JPH0441349A - 重送検出装置 - Google Patents

重送検出装置

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JPH0441349A
JPH0441349A JP14950090A JP14950090A JPH0441349A JP H0441349 A JPH0441349 A JP H0441349A JP 14950090 A JP14950090 A JP 14950090A JP 14950090 A JP14950090 A JP 14950090A JP H0441349 A JPH0441349 A JP H0441349A
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JP
Japan
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JP14950090A
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English (en)
Inventor
Shigeomi Koshimizu
重臣 越水
Tsutomu Miura
勉 三浦
Tetsuo Ohara
徹雄 大原
Shinichi Hagiwara
真一 萩原
Eiichi Shimizu
栄一 清水
Kyoichi Komata
小俣 恭一
Seiichi Mizukoshi
誠一 水越
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Eastman Kodak Japan Ltd
Original Assignee
Eastman Kodak Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、複写機や文書読取装置あるいはマイクロフ
ィルマーなどの装置において、2枚以上の文書が重なっ
た状態で繰り出される重送を検出する重送検出装置に関
する。
〔従来の技術〕
従来は、複写機や文書面上のデータを光学的に読み取っ
て記憶する文書読取装置、あるいはマイクロフィルムを
作成するマイクロフィルマーなどでは、積層された文書
を順次フィーダで1枚ずつ繰り出して搬送しながら各種
処理が行われていた。
従来から使われているフィーダは、例えば積層された最
上部の文書をフィードローラで繰り出す時に、2枚目以
降の文書をフィードローラに対接して同方向に回転する
りタートローラ、あるいは板状のセパレータなどで同時
に繰り出されるのを阻止して単枚ずつ分離されている。
この原理は、フィードローラと文書との摩擦係数を最大
にとり、リタードローラやセパレータと文書との摩擦係
数、そして文書同士の摩擦係数の順で小さくして摩擦係
数に差を設けることにより、積層された文書の分離を確
実に行って重送を防止している。
ところが、このようなフィーダではフィードローラの表
面状態や押圧力、文書用紙の種類、あるいは湿度等の条
件が変わると、これに伴ってフィーダ各部の摩擦係数の
条件も変化するため、分離が確実に行われなくなって重
送が発生することがある。
しかし、上記した複写機や文書読取装置あるいはマイク
ロフィルマーなどで重送が発生すると、重なった下側の
文書が隠れたまま読取りが行われるため、文書抜けが発
生するという問題がある。
そこで、従来は二〇重送を防止する手段として予め枚数
がわかっている文書をカウンタでカウントしながら繰り
出しを行い、繰り出し枚数が文書数よりも少ない場合に
重送が発生していることを検知したり、あるいは2文書
の紙厚をセンサで直接測定する手段などが実施されてい
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記したように、文書の枚数をカウントする従来の重送
検出装置1の場合は、予め処理する文書の枚数を正確に
知っておくことが必要であり、文書をカウントし終わっ
た時点で初めて重送が発生しているか否かが検知できる
が、重送文書の特定か出来ないため再変調べなおす必要
があり、手間がかかるという問題がある。
また、文書の紙厚をセンサて測定する従来の重送検出装
置2の場合は、センサに接触型の紙厚センサを用いると
ジャムの原因となり易く、非接触型の光学センサを用い
ると文書の両面を挟むように2個の光学センサを使って
紙厚の測定を行う必要があるため高価になるという問題
がある。
発明の目的 本発明は、上記のような問題を解消することを課題とし
てなされたもので、その目的は、文書の搬送に支障を与
えることなく重送か否かをリアルタイムで正確に検出す
ることが可能であり、かつ安価な装置で実現することが
できる重送検出装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために、本発明に係る重送検出装置
は、積層文書を単枚ずつ分離しながら順次繰り出して搬
送路で搬送され、該搬送される文書の重送を検出する重
送検出装置において、前記搬送路に設けられ、該搬送路
を通過する文書厚に対応した出力値を出力する非接触の
文書厚検出センサと、単枚文書厚に対応した文書厚基準
値を記憶する記憶手段と、前記文書厚基準値と前記文書
厚検出センサの出力値とを比較する比較回路とを備え、
前記文書厚基準値よりも前記文書厚検出センサの出力値
の方が大なる場合に重送として検出することを特徴とす
る。
また、上記重送検出装置において、文書厚検出センサが
、搬送路の上下面に2枚の金属板が所定間隔を隔てて平
行に配設されたキャパシタと、該キャパシタの2枚の金
属板に電位差を生じさせて文書通過時のキャパシタの静
電容量を検出する静電容量検出回路と、で構成されてい
ることを特徴とする。
そして、上記重送検出装置において、更に、回転駆動さ
れる主動ローラとζ搬送路上で主動ローラに対接して従
動回転する上下動可能に保持された従動ローラと、から
成る文書搬送手段を有し、文書厚検出センサが、前記従
動ローラの上下位置を光学的に検出する変位センサで構
成されていることを特徴とする。
〔作用〕
上記構成の重送検出装置によれば、非接触の文書厚検出
センサで搬送される文書の文書厚を検出し、該文書厚検
出センサの出力値と記憶手段に記憶された文書厚基準値
とを比較回路で比較することにより、重送の検出を文書
の搬送に支障なくリアルタイムで正確に検出することが
可能であり、これを安価な装置で実現することができる
〔実施例〕
以下に、図面を参照しながら、本発明が適用される重送
検出装置の好適な実施例の構造を説明する。
この実施例では、順次繰り出された文書の文書面に光を
照射し、その反射光をCCDに入力して読取りを行う文
書読取装置において、文書の重送を検出する重送検出装
置として実施したものである。
第1実施例 第1図は本発明の一実施例を示す概略構成図である。
この実施例の重送検出装置は、文書厚検出センサと記憶
手段と比較回路とで構成されている。
具体的には、第1図に示されるように、前記文書厚検出
センサは、キャパシタ10と静電容量検出回路16とか
らなり、キャパシタ10は、2枚の金属板12.14を
図示省略した文書の搬送路の上下面に所定間隔を隔てて
平行に配設したものである。
また静電容量検出回路16は、上記キャパシタ10の2
枚の金属板12.14にそれぞれ電極18.20を接続
して電圧を印加し、両金属板間に電位差を生じさせた状
態でキャパシタ10の静電容量を検出するものである。
これは、第1図に示すように、金属板12.14の間を
矢印Aで示す如く文書22が通過すると、キャパシタ1
0の間隙に誘電体が挿入されたのと同じ状態となり、キ
ャパシタ10の静電容量が変化することを利用したもの
である。そして、その静電容量は、同じ比誘電率の文書
であれば文書厚(枚数)が増えるに従って増大する。
前記記憶手段は、ここでは次に述べる比較回路内24に
内蔵されたメモリ24aである。このメモリ24aには
、単枚文書厚に対応した文書厚基準値が記憶されている
。例えば、この文書厚基準値として、これから読取りを
行う単枚文書をダミーで上記キャパシタ10に通過させ
た際に静電容量検出回路16で検出される静電容量値を
用いることができる。また、メモリ24aに記憶させる
文書厚基準値は、読取りを行う文書を幾つか想定して用
紙の種類に応じた単枚文書の静電容量値をそれぞれメモ
リに選択可能に記憶させておき、搬送する文書に応じた
文書厚基準値を適宜選択して比較させるようにしてもよ
い。
前記比較回路(コンパレータ)24は、上述したメモリ
24aを内蔵しており、上記静電容量検出回路16の出
力値が比較回路24に入力されるたびに、メモリ24a
内の文書厚基準値との比較を行って、静電容量検出回路
16の出力値の方が大なる場合に重送文書として判定す
ることかできる。
第2図番図は、静電容量で重送を検出する原理説明図で
、その(A)は正常時の搬送状態図であり、(B)は重
送時の搬送状態図である。
第2図(A)に示すように、2枚の金属板1214は、
間隔Jたけ隔てて平行に配置してキャパシタを構成して
いる。そして、同図(A)の如く、この間を仮に1/4
1の厚さの文書22を通過させた場合の静電容量(C1
)は、金属板の面積を81文書の比誘電率をEp(ここ
では=3とする)、真空の誘電率をEoとすると次式で
表される12EO−S また、第2図(B)は2枚′の金属板12.14が同様
に間隔Jだけ隔゛てて平行に配置され、その間を1/4
1の厚さの文書22が2枚重なって搬送された場合(重
送時)である。この場合の静電容量(C2)は、次式で
表される。
12Eo −8 8j! 従って、C1:C2−475となり、重送時の方が25
%だけ静電容量が増加することになる。
そして、この程度の静電容量の変化は、単純な静電容量
測定回路で十分に検知可能なため、安価な装置で重送を
正確かつ容易に検出することが可能である。
次に、この重送検出装置が装着された文書読取装置の構
成及び作用を第11図に基づいて説明する。
第11図は本実施例の重送検出装置が装着された文書読
取装置の断面図である。
第11図の文書読取装置は、積層された文書を1枚ずつ
繰り出して搬送し、読取り部において文書面を光学式に
ライン毎に取り出しながら画像データとして記憶するも
のである。
この文書読取装置は、水平吸込み/垂直排出バスを有し
ており、更に、このバスはその流れ順に供給バス、読取
バスそして排出バスに区分されている。
そして、装置は前記バスを実現するために、単一の駆動
モータを有し、このモータ駆動力が歯車列及びブーりを
介し、前記バスに文書送り力を与える。
更に、本実施例装置は、文書の両面から同時に読取り可
能な装置を提供しており、前記読取バスの両面にそれぞ
れ後述の如く、第1光源、第2光源が配置され、また両
光源と対応して第1読取りブロック及び第2読取りブロ
ックがそれぞれ配置されている。
まず、文書バスに関してその構造を説明する。
第11図に示されるように、装置ケース26の外部に供
給トレイ28が突出しており、後述する如く読取りに供
される文書がこのトレイ28上にストックされる。前記
トレイ゛28と近接してフィードローラ30とリグ−ト
ローラ32とが上下に対向して配置されており、ストッ
クされた文書の最上紙のみが供給パスに吸い込まれる。
このために、フィードローラ30は第11図の反時計方
向に、そしてリタードローラ32も反時計方向に回転駆
動され、フィードローラ30が最上紙を吸込み方向に引
き込むと共に、その下にストックされている文書は、リ
タードローラ32によってトレイ28側に押し戻され、
効果的な紙さばきが行われている。
前記フィードローラ30に続いて、ここでは図示してい
ないが本実施例の重送検出装置のキャパシタが配設され
、文書の重送検出を行うものとする。
そして、これに続く供給パスは水平方向に送りベルト3
4を有し、文書を次のターンローラ36へ送り込む。
前記ターンローラ36は、供給パスの最後部を形成し、
文書は水平バスから垂直バスへ移行する。
前記ターンローラ36によって垂直パスに移行した文書
は、次に読取りバスに送られる。本実施例においては、
この読取りバスは第1アパーチヤプレート38、第2ア
パーチヤプレート40を含んでおり、文書が両アパーチ
ャプレート38゜40の間を通過する際に所定の読取り
作用か行われる。
読取りバスを通過した文書は、次に排出パスに送られる
。そして、前記排出パスから排出された文書は、装置外
のストッカに順次ストックされる。
以上のようにして文書バスが形成されるが、この文書バ
スに文書が吸い込まれ、かつ確実に排出されていること
を監視するために、文書バスに沿ってセンサが配置され
ている。
実施例において、入側文書センサ42は送りベルト34
の手前に設けられており、発光器と受光器を含む光学セ
ンサからなる。
このセンサ42の照射光は文書バスを横切って上方に照
射されており、この照射位置に文書バスの上側でリフレ
クタ44が設けられている。
従って、供給パスに文書が存在しない場合には、入側文
書センサ42゛はリフレクタ44からの反射光を受光し
、一方供給バスに文書が吸い込まれた状態では、文書に
よって照射光が遮光されるので、これによって文書の入
りを検知することができる。
更に、この入側文書センサ42は、文書のり−ドエッジ
を検出することによって、文書パスの送り速度から後述
する読取り位置に文書が到達するタイミングを指示する
ことが可能である。
次に、文書読取り部の構造を説明する。
両アパーチャプレート38.40の略中央部がそれぞれ
第1及び第2読取り位置を形成している。
そして、前記両読取り位置へ所定の照射光を照射するた
めに光源46.48が設けられており、図の鎖線で示す
如く、前記読取り位置に向かって光を照射する。
前述した側照射光は、文書面にて反射され、その輝度に
応じた反射光を生じさせ、図の鎖線でしめず如き反射光
が後述する読取りブロックに導かれる。
文書の表側の反射光を読取るために、装置には読取りブ
ロック50.52が設けられている。
すなわち、第1読取りブロック50は、レンズ系54を
含み、前記第1読取り位置からの反射光は、レンズ系5
4を通って受光部56に入射し、1ライン毎に受光部5
6でライン読取りされる。
一方、第2読取りブロック52は、前記第1読取りブロ
ック50とほぼ同一の構造からなり、その内部にレンズ
系58そして受光部60を有しており、前記第2読取り
位置からの反射光はレンズ系58を通って受光部60に
入射する。
以上のようにして、本実施例の文書バス及び読取り装置
の構造が理解され、以下に文書読取り時の作用を簡単に
説明する。
トレイ28に積層された文書は、その最上紙のみがフィ
ードローラ30から文書バスに吸い込まれ、その下にあ
る文書は、リタードローラ32によって紙さばきされ、
この結果、文書パスには1枚ずつ順次文書が送り込まれ
ることとなる。
次に、吸込まれた文書は、前記フィードローラ30の後
のバス上に配設さ゛れた重送検出装置のキャパシタの間
を通過゛する。この文書通過時のキャパシタにおける静
電容量は、静電容量検出回路によって検出され、比較回
路のメモリに記憶された文書厚基準値と比較することに
よって文書の重送を検出することができる。
この実施例では、積層された文書の読取りを開始する前
にまず同種文書を1枚だけダミーで搬送して、その時の
キャパシタにおける静電容量値を比較回路内のメモリに
記憶させる。そして、文書の読取り開始以降は、このメ
モリの静電容量値との比較を行うことによって正確に重
送検出を行うことができる。
ここで、仮に上記フィードローラ30で文書が2枚以上
重なって吸い込まれる重送が発生した場合、その直後の
キャパシタによって検出される静電容量値が比較回路に
よってメモリの文書厚基準値よりも大なる場合に重送と
される。この実施例では、重送が検出されると、フィー
ドローラ30のクラッチを切って重送文書以降の文書の
吸い込みを停止し、重送文書だけを搬送して排出パスか
らスタッカへ排出される。そして、重送検出と同時に警
報ブザーあるいは、表示パネル上に重送の表示を行うこ
とによって、操作者は最後に排出された文書が重送文書
であることを認識することかできる。
このような重送検出の後、文書が入側文書センサ42に
到達した段階で、センサ42は文書の吸い込みを検知し
、図示していないコントローラに信号を供給する。コン
トローラは、予め既知のセンサ42から読取り位置まで
の長さ、そして文書送り速度により所定の遅延時間を与
えて各読取りブロック50.52の読取り開始指令が待
機される。
読取り位置に文書が到達すると、必要に応して表及び裏
のいずれか一方、あるいは両者から読取りブロック50
.52か所望の反射データを取り込み、これを記憶する
もちろん、文書内の読取り位置をトリミングすることに
よって、コントローラに文書内の必要な位置のみを読取
らせることも可能である。
このように必要な文書面が読取られた文書は、排出パス
から装置のスタッカ62に排出され、自動的に連続文書
読取りが行われる。
以上述べたように、本実施例の重送検出装置は、重送文
書の検出が正確かつ容易にリアルタイムで行えるため、
重送で読取られない文書が発生するのを防止することが
できる。
また、フィードローラの停止に伴って最後に排出された
文書が重送文書であるので、読取られなかった文書を再
度搬送させて読取りを行うことにより、電送文書を効率
良く処理することが可能である。
第2実施例 第3図は本発明の他の実施例を示す正面図であり、第4
図は第3図の側面図であり、第5図は第3図の斜視図で
ある。
この実施例の重送検出装置は、文書厚検出センサと記憶
手段と比較回路、及び文書搬送手段とで構成されている
第3図乃至第5図に示されるように、前記文書搬送手段
は、矢印C方向に回転駆動される主動ローラ110−1
.110−2と、従動回転する従動ローラ114−1.
114−2とが搬送路を形成するバス112−1.11
2−2上で対接し、両ローラで文書22を挟んで搬送を
行うものである。
そして、上記従動ローラ114−1,114−2のそれ
ぞれの軸116−1,116−2同士が軸部118で連
結され、その軸部118に形成された垂直な貫通孔11
8a、118bに嵌合するガイド部120−1,120
−2がパス112−1上に垂直に固定され、軸部118
を上下動可能に保持している。
そして、ガイド部120−1,120−2の頂部径が−
回り大きく形成されており、その頂部と前記軸部118
上面との間に圧縮バネ122−1゜122−2が配設さ
れ、軸部118を下方に付勢している。このため、前記
軸部118と一体化した従動ローラ114−1.114
−2は、主動ローラ110−1,110−2側へ常に付
勢された状態で上下動可能に保持されることになる。
前記文書厚検出センサは、ここでは平面状に形成された
上記軸部118の上面に光を照射し、反射光を受光して
軸部118の上下方向の位置変化を光学的に検出する非
接触の変位センサ124で構成されている。
この変位センサ124の構造は、第6図に示すように、
駆動回路126で発光ダイオード(LED)128を点
灯させ、その光を投光レンズ130を通して細く絞って
対象物に照射し、拡散した反射光を受光レンズ132に
より光位置検出素子134上にスポットとして結像させ
る。そして、対象物の位置が図のり、E、Fで示すよう
に変位すると、反射光は、−点鎖線で示すそれぞれの経
路を通って光位置検出素子134上でスポットが移動し
、その移動量は対象物の変位にほぼ比例する。このため
、スポットの位置を光位置検出素子134が電気信号に
変換し、信号増幅回路136で増幅した後、図示省略の
演算回路で演算を行って変位出力を得ることにより、対
象物の上下方向の位置を正確に検出することができる。
このような変位センサの場合、約1〜10μm程度の分
解能を有しており、1枚の厚さがコピー用紙の80μm
程度の文書の場合、重送されると160μm以上となる
ため、これらの値を比較して重送か否かを判断するのは
容易であり、正確な重送検出が可能である。
前記記憶手段は、ここでは比較回路内138に内蔵され
たメモリ138aである。このメモリ138aには、単
枚文書厚に対応した文書厚基準値が記憶されている。こ
の文書厚基準値としては、上記第1実施例の場合と同様
に、これから読取りを行う単枚文書をダミーで上記文書
搬送手段に搬送し、文書が従動ローラ114−1,11
4−2及び軸部118を文書厚分だけ押し上げた位置の
変位センサ124出力値を用いることができる。
また、メモリ138aに記憶させる文書厚基準値として
、予め読取りを行う文書を幾つか想定して用紙に応じた
文書厚をそれぞれメモリに選択可能に記憶させておき、
搬送する文書に対応した文書厚基準値を適宜選択して、
次に述べる比較回路で比較するようにしてもよい。
前記比較回路(コンパレータ)138は、第3図に示す
ように、内部にメモリ138aを有しており、上記変位
センサ124の出力値が比較回路138に入力されるた
びにメモリ138a内の文書厚基準値と比較して、変位
センサ124の出力値の方が大なる場合に重送文書とし
て判定するものである。
次に、この実施例の重送検出装置の動作を第7図乃至第
10図を用いて説明する。
第7回答図は文書搬送前の状態図であり、第8回答図は
1枚の文書搬送時の状態図であり、第9図各図は重送文
書の搬送時の状態図であって、各図(A)は側面図を示
し、各図(B)は正面図を示している。
まず、文書が搬送される前は、第7図(A)に示すよう
に、主動ローラ110に従動ローラ114が圧縮バネ1
22により圧接された状態で、同図(B)の軸部118
の上面位置を変位センサ124で検出する。この変位セ
ンサ124のアナログ出力を示したのが、第10図中の
Gで示す波形である。このとき、第6図に示す変位セン
サ124の対象物(軸部の上面)位置でいうと、Dの位
置に該当する。
次に、第8図に示すように、単枚の文書をダミーで主動
ローラ110と従動ローラ114との間を矢印B方向へ
搬送させる。このとき、従動ローラ114及び軸部11
8は、文書22の単枚の紙厚分だけ上に持ち上げられる
。これを第6図で見ると、変位センサ124に対する対
象物(軸部)の位置がDからEに変わるため、光位置検
出素子134に当たるスポットが移動して単枚文書厚を
検出することができる。このときの変位センサ124の
出力波形は、第10図中のHで示される。
そして、この変位センサ124の出力値は、第3図に示
される比較回路138内のメモリ138aに記憶される
そして、次に読取りを行う文書を順次搬送させる。この
とき、第8図のよう゛に文書が単枚ずつ正常に搬送され
ている場合は、上記メモリ138aの文書厚基準値であ
る第10図のHと同じ出力値Iが変位センサ124から
出力される。このため、前記比較回路138で比較して
、文書厚基準値Hよりも変位センサ124の出力値Iの
方が大とならないので、正常な文書の搬送と判定される
ところが、第9図に示されるように、文書22が重なっ
て搬送されると、従動ローラ114と軸部1°18は2
枚分の紙厚分だけ上昇する。これを第6図で見ると、変
位センサ124に対する対象物(軸部)の位置がDから
Fに変わるため、光位置検出素子134によって2枚分
の文書厚が検出される。このときの変位センサ124の
出力は、第10図のJとなる。この変位センサ124の
出力値Jとメモリ138aの文書厚基準値Hとを比較回
路138で比較すると、出力値Jの方が明らかに倍増し
ているため重送と判断できる。
本実施例の重送検出装置は、以上のようにして重送検出
が行われるが、例えばその比較回路138の判定結果に
基づいて、第3図に示すように表示器140に「重送」
である旨の表示を行ったり、あるいは重送文書だけを別
の専用スタッカに搬送するように搬送路の切り換えを行
ったり、上記第1実施例と同様に重送文書まで排出して
次の文書の吸い込みを停止することにより、検出した重
送文書を効率良く処理することか可能となる。
また、第11図の文書読取装置における第2実施例の重
送検出装置は、第11図のティクアウェイローラ34と
ローラ36に相当する位置に第4図の主動ローラ110
−1と従動ローラ1141が配設され、文書の重送検出
が行われる。
なお、第11図の文書読取装置における文書読取動作に
ついては、第1実施例の場合と同様であり、ここでは重
複説明を省略する。
以上述べたように、本実施例の重送検出装置は、重送文
書の検出が容易かつ正確に行えるとともに、重送の発生
をリアルタイムで検出して重送文書を効率良く処理する
ことができる。このため、文書読取装置の場合、文書抜
けのない確実な読取りが行えるようになった。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の重送検出装置によれば、
搬送路に配設したキャパシタの文書通過時における静電
容量を検出して、単枚文書厚に対応した文書厚基準値と
比較することにより、文書の重送を容易かつ正確にリア
ルタイムで検出することができ、かつこれらを安価な装
置で実現することが可能である。
また、本発明の他の重送検出装置は、主動ローラに対し
て文書パスを挾んで対接する上下動可能に保持された従
動ローラの位置を変位センサで検出し、その出力値と単
枚文書厚に対応した文書厚基準値と比較することにより
、文書の重送を容易かつ正確にリアルタイムで検出する
ことができ、かつこれらを安価な装置で実現することが
可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す概略構成図、第2図各
図は原理説明図であり、その(A)は正常重送の搬送状
態図、(B)は重送時の搬送状態図、 第3図は本発明の他の実施例を示す正面図、第4図は第
3図の側面図、 第5図は第3図の斜視図、 第6図は変位センサの一例を示す構成図、第7図各図は
文書搬送前の状態図で、その(A)は側面図、(B)は
正面図、 第8図番図は1枚の文書搬送時の状態図で、その(A)
は側面図、(B)は正面図、 第9図番図は重送文書の搬送時の状態図で、その(A)
は側面図、(B)は正面図、 第10図は変位センサの出力値を示す波形図、第11図
は本実施例の重送検出装置が装着された文書読取装置の
断面図である。 10・・・・・・・・・・・・キャパシタ12.14・
・・・・・金属板 16・・・・・・・・・・・・静電容量検出回路22・
・・・・・・・・・・・文書 24・・・・・・・・・・・・比較回路24a・・・・
・・・・・・メモリ 110・・・・・・・・・・主動ローラ114・・・・
・・・・・・従動ローラ118・・・・・・・・・・軸
部 120・・・・・・・・・・ガイド部 122・・・・・・・・・・圧縮バネ 124・・・・・・・・・・変位センサ138・・・・
・・・・・・比較回路 138a・・・・・・・・メモリ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)積層文書を単枚ずつ分離しながら順次繰り出して
    搬送路で搬送され、該搬送される文書の重送を検出する
    重送検出装置において、 前記搬送路に設けられ、該搬送路を通過する文書厚に対
    応した出力値を出力する非接触の文書厚検出センサと、 単枚文書厚に対応した文書厚基準値を記憶する記憶手段
    と、 前記文書厚基準値と前記文書厚検出センサの出力値とを
    比較する比較回路と、 を備え、前記文書厚基準値よりも前記文書厚検出センサ
    の出力値の方が大なる場合に重送として検出することを
    特徴とする重送検出装置。
  2. (2)請求項(1)に記載の重送検出装置において、 文書厚検出センサが、 搬送路の上下面に2枚の金属板が所定間隔を隔てて平行
    に配設されたキャパシタと、 該キャパシタの2枚の金属板に電位差を生じさせて文書
    通過時のキャパシタの静電容量を検出する静電容量検出
    回路と、 で構成されていることを特徴とする重送検出装置。
  3. (3)請求項(1)に記載の重送検出装置において、 更に、回転駆動される主動ローラと、搬送路上で主動ロ
    ーラに対接して従動回転する上下動可能に保持された従
    動ローラと、から成る文書搬送手段を有し、 文書厚検出センサが、 前記従動ローラの上下位置を光学的に検出する変位セン
    サで構成されていることを特徴とする重送検出装置。
JP14950090A 1990-06-06 1990-06-06 重送検出装置 Pending JPH0441349A (ja)

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