JPH044119Y2 - - Google Patents

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JPH044119Y2
JPH044119Y2 JP15369286U JP15369286U JPH044119Y2 JP H044119 Y2 JPH044119 Y2 JP H044119Y2 JP 15369286 U JP15369286 U JP 15369286U JP 15369286 U JP15369286 U JP 15369286U JP H044119 Y2 JPH044119 Y2 JP H044119Y2
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vinyl chloride
chloride resin
bitumen
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、木質床材を用いた防音性、防湿性、
防虫性等にすぐれた床構造に関する。
従来木質の床材には、寄木ブロツク、合板の表
面に硬質木材の薄片を結合した合成木質床板、合
板、木板等が用いられている。これらは、床下地
の根太、合板、コンクリート等の上に施工されて
いる。
合板、根太等の上に施工された木質床材の上を
人が歩行したり、運動したりすると、特有の音が
出る。また、体育館の床のように音のひびきをゆ
るす場合もあるが、騒音となる場合が多く、音の
出ないことが望まれる。特に、住宅等で、たとえ
ば2階の木質床材で発する音が階下に伝わること
は好ましくない。
木質床材をコンクリートやモルタルの上に施工
される場合、下地へ直接施工することは、下地か
らの湿気で木質床材がくさるおそれがある。ま
た、歩行による音のひびきもあり、下地がかたい
ため歩行の感触が硬く感じられ木質床材の特色を
生かしきれない。
従つて、防水性、防湿性があり木質床材が永持
ちし、防音性、防振性、緩衝性等のある床構造が
望まれている。
本考案は、このような要望にこたえるもので、
木質床材を用い防振性、防音性、防水性、防湿
性、緩衝性等にすぐれた床構造を提供するもので
ある。
即ち、本考案は、床下地の上に、塩化ビニール
樹脂に歴青として石油ピツチもしくは石油ピツチ
とアスフアルトを混練した歴青入り塩化ビニール
樹脂を主材とする歴青入り塩化ビニール樹脂シー
トを設け、その上に木質床材を設けていることを
特徴とする床構造を要旨とするものである。
本考案でいう床下地とは、木質床材を施工する
ための下地をいうのであつて、木骨、コンクリー
トスラブ、鉄骨のほか、それらの上に木板、合
板、各種サンドイツチパネル、発砲コンクリート
パネル、金属パネルなどを施したものもあり、従
来から知られている下地は何れも採用し得る。ま
た、床の意味は広義のもので、建物における床の
ほか、車輌、船舶、橋面などの床も含まれる。
また、木質床材とは、天然木、合板木などの木
質材で作られた床材であつて、木板、合板、表面
に高級な木目単板、硬質木単板、ビニールなどの
化粧板を貼着した合板、ハードボード、寄木フロ
アー材、寄木ブロツク、木質ブロツクなどがあ
る。
次に、本考案でいう歴青入り塩化ビニール樹脂
シートについて説明する。
塩化ビニール樹脂に歴青として混練される石油
ピッチもしくは石油ピツチとアスフアルトは、次
のようなものである。
石油ピツチは、原油の減圧残渣液を高温熱処理
するプロセスによつて生産される石油ピツチで、
軟化点(環球法)が130〜250℃と高く、また固定
炭素が40〜80重量%と高い。また、アスフアルト
より芳香族性に富み、コールタールピツチに近い
芳香族性をもつている。コールタール、クレオソ
ート、アンスラセン油等に良好な相溶性を示す。
また、アスフアルトと相溶し芳香族系ないしナフ
テン系炭化水素に富むプロセスオイルとの相溶性
が良い。また可塑剤との親和性が良い。更に化学
的に安定で、耐水性、耐薬品性にすぐれ、微生物
に対しても安定で、その上無臭である。通常、塊
状、粉末状で供給されるが、磨砕機、ミル等によ
り粉砕して微粒子化することもできる。石油ピツ
チは、塩化ビニール樹脂に対する混和性、親和性
が良好である。
アスフアルトは、ギルソナイト、レーキアスフ
アルト(例えばトリニダツトアスフアルト)など
の天然アスフアルト、ストレートアスフアルト、
セミブローンアスフアルト、ブローンアスフアル
ト、プロパン脱歴アスフアルト等の石油アスフア
ルトである。
アスフアルトは、単独では塩化ビニール樹脂に
混和することが困難であるけれども、石油ピツチ
と併用することにより塩化ビニール樹脂に対し混
和することができるようになる。
塩化ビニール樹脂に混練するときの石油ピツチ
とアスフアルトの割合は、石油ピツチの量とアス
フアルトの量の重量和を100重量%とするとき、
大体石油ピツチの量が100〜20重量%、アスフア
ルトの量が0〜80重量%の範囲で用いる。また、
塩化ビニール樹脂100重量部に対して石油ピツチ
とアスフアルトの量の和が5〜300重量部の範囲
である。
塩化ビニール樹脂は、一般に塩化ビニール樹脂
のシート、板等に使用されている材料が用いられ
る。すなわち一般に用いられているホモポリマー
およびコポリマー、そのほか、更に他のポリマ
ー、ゴムを併用したものなどである。
また、これら塩化ビニール樹脂に安定剤、老化
防止剤、可塑剤、プロセスオイル、充填剤、着色
剤、顔料、その他の薬剤(例えば難燃剤、帯電防
止剤、防かび剤、発泡剤など)等を適宜加えたも
のも用いられる。また、塩化ビニール樹脂製品
も、再生できるものは用いられる。
歴青入り塩化ビニール樹脂の配合には、上記の
材料のほか、塩化ビニール樹脂と同様、塩化ビニ
ール樹脂の配合に使用される安定剤、老化防止
剤、充填剤、着色剤、難燃剤、帯電防止剤、防か
び剤、発泡剤等も必要に応じて適宜使用される。
塩化ビニール樹脂への石油ピツチ、可塑剤、プ
ロセスオイル、そのほか安定剤、老化防止剤、充
填剤、着色剤、その他の薬剤等の添加、混合、混
練、シートの製造等には、通常の塩化ビニール樹
脂の製造に用いられる機械、装置が用いられる。
こうして作られた歴青入り塩化ビニール樹脂シー
トの厚さは、1〜4mm程度のものが一般的に使用
されるが、その厚さは、厚くも薄くもできる。
歴青入り塩化ビニール樹脂シートは、タールや
アスフアルトの臭がなく、汚染性がない。また、
ベタ付かない。更に、自己消火性があり、焔をあ
てれば徐々に燃焼するが、焔が去ればすぐに消
え、アスフアルトのように燃焼を続けない。ま
た、耐油性があり、灯油、鉱油等により溶かされ
ない。更に、防水性、防腐性、耐水性、耐薬品性
にすぐれている。更にまた、防振、遮音、防音効
果などのすぐれた特徴をもっている。
また、歴青入り塩化ビニール樹脂シートの内部
に、あるいは裏面に、また内部と裏面に補強材を
設けることができる。
補強材としては、無機繊維、天然繊維、半合成
繊維、合成繊維、炭素繊維、金属繊維、プラスチ
ツクなどのフイラメント、糸、線、網状物、不織
布、織布、編布、また発泡プラスチツクシート、
紙、プラスチツクフイルム、金属箔などがある。
これらの補強材は併用しても、また組合せたもの
も用いることができる。
また、歴青入り塩化ビニール樹脂シートの片面
もしくは両面に感圧接着剤層を形成し、剥離シー
トを付しておくこともできる。
感圧接着剤層を形成する感圧接着剤としては、
従来公知のものを使用することができる。例えば
天然ゴム、合成ゴム、ブロツク重合ゴム、高分子
重合物、再生ゴムなどの高分子物質と歴青物、ロ
ジンとその誘導体、テルペン樹脂、石油樹脂、合
成テルペン樹脂、フエノール樹脂、クマロンイン
デン樹脂、アルキルベンゼン樹脂、ポリブデン、
合成液状樹脂、可塑剤、プロセスオイル、軟化剤
などの粘着付与剤とを適宜混和したもの、更に
は、カーボンその他の顔料、フイラー、老化防止
剤、分散剤、だれ防止剤などを適宜混合したもの
である。
更には、歴青入り塩化ビニール樹脂シートを予
め木質床材の裏面に設けておくこともできる。そ
の手段としては、既に作られた歴青入り塩化ビニ
ール樹脂シートを貼着する方法と木質床材の裏に
歴青入り塩化ビニール樹脂を直接供給してシート
状に形成する方法とがある。
そして、本考案の床構造の施工は、例えば次の
ようにしてできる。
即ち、床下地の上面に対して歴青入り塩化ビニ
ール樹脂シートを貼着する。この貼着手段として
は、接着剤による方法、釘止めする方法、両者を
併用する方法とがある。この場合、歴青入り塩化
ビニール樹脂シートの裏面に感圧接着剤層が設け
られてあれば、その施工は極めて容易となる。次
いで、貼着された歴青入り塩化ビニール樹脂シー
トの上面に対し木質床材を貼着するのである。こ
の貼着手段も、接着剤による方法、釘止めする方
法、両者を併用する方法などがあり、歴青入り塩
化ビニール樹脂シートの表面に感圧接着剤層が設
けてあれば、その施工は容易となる。
また、木質床材の裏面に予め歴青入り塩化ビニ
ール樹脂シートを一体貼着してある場合には、そ
の木質床材を床下地の上面に対して貼着すればよ
い。
次に、本考案における床構造を、図示実施例に
したがつて説明する。
第1図は、木骨構造の上に直接歴青入り塩化ビ
ニール樹脂シートと木質床材を設けた場合を示し
ている。第2図は、木骨構造の上に下地合板を設
け、その上に歴青入り塩化ビニール樹脂シートと
木質床材を設けた場合を示している。第3図は、
コンクリートスラブの上に歴青入り塩化ビニール
樹脂シートと木質床材を設けた場合を示してい
る。
図において、1は木質床材である。2は歴青入
り塩化ビニール樹脂シートであり、木質床材1の
裏面に結合している。3は歴青入り塩化ビニール
樹脂シート2の内部に設けられた補強材であり、
歴青入り塩化ビニール樹脂シート2と一体に結合
して、歴青入り塩化ビニール樹脂シート2を強化
している。4は歴青入り塩化ビニール樹脂シート
2の裏面に設けられた補強材であり、歴青入り塩
化ビニール樹脂シート2と一体に結合して、これ
を強化している。5は床下地を形成する木骨構造
の根太である。第1図の場合は、この根太5の上
面に歴青入り塩化ビニール樹脂シート2が貼着し
ている。6は床下地を形成する下地合板であり、
第2図に示すように、木骨構造における根太5の
上に設けられており、その表面上に歴青入り塩化
ビニール樹脂シート2が貼着されている。7は床
下地を形成するコンクリートスラブであり、第3
図に示すように、その表面上に歴青入り塩化ビニ
ール樹脂シート2が貼着されている。
本考案で使用する歴青入り塩化ビニール樹脂シ
ートは、アスフアルトやタールなどのような歴青
特有の臭いがない、また、石油ピツチの存在によ
り油分などのにじみ出しがなく、そのため汚染性
やベタつきがない。更に、歴青を配合しているの
で防振性、遮音性、吸音性などの防音効果、緩衝
効果が良好であると共に、防水性、防湿性、防腐
性、防蝕性、防虫性にもすぐれている。更にま
た、塩化ビニール樹脂を主材とするところから、
自己消火性を有するので火気に対する安全性も高
い。
本考案は、このような歴青入り塩化ビニール樹
脂シートを床下地と木質床材との間に挿入して一
体に構成してあるので、防水性、防湿性を有する
と共に、防振性、防音性、緩衝効果にすぐれ、か
つ、木質床材の耐久性を増すなどの実益を有す
る。
【図面の簡単な説明】
図は、本考案の実施例を示し、第1図は木骨構
造上に直接歴青入り塩化ビニール樹脂シートと木
質床材を設けた場合の縦断側面図、第2図は木骨
構造上に下地合板を設けその上に歴青入り塩化ビ
ニール樹脂シートと木質床材を設けた場合の縦断
側面図、第3図はコンクリートスラブの上に歴青
入り塩化ビニール樹脂シートと木質床材を設けた
場合の縦断側面図である。 図中の符号を説明すれば、次の通りである。1
は木質床材、2は歴青入り塩化ビニール樹脂シー
ト、3,4は補強材、5は根太、6は下地合板、
7はコンクリートスラブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 床下地の上に、塩化ビニール樹脂を歴青として
    石油ピツチもしくは石油ピツチとアスフアルトを
    混練した歴青入り塩化ビニール樹脂を主材とする
    歴青入り塩化ビニール樹脂シートを設け、その上
    に木質床材を設けていることを特徴とする床構
    造。
JP15369286U 1986-10-08 1986-10-08 Expired JPH044119Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15369286U JPH044119Y2 (ja) 1986-10-08 1986-10-08

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JP15369286U JPH044119Y2 (ja) 1986-10-08 1986-10-08

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