JPH0439122A - 車両用ドア構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ドアパネル及びドアガラスフレームより構成
される車両用ドア構造に係り、詳しくはドアパネル内の
リヤ側にドアロックが取り付けられているドア構造に関
する。

（従来の技術） 第５図は従来の車両用ドア構造を示す側面図であり、第
６図は第５図の■−■線に沿う拡大断面図である。車両
用ドアはヘミング加工により結合されるインナパネル１
及びアウタパネル２からなるドアパネルと、これに溶接
により結合されるドアガラスフレーム３とからなる。そ
して、一般にはインナパネルｌとアウタパネル２とによ
り囲まれる空間のリヤ側にドアロック４が組付けられて
いる。

また、近年ドアロック４には、主として不正操作による
盗難防止用として該ドアアロツク４を保護するためのプ
ロテクタ５が設けられる傾向にある。このプロテクタ５
はドアロック４のドアパネルへの組付は前にドアロック
４に対してカシメあるいはねじ締め６により取り付けら
れるのが普通であり、そして、ドアパネルに対するドア
ロック４の組付けは、インナパネル１に形成される組付
は作業用の開口部分１ａを通して行われる。おな、第６
図において、７はドアガラス、８はドアガラスランを示
す。

（発明が解決しようとする課題） ところで、前記ドアガラスフレーム３のリヤ側のドアロ
ツタ付近に存在する部分、つまり第５図に斜線で示す下
側部分３ａは、ドアロック４のドアパネルへの組付けを
邪魔することになる。そのため、従来は、■下側部分３
ａを廃止する。■下側部分３ａを、ドアロック４、プロ
テクタ５の組付は後に取り付ける、いわゆる後付けとす
る。のいずれかで対応している。

しかしながら、■の場合は、後付けされるドアガラスラ
ン８は存在するものの、ドアガラス６の開放状態では、
ドアガラス６のリヤ側が安定しないために、走行時の車
体振動に伴いドアガラス６が振れを起こすという問題が
あり、またその振れに起因するドアガラス６とプロテク
タ５との干渉を回避するために両者間に相当量のスペー
スを設定する必要がある。また、■の場合は、後付は方
式であることに原因して部品点数の増加と組付は作業工
数の増加を招いている。

そこで本発明は、上述した従来の問題を解決することの
できる車両用ドア構造を提供することを、その目的とす
る。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するために、本発明は次のように構成し
たものである。

すなわち、インナパネル及びアウタパネルからなるドア
パネルと、このドアパネルに結合されるドアガラスフレ
ームと、前記ドアパネル内のリヤ側に配置されるドアロ
ックと、このドアロックを保護するために取り付けられ
るカバー部材としてのプロテクタとを含んで構成される
車両用ドア構造であって、前記プロテクタに、ロック保
護部に加え、上端縁が前記ドアガラスフレームのリヤ側
の末端と整合した状態で縦向きに延在する断面コ字状の
ガラスガイド部を備えた構成としたものである。

（作用） 上述のように構成された本発明に係る車両用ドア構造に
よれば、ガラスガイド部を備えたプロテクタは、ドアロ
ックのドアパネルへの組付は前に該ドアロックに組付け
られる。つまり、プロテクタとドアロックとは、ドアロ
ックアッセンブリとしてドアパネルに組付けられる。そ
して、組付は後のガラスガイド部は、ドアガラスの開閉
時にはリヤガラスの上下動を案内し、ドアガラスの開放
状態では該ドアガラスのリヤ側を保持して車両走行時に
おけるドアガラスの振れを抑えるように作用する。

（実施例） 以下、本発明の実施例を第１図乃至第３図に基づいて具
体的に説明する。

本実施例の車両用ドア構造は、上縁部を除いた周囲がヘ
ミング加工により結合されるインナパネル１１及びアウ
タパネル１２からなるドアパネルと、それに溶接により
結合されるドアガラスフレーム１３とによって、その主
体部が構成されており、そしてドアガラスフレーム１３
のリヤ側の端末は、第３図に示すように、ドアパネルの
ベルトラインよりやや下側まで入り込んだ位置で終結し
ている。

第１図に示すように、インナパネル１１とアウタパネル
１２とにより囲まれる空間のリヤ側にはドアロック１４
が配設されてインチパネル１１に取り付けられる。また
、ドアロック１４の車両方向に関しての前面側には、該
ドアロック１４の不正操作を防ぎかつ水が被ることを防
ぐためのプロテクタ１５がカシメやねじ締め１６等によ
り固定される。

プロテクタ１５は、第２図に示すように、ドアロック１
４を覆うために形成される左右のロック保護部１５ａと
、このロック保護部１５ａ間に形成されてドアガラス１
７のリヤ部分を保持するためのガラスガイド部１５ｂと
を備えている。ガラスガイド部１５ｂは、詳しくは断面
コ字状に形成されるとともに、ロック保護部１５ａの上
下端部を越えて縦向きに延出されており、その延出長さ
はドアガラス１７を安定に保持するに必要な長さに設定
される。

また、ガラスガイド部１５ｂはプロテクタ１５をドアロ
ック１４に組付けた状態において、ドアガラス１７を正
規の位置に保持するようにその上端が前記ドアガラスフ
レーム１３のリヤ末端と同一鉛直線上で整合するよう設
定される。この場合において、カラスガイド部１５ｂの
上端はドアガラスフレーム１３の端末に接触している必
要はなく、ある程度の間隔を置いて対向していても差し
支えない。実際に組付けられた状態を示す第１図では、
ガラスガイド部１５ｂにはドアガラスラン１８が後付け
により嵌め込まれ、このドアガラスラン１８にドアガラ
スＩ７が嵌め込まれる。

なお、本実施例ではロック保護部１５ａとガラスガイド
部１５ｂとは共用領域を一部に有している。つまり、プ
ロテクタ１５は一枚の鋼板を、たとえばプレス成形等に
より折り曲げ加工することで、ロック保護部１５ａとガ
ラスガイド部１５ｂとを形成した、いわゆる一体成形と
なっている。

また、プロテクタ１５のドアロック１４に対する取付部
１５ｃは、ガラスガイド部１５ｂの溝底の適当部位を数
カ所凹ませて形成している。

さて、本実施例は上述のように構成したものであり、プ
ロテクタ１５はドアロック１４のドアパネルへの組付け
に先立って該ドアロック１４に結合される。つまり、ド
アロック４にプロテクタ１５を組付けたものが、ドアロ
ックアッセンブリとして取り扱われ、ドアパネルへの組
付けは、インナパネル１１に設けられた組付用の開口部
１１ａを利用して行われる。

そして、組付は後のプロテクタ１５のガラスガイド部１
５ｂは、ドアがラス１７のリヤ部分の保持作用を担当し
、ドアガラス１７の上下動作を安定的に案内するととも
に、ドアガラス１７の開放状態では、走行時の車体振動
に伴うドアガラス１７の内外方向及び後方への振れを防
止する。

第４図は本発明の他の実施例を示したものである。すな
わち、この実施例にあってはガラスガイド部１５ｂをプ
ロテクタ１５とは別体で成形し、これを適当な結合手段
（図はねじ締め１９の場合を示す）によりプロテクタ１
５に結合する構成としたものであり、そして実際の結合
は、ドアロック１５への組付は前に行われる。従って、
この実施例の場合も前述の一体成形の場合と同様にドア
ガラス１７を安定に保持することができる。

（発明の効果） 以上詳述したように、本発明によれば、ドアガラスを開
いた状態での車両走行時におけるドアガラスの振れを防
止できるとともに、ドアロックの組付けを妨げることの
ない車両用ドア構造を提供することができる。従って、
従来の後付はタイプのものに比べて、部品点数及び組付
は作業工数の低減、ならびにコストの低減が図られると
ともに、ドアロックの交換作業あるいは保守点検作業等
のためのサービス性が向上される。

また、ドアガラスは実質的にはドアロックによって支持
される構成であり、このことは従来であればドアガラス
の振れに原因して必要な、ドアガラスとドアロックとの
間の干渉回避用の隙間を不要とし、スペース的に余裕の
ある部品配置を可能とするものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る車両用ドア構造の実施例を示すリ
ヤ側の平断面図、第２図はドアロックのプロテクタを示
す斜視図、第３図は車両用ドアの概略側面図である。第
４図は本発明の他の実施例を示す平断面図、第５図は従
来の車両用ドアを示す概略側面図、第６図は第５図のＶ
Ｉ−ＶＩ線に沿う拡大断面図である。 １・・・インナパネル ２・・・アウタパネル ３・・・ドアガラスフレーム ４・・・ドアロック ５・・・プロテクタ ５ａ・・・ロック保護部 ５ｂ・・・ガラスガイド部 ７・・・ドアガラス 出願人　株式会社豊田自動織機製作所 代理人　弁理士　岡田英彦（外３名） 第 図 第 図 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. インナパネル及びアウタパネルからなるドアパネルと、
   このドアパネルに結合されるドアガラスフレームと、前
   記ドアパネル内のリヤ側に配置されるドアロックと、こ
   のドアロックを保護するために取り付けられるカバー部
   材としてのプロテクタとを含んで構成される車両用ドア
   構造であって、前記プロテクタに、ロック保護部に加え
   、上端縁が前記ドアガラスフレームのリヤ側の末端と整
   合した状態で縦向きに延在する断面コ字状のガラスガイ
   ド部を備えた車両用ドア構造。