側方に補助ライト10、端縁部に補
助エッジライト９、後方にバックライト11を配置し、パ
ネル６の表面に反射型の分割画像Ａ、裏面に反射型分割
画像Ａと透過型の通常画像Ｂとを施したものである。

第６図は、本考案におけるフロントパネル２に施した反
射型の分割画像の積層構造断面図であり、透明基板３の
表面に隠蔽性のある（不透明インキなどによる）反射特
性の良好な網状、点状、ストライプ状の隠蔽層A2を施
し、該隠蔽層A2上に重ねて絵柄層A1を積層したものであ
る。絵柄層A1は単色、又は多色のベタ柄、線画、階調再
現画である。そして、該基板３の裏面には、網状、点
状、ストライプ状に分割した単色、又は多色のベタ柄、
線画、階調再現画の反射型の絵柄層A1を施し、該絵柄層
A1上に重ねて隠蔽性のある反射特性の良好な隠蔽層A2を
積層したものである。第７図は、バックパネル６に施さ
れる画像の積層構造を説明する断面図であり、透明基板
７の表面に網状、点状、ストライプ状に分割した反射特
性の良好な隠蔽層A2を施し、該層A2上に重ねて反射型分
割画像の絵柄層A1（分割画像）を積層し、裏面には反射
型又は透過型の通常画像Ｂを施したものである。この場
合、透過型画像は、透明性の印刷インキなどにより形成
でき、又、写真画像（透過型カラー写真、透過型モノク
ロ写真）であってもよい。

本考案においては、分割画像Ａは、上記のように二層構
成の外に、一層、あるいは多層構成でもよい。

又、本考案においては、フロントパネル２及び該パネル
２に付帯するライト4,5を１セットとして数セットを、
バックパネルの前面に配置するようにしてもよい。

（考案の効果） 本考案ディスプレイ装置は、ライトの点灯、消灯の切り
換えによってそれぞれのパネルに表示された画像を照明
し、照明された画像をフロントパネル前面より観察でき
るもので、可変画像表示のできるディスプレイ装置とし
て実用的に価値のあるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の側面図、第２図乃至第５図
は本考案の他の実施例の側面図、第６図及び第７図は本
考案のパネルに表示する画像の積層構造断面図である。 １……ディスプレイボックス、２……フロントパネル、
３……透明基板、４……エッジライト、５……フロント
パネル、６……バックパネル、７……透明基板、８……
補助ライト、９……補助エッジライト、10……補助ライ
ト、11……バックライト、Ａ……反射型分割画像、A1…
…絵柄層、A2……隠蔽層、Ｂ……通常画像

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】透明基板の表裏両面に網状、点状、ストラ
   イプ状の反射型分割画像を施したフロントパネルと、該
   パネルの前面側方に配置したフロントライトと、該パネ
   ル端縁部に配置したエッジライトと、透明基板の片面又
   は両面に網状、点状、ストライプ状の反射型分割画像又
   は／及び反射型又は透過型の通常画像を施したバックパ
   ネルと、前記フロントパネル後方に配置した前記バック
   パネルと、該バックパネルの前面側方又は／及び端縁部
   又は／及び後方に配置したそれぞれ補助ライト、補助エ
   ッジライト、バックライトからなるディスプレイ装置。