JPH0425845Y2 - - Google Patents

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JPH0425845Y2
JPH0425845Y2 JP1986158943U JP15894386U JPH0425845Y2 JP H0425845 Y2 JPH0425845 Y2 JP H0425845Y2 JP 1986158943 U JP1986158943 U JP 1986158943U JP 15894386 U JP15894386 U JP 15894386U JP H0425845 Y2 JPH0425845 Y2 JP H0425845Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、建築物等の壁構造に関する。更に詳
しくは、塩化ビニール樹脂に歴青として石油ピツ
チもしくは石油ピツチとアスフアルトを混練した
歴青入り塩化ビニール樹脂を主材とする防音性、
防湿性、防腐性の良好な歴青入り塩化ビニール樹
脂シートを壁材の裏面に接して設けた防音性良好
な壁構造に関するものである。
住宅など建築物では、屋外で発生した騒音が屋
内に聞えてきたり、伝播されたりすることがな
く、また、室内や屋内で発生した音が室外や屋外
に出来るだけ聞えたり、伝わらないようにするこ
とが要望されている。この音の伝播に壁体の構造
がかなり影響している。例えば、住宅に例をとる
と、壁体は、従来土壁が多かつたが、最近では、
合板をはるもの、板ばりするもの、合板をはりそ
の上に化粧合板や壁紙、壁シート、壁用塗布材等
をはるもの、石こうボードをはるもの、石こうボ
ードにかべ土を塗附するもの、硬質ボードをはる
もの、更にはボード類の上に壁紙や壁用塗布剤を
ぬるもの等が用いられることが多い。これらは、
土壁に比べて施工の工期が早く、また容易である
が、壁体の防音性は著しく低下してきている。
本考案の目的は、このような防音性の低下を解
消し、防音性の良好な壁構造を提供するものであ
る。そして本考案は、壁下地に、塩化ビニール樹
脂に歴青として石油ピツチもしくは石油ピツチと
アスフアルトを混練した歴青入り塩化ビニール樹
脂を主材とする歴青入り塩化ビニール樹脂シート
を設け、その上に壁材を設けたことを特徴とする
壁構造を要旨とするものである。
はじめに、本考案で使用する塩化ビニール樹脂
に歴青として石油ピツチもしくは石油ピツチとア
スフアルトを混練した歴青入り塩化ビニール樹脂
を主材とする歴青塩化ビニール樹脂シートについ
て説明する。
塩化ビニール樹脂に歴青して混練される石油ピ
ツチもしくは石油ピツチとアスフアルトは、次の
ようなものである。
石油ピツチは、原油の減圧残渣油を高温熱処理
するプロセスによつて生産される石油ピツチで、
軟化点(環球法)が130〜250℃と高く、また固定
炭素が40〜80重量%と高い。また、アスフアルト
より芳香族性に富み、コールタールピツチに近い
芳香族性をもつている。コールタール、クレオソ
ート、アンスラセン油等に良好な相溶性を示す。
また、アスフアルトと相溶し芳香族系ないしナフ
テン系炭化水素に富むプロセスオイルとの相溶性
が良い。また可塑剤との親和性が良い。更に化学
的に安定で、耐水性、耐薬品性にすぐれ、微生物
に対しても安定で、その上無臭である。通常、塊
状、粉末状で供給されるが、磨砕機、ミル等によ
り粉砕して微粒子化することもできる。石油ピツ
チは、塩化ビニール樹脂に対する混和性、親和性
が良好である。
アスフアルトは、ギルソナイト、レーキアスフ
アルト(例えばトリニダツトアスフアルト)など
の天然アスフアルト、ストレートアスフアルト、
セミブローンアスフアルト、ブローンアスフアル
ト、プロパン脱歴アスフアルト等の石油アスフア
ルトである。
アスフアルトは、単独では塩化ビニール樹脂に
混和することが困難であるけれども、石油ピツチ
と併用することにより塩化ビニール樹脂に対し混
和することができるようになる。
塩化ビニール樹脂に混練するときの石油ピツチ
とアスフアルトの割合は、石油ピツチの量とアス
フアルトの量の重量和を100重量%とするとき、
大体石油ピツチの量が100〜20重量%、アスフア
ルトの量が0〜80重量%の範囲で用いる。また、
塩化ビニール樹脂100重量部に対して石油ピツチ
とアスフアルトの量の和が5〜300重量部の範囲
である。
塩化ビニール樹脂は、一般に塩化ビニール樹脂
のシート、板等に使用されている材料が用いられ
る。すなわち一般に用いられているホモポリマー
およびコポリマー、そのほか、更に他のポリマ
ー、ゴムを併用したものなどである。
また、これら塩化ビニール樹脂に安定剤、老化
防止剤、可塑剤、プロセスオイル、充填剤、着色
剤、顔料、その他の薬剤(例えば難燃剤、帯電防
止剤、防かび剤、発泡剤など)等を適宜加えたも
のも用いられる。また、塩化ビニール樹脂製品
も、再生できるものは用いられる。
歴青入り塩化ビニール樹脂の配合には、上記の
材料のほか、塩化ビニール樹脂と同様、塩化ビニ
ール樹脂の配合に使用される安定剤、老化防止
剤、充填剤、着色剤、難燃剤、帯電防止剤、防か
び剤、発泡剤等も必要に応じて適宜使用される。
塩化ビニール樹脂への石油ピツチ、可塑剤、プ
ロセスオイル、そのほか安定剤、老化防止剤、充
填剤、着色剤、その他の薬剤等の添加、混合、混
練、シートの製造等には、通常の塩化ビニール樹
脂の製造に用いられる機械、装置が用いられる。
こうして作られた歴青入り塩化ビニール樹脂シー
トの厚さは、1〜4mm程度のものが一般的に使用
されるが、その厚さは、厚くも薄くもできる。
歴青入り塩化ビニール樹脂シートは、タールや
アスフアルトの臭がなく、汚染性がない。また、
ベタ付かない。更に、自己消火性があり、焔をあ
てれば徐々に燃焼するが、焔を去ればすぐに消
え、アスフアルトのように燃焼を続けない。ま
た、耐油性があり、灯油、鉱油等により溶かされ
ない。更に、防水性、防腐性、耐水性、耐薬品性
にすぐれている。更にまた、防振、遮音、吸音効
果などのすぐれた特徴をもつている。
また、本考案で使用する歴青入り塩化ビニール
樹脂シートの内部に、あるいは裏面に、また内部
と裏面に補強材を設けることができる。
補強材としては、無機繊維、天然繊維、半合成
繊維、合成繊維、炭素繊維、金属繊維、プラスチ
ツクなどのフイラメント、糸、線、網状物、不織
布、織布、編布、または発泡プラスチツクシー
ト、紙、プラスチツクフイルム、金属箔などがあ
る。これらの補強材は併用しても、また組合せた
ものも用いることができる。
また、歴青入り塩化ビニール樹脂シートの片面
もしくは両面に感圧接着剤層を形成し、剥離シー
トを付しておくこともできる。
感圧接着剤層を形成する感圧接着剤としては、
従来公知のものを使用することができる。例えば
天然ゴム、合成ゴム、ブロツク重合ゴム、高分子
重合物、再生ゴムなどの高分子物質と歴青物、ロ
ジンとその誘導体、テルペン樹脂、石油樹脂、合
成テルペン樹脂、フエノール樹脂、クマロンイン
デン樹脂、アルキルベンゼン樹脂、ポリブデン、
合成液状樹脂、可塑剤、プロセスオイル、軟化剤
などの粘着付与剤とを適宜混和したもの、更に
は、カーボンその他の顔料、フイラー、老化防止
剤、分散剤、だれ防止剤などを適宜混合したもの
である。
更には、歴青入り塩化ビニール樹脂シートを予
じめ壁材の裏面に設けておくこともできる。その
手段としては、既に作られた歴青入り塩化ビニー
ル樹脂シートを貼着する方法と壁材の裏に歴青入
り塩化ビニール樹脂を直接供給してシート状に形
成する方法とがある。
そして、本考案の壁構造の施工は、例えば次の
ようにしてできる。
即ち、壁下地の上面に対して歴青入り塩化ビニ
ール樹脂シートを貼着する。この貼着手段として
は、接着剤による方法、釘止めする方法、両者を
併用する方法とがある。この場合、歴青入り塩化
ビニール樹脂シートの裏面に感圧接着剤層が設け
てあれば、その施工は極めて容易となる。次い
で、貼着された歴青入り塩化ビニール樹脂シート
の上面に対し壁材を貼着するのである。この貼着
手段も、接着剤による方法、釘止めする方法、両
者を併用する方法などがあり、歴青入り塩化ビニ
ール樹脂シートの表面に感圧接着剤が設けてあれ
ば、その施工は容易となる。
また、壁剤の裏面に予じめ歴青入り塩化ビニー
ル樹脂シートを一体に貼着してある場合には、そ
の壁剤を壁下地の上面に対して貼着すればよい。
次に本考案の壁構造を、図示実施例に従つて説
明する。
第1図乃至第3図は、夫々本考案の壁構造の実
施例を示す断面図である。
図において、1は外壁であつて、コンクリー
ト、発泡コンクリート、ブロツク等の場合も、ま
た柱と空間(その空間に断熱材が挿入される)で
構成される場合もある。2は外壁1の外側部分を
装飾する外装である。3は胴ぶちであつて、外壁
1もしくは壁基体の柱にとりつけられている。4
は歴青入り塩化ビニール樹脂シートである。5は
壁材である。
第1図では、外壁1の内側に設けた胴ぶち3を
壁下地として直接、胴ぶち3に対して歴青入り塩
化ビニール樹脂シート4をはり、その上に壁材5
をはつている。
第2図では、胴ぶち3の上に壁下地として下見
板あるいは下見合板6をはつたのち、その上に歴
青入り塩化ビニール樹脂シート4をはり、さらに
その上に壁材5をはつている。
第3図では、壁下地である胴ぶち3の上に歴青
入り塩化ビニール樹脂シート4をはつたのち、そ
の上に有孔石こうボード7をはり、その上にしつ
くい8を塗つたものであり、石こうボード7とし
つくい8とによつて内装用の壁材5を形成してい
る。
本考案の壁構造は、壁材の裏側に接して壁下地
との間に歴青入り塩化ビニール樹脂シートを設け
たものである。
本考案で使用する歴青入り塩化ビニール樹脂シ
ートは、塩化ビニール樹脂に歴青を混練した歴青
入り塩化ビニール樹脂を主材とするため、防振
性、遮音性等防音性にすぐれている。また塩化ビ
ニール樹脂に歴青として石油ピツチもしくは石油
ピツチとアスフアルトを混練しているので、アス
フアルトやタールなどのような歴青特有の臭がな
く、ベタ付き、にじみ等が少ない。また、高い気
温にもだれたりすることがない。また、自己消化
性を有するので火気に対する安全性も高い。さら
には防湿性、防腐性にすぐれている。
本考案の壁構造は、このような歴青入り塩化ビ
ニール樹脂シートで壁材が裏打ちされているた
め、壁体の内から外へ、また外から内への音を遮
音できる。また、防振性のため、壁材に物が当つ
ても音の発生が低く、ひびくことがない。また、
歴青入り塩化ビニール樹脂シートが防湿性、防腐
性を有するので、壁材が湿気によつてかびが発生
するなど腐ることを予防できる実益を有する。
本考案の壁構造は、壁体における内装用の壁材
は勿論のこと、壁体における外壁用の壁構造に用
いても防湿、防音にすぐれた構造を造ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
図は、本考案の実施例を示し、第1図は胴ぶち
の上に直接歴青入り塩化ビニール樹脂シートと壁
材を設けた場合の縦断側面図、第2図は胴ぶちの
上に下見板などを設けその上に塩化ビニール樹脂
シートと壁材を設けた場合の縦断側面図、第3図
は壁材を有孔石こうボードとしつくいで構成した
場合の縦断側面図である。 図中の符号を説明すれば、次の通りである。1
は外壁、2は外装、3は胴ぶち、4は歴青入り塩
化ビニール樹脂シート、5は壁材、6は下見板な
ど、7は有孔石こうボード、8はしつくい。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 壁下地に、塩化ビニール樹脂に歴青として石油
    ピツチもしくは石油ピツチとアスフアルトを混練
    した歴青入り塩化ビニール樹脂を主材とする歴青
    入り塩化ビニール樹脂シートを設け、その上に壁
    材を設けたことを特徴とする壁構造。
JP1986158943U 1986-10-17 1986-10-17 Expired JPH0425845Y2 (ja)

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JP1986158943U JPH0425845Y2 (ja) 1986-10-17 1986-10-17

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