JPH043901A - 酸化ルテニウム系薄膜抵抗体及びその製造方法 - Google Patents

酸化ルテニウム系薄膜抵抗体及びその製造方法

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JPH043901A
JPH043901A JP2106182A JP10618290A JPH043901A JP H043901 A JPH043901 A JP H043901A JP 2106182 A JP2106182 A JP 2106182A JP 10618290 A JP10618290 A JP 10618290A JP H043901 A JPH043901 A JP H043901A
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thin film
film
film resistor
ruthenium oxide
resistance value
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JP2106182A
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Shinji Saito
斎藤 紳治
Keizaburo Kuramasu
敬三郎 倉増
Masafumi Chiba
雅史 千葉
Kazuyuki Okano
和之 岡野
Chiharu Hayashi
千春 林
Yasutaka Takahashi
康隆 高橋
Soji Nagata
永田 壮二
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は各種電子機器に利用される酸化ルテニウム系薄
膜抵抗体及びその製造方法に関するものである。
従来の技術 各種電子機器において酸化ルテニウム系抵抗体(はハイ
ブリッドIC、サーマルヘッド、チップ”抵抗、センサ
ー等に広く使われている。この酸化ルテニウム抵抗体は
一般に酸化ルテニウムを主成分とする粉末をガラスフリ
ット等の無機バインダー中に分散させた厚膜である。こ
の上うな厚膜抵抗体は印刷・焼成プロセスにより安価に
製造できるが、薄膜に比べ特性のバラツキが大きく、耐
電力性、S/N比等の性能面で劣っている。
発明が解決しようとする課題 一方、酸化ルテニウム系の薄膜を抵抗体として用いよう
とする場合= RuO2薄摸は抵抗率が1〜5×1o 
Ω・mと小さいため抵抗体として利用するには何等かの
添加物を加えて抵抗率を増加させる必要がある。Ruを
含む複合酸化物を結晶購造で分類すると第1表のように
なる。
第1表 本発明者らは2元系について検討し、このような複合酸
化物を形成する元素を添加した場合、異常粒成長やRu
O2の気化が起こり、均一で連続的な膜にならないこと
を見出だした。それゆえに、本発明の目的は上記酸化ル
テニウム系抵抗体の問題慨を解決した適度な抵抗値を持
ち均一で連続的な酸化ルテニウム系薄膜抵抗体を提供し
ようとするものである。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために1本発明(はルチル型構造の
酸化物を形成する元素とRuと0として構成した酸化ル
テニウム系薄膜抵抗体とするものである。
作用 上記構成とすることによりe密で適度な抵抗型を持ち均
一でありかつ連続的な酸化ルテニウム系薄膜抵抗体を提
供することができる。
実施例 以下、本発明の一実施例について第1図〜第7図の図面
を用いて説明する。
すなわち以下の実施例jはルチル型構造の酸化物を形成
する元素とRu(!:Oからなる酸化ルテニウム系薄膜
抵抗体あるいはそれを備えたハイブリッドIC,サーマ
ルヘッドに関するものである。実施例1〜実施例3にお
いては有機金・萬を塗布・焼成して薄膜を形成する方法
であるM OD (Metall。
Organic Deposition )  法を用
いて作戎した薄膜抵抗体について、実施例4においては
PVD法を用いて作戎した薄膜抵抗体について説明する
(実施例1) 2エチルヘキサン酸Ruと2エチルヘキサン酸Tiをケ
トン系溶媒に溶かして作成した塗布液を石英基板及びア
ルミナ上にガラスグレーズ層を形成したいわゆるグレー
ズドアルミナ基板上に塗布し。
6oO〜900℃で焼成する。ガラスグレーズの成分1
dSi、Al、Ba、Ca、B、Oから成り、軟化点は
約740℃である。
2エチルヘキサン酸Tiを40 mo1%加、tたa缶
液で作成した膜の焼成温度によるシート抵抗値の変化を
第1図に示す。焼成温度が500,600℃において1
はシート抵抗値の変化はあまシなく、基板による差も出
ていないが、焼成温度が700℃以上になるとシート抵
抗値が増加し1はじめ1石英基板上に形成した膜はグレ
ーズドアルミナ基板上に形成した膜に比べ増加の割合が
大きい。膜断面の88M写真から求めた膜厚は約150
0人である。なお、MOD法により形成した酸化ルテニ
ウム系薄膜抵抗体の模厚ば、塗布回数1回の場合、2o
○〜2000人の範囲で制御できる。
グレーズドアルミナ基板1五英基板の場合各々の焼成温
度によるxRDパターンの変化を調べるとそれぞれ第2
図(al 、 (b) 7:lように600.600℃
においてはルチル型を示す単一相のピークしか現れてい
ない。600℃で焼成した膜の格子定数を計算すると第
2表のようになり、ムSTMカー第2表 本で示したデータはムSTMより抜粋 ドから抜粋したRuO2(ルチル型構造)とで102(
ルチル型構造)の格子定数に中間の値になる。
結晶構造が同じならば固溶する原子の割合に比例して格
子定数が変化するというVegard (ベガード)の
法則が成立すると仮定し1組成を逆算すると第2表の(
)内のようにTiの組成比、4Ruに対して約34at
%となることから、焼成温度600℃以下では固溶体が
形成されていると考えられる。
焼成温度が700 ℃以上になると、グレーズドアルミ
ナ基板上に形成した膜のXRDパターンには現れていな
いが、石英基板上に形成した膜のXRDパターンには第
2図(1))のように相分離を示唆するピークの分裂が
現れている。このうちもつともばっl)とピークの分裂
が現れている(101)面の回折ピークを拡大すると第
2図(d)のようになシ、石英基板上に形成した膜では
700℃以上において相分離が起こっている様子がよく
わかる。
用いる基板によシ抵抗直、膜構造に大きく差が出る焼成
温度SOO℃で焼成した膜とほとんど差の無いaoo’
cで焼成した膜のデプスプロファイルをムIC8で調べ
ると、第3図(IL)〜(d)のようになる。ここで第
3図(&) 、 (C)はグレーズドアルミナ基板の場
き、第3図11)l 、 (d)は石英基板の場合であ
る。
500℃ではほとんど差がないが、soo’cにおいて
はガラスグレーズ成分、特にCaが模表面まで拡散して
いるのに比べ石英基板では膜内部にはあまシ拡赦してい
ない。膜の表面状態をSICMで観察してもsoo’t
:ではほとんど差がないが、SOO℃においてはグレー
ズドアルミナ基板上に形成した膜は池の基板上に形成し
た膜に比べあまり粒成長していなかった。拡散の程度に
よるのか成分によるのかは明らかでないが、ガラスグレ
ーズ成分の拡散は相分離及び粒成長を抑制する効果があ
り、その結果焼成温度による抵抗値変化も小さくなると
考えられる。
また2エチルヘキサン酸T1の濃度を0〜100mo1
%変化させて同様の実験を行ったところ、焼成温度によ
る抵抗値の増加はTi 4o mo1%の場合と同じく
、相分離の程度と良く一致しており、相分離が抵抗値増
加の主な原因であると考えられる。
また、固溶体はTi s □ mo1%以下、焼成温度
600℃以下で形成されていた。
また、石英基板の場合の焼成温度600 ℃における組
成と抵抗値の関係は第4図のようになり、T1組戎■増
加にともない抵抗値も増加する。
以上のことから組成、膜厚及び焼成温度により抵抗値を
制御でき、グレーズドアルミナ基板を用いれば焼成温度
による抵抗値変化を小さくすることができるといえる。
なお、2エチルヘキサン酸T1の代わりに第1表にある
複合酸化物を形成するような金属元素(Ba。
Sr 、 Cth 、 Pb 、 Tl 、 Bi )
を構造中に有する有機物1例えばカルボン酸塩を添加し
た場合、400〜700℃で異常粒成長あるいはRuO
2の気化が起こシ、膜の均−姓が失われ、抵抗値が極端
に増加しバラツキも大きくなる。Bu02単独の場合で
も700 ℃以上の焼成温度では気化が起こり、同様に
均質性が失われる。しかし本実施例による酸化ルテニウ
ム系薄膜抵抗体は固溶体であるため原子レベルでRuと
で1が混合してお9、均−姓は雁めて良い。また、相分
離が起こっても異常粒成長は起こらず、緻密な構造:は
そのままである。
1000人程度0レベルで相分離しているので膜の均一
性は失われていない。すなわち、RuO2とTlO2は
ともにルチル型の結晶構造を持ちイオン半径も同程度で
あるためこのように固溶体を形成しやすいと考えられ、
これが膜の気化や粒成長が起こらず緻密な構造が保たれ
ている原因と考えられる。
Ru −Ti −0薄模に関する文献は存在するが、そ
れらは塩化物の熱分解によるもので、クラック等が多く
ポーラスであるため膜質が悪く、本発明のように構造中
にRuを含む有機金属を用いた先行例はない(例えばV
、 M、 Levedev et al、、 Ru5s
 。
J、Inorg+Chem、 21.13ao(197
s) )。本発明者等もRuC15のエタノール溶液を
用いてRuQ 2薄膜を作成したことがあるが、ポーラ
スになりやす(RuCl3が完全には分解しないため、
良好な膜質が得られない。例えば2エチルヘキサン酸R
uから作成したRuO2薄膜の抵抗率はt2X10−’
Ω・mで、RuGL5のエタノール溶液から作成したR
uO2薄漠の抵抗率は2.3XffOΩ・mである。
また、前述したような相分離やガラス成分の拡散がそれ
に与える影響を記述した先行文献は存在しない。
以上の実施例においては有機金属として2エチルヘキブ
ン酸塩を用いているが、構造中にRuを有する有機物と
してナフテン酸Ru等の池のカルボン酸塩またはアルコ
キシド、構造中にT1を有する有機物としてナフテン酸
で1等の池のカルボン酸塩、チタン酸テトラnブチル、
チタンテトライソフ”ロポキシドなどのアルコキシドま
たはチタニウム(ff)オキシアセチルアセトナート等
を用いても同様の結果が得られる。
また、グレーズドアルミナ基板の代わシにソーダライム
シリケートガラスを用いてもガラス成分の拡散によシ相
分離は起こらないことから、700〜aoo’cでガラ
ス成分が拡散してくるような基板を用いれば相分離を押
さえることができるといえる。
(実施例2) 2エチルヘキサン酸Ruと2エチルヘキサン酸Sn を
ケトン系溶媒に溶かして作成した塗布液を石英基板、実
施例1で用いtのと同じグレーズドアルミナ基板上に塗
布し、600〜soo’cで焼成する。
2エチルヘキサン酸Snをa □ mo1%加えた塗布
液で作成した膜の焼成温度によるシート抵抗値の変化を
第6図に示す。焼成温度が600,600℃においては
シート抵抗値の変化はあまりなく。
基板による差も出ていないが、焼成温度が700℃以上
になるとシート抵抗値が増加しくはじめ、石英基板上に
形成した膜はグレーズドアルミナ基板上に形成した膜に
比べ増加の割合が大きい。膜断面の31M写真から求め
た膜厚は約1600人である。
焼成温度によるXRDパターンの変化を調べると第3図
(IL) 〜(d)に示すRu −Ti −0系の場合
と同45 Q Q℃、600℃においては固溶体を形成
しており、焼成温度が7oo℃以上になると石英基板上
に形成した膜のXRDパターンには相分離を示唆するピ
ークの分装が現れる。基板により抵抗値、膜構造に大き
く差が出る焼成温度800℃で焼成した嘆とほとんど差
の無い6o○℃で焼成した膜のデフ”スブロファイルを
ムESで調べると、6oo℃で:はほとんど差がないが
、800℃においてはガラスグレーズ成分、特にCaが
膜表面まで拡散しているのに比べ石英基板では膜内部に
はあまり拡散していなかった。膜の表面状態SKMで観
察しても500℃ではほとんど差がないが、soo’c
においてはグレーズドアルミナ基板上に形成した膜は池
の基板上に形成した膜に比べあまシ粒成長していなかっ
た。Ru −Sn −0系においても、ガラスグレーズ
成分の拡散は相分離及び粒成長を抑制する効果があり、
その結果焼成温度による抵抗値変化も小さくなると考え
られる。
また2エチルヘキサン酸Snのst’to〜100mo
1%変化させて同様の実検を行ったところ、焼成温度に
よる抵抗値の増加はSn a □ mo1%の場合と同
じく、相分離の程度と良く一致しておシ、相分離が抵抗
値増加の王な原因であると考えられる。
また、固溶体はSn 60 mo1%以下、焼成温度6
00℃以下で形成されていた。
また、石英基板の場合の焼成温度s o o ’cにお
ける組成と抵抗値の・関係は第6図のようになり。
Sn組成の増加にともない抵抗値も増加する。
以上のことがら組成及び焼成温度により抵抗値を制御で
き、ガラス基板を用いれば焼成温度による抵抗値変化を
小さくすることができるといえる。
第1図と第6図を比べれば分かるようにRu −3n 
−0系はRu −Ti −0系に比べ焼成温度による抵
抗値の増加が、特にグレーズドアルミナ基板において小
さい。これは相分離した5n02の抵抗率がTlO2に
比べて小さいことと、Snがいわゆるガラスマトリクス
元素であることによると考えられる。実際、MOD法に
よp 5n02薄膜とTiO2薄膜を作成すると、Ti
O2薄aは絶縁体となるがSnO2薄膜ま1o Ω・m
程度の導電性を示す。すなわちRu −Sn −0系の
ほうが高温プロセスに対する安定性はすぐれている。し
かし、Ru−5n−0系も固溶体であるため原子レベル
でRuとSnが混合しており、均一性は極めて良い。ま
た、相分離が居こっても異常粒成長は起こらず、緻密な
構造はそのままである。1000人程0のレベルで相分
離しているので膜の均一性は失われていない。
さらに、Ru −Ti −Sn −0とすることにより
抵抗値、抵抗温度係数、高温安定性に対して選択の範囲
が広がる。
このようにSnにもTiと同様ルチル型の安定な酸化・
、’s (5n02 )が存在する。よって、ルチル型
構造の酸化物を形成する元素がRuO2に対する添加物
として適当であると考えられる。
以上の実施例においては有機金属として2エチルヘキサ
ン酸塩を用いているが、構造中にRuを有する有機物と
してナフテン酸Ru等の也のカルボン酸塩またはアルコ
キシド、構造中にSnを有する有機物としてナフテン酸
Sn等の也のカルボンa塩。
スズテトライン10ポキシドなどのアルコキシド、テト
ラメチルスズまたは有機スズポリマー等を用いても同様
の結果が得られる。
また、グレーズドアルミナ基板の代わりにソーダライム
シリケートガラスを用いてもガラス成分の拡散により相
分離は起こらないことから、700〜SOO℃でガラス
成分が拡散してくるような基板を用いれば相分離を押さ
えることができるといえる。
(実施例3) 本実施例においては、前記の実施例の酸化ルテニウム系
薄膜抵抗体を用いたサーマルヘッドについて以下に説明
する。
第7図は本実施例により作成したサーマルヘッドの発熱
体近傍の斜視図を示す。図において1はアルミナ基板、
2はグレーズ層、3a、3に+は配線用導体膜であシ、
3aは発熱体の一端を共通して接続する共通電極、3b
は半導体素子と接続する個別電極である。4は本発明に
よる塗布液を印刷焼成して得られた抵抗体膜、6は耐摩
耗保護膜である。なお、グレーズ層1の材質は実施例1
のガラスグレーズ層と同一である。
次に抵抗体膜4について詳述する。2エチルヘキサン酸
Ruと2工チルヘキサンg Sn ヲRuトSnが3:
2になるようにロジンとともにターピネオールに溶かし
てこれを印刷用抵抗ペーストとする。
この印判ペーストをグレーズ層2上に印刷し、750℃
、大気中で焼成する。抵抗膜4の焼成は抵抗体としての
熱的安定性や金レジネートを使って形成する金電極との
密着性を得るために700〜800℃で行う必要がある
。焼成した抵抗体膜4はシート抵抗値が1.oskjν
′口、膜厚がeoo人であった。
次に、金レジネート(エンゲルハルト社製)を全面に印
刷し、7sotで焼成する。この後、フォトレジストを
塗市して所定のマスクで露光して不要部分をエツチング
除去することで図面に示すパターンを形成する(図面の
耐摩耗保護膜6のない部分)。さらに、紙と接触する部
分に硬質ガラスを主成分とする印刷ペーストを印制し、
800℃で焼成して耐摩耗保護膜6を形成し、図面に示
すサーマルヘッドを作成した。なお、図面では説明の都
合上耐摩耗保護膜6を一部切シ欠いた図としている。
また、比較夕]として2エチルヘキすン酸BILヲ2エ
チルヘキサン酸Snの代わりに加えて同様の抵抗値を持
つす−マルヘッドを作成する。
そして両者をパルス幅1msθC,パルス周期IQml
i8Cで連続パルス印加を行い耐久性を比較する。6X
I Q 1回ノ・ルスを印加した際抵抗値変動10%を
与える抵抗膜の単位面積当たりの電力(破#′r電力、
単位W/−)を比べると、Ru −Ba−〇系が40 
W /mA、Ru −Sn −0系が64W/−となり
=Snを添加することにより大きく向上した。また、ヘ
ッド内の抵抗値バラツキもRu−Ba−0系が±16%
以内、Ru −Sn−〇系が±3%以内となり、本実施
例によるサーマルヘッドのほうが優れていた。これは緻
密で均一な構造をRu −Sn −0系の抵抗体膜が有
しているためと考えられる。以上のことから印字画質も
RuSn −0系の方が優れていることがわかる。
なお、2エチルヘキサン酸Tiあるい1dチタン酸テト
ラnブチルを用いることにより Ru−8n −0系と
ほぼ同じ耐久性、抵抗値の均一性を持つサーマルヘッド
が試作できた。
以上のように本実施例のサーマルヘッドは印字画1 、
高速性、耐久性にすぐれ、真空装置を用いて作成された
池の薄膜型サーマルヘッドに比べてコストが安いという
特徴を持つ。
(実施例4) 本実施例においては、石英基板及び実施例1で用いたの
と同じグレーズドアルミナ基板上に、RuO2とTlO
2の粉末を混合し焼結させたものをターゲットとして、
RFスパッタによシ基板温度300℃で膜を形成する。
形成した膜は全組成域において固溶体であり、実施例1
の場合と同様700℃以上で熱処理を行うと石英基板上
に形成した膜では相分離が始まり、抵抗値の増加と相分
離の程度は良く一致する。全組成域で固溶体が形成され
る理由としては、模形成温度が300℃と低いことと化
学反応の際の発熱が無いことが上げられる。
以下上記薄膜を用いたサーマルヘッドについて鷹明する
本実施例において作成したサーマルヘッドの構成は実施
例3のものと同様である。
TlO2を40 m01%含んだターゲットを用い、基
板温度300℃でグレーズ層2上に400人の膜厚の1
(u−Ti−0薄摸を形成したところ、シート抵抗値1
,153(Ω/口であった。次に、金レジネート(エン
ゲルハルト社製)を全面に印刷し、750℃で焼成する
。この後、フォトレジストヲ塗布して所定のマスクで露
光して不要部分をエツチング除去することで第7図に示
すパターンを形成する(図面の耐摩耗保護膜6のない部
分)。さらに、紙と接触する部分に硬質ガラスを主成分
とする印刷ペーストを印刷し、soo’cで焼成して耐
摩耗保護膜6を形成し、図面に示すサーマルヘッドを作
成した。
以上のように膜の均一性がもっとも必要である抵抗体膜
4のみを真空装置を用いて作成し、電極及び膜厚が3〜
8μm必要であるため成膜に時間のかかる耐摩耗保護膜
6を印判・焼成プロセスで作成することによシ低コスト
で高品質のサーマルヘッドを作成できる。このような製
造方法がとれるのノは、本実施例による薄膜抵抗体が酸
化物であることと700〜soo’cの焼成でも均一性
を失わないことによる。シリサイド(例えばTaxi工
)やカーバイド(例えばTiG/5iO2)の薄膜抵抗
体を用いた場合、酸化による変質が起こるためこのよう
な手法はとれない。
また比較例としてTiO2の代わυにBaOを加えて作
成したターゲットを用いて同様の抵抗値を持つサーマル
ヘッドを作成し、両者をパルス福1m5ec。
パルス周期1omsecで連続パルス印加を行い耐久性
を比較した。6X10’回パルスを印加した際、抵抗値
変動10%を与える抵抗膜の単位面積当たりの電力(破
@電力、単位W/−)を比べると、Ru −Ba −0
系が42 W /ff、 Ru−Ti −0系が66W
/−となりTlO2を用いた本実施例は大きく向上して
いることがわかる。また、ヘッド内の抵抗値バラツキも
Ru −Ba −0系が±10%以内、Ru−Ti−0
系が±1%以内となり、本実施列によるサーマルヘッド
のほうが優れていた。これは緻密で均一な構造をRu−
Ti−0系の抵抗体膜が有しているためと考えられる。
以上のことから印字画質もRu −Ti −0系の方が
優れているといえる。
なお、TiO2の代わシに5n02を加えて作成したタ
ーゲットを用いることによりRu−Ti−0系とほぼ同
じ耐久性、抵抗値の均一性を持つサーマルヘッドが試作
できた。
以上のサーマルヘッドは印字画質、高速性、耐久性にす
ぐれ、真空装置のみを用いて作成された池の薄膜型サー
マルヘッドに比べてコストが安いという特徴を持つ。
電極、耐摩耗保護膜の作成に真空装置を用いても同等の
洗熊が得られるのは言うまでもない。その際、化学的に
安定な酸化物抵抗体を用いているため、耐電力性、耐環
境性にすぐれたサーマルヘッドが得られる。
発明の効果 以上のように本発明によれば適度な抵抗値を持ち緻密で
均一な酸化ルテニウム系薄膜抵抗体を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のRu−Ti−0系薄膜抵抗
体の焼成温度によるシート抵抗fiiの変化を示した特
性図、第2図(iL) 〜(d) ′f!、同Ru−T
i−0系の薄膜抵抗体の焼成温度によるXHDパターン
の変化を示した特性図、第3図fa)〜(d)は同Ru
−Ti−〇系の薄膜抵抗体のデプスプロファイルを示し
た特性図、第4図は同Ru −Ti −0系の薄膜抵抗
体の組成によるシート抵抗値の変化を示した特性図、第
6図は本発明の池の実施例のRu−3n−0系の薄膜抵
抗体の焼成温度によるシート抵抗値の変化を示した特性
図、第6図は同Ru −Sn −0系の薄膜抵抗体の組
成によるシート抵抗値の変化を示した特性図、第7図は
本発明の一実施例を用いた?−マルヘッドの斜視図であ
る。 代理人の氏名 弁理士 粟 野 重 孝 ほか1名第 図 2θ (day) 焼成、jlL廐(’c) (deg ) (deg ) 第 図 第 図 又パッタリ〉ゲ縛間(分) スlぐツタリ〉ゲ縛藺 (分) Ti組爪昆 (molつ6ン 第 図 第 図 スノでヮタールゲ的藺 (分) 焼成溝1’L(℃) 第 図 Sh組威a (m11%) 第 図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ルチル型構造の酸化物を形成する元素とRuとO
    とを主成分として構成した酸化ルテニウム系薄膜抵抗体
  2. (2)ルチル型構造の酸化物を形成する元素としてTi
    ,Snのうち少なくとも1種類の元素を用いた請求項1
    記載の酸化ルテニウム系薄膜抵抗体。
  3. (3)ルチル型構造の酸化物を形成する元素とRuとO
    を有する有機物を含む塗布液を基板上に塗布し、焼成す
    ることを特徴とする請求項1記載の酸化ルテニウム系薄
    膜抵抗体の製造方法。
  4. (4)少なくとも表面がガラス質である基板を用いた請
    求項3記載の酸化ルテニウム系薄膜抵抗体の製造方法。
  5. (5)600℃以上で熱処理することを特徴とする請求
    項3記載の酸化ルテニウム系薄膜抵抗体の製造方法。
  6. (6)ルチル型構造の酸化物を形成する元素とRuとO
    からなるターゲットを用いて真空蒸着法,スパッタリン
    グ法等の物理的気相堆積法あるいは化学的気相堆積法に
    より基板上に形成する請求項1記載の酸化ルテニウム系
    薄膜抵抗体の製造方法。
JP2106182A 1990-04-20 1990-04-20 酸化ルテニウム系薄膜抵抗体及びその製造方法 Pending JPH043901A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06210050A (ja) * 1993-01-14 1994-08-02 Okumura Yuki Kk 遊技機
JPH06218112A (ja) * 1993-01-27 1994-08-09 Okumura Yuki Kk 遊技機
JP2002367805A (ja) * 2001-06-04 2002-12-20 Koa Corp 抵抗器およびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06210050A (ja) * 1993-01-14 1994-08-02 Okumura Yuki Kk 遊技機
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