JPH04384A - スポット溶接性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板 - Google Patents
スポット溶接性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明はスポット溶接性に優れた合金化溶融亜鉛めっき
鋼板に関し、さらに詳しくは、自動車、家庭電気製品等
に使用することができるスポット溶接性に優れた合金化
溶融亜鉛めっき鋼板に関するものである。
鋼板に関し、さらに詳しくは、自動車、家庭電気製品等
に使用することができるスポット溶接性に優れた合金化
溶融亜鉛めっき鋼板に関するものである。
[従来技術]
従来より、自動車および家庭電気製品等の組み立てには
スポット溶接が広く行なわれている。
スポット溶接が広く行なわれている。
しかして、自動車の産業分野においては車体の防錆の性
能を向上させるために、合金化溶融亜鉛めっきを厚目付
けした鋼板が使用されているため、スポット溶接時に電
極の寿命が劣化するという問題がある。しかし、亜鉛め
っき鋼板に比較して合金化溶融亜鉛めっき鋼板は良好な
溶接性を示してはいるが、電極の寿命の劣化を避けるこ
とができず、ひいては溶接性の向上は望むことはできな
いという問題もある。
能を向上させるために、合金化溶融亜鉛めっきを厚目付
けした鋼板が使用されているため、スポット溶接時に電
極の寿命が劣化するという問題がある。しかし、亜鉛め
っき鋼板に比較して合金化溶融亜鉛めっき鋼板は良好な
溶接性を示してはいるが、電極の寿命の劣化を避けるこ
とができず、ひいては溶接性の向上は望むことはできな
いという問題もある。
そして、この合金化溶融亜鉛めっき鋼板のスポット溶接
時に、電極の寿命が劣化することの機構は、以下説明す
るように考えられる。
時に、電極の寿命が劣化することの機構は、以下説明す
るように考えられる。
即ち、溶接時の発熱によりめっき層中のZnが電極の主
成分であるCuの中に拡散し、CuとZnの合金層を電
極の先端に生成する。そして、スポット溶接による打点
が進行すると、この合金層のうちで硬く脆いγ相(Cu
−Zn)が熱的および機械的な衝撃によりクラックが入
り、剥離して脱落したり、または、鋼板にピックアップ
されることにより、電極先端が損耗することによって電
極先端の径が大きくなっていく。従って、電流を通電面
積で割った電流密度も打点と共に減少し、発熱不足とな
り、溶接に必要な大きさのナゲツトが生成しなくなる。
成分であるCuの中に拡散し、CuとZnの合金層を電
極の先端に生成する。そして、スポット溶接による打点
が進行すると、この合金層のうちで硬く脆いγ相(Cu
−Zn)が熱的および機械的な衝撃によりクラックが入
り、剥離して脱落したり、または、鋼板にピックアップ
されることにより、電極先端が損耗することによって電
極先端の径が大きくなっていく。従って、電流を通電面
積で割った電流密度も打点と共に減少し、発熱不足とな
り、溶接に必要な大きさのナゲツトが生成しなくなる。
これを電極の寿命というのである。
また、合金化溶融亜鉛めっき鋼板を溶接する場合に、電
極寿命を向上させる方法として、特開昭59−1044
63号公報、特開平01−252796号公報に記載さ
れているように、めっき層表面に亜鉛酸化物を形成させ
る方法、特開昭55110783号公報、特開昭6C1
−063394号公報に記載されているように、AI、
O,等の酸化物を形成させる方法がある。
極寿命を向上させる方法として、特開昭59−1044
63号公報、特開平01−252796号公報に記載さ
れているように、めっき層表面に亜鉛酸化物を形成させ
る方法、特開昭55110783号公報、特開昭6C1
−063394号公報に記載されているように、AI、
O,等の酸化物を形成させる方法がある。
これら公報記載の方法は、何れもバリア層により合金化
溶融亜鉛めっき鋼板の表面を覆い、めっき層中のZnと
電極成分のCuとが選択的に反応することを抑制し、電
極先端の損耗を減少させて、電極先端径の増加率を小さ
くすることによって、電極寿命を延ばすことを目的とし
たものである。
溶融亜鉛めっき鋼板の表面を覆い、めっき層中のZnと
電極成分のCuとが選択的に反応することを抑制し、電
極先端の損耗を減少させて、電極先端径の増加率を小さ
くすることによって、電極寿命を延ばすことを目的とし
たものである。
しかしながら、これら公報記載の方法は何れら、バリア
としての酸化物被覆層が電気絶縁性であるため、この被
覆層の厚さの影響が大きいという問題がある。即ち、酸
化物被覆層が薄過ぎるとバリア層の効果がなく、また、
厚過ぎると絶縁性が良くなり過ぎて発熱量が過大となっ
て、電極の損耗が促進されたり、散りか発生し易くなっ
て適正な溶接電流範囲も狭くなる。
としての酸化物被覆層が電気絶縁性であるため、この被
覆層の厚さの影響が大きいという問題がある。即ち、酸
化物被覆層が薄過ぎるとバリア層の効果がなく、また、
厚過ぎると絶縁性が良くなり過ぎて発熱量が過大となっ
て、電極の損耗が促進されたり、散りか発生し易くなっ
て適正な溶接電流範囲も狭くなる。
従って、酸化物被覆層の厚さを厳密に制御する必要があ
るが、適性酸化物被覆層厚さの範囲は極めて狭い場合が
多く、安定した溶接性を得ることができない。
るが、適性酸化物被覆層厚さの範囲は極めて狭い場合が
多く、安定した溶接性を得ることができない。
[発明か解決しようとする課題]
本発明は上記に説明した合金化溶融亜鉛めっき鋼板の溶
接に際しての種々の問題点に鑑み、本発明者が鋭意研究
を行ない、検討を重ねた結果、使用する鋼板に被覆され
ている合金化溶融亜鉛めっき層の表面に特定の金属また
は合金あるいは特定の金属を含む合金化溶融亜鉛めっき
を被覆することによって、電極寿命を増大させることが
できる合金化溶融亜鉛めっき鋼板を開発したのである。
接に際しての種々の問題点に鑑み、本発明者が鋭意研究
を行ない、検討を重ねた結果、使用する鋼板に被覆され
ている合金化溶融亜鉛めっき層の表面に特定の金属また
は合金あるいは特定の金属を含む合金化溶融亜鉛めっき
を被覆することによって、電極寿命を増大させることが
できる合金化溶融亜鉛めっき鋼板を開発したのである。
[問題点を解決するための手段]
本発明に係る合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、(1)合金
化溶融亜鉛めっき鋼板の表面に、Ni、Co、 Crの
1種またはNi、 Co、Crを成分とする合金を0.
1〜10g10+”の付着量で被覆されていることを特
徴とするスポット溶接性に優れた合金化溶融亜鉛めっき
鋼板を第1の発明とし、(2)合金化溶融亜鉛めっき鋼
板の表面に、N1、Co5Crの内から選んだ1種また
は2種以上を8wt%以上含む亜鉛系合金が0.1〜L
og/m’の付着量で被覆されていることを特徴とする
スポット溶接性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板を第
2の発明とする2つの発明よりなるものである。
化溶融亜鉛めっき鋼板の表面に、Ni、Co、 Crの
1種またはNi、 Co、Crを成分とする合金を0.
1〜10g10+”の付着量で被覆されていることを特
徴とするスポット溶接性に優れた合金化溶融亜鉛めっき
鋼板を第1の発明とし、(2)合金化溶融亜鉛めっき鋼
板の表面に、N1、Co5Crの内から選んだ1種また
は2種以上を8wt%以上含む亜鉛系合金が0.1〜L
og/m’の付着量で被覆されていることを特徴とする
スポット溶接性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板を第
2の発明とする2つの発明よりなるものである。
本発明に係るスポット溶接性に優れた合金化溶融亜鉛め
っき鋼板について、以下詳細に説明する。
っき鋼板について、以下詳細に説明する。
即ち、本発明に係るスポット溶接性に優れた合金化溶融
亜鉛めっき鋼板において、この鋼板表面に被覆する被覆
層について、金属および合金系について検討を重ねたと
ころ、Ni、Co、Crの1種またはNi5Co、Cr
を成分とする合金、或いは、Ni、 Co、 Crの内
から選んだ1種または2種以上を8wt%以上含むZn
系合金を、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面に被覆する
ことにより、優れたスポット溶接性を有する合金化溶融
亜鉛めっき鋼板を安定して得られることを見出した。
亜鉛めっき鋼板において、この鋼板表面に被覆する被覆
層について、金属および合金系について検討を重ねたと
ころ、Ni、Co、Crの1種またはNi5Co、Cr
を成分とする合金、或いは、Ni、 Co、 Crの内
から選んだ1種または2種以上を8wt%以上含むZn
系合金を、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面に被覆する
ことにより、優れたスポット溶接性を有する合金化溶融
亜鉛めっき鋼板を安定して得られることを見出した。
この理由は明らかではないが、被覆層中のNi1CO1
Crは合金化溶融亜鉛めっき層中のZnが電極の生成分
であるCしに拡散して、脆いγ相(CuZn)を形成す
るのを抑制するものと推定される。
Crは合金化溶融亜鉛めっき層中のZnが電極の生成分
であるCしに拡散して、脆いγ相(CuZn)を形成す
るのを抑制するものと推定される。
また、Ni、Co、Crの内から選んだ1種または2種
以上をZnに含有させる場合には、その含有量は8wt
%以上とするのがよく、含有量が8wt%未満ではZn
がCu中に拡散するのを抑制する効果が少ないのである
。
以上をZnに含有させる場合には、その含有量は8wt
%以上とするのがよく、含有量が8wt%未満ではZn
がCu中に拡散するのを抑制する効果が少ないのである
。
次に、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面に被覆する上記
の組成からなる被覆層は金属状態で導電性であるから、
酸化物被覆層のような影響を受けることがなく、また、
被覆層の付着量も広い範囲に行なうことができ、具体的
には0.1〜]Og/m’とするのである。
の組成からなる被覆層は金属状態で導電性であるから、
酸化物被覆層のような影響を受けることがなく、また、
被覆層の付着量も広い範囲に行なうことができ、具体的
には0.1〜]Og/m’とするのである。
この付着量が0.1g/m2未満では電極の主成分であ
るCu中にZnが拡散するのを抑制する効果が認められ
ず、また、10g/m”を越えると溶接性は劣化するこ
とはないが、被覆層が圧縮または引張の応力を発生させ
るので、合金化溶融亜鉛めっき層のパウダリング性が劣
化する。なお、付着量は1〜5g/m”の範囲が溶接性
向上に効果が安定している。
るCu中にZnが拡散するのを抑制する効果が認められ
ず、また、10g/m”を越えると溶接性は劣化するこ
とはないが、被覆層が圧縮または引張の応力を発生させ
るので、合金化溶融亜鉛めっき層のパウダリング性が劣
化する。なお、付着量は1〜5g/m”の範囲が溶接性
向上に効果が安定している。
また、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面に被覆層を設け
る方法は、特に、限定的ではないが、電気めっき、蒸着
めっき、無電解めっき等何れの方法でもよい。
る方法は、特に、限定的ではないが、電気めっき、蒸着
めっき、無電解めっき等何れの方法でもよい。
[実 施 例]
本発明に係るスポット溶接性に優れた合金化溶融亜鉛め
っき鋼板の実施例を比較例と共に説明する。
っき鋼板の実施例を比較例と共に説明する。
実施例
付着量61g/n’、 Fe含有量10wt%の合金化
溶融亜鉛めっき鋼板(厚さO,bm)を使用して、第1
表に示す各種の被覆層を設けたものを供試材とした。
溶融亜鉛めっき鋼板(厚さO,bm)を使用して、第1
表に示す各種の被覆層を設けたものを供試材とした。
第1表に各特性の評価を示した。
評価
溶接性 : 連続打点時の電極寿命を測定した。
パウダリング性
60°■曲げ後のサンプル折り曲
げのテーピング剥離量の定量によ
り行なった。
のこの第1表より以下説明することが、明らかである。
実施例1−14と比較例15の通常の合金化溶融亜鉛め
っき鋼板を比べると、実施例が電極寿命は著しく向上し
ており、そして、Ni、 Co、Crの含有量が多い程
、また、付着量が多い程大きいことがわかる。
っき鋼板を比べると、実施例が電極寿命は著しく向上し
ており、そして、Ni、 Co、Crの含有量が多い程
、また、付着量が多い程大きいことがわかる。
比較例15と比較例16.17を比べると、Zn酸化物
を被覆層とする場合に、電極寿命のバラツキが大きく、
実用には適さないことがわかる。
を被覆層とする場合に、電極寿命のバラツキが大きく、
実用には適さないことがわかる。
実施例1〜6.9.10と比較例18〜22を比へると
、付着量が0.1g/m’未満では電極寿命は向上する
ことはなく、lOg/m’を越えるとパウダリング性が
劣化することがわかる。
、付着量が0.1g/m’未満では電極寿命は向上する
ことはなく、lOg/m’を越えるとパウダリング性が
劣化することがわかる。
実施例13.14と比較例23.24とを比較すると、
N1、Co、Crの含有量か合計で8vt%未満では、
電極寿命は殆ど延びていないことがわかる。
N1、Co、Crの含有量か合計で8vt%未満では、
電極寿命は殆ど延びていないことがわかる。
[発明の効果コ
以上説明したように、本発明に係るスポット溶接性に優
れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板は上記の構成を有してい
るものであるから、自動車および家庭電気製品等に使用
する際の組み立て時に行なうスポット溶接を容易に行な
うことができる鋼板であり、溶接による生産性を向上さ
せることができるという効果を有しているものである。
れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板は上記の構成を有してい
るものであるから、自動車および家庭電気製品等に使用
する際の組み立て時に行なうスポット溶接を容易に行な
うことができる鋼板であり、溶接による生産性を向上さ
せることができるという効果を有しているものである。
Claims (2)
- (1)合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面に、Ni、Co
、Crの1種またはNi、Co、Crを成分とする合金
を0.1〜10g/m^2の付着量で被覆されているこ
とを特徴とするスポット溶接性に優れた合金化溶融亜鉛
めっき鋼板。 - (2)合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面に、Ni、Co
、Crの内から選んだ1種または2種以上を8wt%以
上含む亜鉛系合金が0.1〜10g/m^2の付着量で
被覆されていることを特徴とするスポット溶接性に優れ
た合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9960690A JPH04384A (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | スポット溶接性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9960690A JPH04384A (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | スポット溶接性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04384A true JPH04384A (ja) | 1992-01-06 |
Family
ID=14251754
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9960690A Pending JPH04384A (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | スポット溶接性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04384A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05339751A (ja) * | 1992-06-04 | 1993-12-21 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 耐チッピング性に優れためっき鋼板 |
-
1990
- 1990-04-16 JP JP9960690A patent/JPH04384A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05339751A (ja) * | 1992-06-04 | 1993-12-21 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 耐チッピング性に優れためっき鋼板 |
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