JPH0439067Y2

JPH0439067Y2 -

Info

Publication number: JPH0439067Y2
Application number: JP1987098193U
Authority: JP
Priority date: 1987-06-26
Filing date: 1987-06-26
Publication date: 1992-09-11
Also published as: JPS642630U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野この考案は、シート・クツシヨンの内側におい
て、上下方向にスペースがあるシート・サイドに
収められる薄型の簡易構造にして自動車シートに
使用されるサスペンシヨン機構に関する。

背景技術通常、トラツクのドライバ・シートにはサスペ
ンシヨン機構が備えられているが、そのサスペン
シヨン機構は振動の吸収には優れるも、構造が複
雑で、重厚であり、その上、乗用車などでは、後
席乗員のレツグ・スペースを確保する必要上、そ
のまま乗用車などには利用できなかつた。

また、実開昭56−36258号公報には、移動農機
の運転座席支持構造が開示されたが、この座席支
持構造では、引張りスプリングと圧縮スプリング
とが使用されるので、上下動の大きい座席に適す
るもその座席の持上げ位置に揺動アームを止める
ストツパが必要になつてシート・クツシヨンのサ
イドに収められなくなる不具合があつた。すなわ
ち、この種の座席支持構造は、薄型にできず、機
構が複雑になつた。

考案の目的・課題この考案の目的・課題は、構造が簡単で軽量
で、しかも、薄型に製作可能になつてシート・ク
ツシヨンのサイドの内側スペースを活用可能に
し、そして、種々の自動車に容易に適用可能にな
るところの自動車シートに使用されるサスペンシ
ヨン機構の提供にある。

具体例の説明以下、この考案の自動車シートに使用されるサ
スペンシヨン機構の特定された具体例を図面を参
照して説明する。

第１および２図は、乗用車のドライバ・シート
３０に適用されたこの考案の自動車シートに使用
されるサスペンシヨン機構の具体例１０を示して
いる。

そのサスペンシヨン機構１０は、ベース・ブラ
ケツト１１と、揺動リンク１２と、一対のスプリ
ング１３，１４とで組み立てられ、そのベース・
ブラケツト１１が、両端に互いに向かい合わせで
それぞれ突き出されたスプリング受けピン１６，
１７を備え、また、その揺動リンク１２が、上下
方向に揺動される上方アーム１８および前後方向
に揺動される下方アーム１９を略Ｌ字形に一体的
に形成し、その両端のスプリング受けピン１６，
１７間でそのベース・ブラケツト１１に揺動可能
に支持されてその下方アーム１９の先端にスプリ
ング受け２０を備え、さらに、その一対のスプリ
ング１３，１４が、その両端のスプリング受けピ
ン１６，１７およびスプリング受け２０間に支持
され、そして、ドライバがそのドライバ・シート
３０に着座されていないときには、その下方アー
ム１９を後方に、その上方アーム１８を上方にそ
れぞれ揺動させる方向にその揺動リンク１２がそ
の一対のスプリング１３，１４によつて揺動さ
れ、そのドライバ・シート３０を持上げた状態に
置くところである。

そのベース・ブラケツト１１は、そのスプリン
グ受けピン１６，１７間に、所謂、前後方向の中
間に一対のアーム２１，２２を突出させてそれら
の上端間にその揺動リンク１２をピン２４で揺動
可能に支持した。

その揺動リンク１２は、その下方アーム１９の
先端をクレビス２３に形成してそのスプリング受
け２０を揺動可能に支持した。この場合、そのス
プリング受け２０は、その下方アーム１９のクレ
ビス２３に対応してスパイバ、所謂、十字軸に製
作された。

また、この揺動リンク１２は、その上方アーム
１８の先端とクツシヨン・フレーム・ブラケツト
１５にピン２５で揺動可能に連結された。

その一対のスプリング１３，１４は、圧縮スプ
リングが使用され、そして、前述されたように、
そのドライバがそのドライバ・シート３０に着座
されないときに、そのドライバ・シート３０を持
上げた状態に置くことから、その圧縮スプリング
１３は、ばね定数をその圧縮スプリング１４のそ
れよりも大きく設定された。そのように、このサ
スペンシヨン機構１０では、異なるばね定数を有
する一対の圧縮スプリング１３，１４が使用され
た。

また、このサスペンシヨン機構１０が適用され
たそのドライバ・シート３０では、３１はシー
ト・クツシヨン、３２はクツシヨン・フレーム、
３３はスライド・レール、そして、３４はレツグ
である。

したがつて、そのサスペンシヨン機構１０は、
そのベース・ブラケツト１１がそのスライド・レ
ール３３上に固定的に取り付けられ、そして、そ
のクツシヨン・フレーム・ブラケツト１５をその
クツシヨン・フレーム３２に固定的に取り付ける
ことによつてそのドライバ・シート３０に適用さ
れた。勿論、このドライバ・シート３０では、４
個のサスペンシヨン機構１０が使用され、この場
合、そのサスペンシヨン機構１０，１０，１０，
１０は、シート・クツシヨン３１の両側におい
て、前後にそれぞれ配置され、そのベース・ブラ
ケツト１１をそのスライド・レール３２上に、そ
のクツシヨン・フレーム・ブラケツト１５をその
クツシヨン・フレーム３２の内側面にそれぞれ止
めて使用された。

そのように、このサスペンシヨン機構１０が、
薄型で簡易構造に製作されたので、そのサスペン
シヨン機構１０は軽量化され、そして、上下方向
にスペースがあるところのそのシート・クツシヨ
ンの両クツシヨン・サイドに収められて後席乗員
のレツク・スペースがそのドライバ・シート３０
に確保できた。

考案の利便・利益上述から理解されるように、この考案の自動車
シートに使用されるサスペンシヨン機構は、両端
に互いに向かい合わせでそれぞれ突き出されるス
プリング受けピンを有するベース・ブラケツト
と、上下方向に揺動される上方アームおよび前後
方向に揺動される下方アームを略Ｌ字形に一体的
に形成し、その両端のスプリング受けピン間でそ
のベース・ブラケツトに揺動可能に支持され、そ
して、その下方アームの先端に十字軸を有する揺
動リンクと、その両端のスプリング受けピンおよ
び十字軸間に支持され、そして、異なるばね定数
を有する一対の圧縮スプリングとを含むので、振
動が、異なるばね定数を有して水平方向に配置さ
れるその一対の圧縮スプリングで効果的に吸収さ
れてシートの座り心地が向上され、そして、揺動
リンク・ストツパ、および、揺動リンク緩衝ゴム
などが省かれて構造が簡単になつて軽量化され、
薄型に製作可能になり、それに伴つて、内側にお
いて、上下方向にスペースがあるところのシー
ト・クツシヨンのサイドに収められ、後席乗員の
レツグ・スペースを確保する必要がある乗用車に
も容易に適用可能になり、その結果、種々の自動
車に適用可能になつて実用的である。

考案と具体例との関係先のように、図面を参照して説明されたこの考
案の具体例から明らかであるように、この考案の
属する技術の分野における通常の知識を有する者
にとつて、この考案の内容は、その考案の課題を
成し遂げるためにその考案の成立に必須であつて
その考案の性質であるところのその考案の技術的
本質に由来し、そして、それを内在させると客観
的に認められる態様に容易に具体化される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、乗用車のドライバ・シートに適用さ
れたこの考案の自動車シートに使用されるサスペ
ンシヨン機構を使用状態で示す側面図、および、
第２図は、第１図に示すサスペンシヨン機構の分
解斜視図である。１１……ベース・ブラケツト、１２……揺動リ
ンク、１３，１４……圧縮スプリング、１５……
クツシヨン・フレーム・ブラケツト。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】両端に互いに向かい合わせてそれぞれ突き出さ
れるスプリング受けピンを有するベース・ブラケ
ツトと、上下方向に揺動される上方アームおよび前後方
向に揺動される下方アームを略Ｌ字形に一体的に
形成し、その両端のスプリング受けピン間でその
ベース・ブラケツトに揺動可能に支持され、そし
て、その下方アームの先端に十字軸を有する揺動
リンクと、その両端のスプリング受けピンおよび十字軸間
に支持され、そして、異なるばね定数を有する一
対の圧縮スプリングとを含む自動車シートに使用されるサスペンシヨ
ン機構。