JPH0411787Y2 - - Google Patents

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JPH0411787Y2
JPH0411787Y2 JP16495586U JP16495586U JPH0411787Y2 JP H0411787 Y2 JPH0411787 Y2 JP H0411787Y2 JP 16495586 U JP16495586 U JP 16495586U JP 16495586 U JP16495586 U JP 16495586U JP H0411787 Y2 JPH0411787 Y2 JP H0411787Y2
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vinyl chloride
chloride resin
sheet
resin
bitumen
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、表面層を塩化ビニール樹脂、その他
合成樹脂、ゴム等の1種または2種以上を主材と
するシートにより形成し、そのシートの裏面に、
歴青として石油ピツチまたは石油ピツチとアスフ
アルトを塩化ビニール樹脂に混練した歴青入り塩
化ビニール樹脂を主材とするシートからなる裏面
層を接合した防水、防腐性で、遮音性、防音性、
防振性等にすぐれた複合シートに関するものであ
る。
本考案者らは、塩化ビニール樹脂に歴青として
石油ピツチもしくは石油ピツチとアスフアルトを
混練した歴青入り塩化ビニール樹脂を主材とする
歴青入り塩化ビニール樹脂シートが、遮音性、防
音性、防振性等において優れており、更にアスフ
アルトやタールなどのような歴青特有の臭やベタ
付きがなく、またしみ出しが少ない等の優れた特
徴をもつていることを知見した。しかし乍ら、歴
青を多量に含有させると遮音性、防音性、防振性
等が向上するが反面、強度、伸び、寸法安定性、
耐摩耗性等が低下する傾向があり、用途によつて
は、例えば強度、耐摩耗性、深絞り成形などが要
求される場合には、歴青量が制約される。
一方、塩化ビニール樹脂、ポリウレタン樹脂、
エチレン・醋酸ビニール樹脂、ポリオレフイン樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ゴム等
を主材とするシートは、物性面で優れているが遮
音性、防音性、防振性等において十分でない。
本考案は、塩化ビニール樹脂、ポリウレタン樹
脂、エチレン・醋酸ビニール共重合樹脂、ポリオ
レフイン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹
脂、ゴム等を主材とするシートの裏面に、特定の
(上述した)歴青入り塩化ビニール樹脂シートを
接合することにより遮音性、防音性、防振性等に
すぐれ、寸法安定性、耐久性が良好で、深絞り成
形可能な複合シートを提供するものである。
本考案において、表面層を形成する塩化ビニー
ル樹脂、ポリウレタン樹脂、エチレン・醋酸ビニ
ール共重合樹脂、ポリオレフイン樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ポリエステル樹脂、およびゴム等から選
ばれた1種または2種以上を主材とするシート
(以下、単に塩化ビニール樹脂等のシートという)
は、一般に公知のものが用いられる。
また、塩化ビニール樹脂等のシートの表面に凹
凸やエンボスで模様等を付けたもの、模様等を印
刷したもの等も用いることができる。また、上記
の塩化ビニール樹脂については、石油ピツチまた
は石油ピツチとアスフアルトの歴青を比較的少な
い量で混練したものも用いることができる。
裏面層を形成する歴青入り塩化ビニール樹脂シ
ートを構成する材料について説明する。
塩化ビニール樹脂に歴青として混練される石油
ピツチもしくは石油ピツチとアスフアルトは、次
のようなものである。
石油ピツチは、原油の減圧残渣油を高温熱処理
するプロセスによつて生産される石油ピツチで、
軟化点(環球法)が130〜250℃と高く、また固定
炭素が40〜80重量%と高い。また、アスフアルト
より芳香族性に富み、コールタールピツチに近い
芳香族性をもつている。コールタール、クレオソ
ート、アンスラセン油等に良好な相溶性を示す。
また、アスフアルトと相溶し芳香族系ないしナフ
テン系炭化水素に富むプロセスオイルとの相溶性
が良い。また可塑剤との親和性が良い。更に化学
的に安定で、耐水性、耐薬品性にすぐれ、微生物
に対しても安定で、その上無臭である。通常、塊
状、粉末状で供給されるが、磨砕機、ミル等によ
り粉砕して微粒子化することもできる。石油ピツ
チは、塩化ビニール樹脂に対する混和性、親和性
が良好である。
アスフアルトは、ギルソナイト、レーキアスフ
アルト(例えばトリニダツトアスフアルト)など
の天然アスフアルト、ストレートアスフアルト、
セミブローンアスフアルト、ブローンアスフアル
ト、プロパン脱歴アスフアルト等の石油アスフア
ルトである。
アスフアルトは、単独では塩化ビニール樹脂に
混和することが困難であるけれども、石油ピツチ
と併用することにより塩化ビニール樹脂に対し混
和することができるようになる。
塩化ビニール樹脂に混練するときの石油ピツチ
とアスフアルトの割合は、石油ピツチの量とアス
フアルトの量の重量和は100重量%とするとき、
大体石油ピツチの量が100〜20重量%、アスフア
ルトの量が0〜80重量%の範囲で用いる。また、
塩化ビニール樹脂100重量部に対して石油ピツチ
とアスフアルトの量の和が5〜300重量部の範囲
である。
塩化ビニール樹脂は、一般に塩化ビニール樹脂
のシートに使用されている材料が用いられる。す
なわち一般に用いられているホモポリマーおよび
コポリマー、そのほか、更に他のポリマー、ゴム
を併用したものなのである。
また、これら塩化ビニール樹脂に安定剤、老化
防止剤、可塑剤、プロセスオイル、充填剤、着色
剤、顔料、その他の薬剤(例えば難燃剤、帯電防
止剤、防かび剤、発泡剤など)等を適宜加えたも
のも用いられる。また、塩化ビニール樹脂製品
も、再生できるものは用いられる。
歴青入り塩化ビニール樹脂の配合には、上記の
材料のほか、塩化ビニール樹脂と同様、塩化ビニ
ール樹脂の配合に使用される安定剤、老化防止
剤、充填剤、着色剤、難燃剤、帯電防止剤、防か
び剤、発泡剤等も必要に応じて適宜使用される。
塩化ビニール樹脂への石油ピツチ、可塑剤、プ
ロセスオイル、そのほか安定剤、老化防止剤、充
填剤、着色剤、その他の薬剤等の添加、混合、混
練、シートの製造等には、通常の塩化ビニール樹
脂の製造に用いられる機械、装置が用いられる。
こうして作られた歴青入り塩化ビニール樹脂シー
トの厚さは、1〜4mm程度のものが一般的に使用
されるが、その厚さは、厚くも薄くもできる。
歴青入り塩化ビニール樹脂シートは、タールや
アスフアルトの臭がなく、汚染性がない。また、
ベタ付かない。更に、自己消火性があり、焔をあ
てれば徐々に燃焼するが、焔を去ればすぐに消
え、アスフアルトのように燃焼を続けない。ま
た、耐油性があり、灯油、鉱油等により溶かされ
ない。更に、防水性、防腐性、耐水性、耐薬品性
にすぐれている。更にまた、防振、遮音、吸音効
果などのすぐれた特徴をもつている。
また、本考案で使用する歴青入り塩化ビニール
樹脂シートの内部に、あるいは裏面に、また内部
と裏面に補強材を設けることができる。
補強材としては、無機繊維、天然繊維、半合成
繊維、合成繊維、炭素繊維、金属繊維、プラスチ
ツクなどのフイラメント、糸、線、網状物、不織
布、織布、編布、または発泡プラスチツクシー
ト、紙、プラスチツクフイルム、金属箔などがあ
る。これらの補強材は併用しても、また組合せた
ものも用いることができる。
表面層の塩化ビニール樹脂等のシートに、裏面
層の歴青入り塩化ビニール樹脂シートを接合する
方法は、公知の方法が用いられる。
本考案の複合シートは、また裏面に接着層(例
えば、感圧接着層)を設け、剥離紙や剥離シート
を付しておくこともできる。
次に本考案の複合シートを図によつて説明す
る。第1図は、1実施例の切欠斜視図であり、第
2図は深絞り状態を示す成形品の断面図を、第3
図および第4図は他の実施例の断面図を示す。図
において、1は表面層を形成する塩化ビニール樹
脂等のシートである。2は裏面層を形成する歴青
入り塩化ビニール樹脂シートであつて、表面層を
形成する塩化ビニール樹脂等のシート1の裏面に
接合して一体となり、本考案の複合シートを形成
している。3は凹凸であつて、表面層を形成する
塩化ビニール樹脂等のシート1の表面に設けら
れ、適宜な模様を形成することができる。4は感
圧接着剤層であつて、裏面層を形成する歴青入り
塩化ビニール樹脂シート2の裏面に設けられてお
り、必要により剥離紙5が設けられる。
本考案の複合シートは、叙上のように表面層を
形成する塩化ビニール樹脂等のシートの裏面に歴
青入り塩化ビニール樹脂シートを裏面層として接
合し一体化したものであるから、塩化ビニール樹
脂等のシートの特長と歴青入り塩化ビニール樹脂
シートの特長を具備すると共に、塩化ビニール樹
脂等のシート単独、あるいは歴青入り塩化ビニー
ル樹脂シート単独のものに比べて、ユニークで優
れた特長、物性を有するものが供給でき、しかも
経済的である。
すなわち、本考案の複合シートは、防水、防腐
性で遮音性、防音性、防振性等が優れており、高
音域から低音域の音、高い周波数から低い周波数
の振動等の防音、防振に対応できる。また、表面
層の塩化ビニール樹脂等のシートのために用途に
適した物性を付与でき、耐久性、供用性に優れて
いる。さらに、複合シートのため強度、伸び、引
裂抵抗等良好で、寸法安定性良好であり、深絞り
成形性も良好なものを提供できる。また、裏面層
の歴青入り塩化ビニール樹脂シートは、歴青特有
の臭、ベタ付きがなく、しかもしみ出しも少な
く、更に自己消火性、耐油性、防水性、防腐性、
防虫性であるので、いろいろなきびしい環境条件
のもとに、いろいろな用途に有効に使用できる等
の実益を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の1実施例の切欠斜視図、第
2図は深絞り状態を示す成形品の断面図、第3図
および第4図は夫々本考案の他の実施例を示す断
面図である。 図中における符号を説明すれば次の通りであ
る。1は表面層を形成する塩化ビニール樹脂等の
シート、2は裏面層を形成する歴青入り塩化ビニ
ール樹脂シート、3は表面層に設けた凹凸、4は
感圧接着層、5は剥離シート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 表面層を塩化ビニール樹脂、ポリウレタン樹
    脂、エチレン・醋酸ビニール共重合樹脂、ポリオ
    レフイン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹
    脂、およびゴムから選ばれた1種または2種以上
    を主材とするシートにより形成し、そのシートの
    裏面に塩化ビニール樹脂に歴青として石油ピツチ
    または石油ピツチとアスフアルトを混練した歴青
    入り塩化ビニール樹脂を主材とするシートからな
    る裏面層を接合したことを特徴とする複合シー
    ト。
JP16495586U 1986-10-29 1986-10-29 Expired JPH0411787Y2 (ja)

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JPS6370333U JPS6370333U (ja) 1988-05-11
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