JPH0440490Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ａ 技術分野 この考案は、カメラケースに携帯用カメラスタ
ンドの機能を持たせたカメラスタンド兼用カメラ
ケースに関するものである。

ｂ 従来技術及びその問題点 従来の携帯用カメラスタンドとしては、例えば
1985年２月日本写真機工業会発行のカメラ総合カ
タログVOL82，P.77に記載されているようなも
のがある。

これ等は、いわゆる旅行用三脚、卓上用ミニ三
脚である。このような三脚はそのコンパクトさか
ら非常に携帯性に優れている。

しかしながら、このような従来の携帯用カメラ
スタンドにおいては、カメラとは別に、又はカメ
ラに装着した状態で持ち歩かなければならなかつ
たため、取り扱い上非常に不便なばかりか、カメ
ラと別に持ち歩く場合、忘れ易い欠点があつた。
また、カメラに装着した状態ではカメラと形が調
和せず全体としてかさばり持ちにくいという問題
点もあつた。

ｃ 目的 この考案は、このような従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、一端をヒンジにより互いに
開閉可能に取り付けた一対の蓋体からなるカメラ
ケースに於て、これ等の一対の蓋体のヒンジ部に
カメラ取付台を設けると共に、任意の開閉位置で
前記蓋体を固定する固定部材を設けて構成し、カ
メラケースとカメラスタンドの機能を兼ねさせる
ことにより、上記問題点を解決しようとするもの
である。

ｄ 実施例の構成 以下、この考案の実施例を図面を参照しながら
説明する。

第１図は、この考案の一実施例を示す斜視図で
あり、第２図は第１図の要部拡大断面図である。

先ず、構成を説明すると、１，２は例えばプラ
ステイツク製のカメラハードケースを構成する一
対の蓋体であり、ここではいわゆる35mmコンパク
トカメラ用ケースを図示している。

３，３は例えばゴム材よりなる緩衝及び滑り止
めの機能を果す縁取り部材であり、蓋体１，２の
各々のヒンジ側と反対側の開口部に設けられてい
る。

４はヒンジ部を構成するネジであり、ネジ頭４
ａ、雄ネジ部４ｂ、及び脱落防止部４ｃからな
り、雄ネジ部４ｂの外径よりその内形が大きい蓋
体１の軸孔１ａと、雄ネジ部４ｂと螺合する蓋体
２の雌ネジ部２ａと後述するカメラ取付台６の軸
孔６ａ及びワツシヤー５に雄ネジ部４ｂを貫入し
て、その後先端に脱落防止部４ｃを設けてヒンジ
部を構成している。このネジ４を締めたり緩める
ことによつて、蓋体１，２の開閉位置を任意の位
置で固定したり、開閉自在にすることができる。

コ字状のカメラ取付台６は、その両端に軸穴６
ａ，６ｂを有し、蓋体１，２と共にネジ４を貫入
され、回動及び係止可能となつている。又、カメ
ラ取付台６に於る各折曲部の両側面６ａ，６ｂ
は、蓋体１，２の側面１ｂ，２ｂと略面一になつ
ており、これにより蓋体１，２の最大開度が決め
られ蓋体１，２が最大開度で開いている状態では
カメラ取付台６の回動が規制され、その上面６ｃ
は水平に保たれる。

７はカメラ取付台６の上面６ｃにネジ部を突出
したカメラ取付ネジであり、これによりカメラ８
を（第３図参照）を螺着する。

ｅ 実施例の作用 次に、上記のように構成した実施例の作用を説
明する。

カメラ８を使用しない時には、カメラケースと
して蓋体１，２の間にカメラ８を収納し、ネジ
４，４あるいは図示しない周知の止め具などで蓋
体１，２が開かないように止めておく。

カメラスタンドとして使用する場合には、カメ
ラ８を取り出した後、蓋体１，２を例えば最大開
度まで広げてネジ４，４を締め、カメラ８の三脚
取付穴にカメラ取付ネジ７をネジ込みカメラ取付
台６に固定する。そうすれば、カメラ８をその光
軸を水平にしてセツトでき、カメラ８の高さ位置
を変えたければ、蓋体１，２を内側に所要量閉じ
てネジ４，４を締めればよい。

なお、任意の位置で蓋体１，２を固定する部材
としては、上記実施例の他に、バネを使う構成の
ものや、クリツクを使つた構成のものや、周知の
止め具を使う構成のものも考えられる。要は蓋体
１，２を180°以内の開度位置に固定できれば何で
もかまわない。

また、上記実施例の構成から蓋体１，２の最大
開度を規制する構成を無くせば量蓋体１，２とカ
メラ取付台６との各々の角度設定が自在になり、
カメラの高さ位置の調整や光軸の角度の調整が行
ない易くなる。

さらに、カメラ取付台６の取付けは上記実施例
の位置に限らず、カメラ８を正面に向かせること
ができる位置ならヒンジ部の何処でもよい。又、
このカメラ取付台６はカメラ収納時にはカメラケ
ースの握持部として使用することができる。

ｆ 効果 以上述べたように、この考案によれば、一端を
ヒンジにより互いに開閉可能に取り付けた一対の
蓋体からなるカメラケースに於て、これ等の一対
の蓋体のヒンジ部にカメラ取付台を設けると共に
任意の開閉位置で蓋体を固定する固定部材を設け
て構成し、カメラケースにカメラスタンドの機能
を兼ねさせるようにしたため、非常に携帯性に優
れ、しかもカメラスタンドとしての取り扱いが便
利になるばかりか、置き忘れなどがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の一実施例を示す斜視図、
第２図は、第１図の要部拡大断面図、第３図は、
カメラスタンドとしての使用状態を示す斜視図で
ある。 １……蓋体、２……蓋体、３……縁取り部材、
４……ネジ、５……ワツシヤー、６……カメラ取
付台、７……カメラ取付ネジ、８……カメラ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端をヒンジにより互いに開閉可能に取り付け
   た一対の蓋体からなるカメラケースに於て、これ
   等の一対の蓋体のヒンジ部にカメラ取付台を設け
   ると共に、任意の開閉位置で前記蓋体を固定する
   固定部材を設けたことを特徴とするカメラスタン
   ド兼用カメラケース。