JPH0438930Y2 - - Google Patents

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JPH0438930Y2
JPH0438930Y2 JP9691187U JP9691187U JPH0438930Y2 JP H0438930 Y2 JPH0438930 Y2 JP H0438930Y2 JP 9691187 U JP9691187 U JP 9691187U JP 9691187 U JP9691187 U JP 9691187U JP H0438930 Y2 JPH0438930 Y2 JP H0438930Y2
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weir
roll
recess
molten steel
rolls
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はツインロール型連続鋳造装置における
溶鋼堰に関する。
従来の技術 従来、ツインロール型連続鋳造装置は、第4図
に示すように、互いに平行な一対のロール21,
21と、この両ロール21,21の前後端面に当
接するように配置された一対の堰体(耐火物)2
2,22とから構成されており、これらロール2
1,21および堰体22,22とで囲まれた空間
部すなわち湯溜り23に溶鋼が注入されるととも
に、ロール21,21の回転により鋳片24を下
方に引抜き、例えば薄板が連続鋳造されていた。
考案が解決しようとする問題点 上記従来の構成によると、湯面はロール表面に
接しているため、ロールの回転によつて湯面付近
には、第5図矢印Bで示すように、流れが生じ
る。この流れはロールと湯面との接触線全長に亘
つて均一でなく、溶鋼の少しの温度差による粘性
の相違、あるいは少しの湯面の波立ちによつて流
速が変化する。このことにより、湯面のロールと
の接触線が乱れ、鋳片に湯じわやシエル厚みむら
による凹凸が生じ、品質の低下を招いている。ま
た、湯面の保温対策として、パウダーなどが投入
されるが、このパウダーは湯面の流れによつてロ
ール表面と鋳片との間に巻込まれ、この巻込み時
のパウダーの厚みむらによつて鋳片に湯じわのよ
うな模様が付いてしまう。さらに、パウダーだけ
ではなく、各装置における耐火物が溶鋼中に混入
した場合、比重差により表面に浮上し、パウダー
同様に鋳片に巻込まれ、品質に悪影響を及ぼすと
いう問題があつた。
そこで、本考案は上記問題点を解消し得るツイ
ンロール型連続鋳造装置における溶鋼堰を提供す
ることを目的とする。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するため、本考案のツインロ
ール型連続鋳造装置における溶鋼堰は、互いに平
行に配置された一対のロール上に配置されるとと
もにこれらロールと協働して溶鋼湯溜りを構成す
る溶鋼堰であつて、上記両ロールの両端部にしか
もロール軸心と直交する方向で設けられた一対の
第1堰体と、これら両第1堰体間位置の各ロール
上にしかもロール軸心と平行に設けられた一対の
第2堰体とから構成し、かつ上記各第2堰体のロ
ールとの接触側下部に、溶鋼湯溜りに連通する凹
部をロールに沿つて形成し、この凹部の連通開口
部、上縁位置を、ロールと接触する第2堰体の下
部内側縁位置より低くするとともに、凹部の頂縁
位置を上記第2堰体の下部内側縁位置より高くな
し、上記第2堰体に、凹部内に圧力媒体を供給す
る供給穴を設けたものである。
作 用 湯溜りに溶鋼を注入するとともに供給穴から圧
力媒体を凹部内に供給し、凹部内の湯面を、凹部
の連通開口部上縁位置と第2堰体の下部内側縁位
置との間に位置させ、そしてロールを回転させる
ことにより鋳片を引抜く。このように、ロールに
接触する湯面が湯溜り側とは異なる箇所に形成さ
れるため、湯溜りへの注湯時に生じる湯面への悪
影響はほとんどなく、ロールによつて引抜かれる
鋳片の品質が向上する。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明す
る。
第1図および第2図において、1はツインロー
ル型連続鋳造装置における溶鋼堰で、互いに平行
に配置された一対のロール2,2上に配置される
とともにこれらロール2と協働して溶鋼湯溜り3
を構成している。上記溶鋼堰1は、両ロール2の
前後端部にしかもロール軸心と直交する方向で設
けられた一対の第1堰体4,4と、これら両第1
堰体4,4間位置の各ロール2上にしかもロール
軸心と平行に設けられた一対の第2堰体5,5と
から構成されている。そして、また上記各第2堰
体5のロール2との接触側下部に、溶鋼湯溜り3
に連通する凹部6がロール2に沿つて形成されて
いる。この凹部6の連通開口部6aの上縁位置a
は、ロール2と接触する第2堰体5の下部内側縁
位置bより低くされるともに、凹部6の頂縁位置
cは第2堰体5の下部内側縁位置bより高くされ
ている。そして、さらに上記凹部6内に、凹部6
内の湯面を第2堰体5の下部内側縁位置bと連通
開口部6aの上縁位置cとの間に位置させるよう
に、N2ガス、Arガスなどの不活性ガス(圧力を
伝達するための圧力媒体)を供給するようにして
いる。すなわち、第2堰体5には、一端部が凹部
6の頂縁近傍に開口するとともに他端が外側面に
開口する不活性ガス供給用の供給穴7が形成さ
れ、またこの供給穴7には不活性ガスの供給配管
8が接続されるとともにこの供給配管8途中には
図示しないが流量調整弁、圧力調整弁などが設け
られている。なお、上記第2堰体5は、経済性の
理由で上下部5a,5bに分割されている。ま
た、上記供給穴7の凹部6側の端部は、ポーラス
状の耐火物9で構成され、供給穴7に供給された
不活性ガスを耐火物9自体の熱で加熱するように
している。
上記構成において、湯溜り3に溶鋼を注入する
とともに供給穴7からN2ガス、Arガスなどの不
活性ガスを所定圧力でもつて凹部6内に供給し、
第1図に示すように、凹部6内における湯面を、
第2堰体5の下部内側縁位置bと連通開口部6a
の上縁位置aとの間に位置させる。この状態でロ
ール2を矢印A方向に回転させて鋳片の引抜きを
行うと、ロール2に接触する凹部6内の湯面は凹
部6内にあるため、湯溜りへの注湯時の影響すな
わち湯面の揺れなどが生じず、ロール2への巻込
み時の流れが一様となり、また凹部6内の湯面は
空気すなわち酸素と接触しないため、この部分に
はスラグなどの不純物が存在せず、不純物の巻込
みが生じない。したがつて、両ロール2,2から
引抜かれた鋳片10すなわち薄板の表面には湯じ
わや凹凸が生じないので、品質の向上を図ること
ができる。
ところで、凹部6内へのガス圧力は、必ずその
湯面が第2堰体5の下部内側縁位置bより下側に
くるような圧力とされている。第3図に示すよう
に、もし湯面が第2堰体5の下部内側縁位置bよ
り上側にくると、第2堰体5の下部内側表面にシ
エル11が発生し、トラブルの原因となる。逆
に、ガス圧力は、ガスが少し連通開口部6aを越
えるように高くした方がよい。ガスが泡となつて
湯溜り3側に出ることによつて、湯溜り3内の溶
鋼を攪拌したり不純物を浮上させる効果があるか
らである。
なお、ロール2と第2堰体5との隙間および第
1堰体4と第2堰体5との隙間からガスが漏れる
のをできるだけ防ぐために、各隙間にはペースト
状のシール剤が塗布されるか、またはシール剤が
供給される。勿論、ガスが漏れた分だけ補給され
ている。
このように、ロールに接触する湯面が湯溜り側
とは異なる箇所に形成されるため、湯溜りへの注
湯時に生じる湯面への悪影響はほとんどなく、ロ
ールによつて引抜かれる鋳片の品質が向上する。
また、凹部内に形成される湯面は、湯溜り側の湯
面よりも低い所に位置しているため、ロールの表
面から浮き上り易い生成シエルをロールに押付け
ることになり、シエルの成長を促進させるととも
に、シエル表面すなわち鋳片表面の凹凸をなくす
作用をもたらす。さらに、湯面での酸化防止は、
凹部だけでよく、湯溜り側の湯面を囲う必要がな
くなり、湯面を目視でき、注湯量のコントロール
を容易に行うことができる。
ところで、上記実施例においては、圧力媒体と
して不活性ガスを使用したが、溶融質パウダー、
オイルなどを使用してもよい。なお、溶融質パウ
ダーを供給する場合、スクリユウフイーダを介し
て行われるが、これによつて圧力が保持される。
また、上記実施例において、第2堰体5の凹部
6の連通開口部6aの上部内にヒータ(図示せ
ず)を埋込むようにしてもよい。こうすると、連
通開口部6aの上縁付近にシエルが生成するのを
阻止でき、シエル落下時に鋳片に巻込まれて生じ
るトラブルを防止することができる。
考案の効果 上記本考案の構成によると、第2堰体の下部に
形成された凹部内に圧力媒体を供給して凹部内の
湯面を、凹部の連通開口部上縁位置と第2堰体の
下部内側縁位置との間に位置させることにより、
湯溜りの湯面より下方位置でしかも異なる箇所で
ロールと接触する湯面を形成することができ、し
たがつて湯溜りへの注湯時にロールに接触する湯
面に悪影響(例えば揺れ、温度変化)を与えるこ
とがなく、全幅に亘つて均一な状態で湯面がロー
ルに接触するため、引抜かれる鋳片の表面に凹凸
や湯じわが生じず、品質を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案の一実施例を示すもの
で、第1図は要部断面図、第2図は全体正面図、
第3図は作用を説明する要部断面図、第4図およ
び第5図は従来例を示すもので、第4図は全体正
面図、第5図は溶鋼の流れを示す要部拡大斜視図
である。 1……溶鋼堰、2……ロール、3……湯溜り、
4……第1堰体、5……第2堰体、6……凹部、
6a……連通開口部、7……供給穴、8……供給
配管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互いに平行に配置された一対のロール上に配置
    されるとともにこれらロールと協働して溶鋼湯溜
    りを構成する溶鋼堰であつて、上記両ロールの両
    端部にしかもロール軸心と直交する方向で設けら
    れた一対の第1堰体と、これら両第1堰体間位置
    の各ロール上にしかもロール軸心と平行に設けら
    れた一対の第2堰体とから構成し、かつ上記第2
    堰体のロールとの接触側下部に、溶鋼湯溜りに連
    通する凹部をロールに沿つて形成し、この凹部の
    連通開口部上縁位置を、ロールと接触する第2堰
    体の下部内側縁位置より低くするとともに、凹部
    の頂縁位置を上記第2堰体の下部内側縁位置より
    高くなし、上記第2堰体に、凹部内に圧力媒体を
    供給する供給穴を設けたことを特徴とするツイン
    ロール型連続鋳造装置における溶鋼堰。
JP9691187U 1987-06-24 1987-06-24 Expired JPH0438930Y2 (ja)

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JP9691187U JPH0438930Y2 (ja) 1987-06-24 1987-06-24

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JP9691187U JPH0438930Y2 (ja) 1987-06-24 1987-06-24

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Publication Number Publication Date
JPS645741U JPS645741U (ja) 1989-01-13
JPH0438930Y2 true JPH0438930Y2 (ja) 1992-09-11

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