JPH0440112Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本案は天井内に埋込まれる天井埋込形の空気調
和ユニツトに関する。

(ロ) 従来の技術 電装箱をユニツト本体の側板の外側面に取りつ
けた天井埋込形空気調和ユニツトが実公昭57−
46492号公報で提示されている。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 材料費や重量を軽減するために肉厚の薄い側板
を用いると、電装箱の重量で側板が湾曲する問題
点を有していた。又、サービス点検時に天井裏内
で電装箱の取付け、取外しを行なう際、電装箱を
片手で保持しながら螺子の着脱作業を行なわなけ
ればならず、作業性が悪い問題点を有していた。

本案はかかる問題点を解決した空気調和ユニツ
トを提供するものである。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本案はユニツト本体の側板の外側面に略水平方
向に延びる補強アングルを固着すると共に、この
アングルに電装箱を係合させるようにしたもので
ある。

(ホ) 作用 側板の横幅寸法と略同じ長さ寸法を有する略Ｌ
字状の補強アングルを、側板の外側面の略真中の
高さ位置にスポツト溶接等で略水平に固着した
後、電装箱の上端に設けた逆Ｌ字状の引掛具を補
強アングルに係合させ、電装箱の下端を側板に螺
子止めすると、電装箱の取付け作業が終了する。

(ヘ) 実施例 第１図に基づいて説明すると、側壁１を有する
肉厚の板金製底板２と、この底板２の側壁１に螺
子３止めされた薄肉の板金製側板４，５と、薄肉
の板金製天板６とから天井埋込形空気調和ユニツ
ト本体７のケーシングが形成されている。

そして、底板２上には圧縮機８と水冷式凝縮器
９とが載置されており、且つこれら機器と図示し
ない送風機や室内空気冷却用の蒸発器とがユニツ
ト本体７に内蔵されている。

１０は強度のある板金製の支持板で、底板２の
下面に溶接で固着されていると共に螺子３で底板
２の側壁１に共締めされており、天井梁１１から
吊り下げられた吊り下げ具１２とナツト１３で固
定することによりユニツト本体７は天井１４の裏
に据付けられるようになつている。

１５は側板４の横幅寸法と略同じ長さ寸法を有
する板金製の略Ｌ字状の補強アングルで、側板４
の外側面の略真中の高さ位置にスポツト溶接等で
略水平に固着されている。

１６は圧縮機８や送風機の運転制御部品を収納
した電装箱で、上端には補強アングル１５に係合
される逆Ｌ字状の引掛具１７を備え、下端には側
板４に螺子１８止めされる取付片１９を備えてい
る。

従つて、運転制御部品のサービス点検時に電装
箱１６を取り外す際は螺子１８を外して引掛具１
７を補強アングル１５から外せば良く、又、電装
箱１６を取りつける際は引掛具１７を補強アング
ル１５に係合させて仮止めした後、螺子１８止め
すれば良いので、取付け、取外し作業が容易であ
り、且つ側板４は補強アングル１５により強度が
あがつているので電装箱１６の重みで側板４の中
央部分が外方へ湾曲することもない。

尚、上記実施例と異なり、補強アングル１５を
逆Ｌ字状にして側板４の外側面に固着し、且つ電
装箱１６の下端にこの補強アングル１５と係合す
る係止片を設けて電装箱１６の上端を側板４に螺
子止めするようにしても良い。

(ト) 考案の効果 本案によれば、側板は補強アングルにより強度
があがるため電装箱の重みで側板が外方へ湾曲す
ることはなく、しかもこの補強アングルを電装箱
の仮止め用として兼用したので電装箱を係合させ
るための専用部品を設けることなく容易に電装箱
を側板に取りつけることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の実施例を示す天井埋込形空気調
和ユニツトの縦断面図である。 ４……側板、７……ユニツト本体、１５……補
強アングル、１６……電装箱。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ユニツト本体の側板に補強アングルを固着し、
   このアングルに電装箱を取りつけたことを特徴と
   する空気調和ユニツト。