JPH0410046Y2 - - Google Patents

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JPH0410046Y2
JPH0410046Y2 JP11591086U JP11591086U JPH0410046Y2 JP H0410046 Y2 JPH0410046 Y2 JP H0410046Y2 JP 11591086 U JP11591086 U JP 11591086U JP 11591086 U JP11591086 U JP 11591086U JP H0410046 Y2 JPH0410046 Y2 JP H0410046Y2
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vinyl chloride
chloride resin
bitumen
asphalt
petroleum pitch
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、防水、防腐、紡蝕などの用途、防
振、防音、遮音などの用途、または防虫などの用
途、さらには防火などの用途に好適であり、歴青
によるべたつき、汚染性、さらには不快臭のない
歴青入り塩化ビニール樹脂板に関するものであ
る。
従来の歴青入り塩化ビニール樹脂製品として
は、塩化ビニール樹脂にコールタール、コールタ
ールピツチ等タール系歴青を混練したものが、鋼
管等の防蝕用のテープやシートに、また建物や構
造物の防水シート、そのほか遮音シート等に用い
られている。また、石炭粉末を混入したものも知
られている。
これらは、化学的に安定で、耐水性、耐酸性、
耐アルカリ性、耐油性等が良好で、防水性、防腐
性、防蝕性にすぐれている。また、電気絶縁性も
良好である。更に、防振、遮音効果があるなどの
すぐれた特徴を持つている。しかし、タール系歴
青物は、特有のタール臭があり、その上タール中
に発がん性物質が含まれているおそれがあり、タ
ール系歴青物の使用が制限されてきている。ま
た、タール油分のしみ出しによる汚染性がある等
の欠点がある。
歴青としてアスフアルトを利用することは、ア
スフアルトがタール系歴青に比べて臭がうすく、
発がん性物質の影響もより少なく有利であるが、
アスフアルト特有の臭があり、その上塩化ビニー
ル樹脂との相溶性が良くないという欠点がある。
しかしながら、塩化ビニール樹脂に相溶性ない
しは親和性のすぐれた歴青を混和することは、製
品の価格を下げることができるだけでなく、熱可
塑性の性質が大となり防振、防音、遮音効果が著
しく向上し、また防水シート等の接着、施工が改
善されるなどの利点があるので、タール系歴青に
かわり塩化ビニール樹脂と相溶性、親和性等が良
く、その上汚染性、臭等のない歴青の出現が望ま
れ、更にそのような歴青を使用した歴青入り塩化
ビニール樹脂製品(例えばシート、板等)の開発
が要望されている。
本考案の目的は、このような要望にこたえ、従
来の歴青入り塩化ビニール樹脂板の欠点を解消
し、歴青による油分のしみ出しによる汚染性、臭
等が少なく、安定した物性を有し、防水、防蝕、
防振、遮音、防虫等の用途をはじめ、いろいろな
用途に適用できる歴青入り塩化ビニール樹脂のシ
ートや板を提供するものである。
そして、本考案は、塩化ビニール樹脂に歴青と
して石油ピツチもしくは石油ピツチとアスフアル
トを混練した歴青入り塩化ビニール樹脂からなる
板本体の内部に補強材を一体に介在させたことを
特徴とする歴青入り塩化ビニール樹脂板を要旨と
するものである。
はじめに、本考案の歴青入り塩化ビニール樹脂
板を構成する材料について説明する。
塩化ビニール樹脂に歴青として混練される石油
ピツチもしくは石油ピツチとアスフアルトは、次
のようなものである。
石油ピツチは、原油の減圧残渣油を高温熱処理
するプロセスによつて生産される石油ピツチで、
軟化点(環球法)が130〜250℃と高く、また固定
炭素が40〜80重量%と高い。また、アスフアルト
より芳香族性に富み、コールタールピツチに近い
芳香族性をもつている。コールタール、クレオソ
ート、アンスラセン油等に良好な相溶性を示す。
また、アスフアルトと相溶し芳香族系ないしナフ
テン系炭化水素に富むプロセスオイルとの相溶性
が良い。また可塑性との親和性が良い。更に化学
的に安定で、耐水性、耐薬品性にすぐれ、微生物
に対しても安定で、その上無臭である。通常、塊
状、粉末状で供給されるが、磨砕機、ミル等によ
り粉砕して微粒子化することもできる。石油ピツ
チは、塩化ビニール樹脂に対する混和性、親和性
が良好である。
アスフアルトは、ギルソナイト、レーキアスフ
アルト(例えばトリニダツトアスフアルト)など
の天然アスフアルト、ストレートアスフアルト、
セミブローンアスフアルト、ブローンアスフアル
ト、プロパン脱歴アスフアルト等の石油アスフア
ルトである。
アスフアルトは、単独では塩化ビニール樹脂に
混和することが困難であるけれども、石油ピツチ
を併用することにより塩化ビニール樹脂に対し混
和することができるようになる。
塩化ビニール樹脂に混練するときの石油ピツチ
とアスフアルトの割合は、石油ピツチの量とアス
フアルトの量の重量和を100重量%とするとき、
大体石油ピツチの量が100〜20重量%、アスフア
ルトの量が0〜80重量%の範囲で用いる。また、
塩化ビニール樹脂100重量部に対して石油ピツチ
とアスフアルトの量の和が5〜300重量部の範囲
である。
塩化ビニール樹脂は、一般に塩化ビニール樹脂
のシート、板等に使用されている材料が用いられ
る。すなわち一般に用いられているホモポリマー
およびコポリマー、そのほか、更に他のポリマ
ー、ゴムを併用したものなどである。
塩化ビニール樹脂製品には、一般に塩化ビニー
ル樹脂に安定剤、老化防止剤、可塑剤、プロセス
オイル、充填剤、着色剤、顔料、その他の薬剤
(例えば難燃剤、帯電防止剤、防かび剤、発泡剤
など)等を適宜加えたものも用いられる。また、
塩化ビニール樹脂製品も、再生できるものは用い
られるが、本考案の歴青入り塩化ビニール樹脂の
シート、板でも同様に用いられる。
塩化ビニール樹脂への石油ピツチ、アスフアル
ト、そのほか可塑剤、プロセスオイル、安定剤、
老化防止剤、充填剤、着色剤、その他の薬剤等の
添加、混合、混練、製品の製造等には、通常の塩
化ビニール樹脂に用いられる機械、装置が用いら
れる。また、歴青入り塩化ビニール樹脂からなる
板本体の内部に介在させる補強材は、本考案の歴
青入り塩化ビニール樹脂の強度、寸法安定性、作
業性などを改善するためのものである。
補強材としては、無機繊維(例えば、ガラス繊
維など)、天然有機繊維半合成繊維(例えば、レ
ーヨン、アセテートなど)、合成繊維(例えば、
ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、芳香族
ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレン、ビ
ニロン、アクリル、ポリ塩化ビニール、ポリ塩化
ビニリデン、ポリウレタン、弗素樹脂など)、炭
素繊維、金属繊維(例えば、スチール、ステンレ
スなど)、プラスチツクなどのフイラメント、糸、
線、網状物、不織布、織布、編布、また、発泡プ
ラスチツク(例えば、発泡ウレタンなど)のシー
ト、さらには、紙のシート、プラスチツク(例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ビニロン、
ポリ塩化ビニール、ポリウレタン、酢酸ビニール
の共重合物など)のフイルムやシート、金属(例
えば、スチール、アルミニウム、銅など)の箔や
シートなどがある。
補強材が、箔、フイルム、シート状のものであ
る時には、表面を粗面に加工したり、表面を凹凸
に加工したり、波形などに屈曲げ加工したり、さ
らには、表面を薬剤処理あるいは合成樹脂、歴青
材などで処理したり、また、多数の孔を設けたり
して使用することもある。
次に、本考案における歴青入り塩化ビニール樹
脂板を図示実施例に従つて説明する。
図において、1は板本体であつて、歴青入り塩
化ビニール樹脂により構成されており、薄いシー
ト状のものから、適宜の厚さを有するものまであ
り、使用目的、使用場所などに応じて適宜の厚さ
のものが選択される。2は補強材であつて、板本
体1の内部にその中間層として内在し一体に結合
されている。この補強材2が板本体1の中間層と
して内在する位置は、板本体1の中間位置であれ
ばよく、それが中央位置であつても、表面あるい
は裏面の何かの面に片寄つた位置であつてもよ
い。また、補強材2は板本体1に内在させる手段
としては、歴青入り塩化ビニール樹脂によつて板
本体1を形成する工程中に補強材2を供給して一
体に構成しても、また、歴青入り塩化ビニール樹
脂により予じめ2枚の板状体を形成し、これら2
枚の板状体の間に補強材2を介在させるように接
着剤を使用するなどの適宜な接着手段により一体
に接着して構成してもよい。3は感圧接着剤層で
あつて、板本体1の表面あるいは裏面の双方ない
しは何れか1方の面に、必要により設けられるも
のであり、公知の感圧接着剤を適宜に使用するこ
とができ、施工場所に対して本考案の歴青入り塩
化ビニール樹脂板を貼着するためのものである。
4は剥離紙であつて、感圧接着剤層3を被覆して
これを保護すると共に、取扱中における粘着を防
止するためのものであり、使用時には剥離紙4を
剥して使用する。5は凹凸であつて、板本体1の
表面あるいは裏面の双方ないし何れか1方の面
に、必要により設けられるものであり、その表面
を装飾することができる。また、この凹凸5を面
の全体にわたつて粗に設ける時には接着時におけ
る接着面積を拡大してその接着を確実なものとす
ることもできる。
叙上のように、本考案の歴青入り塩化ビニール
樹脂板は、その内部に補強材を一体に介在させて
強化した構造となつている。
そして、板本体を形成する歴青入り塩化ビニー
ル樹脂は、歴青が石油ピツチもしくは石油ピツチ
とアスフアルトとを用いるものであるから、塩化
ビニール樹脂との混和性、親和性がよく、物理
的、化学的性状が安定している。また、石油ピツ
チの存在により油分などのにじみ出しがなく、そ
のため汚染性やべたつきがない。また、不快臭の
ない製品が得られる。さらには、歴青を配合して
いるので、防振性、防音性、遮音性が良好である
と共に、防水性、防湿性、防腐性、防蝕性にも優
れている。さらにまた、塩化ビニールを主材とす
るところから、自己消火性を有し防火用の用途に
使用し得ると共に、防虫効果をも期待し得る実益
を有する。
さらに、本考案による時には、歴青入り塩化ビ
ニール樹脂板に補強板に補強板を内在させてある
ので、強度、寸法安定性に優れており、温度変化
にも安定である。また、プレス加工での成形性も
よく深絞りを可能にするなど作業性、取扱い性も
良好である実益を有する。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の実施例を示し、第1図は1部を切
欠して示した斜視図、第2図、第3図は何れも他
の実施例を示した縦断側面図である。図中の符号
を説明すれば次の通りである。 1は歴青入り塩化ビニール樹脂からなる板本
体、2は補強材、3は感圧接着剤層、4は剥離
紙、5は凹凸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 塩化ビニール樹脂に歴青として石油ピツチもし
    くは石油ピツチとアスフアルトを混練した歴青入
    り塩化ビニール樹脂からなる板本体の内部に補強
    材を一体に介在させたことを特徴とする歴青入り
    塩化ビニール樹脂板。
JP11591086U 1986-07-30 1986-07-30 Expired JPH0410046Y2 (ja)

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JP11591086U JPH0410046Y2 (ja) 1986-07-30 1986-07-30

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JP11591086U JPH0410046Y2 (ja) 1986-07-30 1986-07-30

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Publication Number Publication Date
JPS6323030U JPS6323030U (ja) 1988-02-16
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JPH0641656U (ja) * 1991-11-11 1994-06-03 重子 蘆田 たわし婦人

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JPS6323030U (ja) 1988-02-16

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