JP2913829B2 - 鋼の連続鋳造方法 - Google Patents

鋼の連続鋳造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、鋳型内の溶鋼湯面にパウダーを浮遊させ、
鋳型を振動させながら、鋳型内に連続的に溶鋼を注入し
て連続鋳造する方法関するものである。
[従来の技術] 鋼の連続鋳造方法は、一般に第5図に示すように、取
鍋6からタンディッシュ7に注湯された溶鋼が浸漬ノズ
ル8を介して、鋳型1に注入される。鋳型1内で形成さ
れた凝固シェルが鋳型1の底部に続いて設けた案内ロー
ル群3の間でスプレーノズル4により冷却されながら引
抜かれ、鋳片2が製造される。5はピンチロールであ
り、9は取鍋タレットである。鋳型と凝固シェルとの摩
擦を軽減して、潤滑性を向上させるために、溶鋼湯面
(以降メニスカス部と云う)にパウダー10を浮遊させ、
パウダー10を溶融させて、鋳型と凝固シェルとの間に供
給している。また、鋳型内壁に鋳片が焼付くことを防止
するために、鋳型を所定振動数、所定振幅で上下に振動
させる装置11が用いられている(オッシレーション装置
と呼称されている)。この場合メニスカス部のパウダー
溶融層の厚さを一定値以上に確保することが、鋳片の表
面品質向上のために重要である(鉄と鋼、第70年第1
号、p81〜88)。
第6図は鋳型内メニスカス部のパウダー溶融層の厚さ
と鋳方表面欠陥(ノロカミ)との関係の一例を示した図
である。ここではパウダーAを用いて●印でプロットし
た場合、実線で示すような傾向があり、鋳片の表面品質
向上のためには、パウダー溶融層の厚さを一定値以上に
確保することが必要である。
パウダー溶融層の厚さは同一パウダーを用いた場合、
第7図に示すように、パウダー消費量に依存することが
知られている。縦軸にパウダーの溶融層の厚さ(mm)、
横軸にパウダー消費量(kg/m2)をとり、パウダーAを
用いて、パウダー消費量を増加した場合のパウダー溶融
層の厚さを●印でプロットすると、実線で示す範囲で減
少する傾向が見られる。また、パウダーBを用いて、同
様に△印でプロットすると、点線で示す範囲で減少する
傾向が見られる。従って、同一パウダーでは、パウダー
溶融層の厚さを一定に保持するために、パウダー消費量
を一定に保持することが有効である。
一方、鋳型を振動させて連続鋳造する方法では、振幅
及び振動数を一定とする操業がある。第8図は一定条件
で鋳型を振動させた場合の鋳造速度とパウダー消費量と
の関係を示す図である。図では振幅±4mm、振動数70cpm
の場合を◎印でプロットし、その傾向を実線で示した。
また、振幅±4mm、振幅数100cpmの場合を○印でプロッ
トし、その傾向を点線で示した。図から明らかなよう
に、振動条件によって値は異なるが、鋳造速度の増加に
ともない、パウダー消費量は減少する。
そのため、パウダー溶融層の厚さを一定に保持するた
めには、鋳造速度に応じて、パウダーの種類を選定する
ことが一つの対策とされていた。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、連続鋳造方法においては、取鍋交換、
タンディッシュ内溶鋼温度、及び前工程とのマッチング
などの要因で、鋳造中に鋳造速度を変更しなければなら
ない場合が発生する。このような場合、鋳型内パウダー
の種類を鋳造速度に応じて、変更することは困難であ
り、鋳造速度に応じて、同一パウダーでも、パウダーの
溶融層の厚さを一定に保持する技術が必要である。
同一パウダーを用いて、パウダーの溶融層の厚さを一
定に保持するためには、種々の鋳造速度に応じて、パウ
ダー消費量を一定に保持することが必要である。一方パ
ウダー消費量は同一のパウダーを用いた場合、鋳型振動
中のポジティブストリップ時間に比例することが知られ
ている(日本鋼管技報No.93、p18〜25、1982)。本発明
は上記知見を基にして、種々検討を行ない、本発明に到
達したものである。
本発明は鋳造速度が定常状態から、非定常状態に変化
しても、同一パウダーで、パウダー溶融層の厚さを一定
に保持することの出来る連続鋳造方法を提供することを
目的とする。
[課題を解決するための手段及び作用] 上記目的を達成するために、本発明は鋳型内のメニス
カス部にパウダーを浮遊させ、鋳型を振動させながら、
鋳型内に連続的に溶鋼を注入して連続鋳造する方法にお
いて、前記連続鋳造の鋳造速度の変化に応じて、鋳片の
鋳造方向1m当たりのポジティブストリップ時間の総和
(以降Σtpと云う)をパラメーターとして、振幅、振動
数の振動条件を調整して、前記パウダーの溶融層の厚さ
を一定に保持する鋼の連続鋳造方法とするものである。
本発明によるΣtpを第1図によって説明する。第1図
は縦軸に鋳型の振動速度をとり、横軸に時間をとって、
鋳型の振動状態及び鋳造速度を示す図である。図中サイ
ンカーブで示されているのが、鋳型の振動速度であり、
直線で示されているのが、鋳造速度である。Σtpは鋳造
速度よりも鋳型の相対的移動速度が小さい期間の時間の
鋳片の鋳造方向1m当たりの総和で定義される。このΣtp
は大き過ぎる場合には、パウダー消費量が過剰になって
しまい、鋳片の割れ、ノロカミの原因になる。また、小
さ過ぎる場合には、有効に焼付けを防止することが出来
無い。そのため、適性なパウダー消費量になるように、
Σtpを選定しパラメーターとすることが必要である。
本発明では、後述するように、Σtpが鋳造速度と逆相
関関係があるので、連続鋳造の鋳造速度の変化に応じ
て、適性なパウダー消費量になるように選定したΣtpを
パラメーターとして、振幅、振動数の振動条件を調整し
て、Σtpを一定の範囲に保持して、パウダー溶融層の厚
さを一定に保持する。
[実施例] 以下に本発明の実施例を図を基にして具体的に説明す
る。
第2図は本発明によるΣtpとパウダー消費量の関係の
一実施例を示す図である。ここではAパウダーを用い
た。
鋳型内のメニスカス部にAパウダーを浮遊させ、鋳型
を振動させながら、鋳型内に連続的に溶鋼を注入して連
続鋳造する方法において、第2図から、Aパウダーの消
費量が0.3〜0.4Kg/m2の適正な範囲になるように、太矢
印によって、それに対応するΣtpを28〜38秒/mの範囲に
選定する。第3図はAパウダーを用いた場合の鋳造速度
とΣtpと振動条件の関係を示す図である。Σtpをパラメ
ーターとして、33秒/mを基準値とし、連続鋳造の所定の
鋳造速度に対応した振動条件を設定する。ここでは定常
状態を鋳造速度1.4m/分として、振動条件は、振幅を±4
mm、振動数を70cpmに設定した。鋳造速度の変化に対応
して、Σtpの28〜38秒/mの範囲に保持出来るように、振
動条件を調整した。
第4図は本発明による連々鋳の場合の鋳造速度の操業
パターンを示す図である。ここでは定常状態の鋳造速度
1.4m/分から非定常状態の鋳造速度1.0m/分に変更し、更
に定常状態の鋳造速度1.4m/分にパターンを変更した状
態を示す。鋳造速度の変更に対応して、Σtpをパラメー
ターとし、振動条件を調整した。ここでは振幅を一定と
して振動数を調整した。その結果、パウダー消費量は0.
3〜0.4kg/m2の範囲に入り、パウダーの溶融層の厚さを1
6〜20mmの一定範囲に保持することが出来た。その結
果、第1表に示すように、鋳造速度が低下して非定常状
態になっても、鋳片表面疵の発生が低減出来た。
[発明の効果] 本発明によれば、同一パウダーを用いた鋳造中、定常
状態の鋳造速度から非定常状態の鋳造速度に変ることが
あっても、パウダーの溶融層厚さを一定に保持すること
が出来るので、鋳片表面欠陥の少ない製品を得ることが
出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による鋳型の振動状態と鋳造速度の関係
を示す図、第2図は本発明によるΣtpとパウダー消費量
の関係の一実施例を示す図、第3図は同一パウダーを用
いた場合の鋳造速度とΣtpと振動条件の関係を示す図、
第4図は本発明による連々鋳の場合の鋳造速度の操業パ
ターンを示す図、第5図は鋼の連続鋳造装置の一例を示
す図、第6図は鋳型内メニスカス部のパウダー溶融層の
厚さと鋳片表面欠陥(ノロカミ)との関係の一例を示し
た図、第7図は同一のパウダー消費量とパウダーの溶融
層の厚さの関係を示す図、第8図は鋳造速度と同一のパ
ウダー消費量の関係を示す図である。 1……鋳型、2……鋳片、10……パウダー、11……鋳型
上下振動装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 11/16 105 B22D 11/10 B22D 11/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋳型内の溶鋼湯面にパウダーを浮遊させ、
    鋳型を振動させながら、鋳型内に連続的に溶鋼を注入し
    て連続鋳造する方法において、前記連続鋳造の鋳造速度
    の変化に応じて、鋳片の鋳造方向1m当たりのポジティブ
    ストリップ時間の総和をパラメーターとして、振幅、振
    動数の振動条件を調整して、前記パウダーの溶融層の厚
    さを一定に保持することを特徴とする鋼の連続鋳造方
    法。
JP32459590A 1990-11-27 1990-11-27 鋼の連続鋳造方法 Expired - Lifetime JP2913829B2 (ja)

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