JPH043859B2 - - Google Patents

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JPH043859B2
JPH043859B2 JP60299277A JP29927785A JPH043859B2 JP H043859 B2 JPH043859 B2 JP H043859B2 JP 60299277 A JP60299277 A JP 60299277A JP 29927785 A JP29927785 A JP 29927785A JP H043859 B2 JPH043859 B2 JP H043859B2
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light
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lens barrel
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はカメラ等に用いられるオートフオーカ
ス装置に関し、詳しくは投光手段と2つの受光素
子を用いた三角測距により被写体までの距離を測
定するオートフオーカス装置(以下AF装置とい
う)に関するものである。
(従来技術) 従来、三角測距法を用いたAF装置としては、
例えば1つの投光手段と、結像レンズおよび受光
素子からなる2つの受光手段を備え、一方の受光
手段のレンズと受光素子の間にくさびフイルタ等
を挿入したものが知られている。このようなAF
装置では、上記一方の受光手段においては、投光
パルスによる被写体像は被写体が近くにあるとき
ほどくさびフイルタにけられた状態で受光素子上
に結像されるのに対し、他方の受光手段において
は被写体までの距離とは無関係にその被写体像の
全体像が受光素子上に結像され、これら2つの受
光素子からの出力電気信号の比に基づいて被写体
までの距離が判定される。
しかしながら、反射率の高い被写体が極めて近
くにある場合(例えば1mあるいは60cm以内等)
には、とくに被写体像の全体像が結像される受光
素子での受光量が極めて大きくなるため、入力値
がこの受光素子に接続された増巾器のリニアレン
ジの範囲外となり、この増巾器の出力が飽和状態
に達する。この結果、2つの受光素子からそれぞ
れ増巾器を介して出力された電気信号のレベルが
近づき、あたかも被写体が遠くにあるかのように
判定される(近距離反転現象)ため、被写体が至
近距離にあるにも拘わらず撮影レンズが遠距離撮
影位置に設定されてしまうという問題があつた。
このような問題は、上記増巾器をリニアレンジ
の極めて広いものにすればある程度解消される
が、それでは製造コストが高くなつてしまうとい
う問題があつた。
(発明の目的) 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであ
り、被写体が至近距離にある場合に撮影レンズを
至近距離撮影位置に設定することができ、遠距離
から至近距離までの広い方向に亘つて適切なオー
トフオーカス機能を発揮し得る、製造コスト安価
なオートフオーカス装置を提供することを目的と
するものである。
(発明の構成) 本発明のオートフオーカス装置は、2つの受光
手段のうち一方が、被写体が至近距離にあるとき
その出力電気信号が飽和状態に達するものであつ
て、 この出力電気信号が飽和状態に達したか否かを
判定回路により判定せしめ、この飽和状態である
との判定に基づく所定の信号を駆動回路に入力せ
しめ、これにより撮影レンズの鏡胴を至近距離撮
影位置まで移動させるようにしたことを特徴とす
るものである。
ここで上記2つの受光手段とは結像レンズ、受
光素子および受光素子からの微小電気信号を増巾
する増巾器を含むものとし、上記飽和状態に達す
るとは受光素子の受光量または増巾器の入力電気
信号レベルが受光素子または増巾器の入力許容値
を超えるために、入力値に増加しても出力値が増
加せず入力−出力特性が直線性を失なつた状態に
なることをいうものとする。
また、上記2つの受光手段のうち他の1つは被
写体までの距離が近い程受光素子の受光量を減少
せしめるようにしたものであり、この受光手段と
しては、例えば結像レンズと受光素子の間にくさ
びフイルタを挿入し、被写体までの距離に応じて
投光パルス反射光の結像レンズへの入射角が変化
すること利用して、被写体までの距離が近い時程
多くの部分がけられた被写体像を受光素子上に結
像するようにしたものがある。
(発明の効果) 本発明のオートフオーカス装置によれば、受光
素子の出力信号が飽和状態に達したときこれを検
出判定し、この判定結果に基づいて撮影レンズを
至近距離撮影位置に設定するようにしているか
ら、上記出力信号が飽和状態に達しやすい至近距
離においても誤測距のおそれがなく遠距離から至
近距離までの広範囲に亘つて精度の良いオートフ
オーカス機能を発揮することができる。これによ
り、本装置をカメラに搭載した場合にはとくに至
近距離撮影における写真の良画率を向上させるこ
とができる。
また、入力信号が所定値以上となる範囲では増
巾器の直線性を必要としないので、増巾器は広い
リニアレンジを有するものでなくてもよく、製造
コストを安価にすることができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について図面を用いて説
明する。
第1図は、本発明の実施例によるオートフオー
カス装置を搭載したカメラを示す概略図であり、
第2図はこのオートフオーカス装置の回路部分を
説明するための回路図である。小型ストロボ1か
ら発光された光パルスは投光マスク2と投光レン
ズ3を通して被写体4A,4Bに照射される。こ
の光パルスによる被写体4A,4Bからの被写体
像は結像レンズ5A,5Bにより受光素子6A,
6B上に結像される(結像レンズ5Aと受光素子
6Aの組合せと結像レンズ5Bと受光素子6Bの
組合せは、第1図では説明の便宜のため上下に並
んで図示されているが、実際には基線長すなわち
投光レンズ3からの距離を等しくするため紙面に
垂直な方向に並んで配される)。結像レンズ5B
と受光素子6Bの間にはくさびフイルタ7が配さ
れている。このくさびフイルタ7は像の移動方向
にフイルタ部の幅が徐々に変化するくさび形状の
遮光フイルタであつて、被写体4A,4Bが近距
離にあるとき程受光素子6Bの受光量が小さくな
るように配されている。なお、実際には、上述し
たようなくさび形状のフイルタ部が複数本くし歯
状に配されている。受光素子6A,6Bへの光入
力は変換器8A,8Bにより電圧変換され、低周
波カツトフイルタ9A,9Bにより直流成分がカ
ツトされ、増巾器10A,10Bにより電圧増巾
される。増巾器10A,10Bからの電圧信号は
第1判定回路11に入力され、この第1判定回路
11により増巾器10Aからの出力信号レベルに
対して増巾器10Bからの出力信号レベルがどの
程度の大きさであるかが判定される。この第1判
定回路11は比較器11A,11B,11C,1
1D、抵抗R1,R2,R3,R4,R5、ラツ
チ12およびデコーダ13からなる。この判定回
路11からの、被写体4A,4Bまでの距離に対
応する距離信号はモータコントローラ14に入力
され、モータコントローラ14はこの信号に基づ
いてオートフオーカスモータ15を回転させ撮影
レンズ16Aを搭載した鏡胴16を前後に移動さ
せる。この鏡胴16にはエンコーダ17が接続さ
れており、このエンコーダ17からの鏡胴の位置
を示す出力とデコーダ13からのラツチ出力が一
致するとモータコントローラ14はオートフオー
カスモータ15の回転を停止させる。図示はして
いないが、鏡胴繰出量の誤差を避けるため、モー
タコントローラ14の停止信号によりモータ15
を直ちに停止させるよう、回転式ヘリコイドによ
り繰り出されるレンズ鏡胴の外周に段カムが設け
られ、これに停止信号で作動するマグネツトを係
止させる。なお、ラツチ12、モータコントロー
ラ14、およびストロボ1を発光せしめるストロ
ボ部18はシーケンスコントローラ19により制
御されている。
また増巾器10Aには第2判定回路20が接続
されており、第2判定回路20により増巾器10
Aからの出力信号レベルが飽和しているか否か、
極めて低いレベルか否かが判定され、その結果は
判定信号として第1判定回路11の距離信号と共
にモータコントローラ14に送られモータコント
ローラ14はこれに基づいてオートフオーカスモ
ータ15を作動せしめて鏡胴16を移動させる。
この第2判定回路20は比較器20A,20B、
抵抗R6,R7、基準電圧発生器21、ラツチ1
2およびデコーダ13からなる。
次にオートフオーカス装置の原理について説明
する。遠距離に被写体4Bがある場合、受光素子
6B上に結像された被写体像はくさびフイルタ7
によるけられの影響がほとんどなく、また受光素
子6A上には被写体像の全体像が結像されるか
ら、ラツチタイミングにおける増巾器10Aの出
力信号レベルに対する増巾器10Bの出力信号レ
ベルの比(以下出力比という)は1に近く大きい
値となる。このときの増巾器10A,10Bの出
力信号レベルを第3a図に示す。なお、第3a図
において、増巾器10Aの出力信号レベルをV1
増巾器10Bの出力信号レベルをV2として示す。
(第3b図および第3c図において同じ。)また、
このときのくさびフイルタ7と投光像30との位
置関係を第3d図に示す。
一方、近距離に被写体4Aがある場合、受光素
子6B上に結像された被写体像はくさびフイルタ
7によるけられの影響が大きく、また受光素子6
A上には遠距離の場合と同様被写体像の全体像が
結像されるから、出力比は1よりもかなり小さ
い。このときの増巾器10A,10Bの出力信号
レベルを第3b図に示す。また、このときのくさ
びフイルタ7と投光像30との位置関係を第3e
図に示す。
本実施例におては出力比の大きさが比較器11
A〜11Dにより5段階で判定され、この比較器
11A〜11Dからの出力信号に基づいて鏡胴1
6が無限大、遠距離、中距離、近距離、至近距離
のいずれかの撮影位置に設定されるようになつて
いる。
ところで、被写体が極めて近距離にある場合
(とくに被写体の反射率が高い場合)は、増巾器
10Aの出力信号レベルが飽和状態に達するのに
対し、増巾器10Bの出力信号レベルはある程度
まで飽和せず被写体が近づくにしたがつて大きく
なる。これにより出力比は1に近づき大きい値と
なる。このときの増巾器10A,10Bの出力信
号レベルを第3c図に示す。また、このときのく
さびフイルタ7と投光像30との位置関係を第3
f図に示す。このため第1判定回路11によつて
は被写体が中距離または遠距離にあるものと判定
され鏡胴16は遠距離撮影位置に設定されてしま
う。
そこで本実施例においては、基準電圧発生器2
1により増巾器10Aの飽和レベルを形成し、こ
のレベルと増巾器10Aの出力信号レベルを比較
器20Aによつて比較し、この比較器20Aによ
り増巾器10Aの出力信号レベルが飽和レベルに
達したと判定した場合にはこの比較器20Aから
判定信号を出力し、この判定信号に基づき鏡胴1
6を近距離撮影位置に設定するようにしている。
ここに、被写体距離に対する出力比を表わす曲
線は第4図のように示される。第4図からもわか
るように第1判定回路11のみでは、被写体距離
が極めて近い部分で誤測距を起こしてしまうが本
装置ではこの部分を第1判定回路11とは別の第
2判定回路20により判定し、この部分であると
判定した場合には鏡胴16を至近距離撮影位置に
設定しているので、遠距離から近距離に至る広い
範囲に亘つて適切なオートフオーカス機能を発揮
することができる。
一方、被写体が極めて遠距離にある場合は、被
写体からの信号光が小さくノイズによつて誤測距
を起こす可能性がある。そこで本実施例において
は、増巾器10Aの出力信号レベルが所定のレベ
ル以下の場合は比較器20Bによりその状態にあ
ることを判定させ、この比較器20Bから出力さ
れた判定信号に基づき鏡胴16を無限大撮影位置
に設定するようにしている。
なお、本実施例においては、比較器20Aおよ
び比較器20Bへの参照入力電圧として、基準電
圧発生器21の出力をそのままあるいは抵孔R
6,R7によつて抵抗分割したものを用いている
が、通常増巾器の飽和レベルは増巾器の電源電圧
により低い値(Vcc−α)となるので、増巾器1
0Aの電源電圧Vccを抵抗分割して上記Vcc−α
よりやや低い電圧レベルを形成し、これを比較器
20Aの参照入力電圧として用いてもよい。
なお、小型ストロボ1の発光強度と時間との関
係は第5図のように表わされる。ラツチ12によ
る比較器出力信号のデータラツチは本来上記発光
強度が最大となるタイミングで行なわれるのが望
ましいが発光時間時にはトリガーノイズが含まれ
ているので第3a〜3c図でも示したように発光
強度が最大となるタイミングよりも若干遅らせた
タイミングLでデータラツチを行なうようにして
いる。このデータラツチのタイミングは前述した
ようにシーケンスコントローラ19により制御さ
れている。
なお、上記実施例では投光手段として小型スト
ロボ1を用いているが、これに替えてレーザダイ
オードあるいはIRED等を用いてもよい。
また、本発明は受光体に2分割受光素子を用い
た重心測距方式のオートフオーカスにも適用でき
ることは言うまでもない。すなわち、2分割され
た2つの受光体の出力比に測距するものにおい
て、一方の受光体が至近距離において飽和した場
合に本発明がそのまま適用できる。このときは、
前記2つの受光素子(特許請求の範囲に第1、第
2の受光手段として記載されている受光素子)が
上記2分割受光素子の分割された各素子を意味す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例のオートフオーカス装
置を搭載したカメラを示す概略図、第2図は第1
図に示すオートフオーカス装置の回路を示す回路
図、第3a,3b,3c図は第2図に示す2つの
増巾器10A,10Bからの出力信号レベルを比
較するグラフ、第3d,3e,3f図は、被写体
が各々遠距離、近距離、至近距離にある場合のく
さびフイルタと投光像の位置関係を示す概念図、
第4図は第2図に示す2つの増巾器10A,10
Bの出力信号レベルの比(出力比)と被写体距離
の関係を示すグラフ、第5図は第1図に示すスト
ロボからの光パルスの強度曲線を示すグラフであ
る。 1……小型ストロボ、4A,4B……被写体、
5A,5B……結像レンズ、6A,6B……受光
素子、7……くさびフイルタ、10A,10B…
…増巾器、11……第1判定回路、14……モー
タコントローラ、15……オートフオーカスモー
タ、16……鏡胴、20……第2判定回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 被写体に投光パルスを投光する投光手段と、 被写体により反射されたこの投光パルスを受光
    し、その受光量に応じた電気信号を出力する第1
    の受光手段と、 被写体により反射された前記投光パルスを受光
    し、前記被写体までの距離が近い程その受光量を
    減少せしめ、その減少せしめた受光量に応じた電
    気信号を出力する第2の受光手段と、 前記2つの受光手段からの出力レベルの比の大
    きさを判定する距離判定回路と、 この判定回路による判定に基づき撮影レンズの
    鏡胴を移動する鏡胴移動手段を駆動せしめる駆動
    回路となるからオートフオーカス装置において、 前記第1の受光手段の出力電気信号が飽和状態
    に達したことを判定して前記駆動回路に所定の信
    号を送出する第2の判定回路を備え、 前記駆動回路が前記所定の信号の入力に応じ
    て、至近距離撮影をなしうるように前記鏡胴移動
    手段を駆動するものであることを特徴とするオー
    トフオーカス装置。
JP29927785A 1985-12-28 1985-12-28 オ−トフォ−カス装置 Granted JPS62157006A (ja)

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JP29927785A JPS62157006A (ja) 1985-12-28 1985-12-28 オ−トフォ−カス装置

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JPS62157006A JPS62157006A (ja) 1987-07-13
JPH043859B2 true JPH043859B2 (ja) 1992-01-24

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3075362B2 (ja) * 1990-11-29 2000-08-14 富士写真フイルム株式会社 アクティブ式測距方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5439731A (en) * 1977-06-17 1979-03-27 Renault Device of enriching mixture of air and gasoline in carbureter of prime mover
JPS58179828A (ja) * 1982-04-15 1983-10-21 Canon Inc 能動型オートフォーカス装置

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JPS62157006A (ja) 1987-07-13

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