JPH0441256Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0441256Y2 JPH0441256Y2 JP1985012736U JP1273685U JPH0441256Y2 JP H0441256 Y2 JPH0441256 Y2 JP H0441256Y2 JP 1985012736 U JP1985012736 U JP 1985012736U JP 1273685 U JP1273685 U JP 1273685U JP H0441256 Y2 JPH0441256 Y2 JP H0441256Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- turbine
- blade
- chamber
- air
- power generation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000010248 power generation Methods 0.000 claims description 22
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 13
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 8
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 4
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000001788 irregular Effects 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/30—Energy from the sea, e.g. using wave energy or salinity gradient
Landscapes
- Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は波浪エネルギを電力エネルギに変換す
る空気タービン方式の波力発電装置に関するもの
である。
る空気タービン方式の波力発電装置に関するもの
である。
(従来の技術)
空気タービン方式の波力発電装置としては第5
図に示すように、装置本体1はその下端を水中に
解放して空気室2を形成し、この空気室2の上部
に発電室3が形成されている。この発電室3の中
には入口を下側に向けたタービンノズル11、一
段衝動タービン翼12、翼車15により構成され
たタービン16に発電機13の垂直軸を直結した
状態で配設されている。そして、タービン16は
ケーシング14により被われている。また、発電
室3内はタービン16を囲うようにして仕切られ
た状態で、空気室2に連通する複数の空気流路4
と複数の大気側空気流路8が形成され、大気側空
気流路8は大気開放口7により大気中に開放さ
れ、内部はタービン入口室3aとタービン出口室
3bとに分割されている。
図に示すように、装置本体1はその下端を水中に
解放して空気室2を形成し、この空気室2の上部
に発電室3が形成されている。この発電室3の中
には入口を下側に向けたタービンノズル11、一
段衝動タービン翼12、翼車15により構成され
たタービン16に発電機13の垂直軸を直結した
状態で配設されている。そして、タービン16は
ケーシング14により被われている。また、発電
室3内はタービン16を囲うようにして仕切られ
た状態で、空気室2に連通する複数の空気流路4
と複数の大気側空気流路8が形成され、大気側空
気流路8は大気開放口7により大気中に開放さ
れ、内部はタービン入口室3aとタービン出口室
3bとに分割されている。
そして、複数の空気流路4のそれぞれにはター
ビン入口室3a側にのみ開く弁5とタービン出口
室3bに連通するように空気流路4側のみに開く
弁6が設けられ、一方複数の大気側空気流路8の
それぞれにはタービン入口室3a側にのみ開く弁
9とタービン出口室3bに連通するように大気側
空気流路8側にのみ開く弁10が設けられてい
る。
ビン入口室3a側にのみ開く弁5とタービン出口
室3bに連通するように空気流路4側のみに開く
弁6が設けられ、一方複数の大気側空気流路8の
それぞれにはタービン入口室3a側にのみ開く弁
9とタービン出口室3bに連通するように大気側
空気流路8側にのみ開く弁10が設けられてい
る。
この波力電圧装置において、波の動きにより空
気室2の容積が変化すると、その変化にしたがつ
て空気室2内の空気が空気流路4側へ流れたり、
また大気開放口7から外気を吸入したりする。
気室2の容積が変化すると、その変化にしたがつ
て空気室2内の空気が空気流路4側へ流れたり、
また大気開放口7から外気を吸入したりする。
すなわち、空気室2内の水面が上昇して空気室
2の容積が小さくなり空気室2内の圧力が上昇す
ると、空気室2内の空気は空気流路4内に流入し
空気流路4内の圧力が上昇する。
2の容積が小さくなり空気室2内の圧力が上昇す
ると、空気室2内の空気は空気流路4内に流入し
空気流路4内の圧力が上昇する。
これにより弁6はこの圧力により押されて閉弁
し逆に弁5は開弁して空気はタービン入口室3a
内に流入する。そしてこの空気の流入により弁9
は押されて閉弁しタービン入口室3a内の圧力が
上昇し、空気はタービンノズル11からタービン
16内に流入してタービン翼12を回転し仕事を
した後にタービン出口室3b内に流出する。
し逆に弁5は開弁して空気はタービン入口室3a
内に流入する。そしてこの空気の流入により弁9
は押されて閉弁しタービン入口室3a内の圧力が
上昇し、空気はタービンノズル11からタービン
16内に流入してタービン翼12を回転し仕事を
した後にタービン出口室3b内に流出する。
これにより、タービン出口室3b内の圧力が上
昇するが、仕事を終えた空気の圧力は低下してい
るので閉弁している弁6は空流路4内の高い圧力
によりその閉弁状態を維持し弁10のみが開弁さ
れ空気は大気側空気流路8を流れて大気中に放出
される。この時に弁9はタービン入口室3a内の
高い空気圧力により閉弁状態が維持されている。
昇するが、仕事を終えた空気の圧力は低下してい
るので閉弁している弁6は空流路4内の高い圧力
によりその閉弁状態を維持し弁10のみが開弁さ
れ空気は大気側空気流路8を流れて大気中に放出
される。この時に弁9はタービン入口室3a内の
高い空気圧力により閉弁状態が維持されている。
次に、空気室2内の水位が下がつて空気室2内
が負圧になつたときには空気流路4内も負圧にな
るので弁5が閉弁し弁6が開弁する。これにより
タービン出口室3b,タービン入口室3aが負圧
になつて弁10が閉弁し弁9が開弁して大気開放
口7から大気がタービン入口室3aに吸入され、
吸入された大気はタービンノズル11からタービ
ン16内に流入してタービン翼12を回転し仕事
をした後にタービン出口室3b内に流出し、開弁
してる弁6を通つて空気流路4から空気室2内に
流入する。
が負圧になつたときには空気流路4内も負圧にな
るので弁5が閉弁し弁6が開弁する。これにより
タービン出口室3b,タービン入口室3aが負圧
になつて弁10が閉弁し弁9が開弁して大気開放
口7から大気がタービン入口室3aに吸入され、
吸入された大気はタービンノズル11からタービ
ン16内に流入してタービン翼12を回転し仕事
をした後にタービン出口室3b内に流出し、開弁
してる弁6を通つて空気流路4から空気室2内に
流入する。
(考案が解決しようとする課題)
このように従来の空気タービン式波力発電装置
は不規則に変化する空気室2内の水位の変化によ
り空気室2内の圧力が正圧と負圧に交互に変化し
て発生するエネルギに追従して各弁を開閉するこ
とによりこの正負のエネルギをタービンノズル入
口において一方向流に変換し、波浪エネルギを電
気エネルギに変換することが実現されているがな
お改良すべき問題がある。
は不規則に変化する空気室2内の水位の変化によ
り空気室2内の圧力が正圧と負圧に交互に変化し
て発生するエネルギに追従して各弁を開閉するこ
とによりこの正負のエネルギをタービンノズル入
口において一方向流に変換し、波浪エネルギを電
気エネルギに変換することが実現されているがな
お改良すべき問題がある。
すなわち、不規則に変化する空気室2内の水位
の変化により空気室2内に発生するエネルギは正
逆的な空気エネルギであるので、このエネルギは
ほぼ正弦的な特性を示す。そこでこのエネルギを
使用してタービン翼12を回転し発電機を回転さ
せた場合に、上記エネルギの特性からタービン入
口における空気の流速がゼロから最大流入速度
C1MAXまで連続的に変化することになり、これ
に応じてタービン翼12の回転も変化する。
の変化により空気室2内に発生するエネルギは正
逆的な空気エネルギであるので、このエネルギは
ほぼ正弦的な特性を示す。そこでこのエネルギを
使用してタービン翼12を回転し発電機を回転さ
せた場合に、上記エネルギの特性からタービン入
口における空気の流速がゼロから最大流入速度
C1MAXまで連続的に変化することになり、これ
に応じてタービン翼12の回転も変化する。
したがつて、この波力発電に使用されるタービ
ンは通常の正常流タービンとは異なり、タービン
の運転時において空気エネルギが作用してこの空
気エネルギによりタービンが回転している時間
と、この空気エネルギが作用しないで慣性力によ
り空転している時間が必ず存在するので、通常の
定常流タービンのように空気エネルギによりター
ビンが回転されている時のタービン効率のみを向
上しても波力発電用タービンの効率を上げること
ができず、タービンの効率を向上させるためには
このいずれの時間帯においてもその損失を最小限
にしなければならないという空気タービン式波力
発電装置として固有の改良すべき問題がある。
ンは通常の正常流タービンとは異なり、タービン
の運転時において空気エネルギが作用してこの空
気エネルギによりタービンが回転している時間
と、この空気エネルギが作用しないで慣性力によ
り空転している時間が必ず存在するので、通常の
定常流タービンのように空気エネルギによりター
ビンが回転されている時のタービン効率のみを向
上しても波力発電用タービンの効率を上げること
ができず、タービンの効率を向上させるためには
このいずれの時間帯においてもその損失を最小限
にしなければならないという空気タービン式波力
発電装置として固有の改良すべき問題がある。
考案者はタービン効率に影響する従来のタービ
ンの諸元を明らかにしたところ、タービンの翼取
付角度γは95度であり翼取付ピツチtと翼弦長
との比t/が0.66であり、この条件での上記全
時間帯作動域におけるタービン効率ηは50%であ
ることを確認し、上記諸元について実験をした。
ンの諸元を明らかにしたところ、タービンの翼取
付角度γは95度であり翼取付ピツチtと翼弦長
との比t/が0.66であり、この条件での上記全
時間帯作動域におけるタービン効率ηは50%であ
ることを確認し、上記諸元について実験をした。
その結果本考案は適正な上記諸元を確認し従来
のものよりも更にタービン効率を向上した波力発
電装置を提供するものである。
のものよりも更にタービン効率を向上した波力発
電装置を提供するものである。
(課題を解決するための手段)
上記課題を解決するための本考案にかかる手段
は下端を水中に解放した空気室を形成し、この空
気室の上部に発電室を形成し、この発電室の中に
入口を下側に向けたタービンノズル、タービン
翼、翼車により構成されたタービンに発電機の垂
直軸を直結した状態で配設するとともに前記空気
室に連通する複数の空気流路と複数の大気側空気
流路を形成し、大気側空気流路を大気開放口によ
り大気中に解放し、前記発電室の内部をタービン
入口室とタービン出口室とに分割し、前記複数の
空気流路のそれぞれにタービン入口室側にのみ開
く弁とタービン出口室に連通し空気流路側のみに
開く弁が設けられ、一方前記複数の大気側空気流
路のそれぞれにタービン入口室側にのみ開く弁と
タービン出口室に連通し大気側空気流路側にのみ
開く弁を設けた波力発電装置において、前記ター
ビン翼の翼取付ピツチtと翼弦長との比t/
を0.9≦t/≦1.5に、翼取付角度γを105度≦
γ≦125度に設定したことを特徴とするものであ
る。
は下端を水中に解放した空気室を形成し、この空
気室の上部に発電室を形成し、この発電室の中に
入口を下側に向けたタービンノズル、タービン
翼、翼車により構成されたタービンに発電機の垂
直軸を直結した状態で配設するとともに前記空気
室に連通する複数の空気流路と複数の大気側空気
流路を形成し、大気側空気流路を大気開放口によ
り大気中に解放し、前記発電室の内部をタービン
入口室とタービン出口室とに分割し、前記複数の
空気流路のそれぞれにタービン入口室側にのみ開
く弁とタービン出口室に連通し空気流路側のみに
開く弁が設けられ、一方前記複数の大気側空気流
路のそれぞれにタービン入口室側にのみ開く弁と
タービン出口室に連通し大気側空気流路側にのみ
開く弁を設けた波力発電装置において、前記ター
ビン翼の翼取付ピツチtと翼弦長との比t/
を0.9≦t/≦1.5に、翼取付角度γを105度≦
γ≦125度に設定したことを特徴とするものであ
る。
(作用)
本考案はこのように構成したので次のとおりの
作用がある。すなわち、翼取付ピツチtと翼弦長
との比を0.9以下にすると翼取付角度γを大き
くした場合に全時間帯作動域におけるタービン効
率ηが低下し、また翼取付ピツチtと翼弦長と
の比t/を1.5以上にすると同様に翼取付角度
γを大きくした場合に全時間帯作動域におけるタ
ービン効率ηが低下するので、翼取付角度γは
0.9<t/<1.5の範囲が最適であり、一方翼取
付角度γは上記翼取付ピツチtと翼弦長1との比
t/の範囲において、105度を境にしてこれ以
下では従来の全時間帯作動域におけるタービン効
率ηよりも低くなり、一方その上限は125度にし
た場合に105度の時の全時間帯作動域におけるタ
ービン効率ηに略等しくなることおよび翼取付角
度γを更に大きくするとタービン効率ηが更に下
がる傾向にあることが実験により確認されている
ので、翼取付角度γの範囲は105≦γ≦125度であ
ることが最適である。
作用がある。すなわち、翼取付ピツチtと翼弦長
との比を0.9以下にすると翼取付角度γを大き
くした場合に全時間帯作動域におけるタービン効
率ηが低下し、また翼取付ピツチtと翼弦長と
の比t/を1.5以上にすると同様に翼取付角度
γを大きくした場合に全時間帯作動域におけるタ
ービン効率ηが低下するので、翼取付角度γは
0.9<t/<1.5の範囲が最適であり、一方翼取
付角度γは上記翼取付ピツチtと翼弦長1との比
t/の範囲において、105度を境にしてこれ以
下では従来の全時間帯作動域におけるタービン効
率ηよりも低くなり、一方その上限は125度にし
た場合に105度の時の全時間帯作動域におけるタ
ービン効率ηに略等しくなることおよび翼取付角
度γを更に大きくするとタービン効率ηが更に下
がる傾向にあることが実験により確認されている
ので、翼取付角度γの範囲は105≦γ≦125度であ
ることが最適である。
しかるに本考案はこの条件を満たす構成とした
ので、従来の波力発電装置の全時間帯作動域にお
けるタービン効率ηよりも向上させることが可能
になる。
ので、従来の波力発電装置の全時間帯作動域にお
けるタービン効率ηよりも向上させることが可能
になる。
(実施例)
以下本考案の実施例を説明する。先ず、第1図
ないし第3図により実験の諸元について説明す
る。この実験に供したタービンは第2図に示すよ
うに等角度間隔に16等分した翼車15の外周に翼
12を放射状に設けたものを使用した。第1図お
よび第2図において、翼12の翼取付ピツチtは
翼12同志の間を通過する流体の平均流速となる
流体力学的ピツチ円(第2図のピツチ円A)にお
ける流体出口部の寸法であり、翼取付角度γは図
1に示すように流体の入口から出口にかけての翼
12の傾きであり、翼弦長は図1に示す翼12
の流体入口から出口にかけての長さである。これ
らタービンの諸元である翼取付ピツチt、翼取付
角度γおよび翼弦長を変えて実験を行つた。
ないし第3図により実験の諸元について説明す
る。この実験に供したタービンは第2図に示すよ
うに等角度間隔に16等分した翼車15の外周に翼
12を放射状に設けたものを使用した。第1図お
よび第2図において、翼12の翼取付ピツチtは
翼12同志の間を通過する流体の平均流速となる
流体力学的ピツチ円(第2図のピツチ円A)にお
ける流体出口部の寸法であり、翼取付角度γは図
1に示すように流体の入口から出口にかけての翼
12の傾きであり、翼弦長は図1に示す翼12
の流体入口から出口にかけての長さである。これ
らタービンの諸元である翼取付ピツチt、翼取付
角度γおよび翼弦長を変えて実験を行つた。
実験の結果を第4図に実施例として示す。第4
図は翼取付角度γと翼弦長を変え、これに対応
してその時のタービンの全時間帯作動域における
タービン効率ηを求め、縦軸にタービン効率η
(%)を横軸に翼取付ピツチtと翼弦長との比
をとつて各翼取付角度γに対してプロツトし線図
として示したものである。
図は翼取付角度γと翼弦長を変え、これに対応
してその時のタービンの全時間帯作動域における
タービン効率ηを求め、縦軸にタービン効率η
(%)を横軸に翼取付ピツチtと翼弦長との比
をとつて各翼取付角度γに対してプロツトし線図
として示したものである。
上記タービンの全時間帯作動域におけるタービ
ン効率ηは、翼取付ピツチtと翼弦長との比が
空気エネルギによりタービンが回転している時の
効率に影響し、翼取付角度γが空気エネルギを伴
わないで慣性力によりタービンが回転している時
のタービン効率に影響することを要素として求め
られる。
ン効率ηは、翼取付ピツチtと翼弦長との比が
空気エネルギによりタービンが回転している時の
効率に影響し、翼取付角度γが空気エネルギを伴
わないで慣性力によりタービンが回転している時
のタービン効率に影響することを要素として求め
られる。
第4図において、翼取付ピツチtと翼弦長と
の比が略0.9以下の領域では翼取付角度γが105度
を境にして大きくなるほどタービン効率が減少す
る傾向にある。この傾向は空気エネルギを伴わな
いで慣性力によりタービンが回転している時間帯
のタービン効率が低くなり、結局のところ全時間
帯作動域におけるタービン効率ηが低下している
ものと想定される。
の比が略0.9以下の領域では翼取付角度γが105度
を境にして大きくなるほどタービン効率が減少す
る傾向にある。この傾向は空気エネルギを伴わな
いで慣性力によりタービンが回転している時間帯
のタービン効率が低くなり、結局のところ全時間
帯作動域におけるタービン効率ηが低下している
ものと想定される。
また、翼取付角度γが105度のときに全時間帯
作動域におけるタービン効率ηは翼取付ピツチt
と翼弦長との比にあまり影響されない。この傾
向は翼取付ピツチtと翼弦長との比を大きくし
て空気エネルギによりタービンが回転している時
の効率を良くしても、空気エネルギを伴わないで
慣性力によりタービンが回転している時のタービ
ン効率が打ち消す方向に作用して全時間帯作動域
におけるタービン効率ηの向上を図ることができ
ないものと想定される。
作動域におけるタービン効率ηは翼取付ピツチt
と翼弦長との比にあまり影響されない。この傾
向は翼取付ピツチtと翼弦長との比を大きくし
て空気エネルギによりタービンが回転している時
の効率を良くしても、空気エネルギを伴わないで
慣性力によりタービンが回転している時のタービ
ン効率が打ち消す方向に作用して全時間帯作動域
におけるタービン効率ηの向上を図ることができ
ないものと想定される。
また取付角度γが105度の時の全時間帯作動域
におけるタービン効率ηは翼取付ピツチtと翼弦
長との比にはあまり影響されないのであるが、
この比を小さくするということは翼取付ピツチt
を小さくすることになるので、タービンの製作が
困難になり製作コストが高くなる。
におけるタービン効率ηは翼取付ピツチtと翼弦
長との比にはあまり影響されないのであるが、
この比を小さくするということは翼取付ピツチt
を小さくすることになるので、タービンの製作が
困難になり製作コストが高くなる。
そこで、タービンの製作コストと上記比が0.9
以下の領域では翼取付角度γが105度を境にして
大きくなるほどタービン効率ηが低下する傾向に
あることを考え合わせて、翼取付ピツチtと翼弦
長との比を0.9以上(0.9を含む)にするのがよ
い。
以下の領域では翼取付角度γが105度を境にして
大きくなるほどタービン効率ηが低下する傾向に
あることを考え合わせて、翼取付ピツチtと翼弦
長との比を0.9以上(0.9を含む)にするのがよ
い。
次に、翼取付ピツチtと翼弦長との比が0.9
以上の領域において、翼取付角度γが105度を境
にしてこれ以下では全時間帯作動域におけるター
ビン効率ηは低下する。この理由は空気エネルギ
を伴わないで慣性力によりタービンが回転してい
る時のタービン効率が低下し、これにより全時間
帯作動域におけるタービン効率ηが低下している
ものと想定される。
以上の領域において、翼取付角度γが105度を境
にしてこれ以下では全時間帯作動域におけるター
ビン効率ηは低下する。この理由は空気エネルギ
を伴わないで慣性力によりタービンが回転してい
る時のタービン効率が低下し、これにより全時間
帯作動域におけるタービン効率ηが低下している
ものと想定される。
また、翼取付角度γを105度を境にして大きく
すると全時間帯作動域におけるタービン効率ηは
向上するが、翼取付ピツチtと翼弦長との比が
1.5付近では翼取付角度γが105度の時の全時間帯
作動域におけるタービン効率ηに近付き、翼取付
ピツチtと翼弦長との比が1.5以上になると翼
取付角度γが105度の時の全時間帯作動域におけ
るタービン効率ηよりも低くなる傾向を示す。
すると全時間帯作動域におけるタービン効率ηは
向上するが、翼取付ピツチtと翼弦長との比が
1.5付近では翼取付角度γが105度の時の全時間帯
作動域におけるタービン効率ηに近付き、翼取付
ピツチtと翼弦長との比が1.5以上になると翼
取付角度γが105度の時の全時間帯作動域におけ
るタービン効率ηよりも低くなる傾向を示す。
そして、第4図には示されていないが翼取付角
度γ=125度および135度について実験したとこ
ろ、翼取付角度γ=125度ではγ=105度である時
の全時間帯作動域におけるタービン効率ηに近い
値を示し更に翼取付角度γを135度にした場合に
タービン効率ηが更に低下する傾向にあることが
確認された。
度γ=125度および135度について実験したとこ
ろ、翼取付角度γ=125度ではγ=105度である時
の全時間帯作動域におけるタービン効率ηに近い
値を示し更に翼取付角度γを135度にした場合に
タービン効率ηが更に低下する傾向にあることが
確認された。
このことから、全時間帯作動域におけるタービ
ン効率ηの最大値は翼取付角度γ=115度である
ことが確認された。
ン効率ηの最大値は翼取付角度γ=115度である
ことが確認された。
翼取付角度γが115度における全時間帯作動域
におけるタービン効率ηの最大値であるA点(略
60%)での各諸元の具体的数値を示せば次のとお
りである。翼は薄板型のものを使用し、静翼外径
200mm、静翼内径140mm、ノズル面積So0.00306m2、
動翼外径204mm、動翼内径140mm、動翼コード長
0.028m、動翼スパンh(動翼外径−動翼内径)/
2=0.032m、動翼枚数z16、ノズル角度15度であ
り、この諸元から求められる翼取付ピツチtは
33.379mm、翼取付ピツチtと動翼コード長との
比は略1.2である。
におけるタービン効率ηの最大値であるA点(略
60%)での各諸元の具体的数値を示せば次のとお
りである。翼は薄板型のものを使用し、静翼外径
200mm、静翼内径140mm、ノズル面積So0.00306m2、
動翼外径204mm、動翼内径140mm、動翼コード長
0.028m、動翼スパンh(動翼外径−動翼内径)/
2=0.032m、動翼枚数z16、ノズル角度15度であ
り、この諸元から求められる翼取付ピツチtは
33.379mm、翼取付ピツチtと動翼コード長との
比は略1.2である。
第4図におけるB点(略50%)は翼取付角度γ
が95度であり翼取付ピツチtと翼弦長との比
t/が0.66である従来の波力発電に使用された
タービンの全時間帯作動域におけるタービン効率
ηを示す点である。
が95度であり翼取付ピツチtと翼弦長との比
t/が0.66である従来の波力発電に使用された
タービンの全時間帯作動域におけるタービン効率
ηを示す点である。
このタービンの諸元を示せば次の通りである。
静翼外径188mm、静翼内径140mm、ノズル面積So
0.00169m2、動翼外径200mm、動翼内径140mm、動
翼コード長0.025m、動翼スパンh(動翼外径−
動翼内径)/2=0.030m、動翼枚数z30、ノズル
角度15度である。
静翼外径188mm、静翼内径140mm、ノズル面積So
0.00169m2、動翼外径200mm、動翼内径140mm、動
翼コード長0.025m、動翼スパンh(動翼外径−
動翼内径)/2=0.030m、動翼枚数z30、ノズル
角度15度である。
以上の実験結果から従来の全時間帯作動域にお
けるタービン効率ηよりもよくするには翼取付ピ
ツチtと翼弦長との比t/を0.9から1.5の範
囲が最適であり、かつ、翼取付角度γを105度以
上125度以下(125度は含む)にするのがよいこと
が理解される。
けるタービン効率ηよりもよくするには翼取付ピ
ツチtと翼弦長との比t/を0.9から1.5の範
囲が最適であり、かつ、翼取付角度γを105度以
上125度以下(125度は含む)にするのがよいこと
が理解される。
(考案の効果)
以上詳述した通り本考案によれば、波力発電装
置に使用されるタービン翼の翼取付ピツチtと翼
弦長との比t/を0.9<t/<1.5に、翼取
付角度γを105度≦γ≦125度に設定したので、タ
ービンの全時間帯作動域におけるタービン効率η
を向上することができる。
置に使用されるタービン翼の翼取付ピツチtと翼
弦長との比t/を0.9<t/<1.5に、翼取
付角度γを105度≦γ≦125度に設定したので、タ
ービンの全時間帯作動域におけるタービン効率η
を向上することができる。
第1図は本考案にかかる実験の諸元を説明する
ために示したタービン翼の翼列の展開図である。
第2図は図1におけるタービンの平面図である。
第3図は第2図の縦断面図である。第4図は本考
案の実施例を示す線図である。第5図は空気ター
ビン式波力発電機を示す概念説明図である。 12……タービン翼、15……翼車、16……
タービン、t……翼取付ピツチt、……翼弦
長、γ……翼取付角度。
ために示したタービン翼の翼列の展開図である。
第2図は図1におけるタービンの平面図である。
第3図は第2図の縦断面図である。第4図は本考
案の実施例を示す線図である。第5図は空気ター
ビン式波力発電機を示す概念説明図である。 12……タービン翼、15……翼車、16……
タービン、t……翼取付ピツチt、……翼弦
長、γ……翼取付角度。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 下端を水中に解放した空気室2を形成し、この
空気室2の上部に発電室3を形成し、この発電室
3の中に入口を下側に向けたタービンノズル1
1、タービン翼12、翼車15により構成された
タービン16に発電機13の垂直軸を直結した状
態で配設するとともに前記空気室2に連通する複
数の空気流路4と複数の大気側空気流路8を形成
し、大気側空気流路8を大気開放口7により大気
中に解放し、前記発電室3の内部をタービン入口
室3aとタービン出口室3bとに分割し、前記複
数の空気流路4のそれぞれにタービン入口室3a
側にのみ開く弁5とタービン出口室3bに連通し
空気流路4側のみに開く弁6が設けられ、一方前
記複数の大気側空気流路8のそれぞれにタービン
入口室3a側にのみ開く弁9とタービン出口室3
bに連通し大気側空気流路8側にのみ開く弁10
を設けた波力発電装置において、 前記タービン翼の翼取付ピツチtと翼弦長と
の比t/を0.9≦t/≦1.5に、翼取付角度γ
を105度≦γ≦125度に設定したことを特徴とする
波力発電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985012736U JPH0441256Y2 (ja) | 1985-01-31 | 1985-01-31 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985012736U JPH0441256Y2 (ja) | 1985-01-31 | 1985-01-31 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61130776U JPS61130776U (ja) | 1986-08-15 |
JPH0441256Y2 true JPH0441256Y2 (ja) | 1992-09-28 |
Family
ID=30496083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985012736U Expired JPH0441256Y2 (ja) | 1985-01-31 | 1985-01-31 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0441256Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102008031781B4 (de) * | 2008-07-04 | 2020-06-10 | Man Energy Solutions Se | Schaufelgitter für eine Strömungsmaschine und Strömungsmaschine mit einem solchen Schaufelgitter |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52113142U (ja) * | 1976-02-25 | 1977-08-27 |
-
1985
- 1985-01-31 JP JP1985012736U patent/JPH0441256Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61130776U (ja) | 1986-08-15 |
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