JPH0438706A - 磁気記録再生用複合ヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、たとえば、ビデオテープレコーダ（以下、
ＶＴＲという）などの磁気記録再生装置に使用される磁
気記録再生用複合ヘッドに関するものである。

〔従来の技術〕

従来のＶＴＲに使用されている独立４ヘッドタイプの磁
気ヘッドを第４図および第５図に示す。

第４図において、（１）は回転ドラムであって、一般に
１８０Ｏｒｐｍで矢印方向に回転する。（２）は磁気テ
ープであって、これは一般に１９μｍの厚さをもった記
録媒体で、上記回転ドラム（１）に半周程度巻きついた
状態で矢印の方向に３．３３５　ｃｍ／５ｅｃ（Ｖ　Ｈ
Ｓ方式の標準モートの場合）のスピードで進行する。（
］、０Ｏａ）、　（１００ｂ）は上記回転ドラム（１）
上に正確に相対向する位置に取り付けられた標準モード
（ＶＨＳ方式では、標準モートのビデオトラック幅は５
８μｍ）を担当するトラック幅５８μｍの回転ビデオヘ
ッドで、それぞれ±６°のアジマス角を有する。また、
（１００ｃ）、　（１００ｄ）は３倍モード（ＶＨ３方
式では、３倍モートのビデオ１・ラック幅は５８７３″
；１９μｍ）を担当するトラック幅１９μｍの回転ビデ
オヘッドで、それぞれ、±６°のアジマス角を有する。

また、第５図は上記回転ビデオヘッド（１００ａ）。

（＋００ｂ）、　（１００ｃ）、　（ｌｏｏｄ）の構成
を示す斜視図であって、（１１）は単結晶フェライトで
代表されるヘッドデツプ、（ＩＪａ）は磁気テープと接
触する摺動面、（１２）は２つのヘッドチップ（＋１．
）、（１１）を接合することによって形成されるヘッド
ギャップで、その幅はヘッド幅Ｔμｍで限定される。（
１，３ａ）、　（１３ｂ）はギャップ部の接合を補強す
るためのガラス材で一種の接着剤である。（１４）は巻
線コイルで、線径数十μｍの銅線を数ターン、フェライ
トコアの一部に巻きつける。この巻線コイル（１４）は
、記録時に記録電流を流してフェライトコアを駆動し、
ギャップ部の漏洩磁束により磁気テープ（２）を磁化さ
せ、再生時には、磁気テープ（２）の磁化エネルギをギ
ャップ部でピックアップし、これを取り出す働きをする
。（１５）は巻線を通す窓部、（３）はヘッドチップ（
１１）全体を固定するヘッドベースで、一般に非磁性体
である黄銅で形成されている。

上記のように構成されたヘッドのうち、ヘッド幅Ｔ−５
８μｍに構成したものを標準モード記録再生用０同転ビ
デ：ｔ　ヘラＦ’　（１００ａ）、　（］００ｂ）　ト
Ｌ　テ回転トラム（１）の上に設定する。また、ヘッド
幅′Ｆ＝　（５ｇ／３）μｍに構成したものを３倍モー
ト記録再生用の回転ビデオヘッド（１００ｃ）、　（］
００ｄ）　として回転ドラム（１）の上に設定する。

かくして、回転ドラム（１）」−の各ヘッドは、標準モ
ード時には、回転ビデオヘラｌ”（１００ａ）、　（＋
００ｂ）は動作しているが、回転ビデオヘッド（１００
Ｃ）（１００ｄ）は非動作状態であり、機械的に回転し
て磁気テープ（２）と摺動しているだけである。

つぎに、複合４ヘッドタイプと呼ばれる回転ビデオヘッ
ドを第６図および第７図に示す。

第７図で示すように、ヘッドベース（３）にトラック幅
５８μｍの標準モート記録再生用ヘッド（１００ａ）と
、トラック幅１９μｍの３倍モート記録再生用ヘッド（
１００ｄ）をＩＨの距離（３７０Ｉ１ｍ）をおいてとり
つけた複合ヘッドを、第６図に示すように、回転ドラム
（１）上に同様に構成された複合ヘッド（＋００ｂ）、
　（１００ｃ）　と相対向して設けたものである。この
複合４ヘツドタイプの場合も、標準モード記録再生動作
時には、ヘラＦ（１００ａ）、　＜１００ｂ）が動作し
、ヘッド（＋００ｃ）、　（１００ｄ）は非動作で機械
的に回転しているだけである。また、３倍モード記録再
生動作時には、ヘッド（１００ｃ）、　（１００ｄ）が
動作し、ヘッド（ｌｏｏａ）、　（１００ｂ）は非動作
である。また、ヘッド（１００ａ）、　（１００ｃ）　
はアジマス角（＋６°）を同一に選び、ヘッド（１００
ｂ）、　（１００ｄ）のアジマス角（−６０）を同一に
選ぶことができるため、ステイル動作（テープを停止し
た静止画再生）時、ヘッド（１００ａ）、　（１００ｃ
）の２つのヘッドを用いて１つのフィールトラックを常
時再生することもできる。すなわち、１つの記録済ビデ
オトラックを同一アジマス角（＋６°）を有し、ヘッド
幅が５８μｍのヘッド（１００ａ）と、ヘッド幅が１９
μｍ　のヘッド（１００ｃ）のヘッド幅の異なる２つの
ヘッドで再生するため、ぶれのないステモル画を容易に
再生することができる。このため、民生用ＶＴＲとして
は、この複合４ヘツトタイプが広く採用されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の回転磁気ヘッドは以上のように構成されているの
で、標準モード、３倍モートというように、テープスピ
ードを変え、記録トラック幅を変えるフォーマット方式
であると、それぞれのトラック幅に適用したヘッドを追
加していく必要があった。

このとき、第４図に示すように、回転ドラム（１）に磁
気テープ（２）が装架されている半周骨をみたとき、ヘ
ッド（１００ｂ）が動作しているときに、不動作で、不
要な３倍モードのヘッド（１００ｃ）が磁気テープ（２
）と接触していることになる。一般に、ヘッドは回転ド
ラム（１）の外周面より、４０μｍ突出しているため、
磁気テープ（２）と接触すると、磁気テープ（２）を叩
く現象をおこし、このテープ叩き現象によって磁気テー
プ（２）に振動を加え、ＸＹ、ｚの３軸方向の振動を発
生させる。このうち、テープ進行方向（Ｘ軸）の振動は
、磁化された磁気テープ上の信号を速度変調するため、
ジッタ現象を強く発生させ、再生画像にジッタを発生さ
せる。したがって、動作しているヘッド（１００ｂ）自
身がテープを叩くのはやむをえないとしても、動作して
いない不要なヘッド（１００ｃ）が磁気テープの別の位
置を叩き、この振動が磁気テープを介してヘラ＋；（＋
ｏｏｂ）の部分に伝達することは望ましくないにもかか
わらず、回避することができなかった。

また、複合４ヘツトタイプの場合は、２つのヘッドが１
つのブロックに構成されているため、上記した悪影響が
大きく、しかも複合ヘッドのヘッドギャップ部（ｇａ）
、　（ｇｄ）に磁気チー′プが均一に安定するように接
触させるためには、ヘッドの摺動面の曲率およびヘッド
の回転ドラムへの取り付は精度−が難しく、ヘッドと磁
気テープの接触面におけるＩ・ラブルも多かった。また
、ヘッドの目詰まり、汚れも、単一ヘッド構成のものよ
りはるかに多くなるという問題があった。さらに、複合
ヘッド（第６図、第７図）の場合、２つでペアとなった
磁気ヘッド（１００ａ）、　（１００ｄ）のヘツトギ−
ｔ”ｙプ間隔（３７０μｍ）は正確に管理されねばなら
ず、ヘッド作成時の歩留りを下げる要因ともなっていた
。

この発明は、」１記のような問題点を解消するためにな
されたもので、磁気テープとの接触面におけるトラブル
が少なく、かつジッタを軽減できる磁気記録再生用複合
ヘッドを提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

」１記の目的を達成するため、この発明は、ヘッドギャ
ップ幅が１９μｍの第１の磁気ヘッドと、ヘッドギャッ
プ幅が３９μｍの第２の磁気ヘッドを厚さ方向にヘッド
ギャップ位置をそろえ、しかもそれぞれの磁気ヘッドを
構成するＩコア部とＣコア部の位置を第１の磁気ヘッド
と第２の磁気ヘッドとで互いに逆方向に配置して重ね合
わせ一体に固着して１つのヘッドユニットに構成し、３
倍モト動作時には、１９μｍ幅の磁気ヘッドとじて第１
の磁気ヘッドのみ動作させ、標準モード動作時には、１
９μｍ幅の第１の磁気ヘッドと、３９μｍ幅の第２の磁
気ヘッドの２つの磁気ヘッドの磁束が加算されるように
巻線コイルを切換えて動作せしめ、５８μｍ幅の磁気ヘ
ッドと等価な動作をするように構成したものであり、望
ましくは、上記の構成において、第１の磁気ヘッドと第
２の磁気ヘッドの巻線用の窓部を互いにすらして重ね合
わせるように一体固着したものである。

〔作用〕

この発明によれば、複数の磁気ヘッドからなる１つのヘ
ッドユニットで、ヘッドトラック幅を２段階に変えるこ
とができるため、標準モードと３倍モードの記録再生動
作がおこなえる。しかも、それぞれのヘッドを構成する
Ｉコア部とＣコア部の位置を逆方向に重ね合わせている
ため、巻線コイルは従来と同様、容易に巻くことができ
る。また、ヘッドは回転ドラムの外周面に突出するヘッ
ド（突出量４０μｍ）数が少ないため、余分なテープ叩
き現象がなくなり、ジッタが著しく軽減される。さらに
、ヘッドの数が少なくなるので、回転ドラムへの取付け
も容易となり、ヘッドの目づまり、汚れも減少する。さ
らに、磁気テープとヘッドの摺動面が１か所になって安
定して接触するため、摺動ノイズが軽減する。加えて、
各磁気へ・ｙドのＩコア部とＣコア部が互いに窓がふさ
がらないように構成されているため、組立が容易である
ばかりではなく、第７図で示すようなギャップ間距離（
３７０μｍ）も不要となる。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の一実施例を図面にもとづいて説明する
。

第１図はこの実施例の複合ヘラｌ”　（１００ｅ）、　
（］００ｆ）を回転ドラム（１）に配設して磁気テープ
（２）を装架した図であって、この状態で、標準モート
記録再生および３倍モートの記録再生をおこなう。

第２図はこの実施例の複合ヘッド（１００ｅ）または（
１００Ｆ）の詳細な構成を示す斜視図、第３図はこの実
施例の複合ヘッドの分解斜視図である。

図面において、（１０１）、　（１１１）は単結晶フェ
ライトで代表されるヘッドチップであり、１７７部とＣ
コア部で構成されている（この発明では、巻線コイルが
巻かれる方をＣコア部といい、他方をＩコア部という）
　。（Ｉｏｔａ）、（ｌｌｌａ）　　は磁気テープと接
触する摺動面、（１０２）、　（＋１２＞は磁気テープ
に記録再生作用を直接行うヘッドギャップ部で、（１０
２）の幅は３９μｍ　、　（１１２）の幅は１９μｍで
ある。ま】　０ た、（１０３）、　（１１３）　はヘッドギャップ部の
接合を補強するためのガラス材の一種の接着剤、（１０
４）、　＜１１４）は巻線コイル、（１０５）、　（１
１５）は巻線コイルを通ず窓部である。

上述のようにして構成される２個のへラドチップ（１０
１）、　（Ｉｌｌ）を第３図に示すように、ヘッドギャ
ップ部（１０２）、　（＋１２）を正確にそろえ、しか
もそれぞれのＩコア部とＣコア部が互いに逆になって窓
部（１０５）、　（１１５）が開くように接着する（ガ
ラス材でも可）。このときの摺動面での接着層の厚さは
数μｍとし、摺動面の端部は磁気テープの表面をいため
ないようになめらかなエアロフォルムタイプ（図には省
略）とする。巻線コイル（１０４）、　（１１４）は従
来通り、それぞれの窓部を通して巻かれており、標準モ
ード動作時には、磁束が加算するように外部で切換え接
続される。このように構成される複合ヘッド（１００ｅ
）、　（１００ｆ）は、第２図に示すように、ヘッドチ
ップ（１０１）で３９μｍのヘッドギャップ幅（接着層
を無視した場合で実際には接着層数μｍを差し引いた値
）を構成し、ヘッドチップ（１，１１）で１９μｍのヘ
ッドギャップ幅を構成し、全体として５８μｍのヘッド
ギャップ幅を構成することになる。なお、摺動面（１０
１ａ）、　（ｌｌｌａ）の曲率は等しいことが望ましい
が、これは両者を接着した後、研磨テープをかけること
により、そろえることができる。この複合ヘッド（１０
０ｅ）、　（１００ｆ）を回転ドラム（１）上に突出量
４０μｍで正確に１８０゜で相対向するようにとりつけ
、第１図に示すように磁気テープ（２）を装架する。第
７図に示す従来の複合ヘッド（ｌｏｏａ）、　（ｌｏｏ
ｄ）　と異なり、みかけ上のヘッドが１ケになっている
ため、突出量および相対向する角度を正確にかつ容易に
設定できる。

標準モードで記録または再生する場合には、ギャップ幅
３９μｍ＋１９μｍとして使用するため、ヘッドチップ
（１０１）、　（１１１）の双方を動作させ、ヘッドの
コア内を走る磁束が加算されるように巻線を接続する。

３倍モードで記録または再生する場合には、ヘッドチッ
プ（Ｉｌｌ）のみを動作させて、ヘッドギャップ幅１９
Ｉｚｍのヘッドとして動作させる。

このように構成すると、回転ドラム（１）上に配置２ 置されるヘッドの数が半減し、第１図に示すように、ヘ
ッド（１００ｆ）が磁気テープ（２）と摺動していると
きには、他のヘッド（ｌｏｎｅ）はテープと接触してお
らず、テープ叩きが発生しない。また、ヘッドギャップ
部が１ケ所であるので、ヘッドギャップ部と磁気テープ
との接触は容易で、均一かつ安定し、摺動ノイズが減少
し、この双方の効果でジッタが激減する。また、ヘッド
数が１／２になるので、回転ドラムにヘッドをとりつけ
る部分のドラム加工および取り付は作業も半減する。

なお、上記実施例では、ヘッドギャップ幅が３９μｌと
、ベツドギャップ幅が１９μｍの２つのヘッドを重ね合
わせたが、このヘッドギャップ幅のヘッドに限定される
ものではない。

また、重ね合わせるヘッド数を３以上に構成し、標準モ
ート、３倍記録再生モードおよび特殊再生モードになる
ように、ヘッドギャップ幅を３種類に設定してもよい。

さらに、巻線コイルの位置は、磁束がとじるように構成
するならば、他位置に設定するように構成してもよい。

２枚のフェライトコア等で構成されるヘッドチップを、
ヘッドギャップ位置を基準にして張り合わせる際、Ｉコ
ア部とＣコア部を貼り合わせる際のように、ガラス材に
よる接着技術を使ってもよく、また、数μｍの間隙がで
きても全体の特性に影響がないため、エポキシ系の樹脂
材による接着でもよい。さらに、ヘッドギャップ部（１
０２）、　（１１２）の位置よりはなれた位置でスペッ
ク手法による貼り合わせをおこなってもよい。

〔発明の効果〕

以上、説明したように、この発明によれば、複数のヘッ
ドギャップ幅の異なるヘッドチップをヘッドギャップ部
をそろえ、かっＣコア部の窓部がふさがらないように重
ね合わせた複合ヘッドであるから、まず、巻線コイルは
従来通り巻くことができ、動作モードに応じて１つまた
は複数のヘッドを作動させることによって各動作モード
に適合するヘッドギャップ幅に切り換えることができる
ため、隣接トラックのクロストーク成分を除去でき、Ｓ
／Ｎの良い状態で記録再生動作がおこなえる。

また、従来の複合ヘッド方式よりヘッド数を半減具」−
少なくすることができるので、動作ヘッド以外のヘッド
によるテープ叩きが発生せず、また、ヘッドギャップ部
が１ケ所であるので、ヘッドギャップ部とテープとのコ
ンタクト状態を均一かつ安定に維持することが容易とな
るので、摺動ノイズが半減し、ジッタの少ない高画質の
記録再生をおこなうができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の複合ヘッドを装着した回
転ドラムの平面図、第２図は同じくこのの発明の実施例
の複合ヘッドの斜視図、第３図は同じくこの発明の実施
例の複合ヘッドの分解斜視図、第４図は従来の独立４ヘ
ッド方式の回転ドラムの平面図、第５図は第４図の独立
４ヘツドの斜視図、第６図は従来例の複合４ヘッド方式
の斜視図、第７図は第６図の複合４ヘツトの斜視図であ
る。 （１００ｅ）、（１００ｆ）−複合ヘッド、（１０１）
、（１１１）　　−ヘッドチップ、（１０２）、（１１
２）　　・・・ヘッドギャップ部、（＋０３）、（＋１
３）　＝−ガラス材、（１０４）、（１，１４）　−巻
線コイル、（１０５）、　（１１５）・・・窓部。 なお、図中、同一符号は同一または相当する部分を示す
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）Ｉコア部とＣコア部を巻線コイル用の窓部を形成
   するように固着してなる所定のヘッドギャップ幅を有す
   る第１の磁気ヘッドと、上記第１の磁気ヘッドとはＩコ
   ア部とＣコア部が逆配置となって巻線コイル用の窓部が
   形成され、上記第１の磁気ヘッドとは異なるヘッドギャ
   ップ幅を有する第２の磁気ヘッドとを、それらの厚さ方
   向にそれぞれのヘッドギャップの位置をそろえて重ね合
   わせて一体に固着し、上記第１ならびに第２の磁気ヘッ
   ドのＣコア部に巻線コイルを備えたことを特徴とする磁
   気記録再生用複合ヘッド。